運用中に正センタミラーノードにおいて、BC管理DBに異常が発生した場合の運用手順を説明します。
正センタミラーノードにて、Symfoware Server起動時に、BC管理DBのメディア障害を検出した場合は、Symfoware Serverの起動は完了しますが、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLP閉塞が発生するため、データベース二重化は停止します。
RLPが閉塞した場合、バックアップセンタ運用と、副センタのデータベース二重化で運用を行います。その後、通常運用時のDCUの再構築手順に従って、DCUの再構築を行います。
以下に、正センタミラーノードでのSymfoware Serverの起動時のBC管理DBのメディア障害からのリカバリ手順を示します。
操作の手順
注1) 起動されていない場合に実施します。
注2) 利用者業務は、業務の都合で停止可能な契機まで継続可能です。
注3) 正センタのDCUの再構築を各ノードで同期して実施します。
正センタマスタノードの操作
モニタデーモンの起動をまだ実施していない場合は、dxstartコマンドを実行して、モニタデーモンを起動します。
Symfoware Serverの起動をまだ実施していない場合は、Symfoware Serverのrdbstartコマンドを実行して、Symfoware Serverを起動します。
Connection Managerの監視プロセスを起動します。
dxsvstopコマンドのtermオプションを実行して、DBミラーリングサービスを緊急停止します。
$ dxsvstop -term
処理性能を向上させるために、BC管理DBのActive DB GuardのRLP環境に対応するDSIをメモリに常駐させることを推奨します。
Symfoware Serverのrdbresidentコマンドを使用して、BC管理DBのActive DB GuardのRLP環境に対応するDSIをメモリ常駐化します。
【参照】
メモリ常駐化を行うBC管理DBのActive DB GuardのDSI名については、“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“BC管理DBの構成”を参照してください。
rdbbconlineコマンドのmオプションにcaptureを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)にします。
$ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m capture
rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行して、RLPのオンライン状態を確認します。
複写元システムでのオンラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。
退避処理を開始します。
DCUの再構築を行います。手順については、“7.5.3.1 正センタのDCUの再構築”を参照してください。
正センタ アプリケーションサーバの操作
利用者業務を開始します。アプリケーションサーバを利用して、データベースへのアクセスを行う場合、利用者業務開始前に起動してください。
DCUの再構築を行います。手順については、“7.5.3.1 正センタのDCUの再構築”を参照してください。
正センタミラーノードの操作
システムログからディスク障害などを通知するメッセージを確認します。
RLP閉塞メッセージを確認します。
rdb: ERROR: qdg20122e:RLPを閉塞しました RLP名='RLP名'
Symfoware Serverの起動を確認します。RLP閉塞状態でも利用者業務は継続可能です。
ディスク障害などを通知するメッセージから障害の原因を調査し、BC管理DBのデータベーススペースを格納していたディスクの交換など、ハードウェア製品のリカバリを行います。
dxsvstopコマンドのtermオプションを実行して、DBミラーリングサービスを緊急停止します。
$ dxsvstop -term
DCUの再構築を行います。手順については、“7.5.3.1 正センタのDCUの再構築”を参照してください。
副センタマスタノードの操作
モニタデーモンの起動をまだ実施していない場合は、dxstartコマンドを実行して、モニタデーモンを起動します。
Symfoware Serverの起動をまだ実施していない場合は、Symfoware Serverのrdbstartコマンドを実行して、Symfoware Serverを起動します。
Connection Managerの監視プロセスを起動します。
処理性能を向上させるために、BC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのRLP環境に対応するDSIをメモリに常駐させることを推奨します。
Symfoware Serverのrdbresidentコマンドを使用して、BC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのRLP環境に対応するDSIをメモリ常駐化します。
【参照】
メモリ常駐化を行うBC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのDSI名については、“データベース二重化導入運用ガイド”の“DSIのメモリ常駐”または“Mirroring Controller 運用ガイド”の“DSIのメモリ常駐”を参照してください。
dxsvstartコマンドのcオプションを実行し、正系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。
$ dxsvstart -c
dxinfコマンドのsオプションの実行により、正系ノードのDBミラーリングサービスが開始されていることを確認します。
正系ノードのDBミラーリングサービスの開始の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。
処理性能を向上させるために、BC管理DBのActive DB GuardのRLP環境に対応するDSIをメモリに常駐させることを推奨します。
Symfoware Serverのrdbresidentコマンドを使用して、BC管理DBのActive DB GuardのRLP環境に対応するDSIをメモリ常駐化します。
【参照】
メモリ常駐化を行うBC管理DBのActive DB GuardのDSI名については、“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“BC管理DBの構成”を参照してください。
rdbbconlineコマンドのmオプションにreflectを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写先システム)にします。
$ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m reflect
rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行して、RLPのオンライン状態を確認します。
複写先システムでのオンラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。
正センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写元システム)と副センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写先システム)がオンラインとなると、以下のメッセージが両システムに出力されます。
rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='Active DB GuardのRLP名'
rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPのコネクション状態を確認します。
コネクション状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。
抽出・反映処理を開始します。
DCUの再構築を行います。手順については、“7.5.3.1 正センタのDCUの再構築”を参照してください。
副センタアプリケーションサーバの操作
DCUの再構築を行います。手順については、“7.5.3.1 正センタのDCUの再構築”を参照してください。
副センタミラーノードの操作
モニタデーモンの起動をまだ実施していない場合は、dxstartコマンドを実行して、モニタデーモンを起動します。
Symfoware Serverの起動をまだ実施していない場合は、Symfoware Serverのrdbstartコマンドを実行して、Symfoware Serverを起動します。
Connection Managerの監視プロセスを起動します。
処理性能を向上させるために、BC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのRLP環境に対応するDSIをメモリに常駐させることを推奨します。
Symfoware Serverのrdbresidentコマンドを使用して、BC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのRLP環境に対応するDSIをメモリ常駐化します。
【参照】
メモリ常駐化を行うBC管理DBのデータベース二重化/Mirroring ControllerのDSI名については、“データベース二重化導入運用ガイド”の“DSIのメモリ常駐”または“Mirroring Controller 運用ガイド”の“DSIのメモリ常駐”を参照してください。
dxsvstartコマンドのrオプションを実行し、副系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。
$ dxsvstart -r
dxinfコマンドのsオプションの実行により、副系ノードのDBミラーリングサービスが開始されていることを確認します。
副系ノードのDBミラーリングサービスの開始の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。