本製品は、ETERNUS SN200 MDSファイバーチャネルスイッチ、Cisco MDSファイバーチャネルスイッチをサポートしています。
本製品でこれらのファイバーチャネル装置を管理するために、事前に装置側に直接設定が必要な項目について説明します。これらの項目の詳細は、装置添付のマニュアルを参照してください。
LANのIPアドレス、サブネットマスク、およびゲートウェイアドレスを設定します。シリアルポートからファイバーチャネルスイッチ装置にログインし、ip address コマンドで設定します。以下の手順でIPアドレスを設定してください。
switch# config t switch(config)# ip default-gateway 【ゲートウェイアドレス】 switch(config)# interface mgmt 0 switch(mgmt 0)# ip address 【IPアドレス】 【サブネットマスク】 switch(mgmt 0)# exit switch(config)# exit
ファイバーチャネルスイッチ管理用の装置名を登録してください。この装置名は、本製品で SysName として使用します。ほかの管理対象と重ならない名前を推奨します。ファイバーチャネルスイッチにログインして switchname コマンドで設定します。以下の手順で装置名を設定してください。
switch# config t switch(config)# switchname 【装置名】 switch(config)# exit
本製品は、ファイバーチャネルスイッチとSNMP通信を行います。本製品がSNMP通信で利用するSNMP Community名は、ファイバーチャネルスイッチの登録時に指定するか、または設定ファイル(sanma.conf)で設定します。sanma.confのSNMP Community設定がデフォルトの場合、本製品はSNMP Community名 public で通信します。装置情報の読取り用に public を使用します。
本ファイバーチャネルスイッチは、工場出荷時においてCommunity名 public は登録されていません。以下の手順でCommunity名を登録してください。
switch# config t switch(config)# snmp-server community public switch(config)# exit
SNMP Community名を変更する場合は、装置側の設定を変更し、それに合わせて本製品の設定も変更してください。本製品の設定の変更は、「A.2 sanma.conf パラメーター説明」の SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP を参照してください。
障害監視には SNMPトラップを利用しますが、本ファイバーチャネルスイッチに対しては、SNMPトラップ送信先アドレスの自動設定機能はサポートしていません。以下の手順で SNMPトラップ送信先アドレスを登録してください。
switch# config t switch(config)# snmp-server host 【運用管理サーバのIPアドレス】 traps version 1 public switch(config)# exit
本ファイバーチャネルスイッチは、工場出荷時、SNMPトラップのフィルターが設定されています。本製品では、SNMPトラップのフィルター設定が工場出荷状態のままでは十分な障害監視を行えないため、以下の手順で SNMPトラップのフィルター設定を変更してください。
switch# config t switch(config)# snmp-server enable traps entity fru switch(config)# snmp-server enable traps fcdomain switch(config)# snmp-server enable traps license switch(config)# snmp-server enable traps vrrp switch(config)# snmp-server enable traps link ietf-extended switch(config)# exit
装置側の SNMP Community 設定と、本製品の設定が合っているか確認してください。詳細は「SNMP Community設定」を参照してください。
Ethernet ポートの通信速度が、正しく設定されていることを確認してください。
ハード障害(FCポート、ファン、電源、温度)が発生しているか確認してください。
装置の電源投入時や再起動時は、装置内部で初期化処理が行われます。初期化処理の実行中にWebコンソールで当該装置について[設定の再読み込み]を実行した場合、その装置がWarning表示されることがあります。
装置に異常が発生していなければ、装置の初期化処理完了後にWebコンソールで当該装置について[設定の再読み込み]を再度実行することで、Normal表示になります。
「SNMP Community設定」を参照してください。
注意
SNMP プロトコルバージョン1を使用して装置を管理します。SNMPトラップによる障害監視も、SNMP プロトコルバージョン1を使用します。
SNMP 通信だけで管理するため、装置に telnet ログインしません。このため、本製品へ登録する際に、ユーザー名やパスワードの入力は不要です。
ポーリング監視に ping を使用します。
ゾーニングの管理はサポートしていません。ゾーニング情報の表示やゾーニング設定は、装置添付マニュアルを参照して実施してください。アクセスパス設定を行った場合、サーバとストレージだけが設定変更されます。
カスケード接続の運用形態はサポートしていません。カスケード接続されていても、カスケード接続に関する情報表示は正しく行われません。また、そのため、カスケード接続を経由するアクセスパスも正しく表示されません。
手動組込み装置のアクセスパス表示はサポートしていません。
経路探索機能と End to End リスト表示機能はサポートしていません。
性能情報を Systemwalker Service Quality Coordinator で参照できません。
ビーコン機能はサポートしていません。