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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

6.3 Mailサービス

ここでは、Mailサービスについて説明します。

Mailサービスのインストール

Mailサービスは、サーバのインストール時にインストールします。また、TeamWARE Officeの運用を開始したあとでも、Mailサービスを追加できます。Mailサービスは、サイト内のすべてのサーバにインストールできます。インストール方法については、"グループウェア機能 インストールガイド"を参照してください。

ユーザがMailサービスを利用するためにはインターネットアドレスを必ず定義する必要があります。セットアップ時には必ずMIMEゲートウェイのベースアドレスを指定するようにしてください。

Mailサービスの削除

サーバからMailサービスを削除できます。Mailサービスを削除すると、そのサーバのMailサービスを使用していたユーザのメールボックスはすべて削除されます。一度削除したメールボックスは、復元できないため、十分注意してください。Mailサービスを削除する方法については、"グループウェア機能 インストールガイド"を参照してください。

ディスク使用量の管理

Mailサービスが頻繁に使用され始めると、送信するメッセージの数や添付するファイルのサイズは急激に増加します。したがって、ある程度の制限を設け、不要にディスクを消費しない運用を行う必要があります。

システム管理者は、ユーザ用メールボックスや送信文書のサイズに制限を設けるなどして、ディスク使用量の増加を防ぎます。以下に設定可能なパラメータを示します。この数値は、AdminおよびDirectoryで変更可能です。Adminで設定する項目の詳細については、"14.4.3 サービスの詳細情報"を参照してください。Directoryで設定する項目の詳細については、"5.4 ユーザの登録"を参照してください。

また、システム管理者は、Adminを使用して、サーバにあるユーザのメールボックスから古くなったメールを強制的に削除できます。保存期間月数を設定して、それより古いメールを削除します。これにより、サーバディスクの空き容量を増やすことができます。

古くなったメールの削除方法については、"14.5.1 Mailサービスのメンテナンス"を参照してください。

送信メールサイズの制限

Mailサービスが利用されはじめると、一度に送信するメールサイズは増加し、ネットワークのトラフィック増加や、メールボックスの容量増加につながります。そこで、システム管理者は、Adminを使用して、一度に送付できる送信メールのサイズを制限できます。設定方法については、"14.4.3 サービスの詳細情報"の"サービス固有情報"を参照してください。

外部メール接続の制限

メールを公共ネットワークに送信するとき、外部発信したメールは、外部のサービスプロバイダに課金されることになります。

通信コストを抑えるため、特定のユーザがサイト外にメールを送信できないようにできます。それぞれのユーザに、利用可能な電子メールアドレスの範囲を定義することによって、メールの送信範囲を限定することができます。Directoryの[ユーザアカウントの作成]ウィンドウにある[セキュリティ]ページに、[アドレス使用権]というグループボックスがあり、ここでユーザが利用可能な電子メールアドレスの範囲を定義できます。

イベントログの採取と表示

Mailサービスは、システムイベントログ、監査イベントログ、および、ビリングイベントログを採取します。システム管理者は、Adminを使用して各種ログの採取を有効にすることにより、Mailサービスの運用状況や利用状況を監視できます。たとえば、ビリングイベントログを解析することにより、メールの利用頻度を確認できます。

システムイベントログ、監査イベントログ、および、ビリングイベントログの採取方法と参照方法については、"14.7 ログ情報の表示"を参照してください。

使用状況の監視

Mailサービスは、Mailサービスの使用状況を収集しています。システム管理者は、Adminを使用して、サービスの使用状況を監視できます。統計情報の参照方法については、"14.8.2 統計情報の監視"を参照してください。

メールキューの確認

Mailサービスが送信するメールは、いったん、メールキューに接続され、配信処理が実行されます。このキューの状態は、[to mailq]コマンドで確認できます。詳細については、"14.9 システムコマンド"を参照してください。

Mailサービスのメンテナンス

Mailサービスのメンテナンスには、メールボックスに格納されたメールを強制的に削除する作業があります。メールを強制的に削除することにより、Mailデータベースのディスク使用量を削減できます。詳細については、"14.5.1 Mailサービスのメンテナンス"を参照してください。

キャッシュサイズの変更

大規模なデータベースをもつセンタなどでは、Mailデータベースのインデックスキャッシュの容量を変更する必要があります。インデックスキャッシュの値を大きくすると、Mailデータベースへのアクセス速度が早くなります。しかし、値を大きくしすぎるとメモリ不足が発生するため、メモリの空き容量を確認して値を決定する必要があります。キャッシュサイズの見積もりについては"16.2 インデックスキャッシュサイズの設定"を参照してください。

この値は、[to config]コマンドで変更できます。変更方法を以下に示します。[to config]コマンドの詳細については、"C.4 サービスのセットアップ"を参照してください。

  1. TeamWARE Officeサーバを停止します。

  2. [to config]コマンドを起動して、エキスパートモードを選択します。

  3. オプションセットアップで"サービス"を選択します。

  4. サービスセットアップで"Mailサービス"を選択します。

  5. キャッシュサイズの変更メニューで新しい値を設定します。

  6. TeamWARE Officeサーバを再起動します。

Mailデータベースの移動

Mailデータベースを[to config]コマンドで別のディスクに移動できます。事前に、移動先のディスクに十分な空き容量があることを確認してください。

データベースの移動方法を以下に示します。[to config]コマンドの詳細については、"C.4 サービスのセットアップ"を参照してください。

  1. TeamWARE Officeサーバを停止します。

  2. [to config]コマンドを起動して、エキスパートモードを選択します。

  3. オプションセットアップで"サービス"を選択します。

  4. サービスセットアップで"Mailサービス"を選択します。

  5. Mailデータベースのパス名変更メニューで新しいパス名を指定します。

  6. TeamWARE Officeサーバを再起動します。

メール資源の移動

ユーザのメール資源を同一サイト内のほかのサーバに移動できます。新たなアプリケーションサーバを追加したためにユーザの使用するサーバを変更したい場合や、Mailサービスの負荷分散を行う場合などに使用します。移動方法については、"A.2 メール資源の移動"を参照してください。