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Interstage Web Server Express セキュリティシステム運用ガイド
FUJITSU Software

6.2.1 Interstage証明書環境のアクセス権限の設定

Administrators権限を持たないユーザでInterstage証明書環境をアクセスする場合には、Administrators権限を持つユーザでInterstage証明書環境を構築した後、アクセス権限を変更してください。
以下の場合が該当します。

エクスプローラでInterstage証明書環境のフォルダを選択し、「プロパティ」メニューの「セキュリティ」タブの画面で、ユーザまたはグループを追加することでアクセス権限を追加できます。追加したユーザまたはグループについては「フルコントロール」を設定するようにしてください。
Interstage証明書環境のフォルダについては、「6.2 環境の構築方法」を参照してください。


注意

Microsoft(R) Windows(R) XPでフォルダのプロパティに[セキュリティ]タブが表示されない場合は、次の手順を実行することで表示されます。

  1. [スタート]-[コントロールパネル]から「フォルダオプション」を起動します。

  2. [表示]タブをクリックし、「簡易ファイルの共有を使用にする(推奨)」のチェックを解除して「OK」をクリックします。


Interstage証明書環境を構築する前に、Interstage証明書環境へのアクセスを許可する、所有グループを作成しておく必要があります。

Interstage証明書環境は、スーパユーザによって構築され、特定の所有グループに属する実効ユーザがアクセスすることができます。
実効ユーザは、利用するサービスによって異なります。各サービス指定の実効ユーザを所有グループに追加設定するようにしてください。


所有グループの作成や変更は、OS提供のツールから実行する方法もありますが、ここでは、コマンドで所有グループを作成する例を示します。

  1. Interstage証明書環境の所有グループを作成します。

    下記の実行例では、「iscertg」というグループを作成しています。

    # groupadd iscertg
  2. useraddまたはusermodコマンドで、実効ユーザをiscertgグループに登録します。

    下記の実行例では、iscertgに「nobody」を追加しています。

    # usermod -G iscertg nobody

コマンドの詳細については、使用しているOSのマニュアルを参照してください。

作成した所有グループは、Interstage証明書環境を構築時にscsmakeenvコマンドの-gオプションに指定してください。


注意

  • スーパユーザで実行してください。

  • Interstage HTTP ServerでSSLを利用する場合、Interstage証明書環境の所有グループに登録する実効ユーザは、Interstage HTTP Serverの環境定義ファイル(httpd.conf)のUserディレクティブに設定されているユーザを使用する必要があります。Userディレクティブに設定されているユーザの初期値は「nobody」です。