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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 リファレンスガイド インフラ管理者編 (リソース管理)

4.4 L-Serverの作成または起動以外の、L-Serverの操作

態がunknownのL-Serverに対し、[サーバ間の移動]ダイアログを開こうとすると、ロード中の状態のまま、動作しない場合がある。

[説明]

状態がunknownのL-Serverに対し、[サーバ間の移動]ダイアログを開こうとすると、ロード中の状態のまま、動作しない場合があります。以下の原因が考えられます。

  1. サーバ仮想化ソフトウェア上から、L-Serverで使用していたVMゲストを削除した

  2. L-Serverの削除中に、VM管理製品のサーバまたはVM管理製品がシステムダウンした

  3. L-Serverの削除中に、管理サーバまたはマネージャーがシステムダウンした

[対処]

ロード中のままになっている[サーバ間の移動]ダイアログを閉じてください。
そのあと、管理サーバ、マネージャー、VM管理製品のサーバ、およびVM管理製品が起動されているか確認し、以下の操作を行ってください。

L-Serverの状態がunknownと表示され、削除以外のL-Serverの操作を行っても、「メッセージ番号 67154」または「メッセージ番号 67178」が表示される。

[説明]

L-Server の状態がunknown と表示され、L-Serverの削除以外の操作を行っても、以下のメッセージが表示されます。

FJSVrcx:ERROR:67154:server OS:not found
FJSVrcx:ERROR:67154:vm_host:not found
FJSVrcx:ERROR:67154:VMゲスト名:not found
FJSVrcx:ERROR:67178:L-Server名 is power-off status

以下の原因が考えられます。

  1. サーバ仮想化ソフトウェア上から、L-Serverで使用していたVMゲストを削除した

  2. L-Serverの削除中に、VM管理製品のサーバまたはVM管理製品がシステムダウンした

  3. L-Serverの削除中に、管理サーバまたはマネージャーがシステムダウンした

  4. サーバ仮想化ソフトウェア上から、L-Serverで使用していたVMゲストをVMプールに未登録のVMホストに移動した

メッセージの詳細は、「メッセージ番号 67154」または「メッセージ番号 67178」を参照してください。

[対処]

管理サーバ、マネージャー、VM管理製品のサーバ、VM管理製品が起動されているか確認し、それぞれ、以下の操作を行ってください。

L-Serverを削除したとき、「メッセージ番号 67391」、「メッセージ番号 67210」、または「メッセージ番号 67280」が表示され、削除に失敗する。

[説明]

L-Serverが起動するVMホストから、L-ServerのVMゲストが存在しないことを検知したため、以下のメッセージが出力され、L-Serverの削除に失敗しました。

  • FJSVrcx:ERROR:67391:deleting VM guest failed. detail=(VMゲスト名:vmguest not found,vmerrno=17,ip=IPアドレス)

  • FJSVrcx:ERROR:67210:VMゲスト名(VM guest):is busy

  • FJSVrcx:ERROR:67280:VMゲスト名:deleting VM guest not supported. (VM type)

メッセージの詳細は、「メッセージ番号 67391」、「メッセージ番号 67210」および「メッセージ番号 67280」を参照してください。

[対処]

GUIまたはCLIでL-ServerのVMゲスト名を確認してください。

VMゲスト名が表示されていない場合、再度L-Serverを削除してください。

VMゲスト名が表示されている場合、マイグレーションが動作していないことをVM管理製品の管理画面で確認し、再度L-Serverを削除してください。

L-Serverを削除中にどれかのメッセージが出力された場合、L-ServerのVMゲスト名の表示がなくなったか確認したあと、再度L-Serverを削除してください。


L-Serverのサーバ間の移動に失敗し、「メッセージ番号 67385」が表示される。

[説明]

VMwareのVMホスト上で動作するL-Serverの起動後、OSの起動完了前にサーバ間の移動を行うと、以下のメッセージが出力され、サーバ間の移動に失敗します。

FJSVrcx:ERROR:67385:migrating VM guest failed. VMゲスト名 migrate from 移動元サーバ to 移動先サーバ. detail=(メッセージ,vmerrno=150,ip=IPアドレス)

メッセージの詳細は、「メッセージ番号 67385」を参照してください。

[対処]

L-ServerのOSの起動が完了したあと、再操作してください。


L-Serverを停止すると「メッセージ番号 69122」が表示され、L-Serverの停止に失敗する。

[説明]

L-Serverの停止時に以下のメッセージが表示され、L-Serverの停止に失敗する場合があります。

FJSVrcx:ERROR:69122:timeout occurred while executing power control modules.

L-Serverで動作しているOSのシャットダウンに時間がかかったため、タイムアウトが発生しました。

メッセージの詳細は、「メッセージ集 VE」の「メッセージ番号 69122」を参照してください。

[対処]

以下の手順で、L-Server停止の待合せ時間を変更します。

  1. 待合せ時間を変更します。

    以下のファイルに記載したパラメーターの値を環境に合わせて変更します。

    秒単位で指定します。ほかのパラメーターは変更しないでください。

    • 対象ファイル

      【Windows】
      インストールフォルダー\Manager\rails\config\rcx\vm_guest_params.rb

      【Linux】
      /opt/FJSVrcvmr/rails/config/rcx/vm_guest_params.rb

    • パラメーター

      SHUTDOWN_TIMEOUT

    5分から15分にする場合

    修正前:SHUTDOWN_TIMEOUT = 300
    修正後:SHUTDOWN_TIMEOUT = 900

  2. マネージャーを再起動します。

    変更した値が有効になります。

    【Windows】

    >インストールフォルダー\Manager\bin\rcxadm mgrctl stop <RETURN>
    >インストールフォルダー\Manager\bin\rcxadm mgrctl start <RETURN>

    【Linux】

    # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl stop <RETURN>
    # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl start <RETURN>


L-Serverにディスクリソースを接続したとき、「メッセージ番号 62511」が表示され、ディスクリソースの接続が失敗する。

[説明]

L-Serverへのディスクリソース接続時に以下のメッセージが表示され、L-Serverへのディスクリソース接続が失敗する場合があります。

FJSVrcx:ERROR:62511:failed to control obj. IF=%1, message="ERROR:ssmgr3422:As for specified volume ボリューム番号, the LUN mapping is done."

objには、ストレージ管理製品のリソース名が表示されます。

%1には、内部機能名が表示されます。

ディスクリソースをL-Serverに接続する際、ディスクリソースに対応するVolumeがマッピング済みのため、L-Serverへのディスクリソースの接続に失敗しました。

[対処]

指定したディスクリソースが、ほかのサーバからすでに使用されている可能性があります。

誤ってほかのサーバから指定したディスクリソースに対応するVolumeを使っていた場合、指定したディスクリソースに対応するVolumeに関するマッピング定義を削除して、指定したディスクリソースに対応するVolumeを利用するサーバがない状態にしてください。そのあと、再度L-Serverにディスクリソースを接続してください。

  1. 各ETERNUSストレージのアフィニティ・グループ番号を確認します。

    以下のコマンドを実行し、ESCにより管理されている、各ETERNUSストレージのアフィニティ・グループを表示します。

    >ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity info -ipaddr ETERNUSのIPアドレス <RETURN>

    "NUMBER"に表示されているアフィニティ・グループ番号をすべて確認してください。

  2. 各アフィニティ・グループの詳細を確認し、マッピング済みのVolumeが定義されたアフィニティ・グループ番号を特定します。

    手順1.で確認したアフィニティ・グループ番号を使用して、各アフィニティ・グループに定義されているそれぞれのVolumeのボリューム番号を表示します。メッセージに表示されたボリューム番号が"VOLUME"に表示されているアフィニティ・グループを探します。

    >ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity info -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -affinitygroup アフィニティ・グループ番号 <RETURN>

  3. Volumeをアフィニティ・グループから削除します。

    • 該当するアフィニティ・グループにマッピング定義が複数ある場合

      以下のコマンドを実行し、手順2.で確認したアフィニティ・グループからメッセージに表示されたボリューム番号のVolumeを削除します。

      >ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity update -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -affinitygroup アフィニティ・グループ番号 -delete -volume ボリューム番号 <RETURN>

    • 該当するアフィニティ・グループにマッピング定義が1つしかない場合

      アフィニティ・グループを利用するHBAを確認し、アフィニティ・グループを利用するHBAの定義を削除します。

      そのあと、アフィニティ・グループを削除してください。

      以下のコマンドを実行すると、ETERNUSのCAのWWPN、ETERNUSを利用するHBAのWWPN、およびサーバから利用されるアフィニティ・グループ番号が表示されます。

      >ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm zone info -hex <RETURN>

      出力結果の"<<< FC CA Zone Information >>>"以降の行には、ETERNUSのCAのWWPN、ETERNUSを利用するHBAのWWPN、およびサーバから利用されるアフィニティ・グループ番号が、ストレージ装置ごとにまとめて表示されます。

      該当するアフィニティ・グループに対応するCAのWWPNおよびHBAのWWPNを確認してください。

      以下のコマンドを実行してHBAの定義を削除してください。

      >ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm zone delete -storage CAのWWPN,アフィニティ・グループ番号 -hba HBAのWWPN -update all <RETURN>

      以下のコマンドを実行して、アフィニティ・グループを削除してください。

      >ESCマネージャーのインストールフォルダー\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm affinity delete -ipaddr ETERNUSのIPアドレス -affinitygroup アフィニティ・グループ番号 <RETURN>


L-Serverの電源操作を行ったあと、マネージャがシステムダウンすると、マネージャを復旧した際に「メッセージ番号 67320」が表示される。

[説明]

L-Server電源操作(L-Serverの電源ON、OFF、リブート)を行ったあと、マネージャーがシステムダウンすると、マネージャーを復旧した際に、自動的に電源操作が行われ、その処理が失敗することがあります。この場合、以下のメッセージがイベントログに出力されます。

[対処]

L-Serverに対して電源操作が行われているので、エラーを無視してください。


RHEL-Xenのエージェントを登録したとき、「メッセージ番号 67359」が表示され、エージェントの登録に失敗する。

[説明]

RHEL-Xenのエージェントの登録時に以下のメッセージが表示され、エージェントの登録に失敗する場合があります。

RcxError (FJSVrcx:ERROR:67359:VMホスト名: VM host registration failed detail=(get_host_info::/opt/FJSVrcxxen/bin/xen_plugin: line 数字: 数字 &#8211; 数字 - (数字 - ): syntax error: operand expected (error tok...,vmerrno=400,ip= VMホストのIPアドレス))

メッセージの詳細は、「メッセージ番号 67359」を参照してください。

[対処]

登録対象のVMホスト内にある、以下のファイルのパラメーターが誤っている可能性があります。

/etc/xen/xend-config.sxp

ファイルを開き、パラメーターが誤っていないか確認してください。

パラメーターの詳細は、「PRIMEQUEST(1000シリーズ) RHEL5-Xen 仮想マシン機能ユーザーズマニュアル」を参照してください。

VMホストの、最低限確保するメモリを定義する以下のパラメーターが、フォーマット通り記述されているか確認してください。

(dom0-min-mem メモリ量)