以下の手順で環境の復元を行います。
【Windows版】
[運用管理サーバの場合]
[その他のインストール種別の場合]
【UNIX版】
[運用管理サーバの場合]
[部門管理サーバ・業務サーバの場合]
[運用管理クライアントまたはクライアントの場合]
ターミナルサーバ環境の場合は、“データベース作成【Windows版】”の“環境作成前の確認”を参照してください。
注意
バックアップデータを復元する場合の注意事項
環境作成する際に指定するデータベースの容量は、バックアップ時のデータベース環境より大きいサイズで作成してください(小さくした場合、リストアに失敗します)。
運用管理サーバで、“Systemwalker Centric Managerの環境作成”後、“リストア”作業を実施するまでの間は、Systemwalker Centric Managerを起動しないでください。
システム管理者権限のあるユーザIDでログオンします。運用管理サーバの場合は、ローカルコンピュータ上のAdministratorユーザでログオンします。
注意
“Administrator”ユーザのユーザ名を変更している場合の注意事項
“Administrator”ユーザのユーザ名を変更している場合は、“Administratorユーザ(ビルトインアカウント)についての注意事項【Windows版】”を参照してください。
Server Core環境の場合は、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\common\mpenvset.exe |
コマンド実行後、[運用環境保守ウィザードへようこそ]画面が表示されますので、その指示に従ってください。
mpenvset.exeコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“mpenvset.exe(運用環境保守ウィザード起動コマンド)”を参照してください。
Server Core環境以外の場合は、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を選択します。
ポイント
運用環境が構築されていない場合に、システムを起動してログオンすると、自動的に[運用環境保守ウィザードへようこそ]画面が表示されます。
[運用環境保守ウィザードへようこそ]画面で[次へ]ボタンをクリックします。
[処理の選択]画面で[実施する処理]として[運用環境の復元]を選択し、[退避データの格納先]を設定した後[次へ]ボタンをクリックします。
退避データの格納先は、半角英数字32文字以内で指定します。空白を含むことはできません。また、運用管理サーバの場合、ネットワークドライブ上にある退避データを指定することはできません。
注意
退避データについての注意事項
指定された退避データは、復元先の環境に対して以下の条件を満たす必要があります。
同じOS種別(Windows、Solaris、Linux、HP-UX、AIX)
同じインストール種別
同じインストールドライブ、インストールディレクトリ
同じバージョン・レベル
ポイント
[処理の選択]画面のメッセージは、運用環境の構築状態に応じて次のように表示されます。
前回の処理が途中で失敗している状態の場合
【運用管理サーバ、UNIX版運用管理クライアント/クライアント】
前回実施した運用環境の復元処理が正常に完了していません。 前回失敗した箇所から再開する場合は、[次へ]ボタンをクリックして次画面に進んでください。前回失敗して中途半端になっている環境を一度削除してから、運用環境の復元を実施する場合は、[運用環境の削除]を選択して削除を行ってください。 |
【部門管理サーバ、業務サーバ、Windows版運用管理クライアント/クライアント】
前回実施した運用環境の復元処理が正常に完了していません。 前回失敗した箇所から再開する場合は[次へ]ボタンをクリックしてください。 |
運用管理サーバおよび部門管理サーバの場合は、[運用形態の設定]画面で[運用形態]として[基本運用]を指定後、[次へ]ボタンをクリックします。
運用管理サーバの場合は、データベース作成を入力します。
[対象データベース]で作成するデータベースを選択し、データベースごとに必要な情報を入力します。この際ファイル格納先を変更することができます。
ポイント
ログデータベースを拡張する場合
運用管理サーバで使用しているログデータベースを拡張する場合は、[対象データベース]に[フレームワーク]を選択し、以下の手順で拡張後のデータベースサイズを設定してください。
[DBサイズ設定]をクリックします。
[データベースサイズの指定]で[簡易設定]または[直接指定]を選択し、拡張後のデータベースサイズを決定します。このとき、退避したデータベースのデータベースサイズより小さいサイズを指定しないでください。また、指定可能なデータベースサイズには上限があります。指定可能なデータベースサイズについては、“データベース領域の詳細見積もり式”を参照してください。
[フレームワーク]
[インベントリ]
[各種データベース作成情報の入力]画面で[次へ]ボタンをクリックします。
[退避データ復元方法の選択]画面で復元方法を指定後、[次へ]ボタンをクリックします。
[復元方法]は、[すべての機能の運用データを復元する]と[選択した機能の運用データのみを復元する]から選択します。[選択した機能の運用データのみを復元する]を選択する場合は、[復元する機能]を選択します。
[監視機能]
[資源配付機能]
[リモート操作機能]
[復元する情報]は、以下から選択します。
[ログ情報と定義情報]
[ログ情報]
[定義情報]
注意
復元についての注意事項
インストールされている機能についての退避データだけが復元されます。インストールされていない機能については、退避データの復元を選択できません。
運用管理サーバが監視機能を復元する際、ネットワーク管理のポリシーが一括配付されます。ポリシー配付先サーバが起動状態であり、ネットワーク接続可能な状態であるかを確認してください。
[設定内容の確認]画面で設定内容を確認後、[次へ]ボタンをクリックします。
復元処理が実行されます。
復元処理が終了すると以下の画面が表示されます。
運用管理サーバでは、リストアコマンドを実行する前に、環境構築作業として、必要なデータベースを作成します。各データベースを作成する方法は、インストール時と同じです。
注意
リストア用に環境を構築する場合の注意事項
環境作成する際に指定するデータベースの容量は、バックアップ時のデータベース環境より大きいサイズで作成してください(小さくした場合、リストアに失敗します)。
運用管理サーバで、“Systemwalker Centric Managerの環境作成”後、“リストア”作業を実施するまでの間は、Systemwalker Centric Managerを起動しないでください。
[セットアップメニュー]によるSystemwalker Centric Manager運用管理サーバのリストア用環境作成手順をSolarisの場合を例として説明します。
フレームワークのデータベース領域の作成
以下のコマンドにより、運用管理サーバの環境作成を開始します。
/opt/systemwalker/bin/MpFwSetup |
[セットアップメニュー]が表示されます。
セットアップメニューで[5:保守]を選択します。
[保守メニュー]が表示されます。
[保守メニュー]で[2:Systemwalker Centric Managerリストア用環境作成]を選択します。
[Systemwalker Centric Manager リストア用環境作成]画面(設定)が表示されます。
フレームワークのデータベースを作成する準備が完了していることを確認する画面が表示されるので、“y”を入力します。
[通信環境チェック結果]画面が表示されます。
過去に通信環境を構築していた場合、確認画面が表示されますが、問題がなければ“y”を入力し、処理を続けます。
[バックアップデータ格納先設定]画面が表示されます。
バックアップデータ格納先ディレクトリを入力します。ここでは、事前にバックアップしたバックアップデータの格納先を入力してください。
例えば、バックアップ時に退避先ディレクトリとして“/tmp/backup”を指定していた場合は、“/tmp/backup”を指定します。
[ObjectDirectorのポート番号設定]画面が表示されます。
ObjectDirectorで使用するポート番号を入力します。
デフォルトの設定を使用する場合は入力画面でENTERキーを押します。
注意
ポート番号についての注意事項
指定したポート番号がすでに/etc/servicesに設定されている場合は設定できません。空いているポート番号を使用するか、/etc/servicesの設定を見直し、使用したいポート番号が空いている状態で再度入力を行う必要があります。
指定したポート番号は本運用管理サーバに接続を行うすべての運用管理クライアントで設定を合わせる必要があります。運用管理クライアントのポート番号を変更する操作手順については、“運用管理クライアントをセットアップする(運用管理クライアント)”を参照してください。
[管理ドメイン名設定]画面が表示されます。
管理ドメイン名は、以下の条件を満たしている必要があります。
英数字だけである。
128文字以内の文字列である。
空白を使用していない。
省略した場合、管理ドメイン名にはホスト名を指定したものとみなされます。ホスト名に英数字以外の文字が含まれている場合は、省略できません。
[データベース用デバイス設定]画面が表示されます。
バックアップデータの設定内容が表示されます。
同じ内容で環境を作成する場合は“y”を入力してください。
異なるデバイスを設定する場合は“n”を入力してください。
【Solaris版】
【Linux版】
“n”を入力した場合、以下のデータベース用デバイス設定用の画面が表示されます。データベース用デバイス設定の詳細については、“フレームワークのデータベース作成【Solaris版/Linux版】”を参照してください。
注意
デバイス情報の入力を省略する場合の注意事項
"y"を入力して使用するデバイス情報の入力を省略する場合、表示されたデバイスが利用可能であることを、充分に確認してください。
【Solaris版】
【Linux版】
[データベースサイズ設定]画面が表示されます。
バックアップデータの設定内容が表示されます。
同じ内容で環境を作成する場合は“y”を入力してください。
異なるサイズを設定する場合は“n”を入力してください。
“n”を入力した場合、以下のデータベースサイズ設定用の画面が表示されます。データベースサイズ設定の詳細については、“フレームワークのデータベース領域の見積もり”を参照してください。
データベースサイズは、バックアップデータのモデルと同じ、またはそれより大きいサイズを指定してください。
[Systemwalker Centric Manager リストア用環境作成]画面(確認)が表示されます。
設定画面で入力した情報を確認し“y”を入力すると、Systemwalker Centric Manager環境が作成されます。
【Solaris版】
【Linux版】
注意
データベース作成についての注意事項
通常のデバイス形式以外のデバイスを設定する場合
通常のデバイス形式( /dev/(r)dsk/c?t?d?s? )以外のデバイスを設定する場合は、以下の設定を行ってください。
環境作成時に指定した「RDB管理情報パーティション」が/SWFWDBにマウントされるように以下のファイルに設定を追加してください。修正を行うファイルは、OSプラットフォームや使用しているクラスタシステムのバージョンによって異なります。
【Solaris版】
/etc/vfstab |
【Linux版】
PRIMECLUSTER 4.2A00以前の場合
/etc/fstab |
PRIMECLUSTER 4.2A30以降の場合
/etc/fstab.pcl |
設定時には、“FS Type”フィールドには“ufs”、“mount at boot”フィールドには“yes”を設定してください。
(例)
SafeDISKで管理しているボリューム(/dev/sfdsk/ClassName/dsk/VolumeName)を「RDB管理情報専用パーティション」に指定した場合、/etc/vfstabに以下の行を追加します。
/dev/sfdsk/ClassName/dsk/VolumeName /dev/sfdsk/ClassName/rdsk/VolumeName /SWFWDB ufs 2 yes -
通常のデバイス形式以外のデバイスを設定する場合(Linux版)
通常のデバイス形式(/dev/hd?、/dev/sd?)以外のデバイスを設定する場合は、以下の設定を行ってください。
環境作成時に指定した「RDB管理情報パーティション」が/SWFWDBにマウントされるように/etc/fstabに設定を追加してください。
(デバイス名) /SWFWDB ext3 defaults 0 0
(例)
LVM(Linux Logical Volume Manager)で管理しているボリューム(/dev/dm/SWDB1)を「RDB管理情報専用パーティション」に指定した場合、/etc/fstabに以下の行を追加します。
/dev/dm/SWDB1 /SWFWDB ext3 defaults 0 0
インベントリ管理の動作環境の定義
インベントリ管理の動作環境については、“インベントリ管理のデータベース作成【Solaris版/Linux版】”を参照してください。
リストアコマンドを実行します。
/opt/systemwalker/bin/mprsc -b ディレクトリ名[-s] |
退避先ディレクトリ名は、フルパスで指定します。空白を含むことはできません。また、ネットワークドライブ上にある退避データを指定することはできません。
mprsc(リストアコマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。
リストアコマンド実行後、以下のコマンドによりSystemwalker Centric Managerを再起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
返答メッセージの機能を利用する場合は、以下のコマンドで返答メッセージ機能デーモンを起動します。
/opt/systemwalker/bin/ORMsvr.sh start |
ポイント
SystemWalker/OperationMGR 5.0以降がインストールされている場合は、先にSystemWalker/OperationMGRを起動します。
リストア後に運用管理サーバの運用を再開するには、構成情報の一括配付が必要です。運用管理サーバから以下のコマンドで実行します。
/opt/systemwalker/bin/mpdrpspa.sh all |
このコマンドを実行することにより、リストアのタイミングによる構成情報データの不整合を防ぐことができます。mpdrpspa.sh(構成情報配付コマンド)【UNIX版】の詳細については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。
運用管理サーバまたは部門管理サーバのリストアを行った場合、ネットワーク管理の全ポリシーを一括して反映(配付・適用)する必要があります。運用管理サーバから以下のコマンドを実行します。
このコマンドは、構成情報配付コマンド(mpdrpspa.shコマンド)実行直後に行ってください。
/opt/systemwalker/bin/mpnmpref |
mpnmpref(ネットワーク管理ポリシー反映コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。
1回でもSystemwalker Centric Managerのサービスが起動された場合は、作成した運用環境を削除した後、運用環境を復元する必要があります。