ページの先頭行へ戻る
 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

B.1.4 ローカルユーザ情報ファイル

ローカルユーザ情報ファイルは、ユーザアカウントの登録/更新/削除を行うためのユーザ管理情報を記述するファイル、あるいはローカルユーザ情報リストで生成されるファイルです。ローカルユーザ情報ファイルのコード系は、シフトJISコードです。各行の行末にキャリッジリターン<CR>とラインフィード<LF>が必要です。ローカルユーザ情報ファイルには、以下の情報が存在します。

なお、上記の情報以外に、コメント行を記述できます。コメント行は、行頭に "/*" を記述します。

注意

ローカルユーザ情報ファイルを、ftpによって別のコンピュータにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。

ユーザアカウント行

ユーザアカウント行は、ユーザアカウント情報で構成されます。ユーザアカウント行は、スラッシュ文字"/"から始まり、空白行で終了する複数テキスト行です。なお、ユーザアカウント情報は、ローカルユーザ情報ファイル1行目の空白行(改行のみの行)よりもうしろにある必要があります。

ユーザアカウント情報は、ユーザに関する複数の属性から構成されます。各属性は、1行に"=<属性名> <属性値>"の形式で記述します。ユーザアカウント1件の属性をすべて記述するごとに、空白行を挿入します。

ポイント

属性値に空白文字を含む場合、アポストロフィ(')で囲みます。そのほかの属性値も、アポストロフィで囲むことができます。

ユーザ登録・変更時にアポストロフィ(')のみを指定したい場合には(''')とアポストロフィをアポストロフィで囲むことで指定することができます。ただし、(')を含むデータをリストした場合、(''')を指定したデータも(')と出力されます。このリストで、登録、変更を行う場合には、リスト中の(')をもう一度(''')と指定し直してください。

ローカルユーザ情報移入では、ユーザアカウント情報の1行目に指定するユーザアカウント操作("=op")の値によって、以下の3つの処理が行われます。

注意

ローカルユーザの登録・変更でインターネットベースアドレス(またはX.400ベースアドレス)が指定されたテンプレートを使用する場合、ユーザのインターネットアドレス(またはX.400アドレス)も指定する必要があります。未指定のままユーザを登録した場合、そのユーザのアカウント情報は、Directoryクライアントからの変更の際、「必須項目が設定されていません」の旨のエラーメッセージが表示され、変更できません。この場合には、各アドレス情報を入力して変更を完了してください。

それぞれの機能について説明します。

登録

登録では、ローカルユーザ情報ファイルのユーザ情報を基に、Directoryデータベースにユーザアカウントを作成します。

ユーザアカウントの登録は、ローカルユーザ情報ファイルの"op"属性に"add"を記述することで行います。

ただし、ローカルユーザ情報ファイルに記述したユーザの名前によって、以下のような処理を行います。

ユーザアカウントの属性は、基本的にテンプレートの情報を基に設定されます。テンプレートは、ローカルユーザ情報ファイルの"template"属性で指定しますが、ローカルユーザ情報ファイル内に"template"属性が定義されていない場合は、パラメータファイルで定義されたテンプレートが使用されます。なお、パラメータファイルとローカルユーザ情報ファイルのテンプレート識別子が異なる場合、ローカルユーザ情報ファイルのテンプレート識別子を優先します。

なお、ローカルユーザ情報ファイルで記述していない属性については、すべてこのテンプレートの値が使用されます。

以下の属性については、ローカルユーザ情報ファイルに記述できないため、テンプレートに定義された値が使用されます。また、オプション設定ファイルについては、テンプレートの指定が有効になりません。オプション設定ファイルを使用したい場合は、ローカルユーザ情報ファイルの"optionuser"属性で指定してください。

"optionuser"属性を使用した場合、最初に開くカレンダーをどれにするかの設定をコピー元のユーザでしていると、その設定もコピーされてしまいます。

この場合には、コピー元のユーザの設定を、最初に開くカレンダーが設定されていない状態にしてから、本機能を使用してください。

コピー元のユーザでCalendarクライアントを起動し、すべてのカレンダーを閉じた上でCalendarクライアントを終了すれば、最初に開くカレンダーを設定していない状態になります。

更新

更新では、ローカルユーザ情報ファイルの内容にそって、Directoryデータベースのユーザ情報を修正します。

ユーザ情報の更新は、ローカルユーザ情報ファイルの"op"属性に"modify"を記述することで行います。

ユーザ情報で、更新ではなく削除したい属性については、属性名のみ記述し、属性値を記述しないことにより削除を行うことができます。ただし、現在ユーザが持っていない属性値を省略することはできません。

なお、"表B.1 ローカルユーザ情報のアカウント属性一覧"で更新が×になっている属性や、記述されていない属性については、更新することはできません。

削除

削除では、ローカルユーザ情報ファイルで指定したユーザのアカウントをDirectoryデータベースから削除します。

ユーザアカウントの削除は、ローカルユーザ情報ファイルの"op"属性に"delete"を記述することで行います。

なお、削除後に残るデータについての所有者を指定しておく必要があります。これは"newowner"属性の記述により行います。"newowner"属性を省略した場合は、パラメータファイルに記述したログインユーザが所有者となります。

ユーザアカウントの削除を行うと、同時にメールボックスのデータも削除されます。

ローカルユーザ情報の登録/更新/削除において使用するユーザアカウント属性の詳細については、以下に示す"表B.1 ローカルユーザ情報のアカウント属性一覧"を参照してください。

ローカルユーザ情報リストが出力するユーザアカウント属性は、以下の"表B.1 ローカルユーザ情報のアカウント属性一覧"の属性のうち、実際にユーザに定義されている属性がリストされます。

注意

  • ローカルユーザ情報の登録/削除時に、属性値の省略はできません。

  • 表中のリスト列の○は当該属性が表示され、×は表示されないことを示します。

  • "descr(n)"、"street(n)"、および"doctype(n)"属性以外を複数指定した場合、最後の値が採用されます。

表B.1 ローカルユーザ情報のアカウント属性一覧

属性名

登録

更新

削除

リスト

最大長

(バイト)

注釈

op

必須

必須

必須

6

ローカルユーザ情報登録/更新/削除の場合、ユーザアカウントの操作を指示します。

以下の3種類から選択します。

  • add:新規ユーザ登録

  • modify:既存のユーザ情報を更新

  • delete:既存のユーザ情報を削除

※addを指定し、すでに同一組織で同名のユーザが登録されていた場合、登録処理は行いません。

※modifyについては、あらかじめ更新できる属性が決められており、それ以外の属性については更新できません。

※ローカルユーザ情報リストの場合は、必ず"add"になります。

template

オプション

×

×

64,
490
(注1)

ユーザアカウント作成に使用するユーザテンプレート識別子を記述します。

※このパラメータで指定したユーザテンプレートは、パラメータファイルで定義されたユーザテンプレートより優先されます。

※指定するユーザテンプレートは、tp_addressパラメータで指定したディレクトリサーバに作成しておく必要があります。

※記述形式については、"B.1.1 ローカルユーザ情報ファイルチェック"の"パラメータファイルの形式"templateパラメータ記述形式例を参照してください。

user

必須

必須

必須

64

ユーザ名を記述します。

※登録するユーザ名は一意にする必要があります。

※本属性が複数行指定された場合は、最後のuser の行に指定された属性値のみが採用されます。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

※登録時には、ユーザ名の前後の半角空白は除去されます。

hier_parent

オプション

必須

必須

486-userの指定長

ユーザの属するロケーションの識別名を記述します。

※すでに存在するエリア内の識別名であり、識別名 に階層化組織を含む場合は、その階層化組織が同じサイトで作成されている必要があります。

※登録においてこの属性を省略した場合は、ユーザテンプレートのロケーションが指定されたものとします。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

new_hier_parent

×

オプション

×

×

486-userまたはnewuserの指定長

ユーザの属する新しいロケーションの識別名を記述します。

※すでに存在するエリア内の識別名であり、識別名に階層化組織を含む場合は、その階層化組織が同じサイトで作成されている必要があります。

※この属性を省略した場合は、ユーザの現在の識別名が指定されたものとします。

newuser

×

オプション

×

×

64

新ユーザ名を記述します。
ユーザ名の変更に使用します。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

※新ユーザ名の前後の半角空白は除去されます。

sortuser

オプション

オプション

×

64

一覧表示のソートキーを記述します。
通常、ユーザ名をローマ字読みにしたカナ文字で記述します。

newowner

×

×

オプション

×

64,
490
(注1)

ユーザアカウント削除後に残ったデータの管理者の識別名を記述します。

※省略時は、パラメータファイルに記述したログインユーザが指定されたことになります。

login

必須

オプション

×

48

ログイン名を記述します。

※ローカルユーザ情報の更新でloginを指定する場合は、必ずpasswdも同時に指定する必要があります(passwdを同時に指定しない場合は、変更前のログイン名がパスワードとして設定されます)。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

passwd

オプション

オプション

×

×

48

ログインパスワードを記述します。

※Adminでのログインセキュリティの指定は、Directoryユーティリティでは有効とはなりません。

descr(n)

オプション

オプション

×

180
[指定値の合計]

ユーザのコメントを記述します。

※複数行の指定が可能です。
複数行の指定は以下のように記述します。

descr(1),descr(2),..., descr(n)

指定した文字列の合計が180バイト以内である必要があります(注3)。

※更新を指定した場合は、設定済みの値を、すべて指定した値に置き換えます。

※更新時に、既定値を削除する場合には、1行目のみ、属性値無しで指定してください。

※nの値が同一の属性を複数指定した場合、最後に指定した文字列から最初に指定した文字列の順番に結合されて設定されますので、注意してください。

custom(n)

オプション

オプション

×

128

カスタム属性を設定します。
カスタム属性は、組織情報などに利用します。

※最大16行までの複数行の指定が可能です。
複数行の指定は以下のように記述します。

custom(1),custom(2),...,custom(n)

nは連続している数字である必要はありません。

※ローカルユーザ情報登録/更新でcustom(n)を使用する場合は、あらかじめ共用ディレクトリ内にカスタム属性、カスタムIDを設定しておく必要があります。

※サーバに設定されたカスタムIDとcustom(n)との関係は、サーバに設定されたカスタムIDの最小のIDがcustom(1)と対応し、サーバに指定されたカスタムIDの最大のIDがcustom(n)と対応します。つまり、サーバに設定されたカスタムIDが5, 10, 15の3つの場合、custom(1)とサーバのカスタムID=5が対応し、custom(2)とサーバのカスタムID=10が対応、custom(3)とサーバのカスタムID=15が対応します。

sur

必須

オプション

×

40

ユーザの姓を記述します。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

giv

オプション

オプション

×

16

ユーザの名を記述します。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

init

オプション

オプション

×

5

ユーザの頭文字を記述します。

gen

オプション

オプション

×

3

ユーザの世代を記述します。
"Sr."、 "Jr."のように世代を表す文字列を記述します。

title

オプション

オプション

×

64

ユーザの肩書を記述します。

street(n)

オプション

オプション

×

30
[1行の長さ]

ユーザの所在地を記述します。

※複数行の指定が可能です。
複数行の指定は以下のように記述します。

street(1),street(2),...,street(n)

nには、1から6までの数字を記述します。

※更新を指定した場合は、設定済みの値を、すべて指定した値に置き換えます。

※更新の時に属性値を省略する場合は、1行目のみ指定してください。

※nの値が同一の属性を複数指定した場合、最後に指定した文字列から最初に指定した文字列の順番に結合されて設定されますので、注意してください。

telnr(n)

オプション

オプション

×

64

ユーザの電話番号を記述します。

※複数指定が可能です。
複数指定は以下のように記述します。

telnr(1),telnr(2),...,telnr(n)

nには、1からの数字を記述します。nの値は、Directoryクライアントで指定できる最大値である30までの数を指定してください。

※登録を指定した場合、ここで指定した電話番号は、ユーザテンプレートで指定されている電話番号に追加されます。

※更新を指定した場合は、設定済みの値を、すべて指定した値に置き換えます。
※更新時に、既定値を削除する場合には、1行目のみ、属性値無しで指定してください。

teltype(n)

オプション

オプション

×

-

同一の修飾子(n)を持つ電話番号に対する種別を記述します。telnr(n)と対応しています。

指定できる値は以下のとおりです。

  • OFFICE:勤務先

  • HOME:自宅

  • MOBILE:携帯電話、PHSなど

  • PAGER:ポケットベル

※複数指定が可能です。
複数指定する場合は、以下のように記述します。

teltype(1),teltype(2),...teltype(n)

nには、1からの数字を記述します。nの値は、Directoryクライアントで指定できる最大値である30までの数を指定してください。

※telnrを指定し、teltypeを指定しなかった場合は、初期値としてOFFICEが設定されます。

teldescr(n)

オプション

オプション

×

180

同一の修飾子(n)を持つ電話番号に対する説明を記述します。telnr(n)と対応しています。

※複数指定が可能です。
複数指定する場合は、以下のように記述します。

teldescr(1),teldescr(2),...,teldescr(n)

nには、1からの数字を記述します。nの値は、Directoryクライアントで指定できる最大値である30までの数を指定してください。

※更新を指定した場合は、設定済みの値を、すべて指定した値に置き換えます。

※更新時に、既定値を削除する場合には、1行目のみ、属性値無しで指定してください。

faxnr(n)

オプション

オプション

×

64

ユーザのFAX番号を記述します。

※複数指定が可能です。
複数指定する場合は、以下のように記述します。

faxnr(1),faxnr(2),...,faxnr(n)

nには、1からの数字を記述します。nの値は、Directoryクライアントで指定できる最大値である30までの数を指定してください。

※登録を指定した場合、ここで指定した電話番号は、テンプレートで指定されている電話番号に追加されます。

※更新を指定した場合は、設定済みの値を、すべて指定した値に置き換えます。

※更新時に、既定値を削除する場合には、1行目のみ、属性値無しで指定してください。

faxdescr(n)

オプション

オプション

×

180

同一修飾子(n)を持つFAX番号に対する説明を記述します。faxnr(n)と対応しています。

※複数指定が可能です。
複数指定する場合は、以下のように記述します。

faxdescr(1),faxdescr(2),...,faxdescr(n)

nには、1からの数字を記述します。nの値は、Directoryクライアントで指定できる最大値である30までの数を指定してください。

※更新を指定した場合は、設定済みの値を、すべて指定した値に置き換えます。更新時に、既定値を削除する場合には、1行目のみ、属性値無しで指定してください。

doctype(n)

オプション

オプション

×

180
[指定値の合計]

ユーザの好みの文書種別を記述します。

※複数指定が可能です。
複数指定する場合は、以下のように記述します。

doctype(1),doctype(2),...,doctype(n)

nには、1からの数字を記述します。nの値は、Directoryクライアントで指定できる最大値である30までの数を指定してください。
指定した文字列の合計が180バイト以内である必要があります(注3)。

※更新を指定した場合は、設定済みの値を、すべて指定した値に置き換えます。

※nの値が同一の属性を複数指定した場合、最後に指定した文字列から最初に指定した文字列の順番に結合されて設定されます。

※更新時に、既定値を削除する場合には、1行目のみ、属性値無しで指定してください。

wsname

オプション

オプション

×

128

ユーザの通知先アドレスを記述します。wsnameには、IPv4のIPアドレス、ホスト名、DNS完全修飾ドメイン名のいずれかを指定します。なお、IPv6のIPアドレスに解釈されるホスト名およびDNS完全修飾ドメイン名、IPv6のIPアドレスを指定することはできません。

prefnet

オプション

オプション

×

4

ユーザの好みの配達方法を記述します。

指定する値には以下のものがあります。

  • 7:インターネット

  • 4097:X.400簡易記述アドレス

※インターネットアドレス、またはX.400簡易記述アドレスを指定して登録する場合は、必須です。また、本パラメタを指定して登録・更新を行うときは、対応するベースアドレス情報を指定しなければなりません。

x4mnep...




(↓x4mnepで始まる属性)

x4mnepで始まる以降の属性は、X.400簡易記述アドレスの印刷可能文字列形式の各部分名を意味します。

※giv,init,gen属性を指定する場合、必ずsur属性も指定する必要があります。なお、x4mneporg、x4mnepou1、x4mnepou2、x4mnepou3、x4mnepou4、x4mnepprmd、x4mnepadmd、x4mnepcoはX.400簡略記述アドレスのベースアドレス部分です。指定するベースアドレスは、あらかじめサーバに定義されている必要があります。Directoryユーティリティでは、X.400簡略記述アドレスのベースアドレス部分を変更することはできません。

x4mnepsur

オプション

オプション

×

40

ユーザの姓を記述します。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

x4mnepgiv

オプション

オプション

×

16

ユーザの名を記述します。

x4mnepinit

オプション

オプション

×

5

ユーザの頭文字を記述します。

x4mnepgen

オプション

オプション

×

3

ユーザの世代を記述します。

x4mneporg

×

×

×

64

ユーザの組織名を記述します。

x4mnepou1

×

×

×

32

ユーザの部門名1を記述します。

x4mnepou2

×

×

×

32

ユーザの部門名2を記述します。

x4mnepou3

×

×

×

32

ユーザの部門名3を記述します。

x4mnepou4

×

×

×

32

ユーザの部門名4を記述します。

x4mnepprmd

×

×

×

16

ユーザの私設領域名を記述します。

x4mnepadmd

×

×

×

16

ユーザの主管庁領域名を記述します。

x4mnepco

×

×

×

3

ユーザの国名を記述します。

x4mnet...

x4mnetで始まる属性は、X.400簡易記述アドレスのteletex形式の各部分名を意味します。x4mnet...には、上記x4mnep...と同じ属性が含まれています。上記x4mnep...属性名の“x4mnep”部分を、“x4mnet”に置き換えて指定してください。

※sur、givには、全角文字と半角文字の混在した値および半角カナをすることはできません。また、init、genに指定できるのは印刷可能文字のみです。

internetuser

必須、
または
オプション

オプション

×

192

ユーザのインターネットアドレスの名前部分を記述します。ユーザ登録時のユーザテンプレートに、配達方法が指定されている場合、本属性は必須です。

internetbase

オプション

オプション

×

255

ユーザのインターネットアドレスのベースアドレス部分。

※指定するユーザのインターネットアドレスのベースアドレス部分は、あらかじめサーバに定義されている必要があります。Directoryユーティリティでは、ユーザのインターネットアドレスのベースアドレス部分を変更することはできません。

optionuser

オプション

オプション

×

×

64,
490
(注1)


コピーしたいオプション設定を持つユーザ名を識別名を含めて記述します。

オプション設定を持つユーザとは、ユーザ作成時にオプション設定ファイル名を指定したユーザ、またはユーザ作成後に1度以上ログインしたユーザです。

※更新の場合、user属性に指定するユーザは、オプション設定を持たないユーザである必要があります。1度以上ログインしたユーザは自動的にオプション設定ファイルが作成されてしまうため指定することはできません。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

group

オプション

オプション

×

64,
490
(注1)

ユーザの所属するグループ識別名を記述します。

※登録の場合で、同時に複数のグループに所属したい場合は、group文を複数記述します。

※登録の場合で、パラメータファイル内にもグループ識別名を記述した場合は、パラメータファイル内に記述したグループにも所属することになります。

※更新の場合で、グループを指定した場合は、現在所属するすべてのグループから、ここで指定したグループに所属を変更します。

※更新の場合、パラメータファイルに記述されているグループ識別名は無視します。

※更新の場合で、group属性を指定し、属性値を記述しない場合(1行目のみ指定可能)は、現在所属するすべてのグループの所属から抜けます。

※リストの場合、現在所属するすべてのグループ識別名(同一エリア内の自サイト、および他サイトのグループ)がリストされます。

※登録/更新の場合、パラメータファイルに"access=enterprise_group"を指定しないと、自サイト内のグループしか処理されません。

mailservice

オプション

オプション

×

64+5

ローカルユーザが使用するMailサービス名を記述します。

記述形式には、以下の2つがあります。

  • TRUE [サービス名]

  • FALSE

TRUEの場合、使用するMailサービス名を共に記述します。
FALSEの場合、ユーザは、Mailサービスを使用できなくなります。

サービス名は、"DIRECTORY SERVER MAIL"のように、サイト内に存在するMailサービスを記述します。

※サーバに登録されているサービス名については、Directoryクライアント、Adminクライアントで確認できます。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

※すでに TRUE [サービス名]が設定されている場合、再度TRUE [サービス名] を指定しても更新することはできません。[サービス名]を変更する場合は、一度 FALSEを指定して更新してから、再度 TRUE [サービス名] を指定して更新してください。なお、[サービス名]を変更すると、該当ユーザが送受信したメールすべてが削除されますのでご注意ください。

mailbox_size

オプション

オプション

×

10000000
(KB)

ローカルユーザが使用するメールボックスの最大サイズをキロバイト単位で記述します。

1~10000000の数値を指定できます。
省略値は、10000000KBです。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

calservice

オプション

オプション

×

64+5

ローカルユーザが使用するCalendarサービス名を記述します。

記述形式には、以下の2つがあります。

  • TRUE [サービス名]

  • FALSE

TRUEの場合、使用するCalendarサービス名を共に記述します。
FALSEの場合、ユーザは、Calendarサービスを使用ができなくなります。

サービス名は、"DIRECTORY SERVER CALENDAR"のように、サイト内に存在するCalendarサービスを記述します。

※サーバに登録されているサービス名については、Directoryクライアント、ADMINクライアントで確認できます。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

calendar_size

オプション

オプション

×

10000000
(KB)

ローカルユーザが使用するカレンダーの最大サイズをキロバイト単位で記述します。

1~10000000の数値を指定できます。
省略値は、10000000KBです。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

libservice

オプション

オプション

×

64+5

ローカルユーザが使用するLibraryサービス名を記述します。

記述形式には、以下の2つがあります。

  • TRUE [サービス名]

  • FALSE

TRUEの場合、使用するLibraryサービス名を共に記述します。
FALSEの場合、ユーザは、Libraryサービスを使用できなくなります。

サービス名は、'DIRECTORY SERVER LIBRARY'のように、サイト内に存在するLibraryサービスを記述します。

※サーバに登録されているサービス名については、Directoryクライアント、ADMINクライアントで確認できます。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

forumservice

オプション

オプション

×

5

ローカルユーザのForumサービス使用の有無を記述します。

記述形式には、以下の2つがあります。

  • TRUE

  • FALSE

TRUEの場合、指定されたローカルユーザは、Forumサービスを使用可能となります。
FALSEの場合、ユーザは、Forumサービスを使用できなくなります。

※更新の場合、サーバにForumサービスが登録されているかの判断については、Directoryクライアント、ADMINクライアントで確認できます。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

taskservice

オプション

オプション

×

64+5

ローカルユーザが使用するTaskサービス名を記述します。

記述形式には、以下の2つがあります。

  • TRUE [サービス名]

  • FALSE

TRUEの場合、使用するTaskサービス名を共に記述します。
FALSEの場合、ユーザは、Taskサービスを使用できなくなります。

サービス名は、"DIRECTORY SERVER Task"のように、サイト内に存在するTaskサービスを記述します。

※サーバに登録されているサービス名については、Directoryクライアント、Adminクライアント、およびWebサービスのシステム管理者機能(ADMINメニュー)で確認できます。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

task_size

オプション

オプション

×

×

10000000
(KB)

ローカルユーザが使用するTaskリストの最大サイズをキロバイト単位で記述します。

1~10000000の数値を指定できます。
省略値は、10000000KBです。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

inetaccess

オプション

オプション

×

5

ローカルユーザのインターネットアクセスの許可の有無を記述します。

この機能は将来的に使用されます。

記述形式には、以下の2つがあります。

  • TRUE

  • FALSE

TRUEの場合、指定されたローカルユーザは、インターネットアクセスが使用可能となります。
FALSEの場合、指定されたローカルユーザは、インターネットアクセスを使用できなくなります。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

inetpasswd

オプション

オプション

×

×

48

インターネットパスワードを記述します。

ローカルユーザ情報リストの場合は、実際に設定があってもリストされません。

※更新の場合、属性値の省略はできません。

admin

オプション

オプション

×

9

ローカルユーザが使用するサービスの管理権を記述します。

以下の中から複数の記述が可能です。

  • ALL SERVICES:TeamWARE Office管理権

  • MAIL:Mailサービス管理権

  • CALENDAR:Calendarサービス管理権

  • FORUM:Forumサービス管理権

  • LIBRARY:Libraryサービス管理権

  • DIRECTORY:Directoryサービス管理権

  • TASK:Taskサービス管理権

※複数の管理権を指定する場合は、複数行に分けて記述してください。

※更新において、管理権を指定した場合は、現在保持しているすべての管理権を、ここで指定した管理権に変更します。

※admin文を指定し、admin名を記述しなかった場合(1行目のみ指定可能)は、現在保持するすべての管理権が外れます。

creation

オプション

オプション

×

13

ローカルユーザのエントリの作成権が使用するサービスの管理権を記述します。

以下の中から複数の記述が可能です。

  • CALENDAR:カレンダー作成権

  • FORUM:フォーラム作成権

  • LIBRARY:ライブラリ作成権

  • GROUP:グループ作成権

  • LOCAL USER:ユーザアカウント作成権

  • EXTERNAL USER:外部エントリ作成権

※複数の作成権を指定する場合は複数行に分けて記述してください。

※更新において、作成権を指定した場合は、現在保持しているすべての作成権を、ここで指定した作成権に変更します。

※creation文を指定し、creation名を記述しなかった場合(1行目のみ指定可能)は、現在保持するすべての作成権が外れます。

※ローカルユーザ情報リストでは、該当するサービスのADMIN権限がない場合に、本属性が出力されます(注2)。

remoterights

オプション

オプション

×

9

特別権限の使用権を記述します。

以下の中から複数の記述が可能です。

  • PUBLIC:パブリックディレクトリの使用権

  • INTERSITE:他サイトのサービスの使用権

※複数の使用権を指定する場合は、複数行に分けて記述してください。

※また、remoterights文を指定し、remoterights名を記述しなかった場合(1行目だけ指定可能)は、現在保持するすべての使用権が外れます。

disable

オプション

オプション

×

1

アカウント使用不可能に設定したい場合は1を、アカウントを使用可能に設定したい場合は0を記述します。

省略値は0です。

※更新時に、属性値を省略した場合は0になります。

mailrights

オプション

オプション

×

1

ユーザがメールを送信する場合に使用できるメールアドレスの使用権を選択します。

指定する値には以下のものがあります。

  • A:すべて
    ユーザは、利用できるコネクタを使って、共用ディレクトリまたは自分の [個人用アドレス帳] のアドレスにメールを送信することができます。

  • O:共用ディレクトリ内
    ユーザは共用ディレクトリ内にあるアドレスにメールを送信することができます。

  • E:エンタープライズ内
    ユーザはエンタープライズ内のアドレスに送信できます。

  • S:サイト内
    ユーザは、自分のサイト内のアドレスだけにメールを送信することができます。

省略値はAです。

※更新時に、属性値の省略はできません。

owner

オプション

オプション

×

490

ローカルユーザのオーナ識別名を記述します。

※登録時に本属性を省略した場合は、ログインユーザをオーナとします。

※更新時に、属性値の省略はできません。

cal_allow_overlap

オプション

オプション

×

-

個人カレンダーへの予約の重複を許可するか否かを記述します。

記述形式は、以下の2とおりです。

  • TRUE:重複を許可する

  • FALSE:重複を許可しない

※登録時にこの属性を省略した場合、"TRUE"が指定されたものとします。

※更新時に、属性値の省略はできません。

cal_allowed_time_span

オプション

オプション

×

-

個人カレンダーへの新規の予約を許可する期間を記述します。

記述形式は以下のとおりです("期間"、"単位"、"週の始まり"を半角空白で区切って指定します)。

'期間 [単位] [週の始まり]'

期間には、0~999を指定します(0は無制限です)。

期間に0以外を指定した場合、単位には、"DAYS","WEEKS",または"MONTHS"を記述します。単位を省略した場合は、"DAYS"が指定されたものと見なします。

単位が"WEEKS"の場合、週の始まりには、"MONDAY","TUESDAY","WEDNESDAY","THURSDAY","FRIDAY","SATURDAY",または"SUNDAY"を記述します。週の始まりを省略した場合は、"MONDAY"が指定されたものと見なします。

※登録時にこの属性を省略した場合、0が指定されたものとします。

※更新時に、属性値の省略はできません。

cal_notice

オプション

オプション

×

-

個人カレンダーへ予約された場合に通知するか否かを記述します。

記述形式は、以下の2とおりです。

  • TRUE:通知する

  • FALSE:通知しない

※登録時にこの属性を省略した場合、"TRUE"が指定されたものとします。

※更新時に、属性値の省略はできません。

cal_permissions

オプション

オプション

×

-

個人カレンダーの利用許可を記述します。

指定可能な最大数は50です。

※変更時は、個人カレンダの利用許可が、ここで指定された利用許可で上書きされます。従って、一部の利用許可だけを変更する(例えば、あるユーザに対する利用許可だけをSにする)ことはできません。

記述形式は、以下のとおりです。

'識別名':利用許可


  • 識別名
    Everyone(全ユーザを意味します)、または個人カレンダーへのアクセスを許可するユーザの識別名、またはそのユーザが所属するアクセス制御グループ/階層化組織/組織のいずれかの識別名を記述します。

  • 利用許可
    記号をコンマで区切って記述します。


指定例を以下に示します。

利用許可の記号とその意味については、"F.7.5 個人カレンダー利用許可のデフォルト定義機能"を参照してください。

  • TeamWARE Calendarの「予約時間表示」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「予約時間表示」と表示されます)

    G,T

  • TeamWARE Calendarの「表題表示」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「表題表示」と表示されます)

    G,B

  • TeamWARE Calendarの「メッセージ表示」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「メッセージ表示」と表示されます)

    G,B,M

  • TeamWARE Calendarの「表示権限」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「メッセージ表示, 週間メモの表示」と表示されます)

    B,M,W

  • TeamWARE Calendarの「秘書権限」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「メッセージ表示, 秘書権限, 週間メモの変更」と表示されます)

    G,L,N,R

  • TeamWARE Calendarの「所有者権限」と同じ利用許可を与える場合
    (プロパティ表示では、「メッセージ表示, 秘書権限, 予約自動了承, 週間メモの変更,権限の変更, カレンダー変更, カレンダー削除」と表示されます)

    G,L,N,F,R,P,C,D

  • TeamWARE Calendarの「権限なし」と同じ利用許可を与える場合
    (カレンダーは表示されません)

    U

※"F.7.5 個人カレンダー利用許可のデフォルト定義機能"に記載されている利用許可記号のツリーの下位権限の記号を設定した場合には、その上位の権限記号は自動的に付加されます。

※"U"が指定された場合、権限なしとなります(その他の利用許可は無効となります)。"U"が指定されていない場合は、指定された利用許可の論理和が利用許可になります。

※変更時は、個人カレンダーの利用許可が、ここで指定された利用許可で上書きされます。従って、一部の利用許可だけを変更する(例えば、あるユーザに対する利用許可だけをSにする)ことはできません。

※複数の利用許可を指定する場合は、複数行に分けて記述してください。

※登録時にこの属性を省略した場合、"Everyone:G,T"が指定されたものとします。

※更新時に、属性値の省略はできません。

※利用許可に,"S"、"G"、"T"、"B"、"M"、"L"、"W"、"N"、"F"、"R"、"P"、"C"、"D"、および"U"以外の文字が指定された場合は、それを無視します。その結果、これらの文字のいずれも指定されなかった場合は、"U"が指定されたものと見なします。

※利用許可に包含されている利用許可を指定しても問題ありません。例えば、"S,G"と指定した場合は、"G"と指定した場合と同じ結果になります。また、"G"だけを指定した場合、リストすると"S,G"と包含された利用許可も表示されます。

※同じ識別名が複数行指定された場合、先に指定された行が有効になります。

※複数行指定時、不当なcal_permissions文があった場合、不当なcal_permissions属性行がエラーとなり、以降のcal_permissions属性の処理はスキップされます。

(注1):ディレクトリの名前部分の最大長は64バイト、識別名全体の最大長は490バイトです。たとえば、属性名"template"の識別名が "cn=template名,l=location,o=organization,c=jp"の場合、全体の最大長は490バイトで、template名部分の最大長は64バイトです。

(注2):上位の権限は、下位の権限を含んでいます。ユーザが、異なるレベルの権限を持っていた場合、ローカルユーザ情報リストは上位の権限のみ出力します。したがって、属性名"admin"と"creation"は、どちらか片方のみが出力されることになります。
以下に、上位の権限を左から順に示します。
TeamWARE Office管理権>各サービスの管理権>各種の作成権

(注3):複数行が指定された場合、最終行を除く各行には改行文字のバイト数(CR+LFの2バイト)が含まれます。

以下に、ローカルユーザ情報ファイルの作成例を示します。

/* 新しくローカルユーザ"伊藤のりこ"を登録。
/*"のりこ"は、"PFUサイト"のユーザです。
/ =OP add
=USER 伊藤のりこ
=SUR itoh
=GIV noriko
=LOGIN noriko
=TITLE 開発グループリーダー
=SORTUSER イトウノリコ
=DESCR(1) 'PFU TeamWARE Server Framework Leader'
=INTERNETUSER noriko
=INTERNETBASE @xx.fujitsu.co.jp
=PREFNET 7
=TELNR(1) 03-123-4567
=TELNR(2) 03-321-7654
=MAILSERVICE TRUE 'DIRECTORY MAIL SERVICE'
=MAILBOX_SIZE 10000000
=ADMIN LIBRARY
=CREATION GROUP
=CREATION EXTERNAL USER
=REMOTERIGHTS PUBLIC
=REMOTERIGHTS INTERSITE

/* 電話番号を"03-123-7654"に変更。
/ =OP modify
=USER 伊藤のりこ
=HIER_PARENT 'l=pfu,o=fujitsu,c=jp'
=TELNR(1) '03-123-7654'

/* インターネットのベースアドレスを"@zz.fujitsu.co.jp"に変更。
/ =OP modify
=USER 伊藤のりこ
=HIER_PARENT 'l=pfu,o=fujitsu,c=jp'
=INTERNETUSER noriko
=INTERNETBASE @zz.fujitsu.co.jp
=PREFNET 7

/* 伊藤のりこ"の情報は、削除。
/ =OP delete
=USER 伊藤のりこ
=HIER_PARENT 'l=pfu,o=fujitsu,c=jp'