オンライン照合機能では、Interstage HTTP Serverとディレクトリサーバ間で、SSLを使用する運用を設定できます。SSLを使用した暗号化通信を行う場合は、Interstage HTTP Serverがインストールされたシステムに、SSLのクライアント環境を設定してください。
SSLのクライアント環境として、以下の環境を使用できます。運用に応じて、以下のどちらかのSSL環境を設定してください。
参照
SSL環境設定コマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「SSL環境設定コマンド」を参照してください。
■Intersatge証明書環境を使用する場合
注意
SSL環境設定コマンドは、Administratorsグループに所属するユーザで実行してください。
SSL環境設定コマンドは、スーパユーザで実行してください。
環境変数JAVA_HOMEに、JDKまたはJREのインストールパスを設定して実行してください。
Interstage証明書環境へのアクセスを許可する所有グループを作成します。
参照
所有グループの作成方法については、「6.2.1 Interstage証明書環境のアクセス権限の設定」を参照してください。
認証局の証明書およびCRL管理に必要なInterstage証明書環境を作成します。
コマンドの実行例を以下に示します。
例
scsmakeenv -e
「(1) 所有グループの作成」で作成した所有グループ「iscertg」に登録されているユーザに、アクセスを許可するInterstage証明書環境を作成する場合
scsmakeenv -e -g iscertg
ディレクトリサーバに登録したサイト証明書を発行した認証局から、認証局の証明書を取得します。認証局の証明書の取得方法については、認証局に従ってください。
ディレクトリサーバに登録したサイト証明書を発行した認証局から、CRLを取得します。CRLの取得方法については、認証局に従ってください。
Interstage証明書環境に、「(3) 認証局の証明書の取得」で取得した認証局の証明書を登録します。認証局の証明書は、ルート認証局の認証局証明書から順に登録してください。
コマンドの実行例を以下に示します。
例
以下の証明書を登録する場合
認証局の証明書「C:\sslenv\CA.der」
認証局の証明書のニックネーム「CA」
scsenter -n CA -f C:\sslenv\CA.der
以下の証明書を登録する場合
認証局の証明書「/sslenv/CA.der」
認証局の証明書のニックネーム「CA」
scsenter -n CA -f /sslenv/CA.der
Interstage証明書環境に、「(4) CRLの取得」で取得したCRLを登録します。
コマンドの実行例を以下に示します。
例
CRLファイル「C:\sslenv\CRL.der」を登録する場合
scsenter -c -f C:\sslenv\CRL.der
CRLファイル「/sslenv/CRL.der」を登録する場合
scsenter -c -f /sslenv/CRL.der
■SMEEコマンドで構築する証明書/鍵管理環境のSSLを使用する場合
注意
認証局の証明書およびCRL管理に必要なディレクトリを作成します。
コマンドの実行例を以下に示します。
例
mkdir C:\sslenv\slot mkdir C:\sslenv\sslcert mkdir C:\sslenv\sslcert\cert mkdir C:\sslenv\sslcert\crl
mkdir /sslenv/slot mkdir /sslenv/sslcert mkdir /sslenv/sslcert/cert mkdir /sslenv/sslcert/crl
秘密鍵の管理に必要な秘密鍵管理環境を作成して、環境設定を行います。
コマンドの実行例を以下に示します。
例
makeslot -d C:\sslenv\slot maketoken -d C:\sslenv\slot -s 1 -t token01
makeslot -d /sslenv/slot maketoken -d /sslsnv/slot -s 1 -t token01
認証局の証明書およびCRLの管理に必要な証明書/CRL管理環境を作成して、環境設定を行います。
コマンドの実行例を以下に示します。
例
cmmkenv C:\sslenv\sslcert -todir C:\sslenv\sslcert\cert,C:\sslenv\sslcert\crl cmsetenv C:\sslenv\sslcert -sd C:\sslenv\slot -jc 1
cmmkenv /sslenv/sslcert -todir /sslenv/sslcert/cert,/sslenv/sslcert/crl cmsetenv /sslenv/sslcert -sd /sslenv/slot -jc 1
ディレクトリサーバに登録したサイト証明書を発行した認証局から、認証局の証明書を取得します。認証局の証明書の取得方法については、認証局に従ってください。
ディレクトリサーバに登録したサイト証明書を発行した認証局から、CRLを取得します。CRLの取得方法については、認証局に従ってください。
証明書/CRL管理環境に、「(4) 認証局の証明書の取得」で取得した認証局の証明書を登録します。証明書は、ルート認証局の認証局から順に登録してください。
コマンドの実行例を以下に示します。
例
認証局証明書「CA.der」を登録する場合
cmentcert C:\sslenv\CA.der -ed C:\sslenv\sslcert -ca -nn CA
認証局証明書「CA.der」を登録する場合
cmentcert /sslenv/CA.der -ed /sslenv/sslcert -ca -nn CA
証明書/CRL管理環境に、「(5) CRLの取得」で取得したCRLを登録します。
コマンドの実行例を以下に示します。
例
CRLファイル「C:\sslenv\CRL.der」を登録する場合
cmentcrl C:\sslenv\CRL.der -ed C:\sslenv\sslcert
CRLファイル「/sslenv/CRL.der」を登録する場合
cmentcrl /sslenv/CRL.der -ed /sslenv/sslcert