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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

A.2.4 バックアップ用バックアップボリュームロック動作指定ファイル

バックアップボリュームのバックアップ前処理では、他アプリケーションとの一時的なアクセス競合を回避するため、ロックに失敗した場合にロック処理をリトライします。標準のリトライ動作は以下のとおりです。

リトライの回数と間隔は、「バックアップ用バックアップボリュームロック動作指定ファイル」で変更できます。
このファイルでは、バックアップボリュームのバックアップ前処理に対して、以下の動作も指示できます。

注意

バックアップ用バックアップボリュームロック動作指定ファイルは、「12.2.3.2 swstresback(資源バックアップコマンド)」でバックアップされません。このファイルを使用して運用する場合は、copyコマンドなどでバックアップする必要があります。


ファイル名と格納場所

バックアップ用バックアップボリュームロック動作指定ファイルは、以下の名前で作成してください。

ファイルの記述例と記述規約

ファイルの記述例は、以下のとおりです。

[g1d1p1]
LockForceMode=on
LockRetryNumber=10
LockRetryInterval=5000
[ANY]
LockForceMode=off
LockRetryNumber=20
LockRetryInterval=2000

ファイルの記述規約は、以下のとおりです。

表A.5 BBACKLOCK.INIファイルに指定できるパラメーター

パラメーター

説明

LockForceMode

ロック処理をリトライする前に、ボリュームのマウントを解除するかを指定します。

off(デフォルト値): マウントを解除しない
on: マウントを解除する

ボリュームのマウントが解除されると、そのボリュームに対して開いているすべてのハンドルが無効となります。

※マウント解除後にボリュームがすぐに使用中になる場合は、ロックできないことがあります。

LockRetryNumber

ロック処理のリトライ回数を指定します。指定できる値は、1~10000です。デフォルト値は20(回)です。

指定回数分リトライしても業務ボリュームをロックできない場合は、処理を中断してコマンドを異常終了させます。

LockRetryInterval

ロック処理のリトライ間隔(ミリ秒単位)を指定します。指定できる値は、1~600000(10分)です。デフォルト値は1000(1秒)です。