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Symfoware Active DB GuardV11.0.1 DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド
Symfoware

5.9.2 データベース二重化/Mirroring Controllerの環境の閉鎖

DBミラーリングシステム連携の環境から、データベース二重化/Mirroring Controller環境を閉鎖して正センタミラーノードおよび副センタミラーノードを切離し、正センタマスタノードと副センタマスタノードのActive DB Guard環境とする手順について説明します。

注1) Active DB GuardのRLPのRLC単位に繰り返します。
注2) データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は不要です。
注3) ロググループの数だけ繰り返します。

正センタマスタノードの操作

  1. dxsvstopコマンドのtermオプションを実行して、DBミラーリングサービスの緊急停止をします。

    $ dxsvstop -term
  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、DBミラーリングサービスが緊急停止していることを確認します。

    DBミラーリングサービスの緊急停止の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。

  3. Active DB GuardのRLPを指定してrdbbcswhコマンドを実行し、RLCファイルを強制交替します。

    $ rdbbcswh -p 'Active DB GuardのRLP名'
  4. Active DB GuardのRLPのRLCファイルが交替すると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20150i:RLCを交替しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行します。

    複写元システムでのRLCファイルの交替状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  5. 交替したRLCファイルは、退避します。rdbbcrlcコマンドのBオプションを実行してRLCファイルを退避します。
    このとき、RLC退避ファイル名には、複写先システムの抽出処理で指定するRLC退避ファイルを識別するために、出力ファイル名にRLC通番や日付などを付加してください。

    $ rdbbcrlc -B -p 'Active DB GuardのRLP名' -f '出力先ファイル名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLCファイルの退避状態を確認します。

    複写元システムでのRLCファイルの退避状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  6. 交替したRLCファイルの抽出が完了すると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20152i:複写先システムでRLCの抽出が完了しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLC退避ファイルからRERUNログが抽出された状態を確認します。

    複写元システムでのRLCファイルの抽出状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  7. セキュリティの運用ポリシーに応じて、Symfoware ServerのrdbclrfコマンドまたはOSの機能でRLC退避ファイルを削除します。

  8. rdbbcofflineコマンドのmオプションにswitchを指定して実行し、Active DB GuardのRLPを切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m switch

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPの切り替えオフライン状態を確認します。

    切り替えオフラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  9. セットアップスクリプトdxdelrlpenv.shを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRERUNログ引継ぎファイルおよびRERUNログ抽出ファイルを削除します。

    $ dxdelrlpenv.sh -d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP定義ファイル名' -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'
  10. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRERUNログ抽出作業域の作業域ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  11. セットアップスクリプトdxdelmnobj.shを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLP管理オブジェクトを削除します。

    $ dxdelmnobj.sh -d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP名'
    $ dxdelmnobj.sh -d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP定義ファイル名' -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'
  12. Symfoware Serverのrdbstopコマンドを実行して、Symfoware Serverを停止します。

  13. dxstopコマンドを実行して、モニタデーモンを停止します。

    $ dxstop
  14. rdbbcrlpコマンドのEオプション、およびpオプションを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPを削除します。

    $ rdbbcrlp -E -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP名'
    $ rdbbcrlp -E -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'

    また、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は、データベース二重化のRLPを構成する以下の一般ファイルが残存している場合、これらを削除します。

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPの送信用RLM(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLM_OWN_SEND_DEVICEパラメタで指定したファイル)

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPの受信用RLM(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLM_OWN_RECV_DEVICEパラメタで指定したファイル)

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPのRLCファイル(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLC_OWN_DEVICEnパラメタで指定したファイル)

    Symfoware/RDBのセキュリティ運用の種類によって以下のいずれかの方法で削除します。

    • 標準運用の場合はOSのコマンドを使用して削除してください。

    • 標準セキュリティ運用の場合はrdbclrfコマンドを使用して削除してください。

  15. dxreccancel.shを実行して等価性コピーを終了します。
    本作業は、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は不要です。

    $ dxreccancel.sh -d 'Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -x

    dxrecstat.shを実行して、等価性コピーの状態を確認します。dxrecstat.shの実行結果から、“Status”欄がすべて“----”となっていることを確認してください。

    dxrecstat.shの実行例
    $ dxrecstat.sh -d 'Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -x
    Server Original-Volume        Replica-Volume          Direction Status Execute
    SRC-SV /dev/blockdev11@SRC-SV /dev/blockdev11@TARG-SV ----      ----   ----
    SRC-SV /dev/blockdev12@SRC-SV /dev/blockdev12@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14311: RLM用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev13@SRC-SV /dev/blockdev13@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #1用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev14@SRC-SV /dev/blockdev14@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #2用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev15@SRC-SV /dev/blockdev15@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #3用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
  16. ACM機能を利用して、Active DB GuardのRLPの複写用ローデバイスの対応付けの解除を行います。
    本作業は、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は不要です。

  17. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRLP動作環境ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  18. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRLP定義ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  19. 以下のいずれかを実施し、一般ファイルに作成されているモニタ管理ファイルを削除します。

    • セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用する場合

      セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用して削除します。

      $ dxdelmonenv.sh [-t '作業用ディレクトリ']
    • セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用しない場合

      • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

      • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  20. rdbbclogコマンドのVオプションを実行して、BCログ管理ファイルの確認を行います。

    BCログ管理ファイルの作成済みである事の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.3.1 Vオプション”を参照してください。

  21. Symfoware Serverのrdbstartコマンドを実行して、Symfoware Serverを起動します。

  22. 処理性能を向上させるために、BC管理DBのActive DB GuardのRLP環境に対応するDSIをメモリに常駐させることを推奨します。
    Symfoware Serverのrdbresidentコマンドを使用して、BC管理DBのActive DB GuardのRLP環境に対応するDSIをメモリ常駐化します。
    【参照】
    メモリ常駐化を行うBC管理DBのActive DB GuardのDSI名については、“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“BC管理DBの構成”を参照してください。

  23. rdbbconlineコマンドのmオプションにreflectを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写先システム)にします。

    $ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m reflect

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行して、RLPのオンライン状態を確認します。

    複写先システムでのオンラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  24. 正センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写元システム)と副センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写先システム)がオンラインとなると、以下のメッセージが両システムに出力されます。

    rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPのコネクション状態を確認します。

    コネクション状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  25. Active DB GuardのRLPのRLCファイルが交替すると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20151i:複写元システムでRLCが交替しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行します。

    複写先システムでのRLCファイルの交替状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  26. rdbbcextコマンドを実行して、RERUNログを抽出します。

    $ rdbbcext -p 'Active DB GuardのRLP名'

    RLC退避ファイルから抽出する場合は、抽出対象のRLC通番を確認後、該当のRLC通番のRLC退避ファイルからRERUNログを抽出します。

    $ rdbbcext -f 'RLC退避ファイル名' -p 'Active DB GuardのRLP名'
  27. RERUNログ抽出完了のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20033i:RERUNログの抽出が完了しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'
    rdb: INFO: qdg20210i:rdbbcextが正常終了しました 復帰コード 00

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLCの抽出状態を確認します。

    複写先システムでのRLCファイルの抽出状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  28. rdbbcrefコマンドのaオプションを実行して、データベースへRERUNログを反映します。
    RERUNログを抽出したファイルをデータベースに反映します。

    $ rdbbcref -p 'Active DB GuardのRLP名' -a
  29. rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行してActive DB GuardのRLPの運用情報を表示し、未抽出・未反映のRLCファイルがあるかどうかを確認します。

    複写先システムでの未抽出・未反映のRLCファイルの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  30. 副センタマスタノードでRLPがオフラインになると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20154i:ディスコネクション状態になりました RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPのコネクション状態を確認します。

    ディスコネクション状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  31. rdbbcofflineコマンドのmオプションにswitchを指定して実行し、Active DB GuardのRLPを切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m switch

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPの切り替えオフライン状態を確認します。

    切り替えオフラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  32. rdbbconlineコマンドのmオプションにcaptureを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)にします。

    $ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m capture

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行して、RLPのオンライン状態を確認します。

    複写元システムでのオンラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

    【注意】
    正センタマスタノードでActive DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)する際には、副センタマスタノードでActive DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)にしていない事を確認してください。正センタと副センタの間のリモートコピー環境に異常が発生している場合に、正センタマスタノードと副センタマスタノードでActive DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)すると、Active DB GuardのRLPの復旧が必要となります。

  33. 正センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写元システム)と副センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写先システム)がオンラインとなると、以下のメッセージが両システムに出力されます。

    rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPのコネクション状態を確認します。

    コネクション状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

正センタアプリケーションサーバの操作

  1. 利用者業務を停止してください。

    • アプリケーションサーバを利用してデータベースアクセスを行っている場合は、アプリケーションサーバのコネクションを切断します。Interstage Application Serverを利用している場合は、コネクションを停止するために、ワークユニットを一旦停止する必要があります。

    • 運休日などでデータベース運用を停止する場合は、正系ノードのDBミラーリングサービスの停止前にアプリケーションサーバを停止してください。

  2. アプリケーションサーバを利用して、データベースへのアクセスを行う場合、アプリケーションサーバは、利用者業務開始前に起動してください。

正センタミラーノードの操作

  1. dxsvstopコマンドのtermオプションを実行して、DBミラーリングサービスの緊急停止をします。

    $ dxsvstop -term
  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、DBミラーリングサービスが緊急停止していることを確認します。

    DBミラーリングサービスの緊急停止の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。

  3. セットアップスクリプトdxdelrlpenv.shを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRERUNログ引継ぎファイルおよびRERUNログ抽出ファイルを削除します。

    $ dxdelrlpenv.sh -d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP定義ファイル名' -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'
  4. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRERUNログ抽出作業域の作業域ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  5. セットアップスクリプトdxdelmnobj.shを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLP管理オブジェクトを削除します。

    $ dxdelmnobj.sh -d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP定義ファイル名' -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'
    $ dxdelmnobj.sh -d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP名'
  6. Symfoware Serverのrdbstopコマンドを実行して、Symfoware Serverを停止します。

  7. dxstopコマンドを実行して、モニタデーモンを停止します。

    $ dxstop
  8. rdbbcrlpコマンドのEオプション、およびpオプションを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPを削除します。

    $ rdbbcrlp -E -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'
    $ rdbbcrlp -E -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP名'

    また、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は、データベース二重化のRLPを構成する以下の一般ファイルが残存している場合、これらを削除します。

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPの送信用RLM(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLM_OWN_SEND_DEVICEパラメタで指定したファイル)

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPの受信用RLM(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLM_OWN_RECV_DEVICEパラメタで指定したファイル)

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPのRLCファイル(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLC_OWN_DEVICEnパラメタで指定したファイル)

    Symfoware/RDBのセキュリティ運用の種類によって以下のいずれかの方法で削除します。

    • 標準運用の場合はOSのコマンドを使用して削除してください。

    • 標準セキュリティ運用の場合はrdbclrfコマンドを使用して削除してください。

  9. dxreccancel.shを実行して等価性コピーを終了します。
    本作業は、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は不要です。

    $ dxreccancel.sh -d 'Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -x

    dxrecstat.shを実行して、等価性コピーの状態を確認します。dxrecstat.shの実行結果から、“Status”欄がすべて“----”となっていることを確認してください。

    dxrecstat.shの実行例
    $ dxrecstat.sh -d 'Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -x
    Server Original-Volume         Replica-Volume         Direction Status Execute
    SRC-SV /dev/blockdev21@TARG-SV /dev/blockdev21@SRC-SV ----      ----   ----
    SRC-SV /dev/blockdev22@TARG-SV /dev/blockdev22@SRC-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14311: RLM用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev23@TARG-SV /dev/blockdev23@SRC-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #1用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev24@TARG-SV /dev/blockdev24@SRC-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #2用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev25@TARG-SV /dev/blockdev25@SRC-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #3用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
  10. ACM機能を利用して、Active DB GuardのRLPの複写用ローデバイスの対応付けの解除を行います。
    本作業は、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は不要です。

  11. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRLP動作環境ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  12. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRLP定義ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  13. 以下のいずれかを実施し、一般ファイルに作成されているモニタ管理ファイルを削除します。

    • セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用する場合
      セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用して削除します。

      $ dxdelmonenv.sh [-t '作業用ディレクトリ']
    • セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用しない場合

      • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

      • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  14. Symfoware Serverのrdbstartコマンドを実行して、Symfoware Serverを起動します。

  15. セットアップスクリプトdxdelmndb.shを実行して、BC管理スキーマを削除します。

    $ dxdelmndb.sh
  16. Symfoware Serverのrdbstopコマンドを実行して、Symfoware Serverを停止します。

  17. RLPの環境が存在しないことを確認してから、BCログ管理ファイルの作成先(一般ファイルまたはローデバイス)、およびSymfoware Serverのセキュリティ運用の種類によって以下のいずれかの方法で削除します。

    • 一般ファイル、かつ、標準運用の場合はOSのコマンドを使用して削除します。

    • 標準セキュリティ運用の場合は、作成先に関わらず、Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用して削除します。

  18. 手順17でBCログ管理ファイルを削除した場合は、rdbbclogコマンドのVオプションを実行して、BCログ管理ファイルの削除を確認します。

    BCログ管理ファイルが未作成である事の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.3.1 Vオプション”を参照してください。

  19. RDB構成パラメタファイル内に記述されているRDBBCパラメタを削除します。

  20. BC構成パラメタファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  21. DBミラーリング動作環境ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

副センタマスタノードの操作

  1. dxsvstopコマンドのtermオプションを実行して、DBミラーリングサービスの緊急停止をします。

    $ dxsvstop -term
  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、DBミラーリングサービスが緊急停止していることを確認します。

    DBミラーリングサービスの緊急停止の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。

  3. Active DB GuardのRLPのRLCファイルが交替すると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20151i:複写元システムでRLCが交替しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行します。

    複写先システムでのRLCファイルの交替状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  4. rdbbcextコマンドを実行して、RERUNログを抽出します。

    $ rdbbcext -p 'Active DB GuardのRLP名'

    RLC退避ファイルから抽出する場合は、抽出対象のRLC通番を確認後、該当のRLC通番のRLC退避ファイルからRERUNログを抽出します。

    $ rdbbcext -f 'RLC退避ファイル名' -p 'Active DB GuardのRLP名'
  5. RERUNログ抽出完了のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20033i:RERUNログの抽出が完了しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'
    rdb: INFO: qdg20210i:rdbbcextが正常終了しました 復帰コード 00

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLCの抽出状態を確認します。

    複写先システムでのRLCファイルの抽出状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  6. rdbbcrefコマンドのaオプションを実行して、データベースへRERUNログを反映します。
    RERUNログを抽出したファイルをデータベースに反映します。

    $ rdbbcref -p 'Active DB GuardのRLP名' -a
  7. rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行してActive DB GuardのRLPの運用情報を表示し、未抽出・未反映のRLCファイルがあるかどうかを確認します。

    複写先システムでの未抽出・未反映のRLCファイルの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  8. 正センタマスタノードでRLPがオフラインになると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20154i:ディスコネクション状態になりました RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPのコネクション状態を確認します。

    ディスコネクション状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  9. rdbbcofflineコマンドのmオプションにswitchを指定して実行し、Active DB GuardのRLPを切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m switch

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPの切り替えオフライン状態を確認します。

    切り替えオフラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  10. rdbbconlineコマンドのmオプションにcaptureを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)にします。

    $ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m capture

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行して、RLPのオンライン状態を確認します。

    複写元システムでのオンラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

    【注意】
    副センタマスタノードでActive DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)する際には、正センタマスタノードでActive DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)にしていない事を確認してください。正センタと副センタの間のリモートコピー環境に異常が発生している場合に、正センタマスタノードと副センタマスタノードでActive DB GuardのRLPをオンライン(複写元システム)すると、Active DB GuardのRLPの復旧が必要となります。

  11. Active DB GuardのRLPを指定してrdbbcswhコマンドを実行し、RLCファイルを強制交替します。

    $ rdbbcswh -p 'Active DB GuardのRLP名'
  12. Active DB GuardのRLPのRLCファイルが交替すると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20150i:RLCを交替しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行します。

    複写元システムでのRLCファイルの交替状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  13. 交替したRLCファイルは、退避します。rdbbcrlcコマンドのBオプションを実行してRLCファイルを退避します。
    このとき、RLC退避ファイル名には、複写先システムの抽出処理で指定するRLC退避ファイルを識別するために、出力ファイル名にRLC通番や日付などを付加してください。

    $ rdbbcrlc -B -p 'Active DB GuardのRLP名' -f '出力先ファイル名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLCファイルの退避状態を確認します。

    複写元システムでのRLCファイルの退避状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  14. 交替したRLCファイルの抽出が完了すると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20152i:複写先システムでRLCの抽出が完了しました RLC通番='RLC通番' RLP名='Active DB GuardのRLP名'
  15. セキュリティの運用ポリシーに応じて、Symfoware ServerのrdbclrfコマンドまたはOSの機能でRLC退避ファイルを削除します。

  16. rdbbcofflineコマンドのmオプションにswitchを指定して実行し、Active DB GuardのRLPを切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m switch

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPの切り替えオフライン状態を確認します。

    複写元システムでのRLCファイルの抽出状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  17. セットアップスクリプトdxdelrlpenv.shを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRERUNログ引継ぎファイルおよびRERUNログ抽出ファイルを削除します。

    $ dxdelrlpenv.sh -d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP定義ファイル名' -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'
  18. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRERUNログ抽出作業域の作業域ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  19. セットアップスクリプトdxdelmnobj.shを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLP管理オブジェクトを削除します。

    $ dxdelmnobj.sh -d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP名'
    $ dxdelmnobj.sh -d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP定義ファイル名' -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'
  20. Symfoware Serverのrdbstopコマンドを実行して、Symfoware Serverを停止します。

  21. dxstopコマンドを実行して、モニタデーモンを停止します。

    $ dxstop
  22. rdbbcrlpコマンドのEオプション、およびpオプションを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPを削除します。

    $ rdbbcrlp -E -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP名'
    $ rdbbcrlp -E -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'

    また、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPを構成する以下の一般ファイルが残存している場合、これらを削除します。

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPの送信用RLM(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLM_OWN_SEND_DEVICEパラメタで指定したファイル)

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPの受信用RLM(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLM_OWN_RECV_DEVICEパラメタで指定したファイル)

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPのRLCファイル(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLC_OWN_DEVICEnパラメタで指定したファイル)

    Symfoware/RDBのセキュリティ運用の種類によって以下のいずれかの方法で削除します。

    • 標準運用の場合はOSのコマンドを使用して削除してください。

    • 標準セキュリティ運用の場合はrdbclrfコマンドを使用して削除してください。

  23. dxreccancel.shを実行して等価性コピーを終了します。
    本作業は、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は不要です。

    $ dxreccancel.sh -d 'Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -x

    dxrecstat.shを実行して、等価性コピーの状態を確認します。dxrecstat.shの実行結果から、“Status”欄がすべて“----”となっていることを確認してください。

    dxrecstat.shの実行例
    $ dxrecstat.sh -d 'Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -x
    Server Original-Volume        Replica-Volume          Direction Status Execute
    SRC-SV /dev/blockdev11@SRC-SV /dev/blockdev11@TARG-SV ----      ----   ----
    SRC-SV /dev/blockdev12@SRC-SV /dev/blockdev12@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14311: RLM用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev13@SRC-SV /dev/blockdev13@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #1用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev14@SRC-SV /dev/blockdev14@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #2用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev15@SRC-SV /dev/blockdev15@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #3用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
  24. ACM機能を利用して、Active DB GuardのRLPの複写用ローデバイスの対応付けの解除を行います。
    本作業は、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は不要です。

  25. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRLP動作環境ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  26. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRLP定義ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  27. 以下のいずれかを実施し、一般ファイルに作成されているモニタ管理ファイルを削除します。

    • セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用する場合
      セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用して削除します。

    $ dxdelmonenv.sh [-t '作業用ディレクトリ']
    • セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用しない場合

      • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

      • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  28. rdbbclogコマンドのVオプションを実行して、BCログ管理ファイルの確認を行います。

    BCログ管理ファイルの作成済みである事の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.3.1 Vオプション”を参照してください。

  29. Symfoware Serverのrdbstartコマンドを実行して、Symfoware Serverを起動します。

  30. rdbbconlineコマンドのmオプションにreflectを指定して実行し、Active DB GuardのRLPをオンライン(複写先システム)にします。

    $ rdbbconline -p 'Active DB GuardのRLP名' -m reflect

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行して、RLPのオンライン状態を確認します。

    複写先システムでのオンラインの確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

  31. 正センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写元システム)と副センタマスタノードのActive DB GuardのRLP(複写先システム)がオンラインとなると、以下のメッセージが両システムに出力されます。

    rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='Active DB GuardのRLP名'

    rdbbcrlpコマンドのVオプション、Oオプション、およびpオプションを実行し、RLPのコネクション状態を確認します。

    コネクション状態の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.4.2 Vオプション、Oオプション、およびpオプション”を参照してください。

副センタアプリケーションサーバの操作

  1. アプリケーションサーバを利用して、データベースへのアクセスを行う場合、アプリケーションサーバは、利用者業務開始前に起動してください。

  2. 利用者業務を停止してください。
    アプリケーションサーバを利用してデータベースアクセスを行っている場合は、アプリケーションサーバのコネクションを切断します。Interstage Application Serverを利用している場合は、コネクションを停止するために、ワークユニットを一旦停止する必要があります。

副センタミラーノードの操作

  1. dxsvstopコマンドのtermオプションを実行して、DBミラーリングサービスの緊急停止をします。

    $ dxsvstop -term
  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、DBミラーリングサービスが緊急停止していることを確認します。

    DBミラーリングサービスの緊急停止の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.1.2 sオプション”を参照してください。

  3. セットアップスクリプトdxdelrlpenv.shを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRERUNログ引継ぎファイルおよびRERUNログ抽出ファイルを削除します。

    $ dxdelrlpenv.sh d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP定義ファイル名' p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'
  4. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRERUNログ抽出作業域の作業域ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  5. セットアップスクリプトdxdelmnobj.shを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLP管理オブジェクトを削除します。

    $ dxdelmnobj.sh -d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP定義ファイル名' -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'
    $ dxdelmnobj.sh -d 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP名'
  6. Symfoware Serverのrdbstopコマンドを実行して、Symfoware Serverを停止します。

  7. dxstopコマンドを実行して、モニタデーモンを停止します。

    $ dxstop
  8. rdbbcrlpコマンドのEオプション、およびpオプションを実行して、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPを削除します。

    $ rdbbcrlp -E -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写先RLPのRLP名'
    $ rdbbcrlp -E -p 'データベース二重化/Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP名'

    また、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は、データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPを構成する以下の一般ファイルが残存している場合、これらを削除します。

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPの送信用RLM(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLM_OWN_SEND_DEVICEパラメタで指定したファイル)

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPの受信用RLM(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLM_OWN_RECV_DEVICEパラメタで指定したファイル)

    • データベース二重化の複写元RLPおよび複写先RLPのRLCファイル(データベース二重化のRLP定義ファイルのRLC_OWN_DEVICEnパラメタで指定したファイル)

    Symfoware/RDBのセキュリティ運用の種類によって以下のいずれかの方法で削除します。

    • 標準運用の場合はOSのコマンドを使用して削除してください。

    • 標準セキュリティ運用の場合はrdbclrfコマンドを使用して削除してください。

  9. dxreccancel.shを実行して等価性コピーを終了します。
    本作業は、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は不要です。

    $ dxreccancel.sh -d 'Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -x

    dxrecstat.shを実行して、等価性コピーの状態を確認します。dxrecstat.shの実行結果から、“Status”欄がすべて“----”となっていることを確認してください。

    dxrecstat.shの実行例
    $ dxrecstat.sh -d 'Mirroring Controllerの複写元RLPのRLP定義ファイル名' -x
    Server Original-Volume        Replica-Volume          Direction Status Execute
    SRC-SV /dev/blockdev11@SRC-SV /dev/blockdev11@TARG-SV ----      ----   ----
    SRC-SV /dev/blockdev12@SRC-SV /dev/blockdev12@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14311: RLM用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev13@SRC-SV /dev/blockdev13@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #1用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev14@SRC-SV /dev/blockdev14@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #2用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
    SRC-SV /dev/blockdev15@SRC-SV /dev/blockdev15@TARG-SV ----      ----   ----
    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #3用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
  10. ACM機能を利用して、Active DB GuardのRLPの複写用ローデバイスの対応付けの解除を行います。
    本作業は、データベース二重化を使用している場合(TCP/IPによるデータ転送機能)は不要です。

  11. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRLP動作環境ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  12. データベース二重化/Mirroring ControllerのRLPのRLP定義ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  13. 以下のいずれかを実施し、一般ファイルに作成されているモニタ管理ファイルを削除します。

    • セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用する場合

      セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用して削除します。

      $ dxdelmonenv.sh [-t '作業用ディレクトリ']
    • セットアップスクリプトdxdelmonenv.shを使用しない場合

      • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

      • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  14. Symfoware Serverのrdbstartコマンドを実行して、Symfoware Serverを起動します。

  15. セットアップスクリプトdxdelmndb.shを実行して、BC管理スキーマを削除します。

    $ dxdelmndb.sh
  16. Symfoware Serverのrdbstopコマンドを実行して、Symfoware Serverを停止します。

  17. RLPの環境が存在しないことを確認してから、BCログ管理ファイルの作成先(一般ファイルまたはローデバイス)、およびSymfoware Serverのセキュリティ運用の種類によって以下のいずれかの方法で削除します。

    • 一般ファイル、かつ、標準運用の場合はOSのコマンドを使用して削除します。

    • 標準セキュリティ運用の場合は、作成先に関わらず、Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用して削除します。

  18. 手順17でBCログ管理ファイルを削除した場合は、rdbbclogコマンドのVオプションを実行して、BCログ管理ファイルの削除を確認します。

    BCログ管理ファイルが未作成である事の確認については、“付録C コマンド表示内容の確認”の“C.3.1 Vオプション”を参照してください。

  19. RDB構成パラメタファイル内に記述されているRDBBCパラメタを削除します。

  20. BC構成パラメタファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。

  21. DBミラーリング動作環境ファイルを削除します。

    • 標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。

    • 標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。