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Systemwalker Service Quality Coordinator Web 利用状況管理編
Systemwalker

15.2.1 利用状況DB環境定義ファイル

「利用状況DB環境定義ファイル」とは、Webサービスに関する各種ログのデータを保存するためのデータベース、利用状況DBの作成条件を記述したファイルです。

分析画面とCSV出力が出力するデータは、すべてこの利用状況DBから供給されます。そのため、両機能の使用にあたっては、事前に利用状況DB環境定義ファイルを設定して利用状況DBが作成されるようにしておく必要があります。


15.2.1.1 ファイルの格納場所

利用状況DB環境定義ファイルは、テキストファイルです。ファイルの作成と編集は、メモ帳などのテキストエディタを使用してください。ファイルのパスは、以下のとおりです。

Windows版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\DatabaseConfig

UNIX版】

/etc/opt/FJSVssqc/DatabaseConfig


インストール時には、利用状況DB環境定義ファイルのサンプルを用意しているので、サンプルを編集すると便利です。利用状況DB環境定義ファイルのサンプルは、以下に格納されています。


Windows版】

<インストールディレクトリ>\sample\DatabaseConfig

UNIX版】

/opt/FJSVssqc/sample/DatabaseConfig


テキストの文字コードは、以下のとおりです。


Windows版】

シフトJIS

UNIX版】

日本語EUC


15.2.1.2 ファイル内部の構成

利用状況DB環境定義ファイル内には、先頭行と最終行に正当性チェックのためのタイムスタンプを記述し、その間に分析対象サーバの定義を記述します。分析対象サーバの定義は、以下の個数の範囲で記述できます。


1 ~ 20 (個)


1つの分析対象サーバの定義は、以下の定義のかたまり(以降、定義ブロックと呼びます)の組合せです。

ファイル内の全体像は、以下のとおりです。

タイムスタンプ

分析対象サーバ定義ブロック

分析対象ログ定義ブロック

分析対象ログ定義ブロック

        :

分析対象サーバ定義ブロック

分析対象ログ定義ブロック

        :

タイムスタンプ

注意

  • 分析対象サーバ定義とは分析するサーバに対応した定義です。

    分析するサーバが複数存在する場合は、この定義を複数記述します。

  • 分析対象ログ定義とは分析対象サーバ定義で定義されたサーバのログに関する定義です。

    分析対象ログ定義は、分析対象サーバ定義に対して、1つまたは2つ指定できます。

    2つ指定をする場合は、以下のログの組合せで有効となります。

分析対象ログ定義1

分析対象ログ定義2

有効性

備考

WebサーバまたはProxyサーバのログ

SQC拡張ログ

なし

WebサーバまたはProxyサーバのログ

WebサーバまたはProxyサーバのログ

×

このようにWebサーバまたはProxyサーバのログを複数定義する場合は、分析対象サーバ定義を分けてください。

この場合は分析対象ログ定義1が有効になります。

SQC拡張ログ

SQC拡張ログ

×

このようにSQC拡張ログを複数定義する場合は、分析対象サーバ定義を分けてください。

この場合は分析対象ログ定義1が有効になります。


15.2.1.3 ファイル内部の書式(基本)

利用状況DB環境定義ファイル内には、以下の形式で記述します。


行の記述形式

意味

[xxxxxxxxxx]

定義ブロックの開始を意味します。 また、前の定義ブロックの終了を意味します。

xxxx = xxxxxxxxxx

定義ブロック内の各種パラメーターの定義を意味します。

'|' は、「または」の意味で、どちらかが指定できることを意味します。

  

空行は、コメントとして扱われます。

# xxxxxxxxxx

'#'で始まる行は、コメントとして扱われます。


15.2.1.4 ファイル内部の書式(分析対象サーバ定義ブロック)

利用状況DB環境定義ファイル内で、分析対象サーバ定義ブロックは、以下の形式で記述します。


形式

[Server]

Symbol = server-symbol

Name = server-name

Type = web | proxy

Domain = domain-name

DatabaseInterval = day | week(sun|mon|tue|wed|thu|fri|sat) | month(1-31)

SearchDNS = yes | no

RequestURLSuffix = "suffix-list"

DatabaseMode = db | csv | both

DefaultURLPage = "default-url"


説明

[Server]

分析対象サーバ定義ブロックの開始を表します。


Symbol

分析対象サーバのシンボルの定義です。

server-symbol には、シンボルを半角英数字('a'~'z'、'A'~'Z'、'0'~'9')、 10文字以内で指定します。ただし、先頭1文字には、半角英字('a'~'z'、'A'~'Z')を指定してください。

なお、このシンボルは、利用状況DB格納ディレクトリ配下に分析対象サーバに対応したディレクトリを作成する際に、ディレクトリ名として使用されます。


Name

分析対象サーバの名称の定義です。

server-name には、 名称を20文字以内で指定します。

なお、この名称は分析画面上の分析対象サーバボックスに表示され、分析対象サーバを選択する際のキーワードとなります。ただし、名称が長く全体が分析対象サーバボックスに納まらない場合、先頭から納まる範囲での表示となります。分析対象サーバが複数の場合には、名称の前方で区別が付くように指定してください。


Type

分析対象サーバの種別の定義です。

選択肢の意味は、以下のとおりです。

<選択肢>

<意味>

web

Webサーバ

proxy

Proxyサーバ


Domain

分析対象サーバのドメイン名の定義です。

domain-name には、ドメイン名(サブドメイン名を含む)を指定します。 例えば、FQDN(Fully Qualified Domain Name)が、host.xxxx.yyyy.zzzz の場合の xxxx.yyyy.zzzz を指定します。

分析画面では、ホスト名別の内訳を表示できますが、このホスト名とは FQDNのことです。ここで定義したドメイン名は、分析対象サーバのログのホスト名がドメイン内の名前だけで記録されていた場合に、FQDNへ変換するために使用されます。


DatabaseInterval

分析対象サーバに対応した利用状況DBの、切り替え単位の定義です。

選択肢の意味は、以下のとおりです。

<選択肢>

<意味>

day

1日単位

week(...)

1週間単位

month(...)

ひと月単位


weekの場合、括弧内に1週間の起点を以下の値で指定します。


<選択肢>

<意味>

sun

日曜日

mon

月曜日

tue

火曜日

wed

水曜日

thu

木曜日

fri

金曜日

sat

土曜日


monthの場合、括弧内にひと月の起点を以下の値で指定します。 ただし、指定日が存在しない月では、月の最終日になります。


<選択肢>

<意味>

1 ~ 31の整数

日にち


デフォルトは、以下のとおりです。デフォルトの場合、行自体を省略できます。


DatabaseInterval = week(sun)

参照

利用状況DBの切り替えの詳細は、「11.1.1.7 利用状況DBの切り替え」を参照してください。


SearchDNS

DNS検索の実行可否の定義です。

分析画面では、ホスト名別の内訳とIPアドレス別の内訳を表示できますが、分析対象サーバのログには、どちらか一方しか記録されていません。もう一方を補うためにDNS検索を実行するか否かを指定します。選択肢の意味は、以下のとおりです。


<選択肢>

<意味>

yes

DNS検索を実行します

no

DNS検索を実行しません


デフォルトは、以下のとおりです。デフォルトの場合、行自体を省略できます。

SearchDNS = yes

注意

SearchDNS = noを指定した場合には、利用状況DB登録エンジンは、DNS検索を行わず、分析対象ログファイル内に記録された状態で分析します。分析画面の表示で、以下の影響があります。

  • 分析対象ログファイル内のクライアント名がIPアドレスで記録されている場合
    分析観点ボックスとドリルダウン先ボックスで以下を指定した場合に、<FQDN>として集計し、表示します。

    • クライアントホスト名別

    • リンク元ホスト名別

    • リモートホスト名別


  • 分析対象ログファイル内のクライアント名がホスト名で記録されている場合
    分析観点ボックスとドリルダウン先ボックスで以下を指定した場合に、<FQDN>として集計し、表示します。

    • クライアントIPアドレス別

    • リンク元IPアドレス別

    • リモートIPアドレス別


RequestURLSuffix

リクエスト分析で対象とするURLの定義です。

リクエスト分析では、クライアントの興味を把握するため、クライアントの意志によって発生するリクエストの観点で分析することが重要です。クライアントの意志によって発生するリクエストでは、拡張子htmlなど、特定の拡張子を持つURLが対象となる傾向があります。suffix-list には、クライアントの意志に対応したURLの拡張子をカンマ(',')で区切って並べます。URLの拡張子の個数は、40個までです。


デフォルトは、以下のとおりです。デフォルトの場合、行自体を省略できます。

RequestURLSuffix = "html,htm,shtml,shtm,stm,cgi,asp,pl,tcl,sh"

注意

分析観点ボックスでURL拡張子別内訳を選択し、URL別でドリルダウンする場合、ドリルダウンする拡張子が利用状況DB 環境定義ファイルの「RequestURLSuffix」に指定されていない場合は分析の対象外とみなし、「この期間のデータはありません」と表示します。


DatabaseMode

利用状況DBの運用形態の定義です。

本定義は、被管理サーバ(Agent for Business)でのみ指定可能です。管理サーバ(Manager)で指定された場合は無視されます。選択肢の意味は、以下のとおりです。


<選択肢>

<意味>

db

利用状況DBのみによる運用です。

被管理サーバ側で分析を行う場合に指定します。

csv

CSV形式ログファイルのみによる運用です。

CSV形式ログファイルは管理サーバに転送され、管理サーバの利用状況DBに格納されます。

管理サーバ側で分析を行う場合に指定します。

both

利用状況DBとCSV形式ログファイルの両方による運用です。

利用状況DBとともに、CSV形式ログファイルが作成されます。


デフォルトは、以下のとおりです。デフォルトの場合、行自体を省略できます。

DatabaseMode = db

注意

DatabaseMode = csvを指定した場合には、分析対象のログ情報は管理サーバに転送されますので、被管理サーバ側では分析を行うことはできません。


DefaultURLPage

分析対象ログにおいて、パス情報のファイル名が省略されている場合に自動的に付加するURLファイルの定義です。

Webサイトにアクセスする場合に、”http://www.fujitsu.com/”などのように、URLの指定時にファイル名を省略する場合がありますが、Webサーバ側では自動的にデフォルトのファイル名が付加されてWebコンテンツにアクセスすることができます。

利用状況分析機能は、デフォルトでは、ファイル名を指定してアクセスした場合とファイル名を省略してアクセスした場合を別々に集計・分析されますが、本定義により、ファイル名を省略してアクセスした場合でも自動的に定義されたファイル名を付加することで、ファイル名を指定してアクセスした場合と同様に集計・分析することができます。

default-urlには、URLでファイル名が省略されている場合に自動的に付加するファイル名を以下の形式で指定します。

" # % , < > \

デフォルトでは、本定義は無効です。

定義例は、以下のとおりです。

[Server]

Symbol = PUBLIC

Name = 公開サーバ

Type = web

Domain = xxxx.yyyy.zzzz

DatabaseInterval = week(sun)

SearchDNS = yes

RequestURLSuffix = "html,htm,shtml,shtm,stm,cgi,asp,pl,tcl,sh"

DatabaseMode = db

DefaultURLPage = "index.html"


15.2.1.5 ファイル内部の書式(分析対象ログ定義ブロック)

利用状況DB環境定義ファイル内で、分析対象ログ定義ブロックは、以下の形式で記述します。

形式

[Log]

Symbol = log-symbol

Name = log-name

Path = log-path

Format = format-symbol | "format"

Region = diff-time


説明

[Log]

分析対象ログ定義ブロックの開始を表します。


Symbol

分析対象ログのシンボルの定義です。

log-symbol には、シンボルを半角英数字('a'~'z'、'A'~'Z'、'0'~'9')、 10文字以内で指定します。ただし、先頭1文字は、半角英字('a'~'z'、'A'~'Z')を指定してください。


Name

分析対象ログの名称の定義です。

log-name には、名称を20文字以内で指定します。


Path

分析対象ログファイルのパスの定義です。

log-path には、パスを絶対パスで指定します。ログファイルが同一ディレクトリ配下に複数作成される場合には、ファイル名にワイルドカード('*': 0文字以上の任意の文字) を使用して、複数のファイルすべてを包含したかたちで指定します。なお、パスに空白が含まれる場合は、全体をダブルクォーテーション('"')で囲んでください。


Format

分析対象ログファイル内の記録形式の定義です。

記録形式は、format-symbolまたはformatで指定します。

format-symbolの場合、定型の形式に対応したシンボルを指定します。指定できるシンボルについては、後述の「■シンボルの種類と意味」を参照してください。

“format”の場合、データに対応したトークンを実際の区切り文字とあわせて並べて指定します。分析対象ログファイル内の記録形式が定型の形式のどれにも該当しない場合は、「■トークンの種類と意味」を参照して指定してください。

被管理サーバのログの分析を管理サーバで行う場合、管理サーバ側では当該被管理サーバの記録形式は、format-symbolとして”SQC-CSV”を指定してください。

ポイント

利用状況DB登録エンジンは、formatで、トークンの文字列に一致しないものは、すべて区切り文字として扱います。トークンのスペルミスは、区切り文字として扱われますので、注意してください。

利用状況DB登録エンジンは、分析対象ログファイル内のログを読み出し、ここで指定した記録形式に一致したものだけを処理して利用状況DBへ登録します。ログのレコードにここで指定した記録形式に一致しないものが含まれる場合、それらのレコードについては、処理されません。

したがって、分析対象ログファイルには、指定した記録形式のログが出力されるようにしてください。

なお、利用状況DB登録エンジンは、ここで指定した記録形式に誤りがあった場合に備えて、記録形式に一致しないレコードがログファイルの先頭から一定数だけ連続して存在した場合、処理を終了します。


トークンの種類と意味

トークンの種類と意味は、以下のとおりです。

トークン

意味

c-host

クライアントのホスト名またはIPアドレス

c-user

クライアントの認証ユーザ名

s-time{time-format}

サーバがリクエストの処理を完了した時刻

c-request (*1)

クライアントがサーバへ送信した最初のリクエスト

s-method (*1)

クライアントがサーバへリクエストしたメソッド(c-requestの一部)

s-url (*1)

クライアントがサーバへリクエストしたURL(c-requestの一部)

s-host (*1)

クライアントがサーバへリクエストしたホスト名または、IPアドレス(s-urlの一部)

s-path (*1)

クライアントがサーバへリクエストしたファイルパス(s-urlの一部)

s-status

サーバがクライアントへ送信したステータスコード

r-status

リモートサーバがサーバへ送信したステータスコード

s-bytes

サーバがクライアントへ転送したバイト数

r-bytes

リモートサーバがサーバへ転送したバイト数

l-url

クライアントがサーバへ送信したReferリクエストヘッダの内容

c-agent

クライアントがサーバへ送信したUser-Agentリクエストヘッダの内容

s-elapse{elapse-format}

サーバがリクエストの処理に要した時間

c-cookie{cookie-format}

クライアントがサーバへ送信したCookieの内容

*

上記以外の可変要素

\

エスケープ文字(「"」、「\」を指定する場合は、「\"」、「\\」のようにエスケープ文字を付けます)

ポイント

(*1)c-request、s-method、s-url、s-host、s-pathの関係を以下に記述します。


time-format には、時刻の形式 に対応したトークンを実際の区切り文字とあわせて並べます。トークンは、以下のとおりです。


トークン

意味

yyyy

西暦年(1980 ~ 2038)

yy

西暦年(00 ~ 99)

mm

月(01 ~ 12)

mon

月(Jan、 Feb、 Mar、 Apr、 May、 Jun、 Jul、 Aug、 Sep、 Oct、 Nov、 Dec)

month

月(January、 February、 March、 April、 May、 June、 July、 August、 September、 October、 November、 December)

dd

日(01~31)

HH

時(00~23)

MM

分(00~59)

SS

秒(00~59)

seconds

通算秒


elapse-format には、経過時間の単位を示すトークンを記述します。トークンは、以下のどちらかです。

トークン

意味

s

単位は、秒

ms

単位は、ミリ秒


cookie-format には、Cookieの形式に対応したトークンを実際の区切り文字とあわせて並べます。トークンは、以下のとおりです。


トークン

意味

id

Cookieに定義されているアクセスID

*

上記以外の可変要素

注意

ログの記録形式"format"をトークンの並びで指定する場合は、以下に示す必須トークンが指定されていることを確認してください。必須トークンが指定されていない場合は、分析ができなくなりますので、十分注意してください。

必須トークン

s-time

c-host

s-url(または、c-request、s-path)

s-status

s-bytes


Microsoft Internet Information Servicesでは、デフォルトのログファイル形式に必須トークンs-bytes(サーバがクライアントへ転送したバイト数)に対応するログ情報がありません。対応するログ情報(Microsoft Internet Information Servicesでは、「送信バイト(sc-bytes)」)がログファイル形式に定義されていることを確認したうえで分析をしてください。

ポイント

ログの記録形式"format"をトークンの並びで指定する場合は、行いたい分析に必要なトークンが指定されていることを確認してください。

行いたい分析

必要なトークン

認証ユーザ別の分析をしたい場合

c-user

リンク元別の分析をしたい場合

l-url

ブラウザ別の分析をしたい場合

c-agent

サーバでのリクエストの処理時間を分析したい場合

s-elapse

Proxyサーバの分析でリモートサーバのエラー状況、キャッシュ状況も分析したい場合

r-status


Webサーバに対する(分析対象サーバ定義にwebを指定した場合)シンボルの種類と意味は、以下のとおりです。


シンボルの種類と意味

シンボル

対応するログ

"format"の内容

Common

W3Cの Common Logfile Format。以下のログに対応。

W3C httpd (CERN httpd)のCommonログ形式

Apache httpdのCommonログ形式

Microsoft Internet Information ServicesのCommonログ形式(NCSA共通ログファイル形式)

Netscape Enterprise ServerのCommonログ形式

Fujitsu InfoProvider ProのCommonログ形式 ....など

"c-host * c-user [s-time{dd/mon/yyyy:HH:MM:SS} *] \"c-request\" s-status s-bytes"

Common+R+U

Common にReferリクエストヘッダとUser-Agentリクエストヘッダの内容を追加したもの。以下のログまたはそのカストマイズした形式に適合可能。

Apache httpdのCustomログ形式

Microsoft Internet Information ServicesのW3C Extendedログ形式(W3C 拡張ログ ファイル形式)

Netscape Enterprise ServerのFlexibleログ形式、Customログ形式

Fujitsu InfoProvider ProのExtendedログ形式 ....など

"c-host * c-user [s-time{dd/mon/yyyy:HH:MM:SS} *] \"c-request\" s-status s-bytes \"l-url\" \"c-agent\""

SQC-Extend

SQC拡張ログの形式。

※シンボル指定だけ

SQC-CSV

Systemwalker Service Quality CoordinatorのCSV形式ログファイル。

被管理サーバのログを管理サーバで分析する場合に、当該被管理サーバに対して指定します。

※シンボル指定だけ

SQC-ExtCSV

Systemwalker Service Quality CoordinatorのCSV形式拡張ログファイル。

被管理サーバのレスポンスログを管理サーバで分析する場合に、当該被管理サーバに対して指定します。

※シンボル指定だけ

注意

シンボルで指定する場合は、シンボルに対応する"format"の内容と実際に採取されているログとを比較し、形式が一致していることを確認したうえで指定してください。特に、日付部分の形式はシステムにより異なる可能性があるので、十分注意してください。


Proxyサーバに対する(分析対象サーバ定義にproxyを指定した場合)シンボルの種類と意味は、以下のとおりです。


シンボル

対応するログ

"format"の内容

Common

W3Cの「Common Logfile Format」。以下のログに対応。

Netscape Proxy ServerのCommonログ形式、Extendedログ形式、Extended2ログ形式

SquidのCommonログ形式

DeleGateのCommonログ形式

Apache httpdのCommonログ形式

W3C httpd (CERN httpd)のCommonログ形式

Fujitsu InfoProxyのCommonログ形式 ....など

"c-host * c-user [s-time{dd/mon/yyyy:HH:MM:SS} *] \"c-request\" s-status s-bytes"

Common+R+U

CommonにReferリクエストヘッダおよびUser-Agentリクエストヘッダの内容を追加したもの。以下のログまたはそのカストマイズした形式に適合可能。

Netscape Proxy ServerのFlexibleログ形式、Customログ形式

DeleGateのCustomログ形式

Apache httpdのCustomログ形式

"c-host * c-user [s-time{dd/mon/yyyy:HH:MM:SS} *] \"c-request\" s-status s-bytes \"l-url\" \"c-agent\""

Common+Ts

Commonに処理時間(秒)を追加したもの。以下のログまたはそのカストマイズした形式に適合可能。

Netscape Proxy ServerのFlexibleログ形式、Customログ形式

DeleGateのCustomログ形式

Apache httpdのCustomログ形式

"c-host * c-user [s-time{dd/mon/yyyy:HH:MM:SS} *] \"c-request\" s-status s-bytes s-elapse{s}"

Common+Tms

Commonに処理時間(ミリ秒)を追加したもの。以下のログまたはそのカストマイズした形式に適合可能。

Netscape Proxy ServerのFlexibleログ形式、Customログ形式

DeleGateのCustomログ形式

Fujitsu InfoProxyのExtendログ形式

"c-host * c-user [s-time{dd/mon/yyyy:HH:MM:SS} *] \"c-request\" s-status s-bytes s-elapse{ms}"

Netscape-Extend

Netscape Proxy Server独自の形式。以下のログに対応。

Netscape Proxy ServerのExtendedログ形式、Extended2ログ形式

"c-host * c-user [s-time{dd/mon/yyyy:HH:MM:SS} *] \"c-request\" s-status s-bytes r-status r-bytes * * * * * * s-elapse{s}"

Squid-Native11

Squid独自の形式。以下のログに対応。

SquidのNativeログ形式 (バージョン1.1形式)

"s-time{seconds} s-elapse{ms} c-host */s-status s-bytes s-method s-url * */* *"

Microsoft-Native

Microsoft Proxy Server独自の形式。以下のログに対応。

Microsoft Proxy ServerのWebProxyログ形式

"c-host, c-user, c-agent, *, time{yy/mm/dd, HH:MM:SS}, *, *, *, *, *, *, s-elapse{ms}, s-bytes, r-bytes, *, *, s-method, s-url, *, *, s-status, *"

DeleGate-Default

DeleGate独自の形式。以下のログに対応。

DeleGateのHTTPのdefaultログ形式

"c-host * c-user [s-time{dd/mon/yyyy:HH:MM:SS} *] \"c-request\" s-status s-bytes :*"

InfoProxy-Extend

Fujitsu InfoProxy独自の形式。以下のログに対応。

Fujitsu InfoProxyのExtendログ形式

"c-host * c-user [s-time{dd/mon/yyyy:HH:MM:SS} *] \"c-request\" s-status s-bytes s-elapse{ms} r-status r-bytes * * * * * * * * * * * * *"

SQC-CSV

Systemwalker Service Quality CoordinatorのCSV形式ログファイル。

被管理サーバのログを管理サーバで分析する場合に、当該被管理サーバに対して指定します。

※シンボル指定だけ

注意

シンボルで指定する場合は、シンボルに対応する"format"の内容と実際に採取されているログとを比較し、形式が一致していることを確認したうえで指定してください。特に、日付部分の形式はシステムにより異なる可能性があるので、十分注意してください。

なお、ログの記録形式"format"をシンボルで指定した場合、使用できる分析観点は、以下のとおりです。


No

Symbol値

分析種

1

Common

クライアントホスト名

クライアントIPアドレス

認証ユーザ名

リモートホスト名(Proxyサーバだけ)

リモートIPアドレス(Proxyサーバだけ)

URL

EntryURL

ExitURL

URL拡張子

2

Common+R+U

クライアントホスト名

クライアントIPアドレス

認証ユーザ名

ユーザエージェント

リンク元ホスト名

リンク元IPアドレス

リモートホスト名(Proxyサーバだけ)

リモートIPアドレス(Proxyサーバだけ)

URL

EntryURL

ExitURL

リンク元URL

URL拡張子

3

Microsoft-MS

クライアントホスト名

クライアントIPアドレス

認証ユーザ名

リモートホスト名(Proxyサーバだけ)

リモートIPアドレス(Proxyサーバだけ)

URL

EntryURL

ExitURL

URL拡張子

4

Common+Ts

クライアントホスト名

クライアントIPアドレス

認証ユーザ名

リモートホスト名

リモートIPアドレス

URL

URL拡張子


(注)「リクエスト状況」、「トラフィック状況」、「キャッシュ状況」の分析で、分析するWebサーバ、Proxyサーバの処理能力を示す経過時間を秒で分析します。経過時間は各分析画面に表示されます。

5

Common+Tms

クライアントホスト名

クライアントIPアドレス

認証ユーザ名

リモートホスト名

リモートIPアドレス

URL

URL拡張子

(注)「リクエスト状況」、「トラフィック状況」、「キャッシュ状況」の分析で、分析するWebサーバ、Proxyサーバの処理能力を示す経過時間をミリ秒で分析します。経過時間は各分析画面に表示されます。

6

Netscape-Extend

クライアントホスト名

クライアントIPアドレス

認証ユーザ名

リモートホスト名

リモートIPアドレス

URL

URL拡張子

(注)「リクエスト状況」、「トラフィック状況」、「キャッシュ状況」の分析で、分析するWebサーバ、Proxyサーバの処理能力を示す経過時間を秒で分析します。経過時間は各分析画面に表示されます。

7

Squid-Native11

クライアントホスト名

クライアントIPアドレス

認証ユーザ名

リモートホスト名

リモートIPアドレス

URL

URL拡張子

(注)「リクエスト状況」、「トラフィック状況」、「キャッシュ状況」の分析で、分析するWebサーバ、Proxyサーバの処理能力を示す経過時間をミリ秒で分析します。経過時間は各分析画面に表示されます。

8

Microsoft-Native

クライアントホスト名

クライアントIPアドレス

認証ユーザ名

リモートホスト名

リモートIPアドレス

URL

URL拡張子

(注)「リクエスト状況」、「トラフィック状況」、「キャッシュ状況」の分析で、分析するWebサーバ、Proxyサーバの処理能力を示す経過時間をミリ秒で分析します。経過時間は各分析画面に表示されます。

9

DeleGate-Default

クライアントホスト名

クライアントIPアドレス

認証ユーザ名

リモートホスト名

リモートIPアドレス

URL

URL拡張子

10

InfoProxy-Extend

クライアントホスト名

クライアントIPアドレス

認証ユーザ名

リモートホスト名

リモートIPアドレス

URL

URL拡張子

(注)「リクエスト状況」、「トラフィック状況」、「キャッシュ状況」の分析で、分析するWebサーバ、Proxyサーバの処理能力を示す経過時間をミリ秒で分析します。経過時間は各分析画面に表示されます。

11

SQC-Extend

URL

クライアントホスト名

クライアントIPアドレス


Region

分析対象ログファイルに記録されている時刻データの地域の定義です。

diff-time には、時刻の地域をGMT(グリニッジ標準時)からの時刻差で指定します。 形式は、以下のとおりです。


形式

説明

[+|-]HHMM

+: 進んでいることを表す

-: 遅れていることを表す

HH: 時(00~23)

MM: 分(00~59)

注意

分析対象のWebサーバ、Proxyサーバの種類により、ログに記録されている時刻データの地域が異なります。

どの形式の時刻データが採取されているかを調査する必要があります。どの形式の時刻データが採取されているかは、各サーバのマニュアルを参照してください。


定義例は、以下のとおりです。

Windows版】

[Log]

Symbol = WWW

Name = Webサーバログ

# W3C Extended ログファイル形式

# オプション:日付、時間、クライアントIPアドレス、メソッド、URI Stem、Httpの状態、送信バイト数

Path = "C:\WINNT\system32\LogFiles\W3SVC1\ex*.log"

Format = "s-time{yyyy-mm-dd HH:MM:SS} c-host s-method s-url s-status s-bytes"

Region = +0000

UNIX版】

[Log]

Symbol = WWW

Name = Webサーバログ

Path = /usr/local/apache/logs/access_log

Format = Common

Region = +0900