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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

G.2.1 RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ

RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルのリカバリには、Symfoware/RDB運用中に行う方法と、Symfoware/RDB停止中に行う方法があります。Symfoware/RDB運用中のリカバリは、Symfoware Server Enterprise Extended Editionで利用できます。RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ手順は、CapitalシステムとSatelliteシステムで異なります。

RDBディクショナリまたはRDBディレクトリファイルに入出力障害が発生した場合、Symfoware/RDBは自動的にフォールバック運用になります。そのため、業務スケジュールの都合が良い時間にリカバリしてください。

参照

フォールバック運用については、“RDB運用ガイド”を参照してください。

G.2.1.1 Capitalシステムでのリカバリ

CapitalシステムのRDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリには以下の4種類の方法があります。

RDBディクショナリのリカバリ

RDBディクショナリのリカバリは、rdbrcvdicコマンドのFWモードでリカバリします。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

Symfoware/RDB運用中のリカバリ

リカバリ操作の手順は、“6.2.1.1 Symfoware/RDB運用中のリカバリ”を参照してください。

Symfoware/RDB停止中のリカバリ
リカバリ操作の手順

運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。

(1) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型の運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(2) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、                   ―――― CE作業
    ボリュームの構成情報をリカバリします。
(3) GDSリソースを活性状態にします。
    GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を
    参照してください。
(4) rdbrcvdicコマンドのFWモードでRDBディクショナリ                 ―――― rdbrcvdicコマンド
    だけをリカバリします。                                                   (Fオプションかつ
                                                                            zオプション)
(5) Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                          ―――― rdbstartコマンド
(6) Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                          ―――― rdbstopコマンド
(7) GDSリソースを非活性状態にします。
    GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を
    参照してください。
(8) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型の運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(9) RDBディクショナリの退避データを取得します。                    ―――― rdbdmpdicコマンド

RDBディレクトリファイルのリカバリ

RDBディレクトリファイルのリカバリは、rdbrcvdicコマンドのLOADモードでリカバリします。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

Symfoware/RDB運用中のリカバリ

リカバリ操作の手順は、“6.2.2.1 Symfoware/RDB運用中のリカバリ”を参照してください。

Symfoware/RDB停止中のリカバリ
リカバリ操作の手順

運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。

(1) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ       ―――― Cluster Admin
    ケーションの状態を確認します。
(2) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ
    ケーションの状態が「運用中」または「片側運用」のときは、
    Capitalシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(3) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されているすべての
    運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(4) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、                   ―――― CE作業
    ボリュームの構成情報をリカバリします。
(5) GDSリソースを活性状態にします。
    GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を
    参照してください。
(6) rdbrcvdicコマンドのLOADモードで、RDBディレクトリ                ―――― rdbrcvdicコマンド
    ファイルをリカバリします。RDBディレクトリファイルの                     (Lオプションかつ
    リカバリは、インクリメンタルリカバリによるリカバリ                       rオプションかつ
    を推奨します。 (縮退運転の時間が短縮できます。)                          ddlオプション)
    スケーラブルディレクトリ運用の場合                            ⇒(7)
    スケーラブルディレクトリ運用ではない場合                      ⇒(9)
(7) すべてのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルを
    再登録します。                                                  ―――― rdbscldirコマンド
                                                                            (Aオプションかつ
                                                                             gオプション)
(8) すべてのユーザロググループ用のRDBディレクトリ                  ―――― rdbscldirコマンド
    ファイルが正常に登録されたことを確認します。                            (Vオプション)
    リカバリした以外にアクセス禁止状態のユーザロググループ用の
    RDBディレクトリファイルが存在していた場合は、
    Capitalシステムの
    “ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリ”の
    (6)と(7)の手順を実施します。⇒(7)
(9) Symfoware/RDBを起動します。                                    ―――― rdbstartコマンド
(10) ホットスタンバイの使用を宣言します。                          ―――― rdbhsutyコマンド
    (RDBディレクトリファイルをリカバリするとホットスタン                   (monオプションかつ
    バイの使用で宣言した情報が初期化される                                  fオプション)
    ため、ホットスタンバイの使用を再宣言する必要があります。
    RDBディレクトリファイルをリカバリする前と同じ内容を再宣言します。)
(11) Symfoware/RDBを停止します。                                   ―――― rdbstopコマンド
(12) GDSリソースを非活性状態にします。
    GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を
    参照してください。
(13) Capitalシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(14) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されている
    すべての運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(15) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ     ―――― Cluster Admin
    ケーションの状態を確認します。
(16) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ     ―――― Cluster Admin
    ケーションの状態が「片側運用」のときは、スタンバイ型の
    クラスタアプリケーションを選択してFaultのクリアを実施後
    Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタ
    アプリケーションを起動します。
(17) RDBディレクトリファイルおよびユーザロググループ用
    のRDBディレクトリファイルをインクリメンタルリカバリ           ―――― rdbrcvコマンド
    によりリカバリした場合は、DSIのアクセス情報を復元します。                 (Dオプション)

RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ

RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリは、rdbrcvdicコマンドのFWモードでリカバリします。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

Symfoware/RDB運用中のリカバリ

リカバリ操作の手順は、“6.2.3.1 Symfoware/RDB運用中のリカバリ”を参照してください。

Symfoware/RDB停止中のリカバリ
リカバリ操作の手順

運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。

(1) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型の
    クラスタアプリケーションの状態を確認します。                    ―――― Cluster Admin
(2) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ
    ケーションの状態が「運用中」または「片側運用」
    のときは、Capitalシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(3) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されているすべての
    運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(4) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、                ―――― CE作業
    ボリュームの構成情報をリカバリします。
(5) GDSリソースを活性状態にします。
    GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を
    参照してください。
(6) rdbrcvdicコマンドのFWモードでRDBディクショナリと            ―――― rdbrcvdicコマンド
    RDBディレクトリファイルをリカバリします。                          (Fオプションかつ
    RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリは、            ddlオプション)
    インクリメンタルリカバリによるリカバリを推奨します。 
    (縮退運転の時間が短縮できます。)
    スケーラブルディレクトリ運用の場合                         ⇒(7)
    スケーラブルディレクトリ運用ではない場合                   ⇒(9)
(7) すべてのユーザロググループ用のRDBディレクトリ
    ファイルを再登録します。                                    ―――― rdbscldirコマンド
                                                                        (Aオプションかつ
                                                                         gオプション)
(8) すべてのユーザロググループ用のRDBディレクトリ               ―――― rdbscldirコマンド
    ファイルが正常に登録されたことを確認します。                        (Vオプション)
    リカバリした以外にアクセス禁止状態のユーザログ
    グループ用のRDBディレクトリファイルが存在して
    いた場合は、Capitalシステムの
    “ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリ”
    の(6)と(7)の手順を実施します。                             ⇒(7)
(9) Symfoware/RDBを起動します。                                  ―――― rdbstartコマンド
(10) ホットスタンバイの使用を宣言します。                        ―――― rdbhsutyコマンド
    (RDBディレクトリファイルをリカバリするとホットスタン                (monオプションかつ
    バイの使用で宣言した情報が初期化されるため、                           fオプション)
    ホットスタンバイの使用を再宣言する必要があります。
    RDBディレクトリファイルをリカバリする前と同じ内容を再宣言します。)
(11) Symfoware/RDBを停止します。                                   ―――― rdbstopコマンド
(12) GDSリソースを非活性状態にします。
    GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を
    参照してください。
(13) Capitalシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(14) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されている
    すべての運用系および待機系のクラスタアプリケーションの
    保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(15)Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ       ―――― Cluster Admin
    ケーションの状態を確認します。
(16) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ     ―――― Cluster Admin
    ケーションの状態が「片側運用」のときは、スタンバイ型の
    クラスタアプリケーションを選択してFaultのクリアを実施後
    Capitalシステムを配置しているスタンバイ型の
    クラスタアプリケーションを起動します。
(17) RDBディクショナリの退避データを取得します。                 ―――― rdbdmpdicコマンド
(18) RDBディレクトリファイルおよびユーザロググループ用
    のRDBディレクトリファイルをインクリメンタルリカバリ           ―――― rdbrcvコマンド
    によりリカバリした場合は、DSIのアクセス情報を復元します。                 (Dオプション)

ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリ

ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリは、rdbrcvdicコマンドのLOADモードでリカバリします。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

Symfoware/RDB運用中のリカバリ

リカバリ操作の手順は、“6.2.4.1 Symfoware/RDB運用中のリカバリ”を参照してください。

Symfoware/RDB停止中のリカバリ
リカバリ操作の手順

運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。

(1) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ       ―――― Cluster Admin
    ケーションの状態を確認します。
(2) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ
    ケーションの状態が「運用中」または「片側運用」
    のときは、Capitalシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(3) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されているすべての
    運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(4) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、                 ―――― CE作業
    ボリュームの構成情報をリカバリします。
(5) GDSリソースを活性状態にします。
    GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を
    参照してください。
(6) rdbrcvdicコマンドのLOADモードでユーザロググループ             ―――― rdbrcvdicコマンド
    用のRDBディレクトリファイルをリカバリします。ユーザ                   (Lオプションかつ
    ロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリは、                    ddlオプションかつ
    インクリメンタルリカバリによるリカバリを推奨します。                       gオプション)
    (縮退運転の時間が短縮できます。)
(7) ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルが               ―――― rdbscldirコマンド
    正常に登録されたことを確認します。                                     (Vオプションかつ
    リカバリした以外にアクセス禁止状態のユーザログ                          gオプション)
    グループ用のRDBディレクトリファイルが存在していた場合    ⇒(6)
    リカバリした以外にアクセス禁止状態のユーザロググループ
    用のRDBディレクトリファイルが存在していない場合          ⇒(8)
(8) Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                        ―――― rdbstartコマンド
(9) Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                        ―――― rdbstopコマンド
(10) GDSリソースを非活性状態にします。
    GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を
    参照してください。
(11) Capitalシステムを配置している運用系および待機系のクラスタ
    アプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(12) スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録されている
    すべての運用系および待機系のクラスタアプリケーションの
    保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(13) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型の
    クラスタアプリケーションの状態を確認します。                   ―――― Cluster Admin
(14) Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ     ―――― Cluster Admin
    ケーションの状態が「片側運用」のときは、スタンバイ型の
    クラスタアプリケーションを選択してFaultのクリアを実施後
    Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタ
    アプリケーションを起動します。
(15) RDBディレクトリファイルおよびユーザロググループ用
    のRDBディレクトリファイルをインクリメンタルリカバリ           ―――― rdbrcvコマンド
    によりリカバリした場合は、DSIのアクセス情報を復元します。             (Dオプション)

G.2.1.2 Satelliteシステムでのリカバリ

SatelliteシステムのRDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリには以下の2種類の方法があります。

RDBディレクトリファイルのリカバリ

SatelliteシステムのRDBディレクトリファイルのリカバリには、Capitalシステムが必要です。連鎖的にCapitalシステムがダウンした場合は、Capitalシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリケーションを起動してからRDBディレクトリファイルのリカバリをします。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

Symfoware/RDB運用中のリカバリ

リカバリ操作の手順は、“6.2.2.1 Symfoware/RDB運用中のリカバリ”を参照してください。

Symfoware/RDB停止中のリカバリ
リカバリ操作の手順

運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。

(1) Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型の
    クラスタアプリケーションの状態を確認します。                     ―――― Cluster Admin
(2) Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ
    ケーションの状態が「運用中」または「片側運用」
    のときは、Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(3) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、                   ―――― CE作業
    ボリュームの構成情報をリカバリします。
(4) GDSリソースを活性状態にします。
    GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を
    参照してください。
(5) rdbrcvdicコマンドのLOADモードで、RDBディレクトリ                ―――― rdbrcvdicコマンド
    ファイルをリカバリします。RDBディレクトリファイルの                     (Lオプションかつ
    リカバリは、インクリメンタルリカバリによるリカバリ                       rオプションかつ
    を推奨します。 (縮退運転の時間が短縮できます。)                          ddlオプション)
    スケーラブルディレクトリ運用の場合                             ⇒(6)
    スケーラブルディレクトリ運用ではない場合                       ⇒(8)
(6) すべてのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルを
    再登録します。                                                 ―――― rdbscldirコマンド
                                                                            (Aオプションかつ
                                                                            gオプション)
(7) すべてのユーザロググループ用のRDBディレクトリ                  ―――― rdbscldirコマンド
    ファイルが正常に登録されたことを確認します。                            (Vオプション)
    リカバリした以外にアクセス禁止状態のユーザログ
    グループ用のRDBディレクトリファイルが存在して
    いた場合は、Satelliteシステムの
    “ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリ”
    の(5)と(6)の手順を実施します。                                ⇒(7)
(8) Symfoware/RDBを起動します。                                    ―――― rdbstartコマンド
(9) ホットスタンバイの使用を宣言します。(RDBディレクトリ           ―――― rdbhsutyコマンド
    ファイルをリカバリするとホットスタンバイの使用で宣言した               (monオプション)
    情報が初期化されるため、ホットスタンバイの使用を再宣言
    する必要があります。
    ただし、プレオープンするDSIは、スタンバイ型の
    クラスタアプリケーション起動後に指定します。)
(10) Symfoware/RDBを停止します。                                   ―――― rdbstopコマンド
(11) GDSリソースを非活性状態にします。
    GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を
    参照してください。
(12) Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(13) Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタ         ―――― Cluster Admin
    アプリケーションを起動します。(1)でSatelliteシステムを配置している
    スタンバイ型のクラスタアプリケーションの状態が「停止中」または
    「片側運用」のときは、Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型
    のクラスタアプリケーションを起動しても「運用中」とはなりません。
    「片側運用」となります。
    この場合は、スタンバイ型のクラスタアプリケーションを選択して
    Faultのクリアを実施後スタンバイ型のクラスタアプリケーション
    を起動します。
(14) ホットスタンバイの使用の宣言を解除します。                     ―――― rdbhsutyコマンド
                                                                             (moffオプション)
(15) プレオープンするDSIを指定して、ホットスタンバイの              ―――― rdbhsutyコマンド
    使用を宣言します。                                                      (monオプションかつ
                                                                             fオプション)
(16) Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタ          ―――― Cluster Admin
    アプリケーションを停止します。
(17) Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタ          ―――― Cluster Adminまたは
    アプリケーションを起動します。                                           hvswitchコマンド
(18) RDBディレクトリファイルおよびユーザロググループ用
    のRDBディレクトリファイルをインクリメンタルリカバリ            ―――― rdbrcvコマンド
    によりリカバリした場合は、DSIのアクセス情報を復元します。                  (Dオプション)

ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリ

ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリは、rdbrcvdicコマンドのLOADモードでリカバリします。

リカバリ操作の手順

運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。

(1) Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタア         ―――― Cluster Admin
    プリケーションの状態を確認します。
(2) Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタアプリ
    ケーションの状態が「運用中」または「片側運用」
    のときは、Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “F.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(3) 媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換え、                 ―――― CE作業
    ボリュームの構成情報をリカバリします。
(4) GDSリソースを活性状態にします。
    GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を
    参照してください。
(5) rdbrcvdicコマンドのLOADモードでユーザロググループ            ―――― rdbrcvdicコマンド
    用のRDBディレクトリファイルをリカバリします。ユーザログ              (Lオプションかつ
    グループ用のRDBディレクトリファイルのリカバリは、                     ddlオプションかつ
    インクリメンタルリカバリによるリカバリを推奨します。                  gオプション)
    (縮退運転の時間が短縮できます。)
(6) ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルが             ―――― rdbscldirコマンド
    正常に登録されたことを確認します。                                  (Vオプションかつ
                                                                         gオプション)
    リカバリした以外にアクセス禁止状態のユーザログ
    グループ用のRDBディレクトリファイルが存在していた場合       ⇒(5)
    リカバリした以外にアクセス禁止状態のユーザログ
    グループ用のRDBディレクトリファイルが存在していない場合     ⇒(7)
(7) Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                        ―――― rdbstartコマンド
(8) Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                        ―――― rdbstopコマンド
(9) GDSリソースを非活性状態にします。
    GDSリソースの非活性化手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を
    参照してください。
(10) Satelliteシステムを配置している運用系および待機系の
    クラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “F.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
    参照してください。
(11) Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型のクラスタ         ―――― Cluster Admin
    アプリケーションを起動します。(1)でSatelliteシステムを配置している
    スタンバイ型のクラスタアプリケーションの状態が「停止中」または
    「片側運用」のときは、Satelliteシステムを配置しているスタンバイ型
    のクラスタアプリケーションを起動しても「運用中」とはなりません。
    「片側運用」となります。
    この場合は、スタンバイ型のクラスタアプリケーションを選択して
    Faultのクリアを実施後スタンバイ型のクラスタアプリケーション
    を起動します。
(12) RDBディレクトリファイルおよびユーザロググループ用
    のRDBディレクトリファイルをインクリメンタルリカバリ           ―――― rdbrcvコマンド
    によりリカバリした場合は、DSIのアクセス情報を復元します。             (Dオプション)