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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

11.6 管理対象サーバの情報を削除できない場合の対処

以下のような状況で管理対象サーバ(Storageサーバ)の情報削除が必要となったとき、本節の対処をすることで、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)から管理対象サーバの情報を強制的に削除できます。

上記以外の場合は「3.6.4 管理対象サーバの削除」を参照して、管理対象サーバの情報を削除してください。

注意

  • この手順を実行すると、バックアップやレプリケーションの設定有無に関わらず、指定された管理対象サーバを強制的に削除します。このため、今後運用で利用しない管理対象サーバを削除するときだけ、この手順を使ってください。

  • 手順実行中にバックアップ、レプリケーションを行わないでください。

  • 強制削除対象の管理対象サーバに存在するAdvancedCopy Managerの、コンポーネントおよび管理情報は削除されません。
    強制削除したサーバを再利用する場合は、対象のサーバをネットワークに接続する前に、AdvancedCopy Managerをアンインストールしてください。AdvancedCopy Managerをアンインストールしないでネットワークに接続した場合、ネットワーク上に存在するほかのサーバのAdvancedCopy Managerが正常に動作しなくなることがあります。

管理対象サーバを強制削除する手順を説明します。
削除する管理対象サーバが、今後運用で使用しないサーバであること、または、撤去済みのサーバであることを確認して以下の手順を実施してください。

  1. 強制削除する管理対象サーバの、AdvancedCopy Managerの状態を確認します。
    AdvancedCopy Managerを起動可能な場合は、強制削除ではなく、通常の手順で管理対象サーバを削除します。通常の削除手順は「3.6.4 管理対象サーバの削除」を参照してください。

    管理対象サーバの状態確認方法

    運用管理サーバで「12.3.6 stgxfwcmsetdev(デバイス情報取得/反映コマンド)」の-nオプションに、削除する管理対象サーバを指定してコマンドを実行します。
    実行後、以下に従い管理対象サーバの状態を確認します。
    「管理対象サーバを起動できない状態」のときだけ、手順2以降を実施します。

    • 管理対象サーバを起動できない状態のとき

      以下のメッセージが表示されます。
      「swstf5405 デバイス情報の取得に失敗しました。
      理由=swstf2111 Storageサーバとの通信に失敗しました。」

    • 管理対象サーバを起動できる状態のとき

      以下のメッセージが表示されます。
      「swstf5408 現在管理している情報に変更はありません。」
      または、デバイス情報反映の入力待ちになります。入力待ちになった場合は、デバイス情報を反映しないよう、“q”または“n”を入力してstgxfwcmsetdevコマンドを終了します。

  2. アドバンスト・コピーを停止します。
    管理対象サーバの情報を削除しても、接続されたディスク(Logical Unit)のアドバンスト・コピーは停止しません。
    不要なアドバンスト・コピーがある場合は、ETERNUS Web GUIを使ってアドバンスト・コピーを停止します。

  3. データベースをバックアップします。
    データベースのバックアップ手順は「11.2.1.1 データベースバックアップ」を参照してください。

  4. 管理対象サーバを強制削除します。
    12.3.20 stgforcedelsrv(サーバ情報強制削除コマンド)」を実行します。

    注意

    管理対象サーバ強制削除コマンドが異常終了した場合は、手順5以降は行わないでください。
    5以降の手順を行うと、不当なデータベースがリストアされ、運用を継続できない場合があります。

  5. データベースをリストアします。
    手順4の「12.3.20 stgforcedelsrv(サーバ情報強制削除コマンド)」実行時に-aオプションで指定した“削除後のデータベース格納先”を指定してリストアします。リストア手順は「11.2.1.2 データベースリストア」を参照してください。

  6. 強制削除した管理対象サーバの運用形態によって、以下の操作を実施します。

    • レプリケーション運用を行っていた場合

      • 強制削除した管理対象サーバで、サーバ間レプリケーションを行っていた場合

        運用管理サーバで「12.4.3.1 swsrprecoverres(資源整合コマンド)」を実行します。-hオプションと-rオプションを指定します。-hオプションには、強制削除した管理対象サーバとレプリケーションを行っていたサーバ名を指定します。レプリケーションを行っていたサーバが複数存在する場合は、資源整合コマンドを台数分実行します。

      • 強制削除した管理対象サーバで、サーバ間レプリケーションを行っていなかった場合

        操作は不要です。

    • バックアップ運用を行っていた場合

      操作は不要です。

  7. 強制削除した管理対象サーバでのエージェント利用形態によって、以下の操作を実施してWebコンソールに反映します。

    • AdvancedCopy ManagerエージェントとStorage Cruiserエージェントの両方を利用していた場合

      Webコンソールで、「設定の再読み込み」操作を実施して最新情報に更新してください。

    • AdvancedCopy Managerエージェントだけを利用していた場合

      Webコンソールで、削除した管理対象サーバの削除操作を実施してください。