Systemwalker Runbook Automation Studioは、スタンドアロンで動作するツールです。管理サーバへ接続せずにオフラインで、プロセス定義と共にワークフローアプリケーションプロジェクトを作成できます。Systemwalker Runbook Automation Studioで作成したすべてのアーティファクトは、ユーザーが選択したファイルシステムのフォルダに格納されます。
また、個別のプロセス定義、またはワークフローアプリケーションプロジェクト全体をSystemwalker Runbook Automation Studioからエクスポートし、管理サーバへインポート(配備)することができます。
個別のプロセス定義の転送
管理サーバ上にプロセス定義を公開できます。公開後、利用者がプロセスインスタンスを開始できます。
管理サーバからエクスポートしたプロセス定義を、Systemwalker Runbook Automation Studioへインポートすることも可能です。Systemwalker Runbook Automation Studioでプロセス定義を変更した場合、変更したプロセス定義を再び管理サーバへ転送します。
Systemwalker Runbook Automation Studioと管理サーバ間のデータ交換には、XPDLを使用します。XPDLとは、XML Process Definition Languageの略で、プロセス定義の標準ファイル形式です。
次の図は、Systemwalker Runbook Automation Studioと管理サーバ間でどのようにプロセス定義が転送されるのかを示します。
図1.5 プロセス定義の転送
ワークフローアプリケーションプロジェクトの転送
Systemwalker Runbook Automation Studioでは、ワークスペース、ローカルシステム、および管理サーバ間で、ワークフローアプリケーションプロジェクト全体を転送することが可能です。
これらのファイルには、アプリケーションの運営に必要なものすべてが含まれます。
プロジェクト全体を転送することも可能ですし、選択した特定のコンポーネントだけを転送することも可能です。
Webコンソールを使用して、管理サーバ上にアプリケーションを配備し、公開することもできます。
ワークフローアプリケーションプロジェクトの名前は、管理サーバ上のアプリケーションと一意に対応する名前である必要があります。
ワークフローアプリケーションプロジェクトの転送には、以下のオプションがあります。
[アプリケーションのサーバからのダウンロード]
この機能は、管理サーバからプロジェクトをダウンロードします。この機能により、リモートサーバから作業中のワークスペースにワークフローアプリケーションプロジェクトをダウンロードすることができます。
プロジェクト全体、もしくは特定のコンポーネントを選択してダウンロードできます。
詳細については、“3.1.14 ワークフローアプリケーションプロジェクトのサーバからのダウンロード”を参照してください。
[アプリケーションのサーバへのアップロード]
この機能は、管理サーバにプロジェクトをアップロードします。この機能により、作業中のワークスペースからリモートサーバにワークフローアプリケーションをアップロードすることができます。
[サーバからアプリケーションのダウンロード]機能と同様に、プロジェクト全体、もしくは、特定のコンポーネントを選択してアップロードできます。
詳細については、“3.1.15 ワークフローアプリケーションプロジェクトのサーバへのアップロード”を参照してください。
[アプリケーションのインポート]
この機能は、プロジェクトをローカルファイルシステムからインポートします。この機能により、ファイルシステムに保存されている.barファイルから、プロジェクト、もしくは特定のコンポーネントを選択してインポートすることができます。
詳細については、“3.1.12 ワークフローアプリケーションプロジェクトのインポート”を参照してください。
[アプリケーションのエクスポート]
この機能は、プロジェクトをファイルにエクスポートします。この機能により、ローカルのワークフローアプリケーションプロジェクトを作業中のワークスペースからローカルファイルシステムにエクスポートすることができます。
また、特定のコンポーネントを選択してエクスポートすることも可能です。
エクスポートされた.barファイルを、管理サーバ上に配備することができます。
詳細については、“3.1.13 ワークフローアプリケーションプロジェクトのエクスポート”を参照してください。
以下の図は、ワークフローアプリケーションプロジェクトがSystemwalker Runbook Automation Studioと管理サーバ間でどのように転送されるのかを示しています。
図1.6 ワークフローアプリケーションプロジェクトの転送