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Systemwalker IT Change Manager V14g 導入ガイド
Systemwalker

2.4.3 Linuxへのインストール

Linuxへのインストール方法について説明します。

注意

SELinux機能が有効に設定されている場合【Linux版】

SELinux(Security-Enhanced Linux)機能が有効に設定されているLinux環境には、本製品をインストールすることができません。本製品をインストールするには、SELinux機能を無効に設定してから、本製品をインストールしてください。SELinux機能を無効に設定する方法は、Linuxのオンラインマニュアル等を参照してください。

2.4.3.1 SMEEのインストール

Systemwalker IT Change Managerのエージェントをインストールする前に、あらかじめDVD-ROMに同梱されているセキュア通信ライブラリ(SMEE)をインストールする必要があります。また、SMEEを動作させるためにSecurecryptoライブラリランタイムをインストールする必要があります。Securecryptoライブラリランタイムのインストールについては“Securecryptoライブラリランタのインストール”を参照してください。

  1. SMEEインストール状況の確認

    すでにSMEEがインストールされている場合、以下の手順でインストールされているSMEEのバージョンレベルを確認します。

    1. “rpm -qi FJSVsmee”コマンドを実行します。

    2. “VERSION:”を参照してください。

  2. 1で確認したバージョンレベルが、「4.0.5」よりも古い場合、またはSMEEがインストールされていない場合は、以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットし、SMEEをインストールします。

    • Standard Editionの場合

      [Red Hat Enterprise Linux 5の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/3"

      [Red Hat Enterprise Linux 6の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 2/3"

    • Enterprise Editionの場合

      [Red Hat Enterprise Linux 5の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/3"

      [Red Hat Enterprise Linux 6の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 2/3"

    注意

    以下の場合は、SMEEをインストールしないでください。すでにSMEEを使用している製品が、正常に動作できなくなる場合があります。

    • 同じバージョンのSMEEがインストールされている場合

    • 新しいバージョンのSMEEがインストールされている場合

    • x86(32bit)版の場合

      [DVD-ROM]-[Agent]-[utilities]-[SMEE]-[x86]にある「FJSV_Smee-4.0.5-01.i686.rpm」をインストールします。

    • Intel64(64bit)版の場合

      [DVD-ROM]-[Agent]-[utilities]-[SMEE]-[x64]にある「FJSV_Smee64-4.0.6-01.x86_64.rpm」をインストールします。

    以下のコマンドを実行します。
    【例】x86 (32bit)の場合

    # rpm -ivh FJSV_Smee-4.0.5-01.i686.rpm
  3. 2のコマンドを実行すると、インストーラが自動実行され、以下の結果が表示されてインストールが完了します。

      1:FJSVsmee               ########################################### [100%]

2.4.3.2 Securecryptoライブラリランタイムのインストール

本小項では、Securecryptoライブラリランタイムのインストール方法について説明します。

  1. Securecryptoライブラリランタイムインストール状況の確認

    すでにSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされている場合、以下の手順でインストールされているSecurecryptoライブラリランタイムのバージョンレベルを確認します。

    1. “rpm -qi FJSVsclr”コマンドを実行します。

    2. “VERSION:”を参照してください。

  2. 1で確認したバージョンレベルが「2.0.4」よりも古い場合、またはSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされていない場合は、以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットし、Securecryptoライブラリランタイムをインストールします。

    • Standard Editionの場合

      [Red Hat Enterprise Linux 5の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/3"

      [Red Hat Enterprise Linux 6の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 2/3"

    • Enterprise Editionの場合

      [Red Hat Enterprise Linux 5の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/3"

      [Red Hat Enterprise Linux 6の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 2/3"

    注意

    以下の場合は、Securecryptoライブラリランタイムをインストールしないでください。すでにSecurecryptoライブラリランタイムを使用している製品が、正常に動作できなくなる場合があります。

    • 同じバージョンのSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされている場合

    • 新しいバージョンのSecurecryptoライブラリランタイムがインストールされている場合

    • x86(32bit)版の場合

      [DVD-ROM]-[Agent]-[utilities]-[SCLR]-[x86]にある「FJSVsclr-2.0.4-01.i686.rpm」をインストールします。

    • Intel64(32bit)版の場合

      [DVD-ROM]-[Agent]-[utilities]-[SCLR]-[x64]にある「FJSVsclr64-2.0.5-01.x86_64.rpm」をインストールします。

    以下のコマンドを実行します。
    【例】x86 (32bit)の場合

    # rpm -ivh FJSVsclr-2.0.4-01.i686.rpm
  3. 2のコマンドを実行すると、インストーラが自動実行され、以下の結果が表示されてインストールが完了します。

       1:FJSVsclr               ########################################### [100%]

2.4.3.3 エージェントのインストール

本小項では、エージェントのインストール方法について説明します。

  1. 以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットします。

    • Standard Editionの場合

      [Red Hat Enterprise Linux 5の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/3"

      [Red Hat Enterprise Linux 6の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Standard Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 2/3"

    • Enterprise Editionの場合

      [Red Hat Enterprise Linux 5の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 1/3"

      [Red Hat Enterprise Linux 6の場合]

      "Systemwalker IT Change Manager V14g Enterprise Edition メディアパック (14.1.0) Disc No. 2/3"

  2. 以下のコマンドを実行します。

    [x86 (32bit)の場合]

    # DVD-ROMのマウントポイント/swpm_agentinstall_x86

    [Intel64 (64bit)の場合]

    # DVD-ROMのマウントポイント/swpm_agentinstall_x64
  3. インストール先ディレクトリを指定します。
    処理を続行する場合は“y”を、インストールを中止する場合は“n”を入力します。

    #################################################################
    #                                                               #
    #         Systemwalker IT Change Manager インストーラ          #
    #                            V14.1.0                            #
    #                                                               #
    #                Copyright FUJITSU LIMITED 2009-2011            #
    #                                                               #
    #################################################################
    
    [ インストール先ディレクトリの指定 ]
        プログラムの配置先   (変更不可) : /opt
        設定ファイルの配置先 (変更不可) : /etc/opt
        作業ファイルの配置先 (変更不可) : /var/opt
    
    上記のディレクトリにインストールを行います。処理を続行しますか? [y,n]
  4. CMDBエージェント情報の指定をします。
    設定を変更する場合は“y”を入力します。変更しない場合は、“n”またはリターンキーだけを入力します。

    [ CMDBエージェント情報の指定 ]
        ホスト名(デフォルト)        : itcma
    
    上記の設定を変更しますか? (省略: n) [y,n,q]
  5. エージェントが使用するホスト名を指定します。

    ホスト名はエージェントのホスト名をデフォルト表示します。表示されたホスト名がマネージャからアクセスできない場合は、アクセスすることができるホスト名を設定してください。

    注意

    指定するエージェントのホスト名は、マネージャからアクセスできる必要があります。ファイアウォール機能等を使用している場合は、通信を許可するようにしてください。

    [ CMDBエージェントのホスト名の指定 ]
      マネージャからアクセスできるホスト名を指定してください。
    
    このコンピュータのホスト名 (省略: itcma) [q] liliy
  6. CMDBマネージャ情報の指定をします。

    マネージャのホスト名を指定します。

    [ CMDBマネージャのホスト名の指定 ]
      マネージャのホスト名を指定してください。
    
    マネージャのホスト名 (省略不可)
  7. マネージャのポート番号を指定します。
    ポート番号については、通常はデフォルト値を使用してください。

    [ CMDBマネジャー情報のポート番号の指定 ]
        ポート番号(デフォルト)        :    80
    
    上記の設定を変更しますか? (省略: n) [y,n,q]
  8. アプリケーション管理情報の指定をします。

    アプリケーションリリース管理機能の使用時に必要な「ダウンロード先」ディレクトリおよび「一時作業用先」を指定します。通常はデフォルト値を使用してください。

    [ アプリケーション管理情報の指定 ]
        ダウンロード先   : /opt/FJSVitcma/download
        一時作業用先     : /opt/FJSVitcma/work
    
    上記の設定を変更しますか? (省略: n) [y,n,q]
    ダウンロード先

    ダウンロード先を指定します。

    初期値

    /opt/FJSVitcma/download

    一時作業用先

    作業用ディレクトリを指定します。

    初期値

    /opt/FJSVitcma/work

  9. インストールを確認します。

    [インストール処理続行の確認]の表示で入力内容の確認を行い、内容に誤りがなければ、“y”を入力してください。インストールが開始されます。インストール情報を再入力する場合は“n”を入力してください。

    << インストール処理続行の確認 >>
    [ インストール先ディレクトリ ]
        プログラムの配置先                : /opt
        設定ファイルの配置先              : /etc/opt
        作業ファイルの配置先              : /var/opt
    
    [ CMDBエージェント情報 ]
        ホスト名          : itcma
    
    [ CMDBマネージャ情報 ]
        ホスト名          : liliy
        ポート番号        :    80
    
    [ アプリケーション管理情報 ]
        ダウンロード先      : /opt/FJSVitcma/download
        一時作業用先        : /opt/FJSVitcma/work
    
    上記の設定でインストールを開始してよろしいですか? [y,n,q]
  10. インストールを開始します。

    インストールの準備が整うと以下のメッセージが表示され、インストールが開始されます。

    'Systemwalker IT Change Manager エージェント'のインストールを開始します。
  11. インストールを終了します。

    インストールが完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    'Systemwalker IT Change Manager エージェント'をインストールしました。
    続いて、本製品の環境構築を実施してください。