ストレージ管理の詳細設定ファイルとして以下に格納されています。
マネージャーのOS種別 | 絶対パス名 |
---|---|
Windows | $ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf |
Solaris OS、 | /etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf |
設定ファイルの反映方法
設定ファイルを変更した場合、Webコンソールで設定ファイルの更新を実施するか、マネージャーを再起動してください。当設定ファイルの内容が本製品に反映されます。
カスタマイズ
注意
ログファイルの世代数や最大容量を増やすと、メモリまたはディスク容量が不足し、運用が停止する可能性があります。世代数や最大容量を変更するときは、十分なメモリ容量や動的ディスク容量を確保してください。
装置自動検索の対象とするサブネットのアドレスを記述します。複数のアドレスを記述する場合は、カンマ(",")で区切ります。
例: AUTODISCOVER_SUBNET="10.12.13.255,133.134.13.255";
運用管理サーバは、これらのサブネットに SNMP のブロードキャストを発行して、装置を自動検索します。ただし、ネットワーク設定でブロードキャストを制限している場合、当機能は有効になりません。
運用管理サーバが論理 IP アドレスと物理 IP アドレスを保持するクラスタ構成の場合、論理 IP アドレスを記述する必要があります。このパラメーターにはIPv4形式のIPアドレスだけを指定してください。
例: LOGICAL_MANAGER_IP="10.12.13.14";
このパラメーターは、装置追加時に障害監視対象装置へ SNMPトラップ 送信先アドレスを自動設定するために使用されます。詳細は、「5.2.5 SNMPトラップ送信先の自動設定機能について」を参照してください。
運用管理サーバが論理 IP アドレスと物理 IP アドレスを保持するクラスタ構成の場合、論理 IP アドレスを記述する必要があります。このパラメーターにはIPv6形式のIPアドレスだけを指定してください。
例: LOGICAL_MANAGER_V6IP="2001:db8::2:1";
このパラメーターは、装置追加時に障害監視対象装置へ SNMPトラップ 送信先アドレスを自動設定するために使用されます。詳細は、「5.2.5 SNMPトラップ送信先の自動設定機能について」を参照してください。
運用管理サーバが複数のIPアドレスを持っている環境で、装置の検出や登録が失敗する場合に設定します。
クラスタ環境でこのパラメーターを設定する場合は、必ず先頭に論理IPアドレスを指定してください。
このパラメーターにはIPv4形式のIPアドレスだけを指定してください。
例: MANAGER_LAN_CARD_IP="10.12.13.14,100.101.102.103";
運用管理サーバが複数のIPアドレスを持っている環境で、装置の検出や登録が失敗する場合に設定します。
クラスタ環境でこのパラメーターを設定する場合は、必ず先頭に論理IPアドレスを指定してください。
このパラメーターにはIPv6形式のIPアドレスだけを指定してください。
例: MANAGER_LAN_CARD_V6IP="2001:db8::2:1,2001:db8::2:2";
アクセスパス設定時、ポートゾーニングなどがされておりファイバーチャネルスイッチに対するゾーニング設定を追加する必要がない場合、通常はファイバーチャネルスイッチに対してゾーニング設定を実施しません。このパラメーターを 1 に設定した場合は、このような場合でも、1対1のWWPNゾーニングを設定します。(ただし、No Security状態時を除きます。)
例: SET_SW_ZONING_ALWAYS=1; (デフォルトは0)
装置からの装置共通 SNMPトラップ(Cold Start Trap など)の、イベントログへの表示・非表示を定義します。
表示するには 1 を、非表示にするには 0 を記述します。デフォルトは 1(表示)です。
例: DISPLAY_ SNMP_STANDARD_EVENT = 0;
本製品が装置と SNMP プロトコルを用いて通信する際に使用する SNMP コミュニティ名を指定します。ただし、使用するコミュニティ名が public(Read方向)と private(Write方向)の場合は、本パラメーターの記述は不要です。装置の IP アドレスと使用するコミュニティ名を、スペースで区切って記述します。
なお、本パラメーターには空白文字を含むコミュニティ名を設定することはできません。
例えば、IPアドレス 10.11.12.13 との SNMP 通信に使用する SNMP コミュニティ名を abc にするには、以下のように記述します。
例: SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="10.11.12.13 abc";
IP アドレスの最後は、アスタリスク("*")を使用したワイルドカード定義も可能です。ただし、IPv6アドレスの場合、アスタリスク("*")を使用したワイルドカード定義はできません。
例: SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="10.11.12.* abc"; SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="20.21.*.* def"; SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="30.*.*.* ghi";
複数の装置を定義する場合は、以下のように装置数分の行を記述します。
例: SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="10.11.12.13 abc"; SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="10.11.14.15 def";
SNMP 通信の Read 方向と Write 方向で異なるコミュニティ名を使用する場合は、装置 IP アドレス、Read 方向のコミュニティ名、Write 方向のコミュニティ名の順で、スペースで区切って記述します。
例えば、IPアドレス 10.11.12.13 との SNMP 通信に使用する Read 方向のコミュニティ名を abc、Write 方向のコミュニティ名を def にするには、以下のように記述します。
例: SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="10.11.12.13 abc def";
「サブネット内装置検出機能」では、SNMP プロトコルを利用して装置を検出します。このとき使用する SNMP コミュニティ名が public の場合は、本パラメーターの記述は不要です。public 以外のコミュニティ名を使用する場合は、本パラメーターにコミュニティ名を記述します。なお、本パラメーターを指定する場合は、SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP も同時に指定する必要があります。
なお、本パラメーターには空白文字を含むコミュニティ名を設定することはできません。
例えば、コミュニティ名 abc を使用するには、以下のように記述します。
例: SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_AUTODISCOVER="abc";
装置ごとにコミュニティ名が異なる環境では、本パラメーターを指定しても、すべての装置を検出できません。そのような環境では、SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP だけを指定して、1台ごとに装置を検索してください。
ストレージ管理全般のログファイル(log.* および event.*)の世代数を、10進数で指定します。
デフォルトは 2 です。
設定値が 2 の場合、2世代(log.0 と log.1、および event.0 と event.1)で循環します。
例:5世代にする場合 LOG_CYCLE = 5;
マネージャーのOS種別 | 格納ディレクトリ |
---|---|
Windows | $TMP_DIR\ESC\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current |
Solaris OS、 | /var/opt/FJSVssmgr/current |
ストレージ管理全般のログファイル(log.* および event.*)の最大容量を、0 ~ 2147483647(単位:KB)の範囲で指定します。
デフォルトは、1024(KB)です。
設定値が 0 の場合、ログは出力されません。設定値が範囲外の場合、デフォルト値になります。
例:2MBにする場合 LOG_MAX_SIZE = 2048;
ログファイルの格納場所は、LOG_CYCLE を参照してください。
SNMPトラップ 関連のログファイル(snmpth.*)の世代数を、10進数で指定します。
デフォルトは 2 です。
設定値が 2 の場合、2世代(snmpth.0 と snmpth.1)で循環します。
例:5世代にする場合 SNMPTH_LOG_COUNT = 5;
ログファイルの格納場所は、LOG_CYCLE を参照してください。
SNMPトラップ 関連のログファイル(snmpth.*)の最大容量を、0 ~ 2147483647(単位:KB)の範囲で指定します。
デフォルトは、1024(KB)です。
設定値が 0 の場合、ログは出力されません。設定値が範囲外の場合、デフォルト値になります。
例:2MBにする場合 SNMPTH_LOG_LIMIT = 2048;
ログファイルの格納場所は、LOG_CYCLE を参照してください。
イベントログに出力される "Unsupported Firmware Version" メッセージは、ETERNUS SF Storage Cruiser で対応していないファームウェアの装置を検出したことを表します。このメッセージは、なんらかの操作のたびに出力されます。
メッセージの出力を抑止したい場合は、以下のように設定してください。
FIRMWARE_VERSION_CHECK = 0;
なお、ETERNUS SF Storage Cruiser にパッチを適用することで新しいファームウェアに対応できるため、パッチを適用した後は、必ず本設定を削除してください。
ファイバーチャネルスイッチについて対応していないファームウェアを検出した場合、ファームウェアの非互換を考慮して、すべての機能(構成管理機能など)が制限されます。この場合、通常は ETERNUS SF Storage Cruiser にパッチを適用する必要がありますが、ファームウェアに非互換がない場合は、パッチを適用することなく対応できます。
注意
本設定は、ファームウェアに非互換のないことが確認されている場合だけ行ってください。
ファームウェアアップグレードの際には、ファームウェアアップグレード手順書に記載があります。
非互換の有無を確認できない場合は、当社技術員(CE、SE)に連絡してください。
例えば、ファームウェア版数 v12.34.56a について非互換がない場合、以下のように設定することで対応できます。
まず、ファームウェア版数 v12.34.56a の 3つの数値(12、34、56)を、それぞれ2桁の16進数表記にします。
先頭の "v" や最後の "a" などの文字は考慮不要です。
12 → 0C 34 → 22 56 → 38
次に、それらをまとめて、6桁の16進数表記とします。
0C2238
この値を、以下のように記述します。
SILKWORM_SUPPORTED_FIRMWARE_VERSION = "0C2238";
複数の版数を指定する場合は、カンマ(",")で区切ります。
例えば、v2.4.1 と v5.0.1 を指定するには、以下のように記述します。
SILKWORM_SUPPORTED_FIRMWARE_VERSION = "020401,050001";
ハイフン("-")を使用すると、範囲を指定できます。
例えば、v4.0.0 から v4.2.2 までを指定するには、以下のように記述します。必ず、値の小さい方から指定してください。
SILKWORM_SUPPORTED_FIRMWARE_VERSION = "040000-040202";
カンマ(",")とハイフン("-")は、以下のように組み合わせることもできます。
SILKWORM_SUPPORTED_FIRMWARE_VERSION = "020401,040000-040202,050001";