Solarisへのインストール方法について説明します。
Systemwalker IT Change Managerのエージェントをインストールする前に、あらかじめDVD-ROMに同梱されているセキュア通信ライブラリ(SMEE)をインストールする必要があります。また、SMEEを動作させるためにSecurecryptoライブラリランタイムをインストールする必要があります。Securecryptoライブラリランタイムのインストールについては“Securecryptoライブラリランタイムのインストール”を参照してください。
SMEEインストール状況の確認
すでにSMEEがインストールされている場合、以下の手順でインストールされているSMEEのバージョンレベルを確認します。
“pkginfo -l FJSVsmee”コマンドを実行します。
“VERSION:”を参照してください。
1で確認したバージョンレベルが「4.0.6」よりも古い場合、またはSMEEがインストールされていない場合は、以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットし、SMEEをインストールします。
Standard Editionの場合
"Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.1) Disc No. 1/2"
Enterprise Editionの場合
"Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.1) Disc No. 1/2"
注意
以下の場合は、SMEEをインストールしないでください。すでにSMEEを使用している製品が、正常に動作できなくなる場合があります。
同じバージョンのSMEEがインストールされている場合
新しいバージョンのSMEEがインストールされている場合
[DVD-ROM]-[Agent]-[utilities]-[SMEE]にある「FJSVsmee.pkgtrans」をインストールします。
以下のコマンドを実行します。
# pkgadd -d FJSVsmee.pkgtrans |
利用するパッケージを選択します。
“1”または“all”を指定、または何も指定せずにリターンキーだけを入力します。
The following packages are available: 1 FJSVsmee S/MIME & EE Certificate Management Package (sparc) 4.0.9 Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages). (default: all) [?,??,q]: |
インストール先ディレクトリを変更する場合は“n”を入力します。変更しない場合は、“y”またはリターンキーだけを入力します。
This package's default installation information is following: Package install directory: /opt Are you sure ? (default: y) [y,n,?,q] |
“n”を入力した場合、変更する情報を入力するために、以下のメッセージが出力されます。
Please specify install directory (default: /opt) [?,q] |
インストール先ディレクトリを変更する場合は変更後のインストールディレクトリを入力し、デフォルトのインストールディレクトリに設定する場合はリターンキーを入力します。
以下のメッセージに“y”を入力すると、インストールが開始されます。
Do you want to continue with the installation of <FJSVsmee> [y,n,?] |
本小項では、Securecryptoライブラリランタイムのインストール方法について説明します。
Securecryptoライブラリランタイムインストール状況の確認
すでにSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされている場合、以下の手順でインストールされているSecurecryptoライブラリランタイムのバージョンレベルを確認します。
“pkginfo -l FJSVsclr”コマンドを実行します。
“VERSION:”を参照してください。
1で確認したバージョンレベルが「2.0.6」よりも古い場合、またはSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされていない場合は、以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットし、Securecryptoライブラリランタイムをインストールします。
Standard Editionの場合
"Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.1) Disc No. 1/2"
Enterprise Editionの場合
"Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.1) Disc No. 1/2"
注意
以下の場合は、Securecryptoライブラリランタイムをインストールしないでください。すでにSecurecryptoライブラリランタイムを使用している製品が、正常に動作できなくなる場合があります。
同じバージョンのSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされている場合
新しいバージョンのSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされている場合
[DVD-ROM]-[Agent]-[utilities]-[SCLR]にある「FJSVsclr.2.0.6.pkgtrans」をインストールします。
以下のコマンドを実行します。
# pkgadd -d FJSVsclr.2.0.6.pkgtrans |
利用するパッケージを選択します。
“1”または“all”を指定、または何も指定せずにリターンキーだけを入力します。
The following packages are available: 1 FJSVsclr Securecrypto Library RunTime (sparc) 2.0.6 Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages). (default: all) [?,??,q]: |
インストール先ディレクトリを変更する場合は“y”を入力します。変更しない場合は、“n”またはリターンキーだけを入力します。
This package default slot information directory is following: Program install directory: /opt Do you want to change the install directory ? (defaut:n) [y,n,?,q] |
“y”を入力した場合、変更する情報を入力するために、以下のメッセージが出力されます。
Program install directory information. Default install directory is /opt. Please specify install directory: [?,q] |
インストール先ディレクトリを変更する場合は変更後のインストールディレクトリを入力し、デフォルトのインストールディレクトリに設定する場合はリターンキーを入力すると、以下のメッセージが出力されます。
また、手順5で“n”またはリターンキーだけを入力した場合も、同じメッセージが出力されます。
スロット情報ディレクトリを変更する場合は“y”を入力します。変更しない場合は、“n”またはリターンキーだけを入力します。
This package default slot information directory is following: slot information directory: /opt/FJSVsclr/slotdir Do you want to change the slot information directory ? (default:n) [y,n,?,q] |
以下のメッセージに“y”を入力すると、インストールが開始されます。
Do you want to continue with the installation of <FJSVsclr> [y,n,?] y |
本小項では、エージェントのインストール方法について説明します。
以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットします。
Standard Editionの場合
"Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.1) Disc No. 1/2"
Enterprise Editionの場合
"Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.1) Disc No. 1/2"
以下のコマンドを実行します。
# DVD-ROMのマウントポイント/swpm_agentinstall |
インストール先ディレクトリを指定します。インストール先ディレクトリを変更する場合は“y”を、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。
################################################################# # # # Systemwalker IT Change Manager インストーラ # # V14.1.1 # # # # Copyright FUJITSU LIMITED 2009-2013 # # # ################################################################# [ インストール先ディレクトリの指定 ] プログラムの配置先 : /opt 設定ファイルの配置先 : /etc/opt 作業ファイルの配置先 : /var/opt 上記の設定を変更しますか? (省略: n) [y,n,q] |
インストール先を指定します。3で“y”を入力した場合、変更する情報を入力するために、以下のメッセージが表示されます。
インストール先ディレクトリを変更する場合は変更後のインストールディレクトリを入力し、デフォルトのインストールディレクトリに設定する場合はリターンキーだけを入力します。
プログラムの配置先 (省略: /opt) [q] /opt2 設定ファイルの配置先 (省略: /etc/opt) [q] /etc/opt2 作業ファイルの配置先 (省略: /var/opt) [q]/var/opt2 |
CMDBエージェント情報の指定をします。
設定を変更する場合は“y”を入力します。変更しない場合は、“n”またはリターンキーだけを入力します。
[ CMDBエージェント情報の指定 ] ホスト名(デフォルト) : whale 上記の設定を変更しますか? (省略: n) [y,n,q] |
エージェントが使用するホスト名を指定します。
ホスト名はエージェントのホスト名をデフォルト表示します。表示されたホスト名がマネージャからアクセスできない場合は、アクセスすることができるホスト名を設定してください。
注意
指定するエージェントのホスト名は、マネージャからアクセスできる必要があります。ファイアウォール機能等を使用している場合は、通信を許可するようにしてください。
[ CMDBエージェントのホスト名の指定 ] マネージャからアクセスできるホスト名を指定してください。 このコンピュータのホスト名 (省略: whale) [q] maple |
CMDBマネージャ情報の指定をします。
マネージャのホスト名を指定します。
[ CMDBマネージャのホスト名の指定 ] マネージャのホスト名を指定してください。 マネージャのホスト名 (省略不可) |
マネージャのポート番号を指定します。
ポート番号については、通常はデフォルト値を使用してください。
[ CMDBマネジャー情報のポート番号の指定 ] ポート番号(デフォルト) : 80 上記の設定を変更しますか? (省略: n) [y,n,q] |
アプリケーション管理情報の指定をします。
アプリケーションリリース管理機能の使用時に必要な「ダウンロード先」ディレクトリおよび「一時作業用先」を指定します。通常はデフォルト値を使用してください。
[ アプリケーション管理情報の指定 ] ダウンロード先 : /opt/FJSVitcma/download 一時作業用先 : /opt/FJSVitcma/work 上記の設定を変更しますか? (省略: n) [y,n,q] |
ダウンロード先を指定します。
初期値 | /opt/FJSVitcma/download |
作業用ディレクトリを指定します。
初期値 | /opt/FJSVitcma/work |
インストールを確認します。
[インストール処理続行の確認]の表示で入力内容の確認を行い、内容に誤りがなければ、“y”を入力してください。インストールが開始されます。インストール情報を再入力する場合は“n”を入力してください。
<< インストール処理続行の確認 >> [ インストール先ディレクトリ ] プログラムの配置先 : /opt 設定ファイルの配置先 : /etc/opt 作業ファイルの配置先 : /var/opt [ CMDBエージェント情報 ] ホスト名 : whale [ CMDBマネージャ情報 ] ホスト名 : maple ポート番号 : 80 [ アプリケーション管理情報 ] ダウンロード先 : /opt/FJSVitcma/download 一時作業用先 : /opt/FJSVitcma/work 上記の設定でインストールを開始してよろしいですか? [y,n,q] |
インストールを開始します。
インストールの準備が整うと以下のメッセージが表示され、インストールが開始されます。
'Systemwalker IT Change Manager エージェント'のインストールを開始します。 |
参考
インストール中に以下のメッセージが出力される場合がありますが、インストール結果に影響はありません。(インストールは成功しています。)
'CMDBエージェント'のインストールを開始します。 'CMDBエージェント'をインストールしています... (インストールには数十分かかることがあります) ./Solaris/cmdbagentinstall.sh[327]: /usr/ucb/echo: not found [No such file or directory] ./Solaris/cmdbagentinstall.sh[370]: /usr/ucb/echo: not found [No such file or directory] ./Solaris/cmdbagentinstall.sh[391]: /usr/ucb/echo: not found [No such file or directory] ./Solaris/cmdbagentinstall.sh[411]: /usr/ucb/echo: not found [No such file or directory] ./Solaris/cmdbagentinstall.sh[446]: /usr/ucb/echo: not found [No such file or directory] ./Solaris/cmdbagentinstall.sh[462]: /usr/ucb/echo: not found [No such file or directory] ./Solaris/cmdbagentinstall.sh[487]: /usr/ucb/echo: not found [No such file or directory] ./Solaris/cmdbagentinstall.sh[503]: /usr/ucb/echo: not found [No such file or directory] ./Solaris/cmdbagentinstall.sh[526]: /usr/ucb/echo: not found [No such file or directory] ./Solaris/cmdbagentinstall.sh[547]: /usr/ucb/echo: not found [No such file or directory] ./Solaris/cmdbagentinstall.sh[563]: /usr/ucb/echo: not found [No such file or directory] Install successful!
インストールを終了します。
インストールが完了すると、以下のメッセージが表示されます。
'Systemwalker IT Change Manager エージェント'をインストールしました。 続いて、本製品の環境構築を実施してください。 |