状態がunknownのL-Serverに対し、[サーバ間の移動]ダイアログを開こうとすると、ロード中の状態のまま、動作しない場合がある。
[説明]
状態がunknownのL-Serverに対し、[サーバ間の移動]ダイアログを開こうとすると、ロード中の状態のまま、動作しない場合があります。以下の原因が考えられます。
サーバ仮想化ソフトウェア上から、L-Serverで使用していたVMゲストを削除した
L-Serverの削除中に、VM管理製品のサーバまたはVM管理製品がシステムダウンした
L-Serverの削除中に、管理サーバまたはマネージャーがシステムダウンした
[対処]
ロード中のままになっている[サーバ間の移動]ダイアログを閉じてください。
そのあと、管理サーバ、マネージャー、VM管理製品のサーバ、およびVM管理製品が起動されているか確認し、以下の操作を行ってください。
a.の場合
L-Serverを削除してください。
b.またはc.の場合
再度L-Serverを削除してください。
L-Serverの状態がunknownと表示され、削除以外のL-Serverの操作を行っても、「メッセージ番号 67154」または「メッセージ番号 67178」が表示される。
[説明]
L-Server の状態がunknown と表示され、L-Serverの削除以外の操作を行っても、以下のメッセージが表示されます。
FJSVrcx:ERROR:67154:server OS:not found |
以下の原因が考えられます。
サーバ仮想化ソフトウェア上から、L-Serverで使用していたVMゲストを削除した
L-Serverの削除中に、VM管理製品のサーバまたはVM管理製品がシステムダウンした
L-Serverの削除中に、管理サーバまたはマネージャーがシステムダウンした
サーバ仮想化ソフトウェア上から、L-Serverで使用していたVMゲストをVMプールに未登録のVMホストに移動した
メッセージの詳細は、「メッセージ番号 67154」または「メッセージ番号 67178」を参照してください。
[対処]
管理サーバ、マネージャー、VM管理製品のサーバ、VM管理製品が起動されているか確認し、それぞれ、以下の操作を行ってください。
a.の場合
L-Serverを削除してください。
b.またはc.の場合
再度L-Serverを削除してください。
d.の場合
L-Serverで使用していたVMゲストを、VMプールに登録済みのVMホストに移動してください。
L-Serverを削除したとき、「メッセージ番号 67391」、「メッセージ番号 67210」、または「メッセージ番号 67280」が表示され、削除に失敗する。
[説明]
L-Serverが起動するVMホストから、L-ServerのVMゲストが存在しないことを検知したため、以下のメッセージが出力され、L-Serverの削除に失敗しました。
|
メッセージの詳細は、「メッセージ番号 67391」、「メッセージ番号 67210」および「メッセージ番号 67280」を参照してください。
[対処]
GUIまたはCLIでL-ServerのVMゲスト名を確認してください。
GUIの場合
RORコンソールを表示します。
オーケストレーションツリーでL-Serverを選択します。
メインパネルで[リソース詳細]タブを選択し、リソースのゲスト名を確認します。
CLIの場合
以下のコマンドを実行します。
>rcxadm lserver show -name L-Server名 <RETURN> |
"VmGuest:"の表示を確認します。
VMゲスト名が表示されていない場合、再度L-Serverを削除してください。
VMゲスト名が表示されている場合、マイグレーションが動作していないことをVM管理製品の管理画面で確認し、再度L-Serverを削除してください。
L-Serverを削除中にどれかのメッセージが出力された場合、L-ServerのVMゲスト名の表示がなくなったか確認したあと、再度L-Serverを削除してください。
L-Serverのサーバ間の移動に失敗し、「メッセージ番号 67385」が表示される。
[説明]
VMwareのVMホスト上で動作するL-Serverの起動後、OSの起動完了前にサーバ間の移動を行うと、以下のメッセージが出力され、サーバ間の移動に失敗します。
FJSVrcx:ERROR:67385:migrating VM guest failed. VMゲスト名 migrate from 移動元サーバ to 移動先サーバ. detail=(メッセージ,vmerrno=150,ip=IPアドレス) |
メッセージの詳細は、「メッセージ番号 67385」を参照してください。
[対処]
L-ServerのOSの起動が完了したあと、再操作してください。
仮想L-Serverを停止すると「メッセージ番号 69122」が表示され、L-Serverの停止に失敗する。
[説明]
L-Serverの停止時に以下のメッセージが表示され、L-Serverの停止に失敗する場合があります。
FJSVrcx:ERROR:69122:timeout occurred while executing power control modules. |
L-Serverで動作しているOSのシャットダウンに時間がかかったため、タイムアウトが発生しました。
メッセージの詳細は、「メッセージ集 VE」の「メッセージ番号 69122」を参照してください。
[対処]
以下の手順で、L-Server停止の待合せ時間を変更します。
待合せ時間を変更します。
以下のファイルに記載したパラメーターの値を環境に合わせて変更します。
秒単位で指定します。ほかのパラメーターは変更しないでください。
対象ファイル
【Windows】
インストールフォルダー\Manager\rails\config\rcx\vm_guest_params.rb
【Linux】
/opt/FJSVrcvmr/rails/config/rcx/vm_guest_params.rb
パラメーター
SHUTDOWN_TIMEOUT
例
5分から15分にする場合
修正前:SHUTDOWN_TIMEOUT = 300
修正後:SHUTDOWN_TIMEOUT = 900
マネージャーを再起動します。
変更した値が有効になります。
【Windows】
>インストールフォルダー\Manager\bin\rcxadm mgrctl stop <RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl stop <RETURN> |
L-Serverにディスクリソースを接続したとき、「メッセージ番号 62511」が表示され、ディスクリソースの接続が失敗する。
[説明]
L-Serverへのディスクリソース接続時に以下のメッセージが表示され、L-Serverへのディスクリソース接続が失敗する場合があります。
FJSVrcx:ERROR:62511:failed to control obj. IF=%1, message="ERROR:ssmgr3422:As for specified volume ボリューム番号, the LUN mapping is done." |
objには、ストレージ管理製品のリソース名が表示されます。
%1には、内部機能名が表示されます。
ディスクリソースをL-Serverに接続する際、ディスクリソースに対応するVolumeがマッピング済みのため、L-Serverへのディスクリソースの接続に失敗しました。
[対処]
指定したディスクリソースが、ほかのサーバからすでに使用されている可能性があります。
誤ってほかのサーバから指定したディスクリソースに対応するVolumeを使っていた場合、指定したディスクリソースに対応するVolumeに関するマッピング定義を削除して、指定したディスクリソースに対応するVolumeを利用するサーバがない状態にしてください。そのあと、再度L-Serverにディスクリソースを接続してください。
各ETERNUSストレージのアフィニティ・グループ番号を確認します。
以下のコマンドを実行し、ESCにより管理されている、各ETERNUSストレージのアフィニティ・グループを表示します。
>ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity info -ipaddr ETERNUSのIPアドレス <RETURN> |
"NUMBER"に表示されているアフィニティ・グループ番号をすべて確認してください。
各アフィニティ・グループの詳細を確認し、マッピング済みのVolumeが定義されたアフィニティ・グループ番号を特定します。
手順1.で確認したアフィニティ・グループ番号を使用して、各アフィニティ・グループに定義されているそれぞれのVolumeのボリューム番号を表示します。メッセージに表示されたボリューム番号が"VOLUME"に表示されているアフィニティ・グループを探します。
>ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity info -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -affinitygroup アフィニティ・グループ番号 <RETURN> |
Volumeをアフィニティ・グループから削除します。
該当するアフィニティ・グループにマッピング定義が複数ある場合
以下のコマンドを実行し、手順2.で確認したアフィニティ・グループからメッセージに表示されたボリューム番号のVolumeを削除します。
>ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity update -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -affinitygroup アフィニティ・グループ番号 -delete -volume ボリューム番号 <RETURN> |
該当するアフィニティ・グループにマッピング定義が1つしかない場合
アフィニティ・グループを利用するHBAを確認し、アフィニティ・グループを利用するHBAの定義を削除します。
そのあと、アフィニティ・グループを削除してください。
以下のコマンドを実行すると、ETERNUSのCAのWWPN、ETERNUSを利用するHBAのWWPN、およびサーバから利用されるアフィニティ・グループ番号が表示されます。
>ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm zone info -hex <RETURN> |
出力結果の"<<< FC CA Zone Information >>>"以降の行には、ETERNUSのCAのWWPN、ETERNUSを利用するHBAのWWPN、およびサーバから利用されるアフィニティ・グループ番号が、ストレージ装置ごとにまとめて表示されます。
該当するアフィニティ・グループに対応するCAのWWPNおよびHBAのWWPNを確認してください。
以下のコマンドを実行してHBAの定義を削除してください。
>ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm zone delete -storage CAのWWPN,アフィニティ・グループ番号 -hba HBAのWWPN -update all <RETURN> |
以下のコマンドを実行して、アフィニティ・グループを削除してください。
>ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity delete -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -affinitygroup アフィニティ・グループ番号 <RETURN> |
L-Serverの電源操作を行ったあと、マネージャーがシステムダウンすると、マネージャーを復旧した際に「メッセージ番号 67320」が表示される。
[説明]
L-Server電源操作(L-Serverの電源ON、OFF、リブート)を行ったあと、マネージャーがシステムダウンすると、マネージャーを復旧した際に、自動的に電源操作が行われ、その処理が失敗することがあります。この場合、以下のメッセージがイベントログに出力されます。
電源ONを行っていた場合
FJSVrcx:ERROR:67320:power control error. target=target detail=(xm create::Error: VM name 'VMゲスト名' already in use by domain 番号,vmerrno=400,ip=IPアドレス) |
電源OFFを行っていた場合
FJSVrcx:ERROR:67320:power control error. target=target detail=(xm shutdown::Error: Domain 'VMゲスト名' does not exist.,vmerrno=400,ip=IPアドレス) |
[対処]
L-Serverに対して電源操作が行われているので、エラーを無視してください。
RHEL-Xenのエージェントを登録したとき、「メッセージ番号 67359」が表示され、エージェントの登録に失敗する。
[説明]
RHEL-Xenのエージェントの登録時に以下のメッセージが表示され、エージェントの登録に失敗する場合があります。
RcxError (FJSVrcx:ERROR:67359:VMホスト名: VM host registration failed detail=(get_host_info::/opt/FJSVrcxxen/bin/xen_plugin: line 数字: 数字 – 数字 - (数字 - ): syntax error: operand expected (error tok...,vmerrno=400,ip= VMホストのIPアドレス)) |
メッセージの詳細は、「メッセージ番号 67359」を参照してください。
[対処]
登録対象のVMホスト内にある、以下のファイルのパラメーターが誤っている可能性があります。
/etc/xen/xend-config.sxp
ファイルを開き、パラメーターが誤っていないか確認してください。
パラメーターの詳細は、「PRIMEQUEST(1000シリーズ) RHEL5-Xen 仮想マシン機能ユーザーズマニュアル」を参照してください。
例
VMホストの、最低限確保するメモリを定義する以下のパラメーターが、フォーマット通り記述されているか確認してください。
(dom0-min-mem メモリ量)