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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

C.10.2 Online/Offlineスクリプト

Online/Offlineスクリプトは、クラスタシステムで状態遷移が発生した場合、クラスタ制御からの状態遷移指示を受け取り、リソースを制御します。このとき、サブプロシジャが登録されていれば、サブプロシジャの呼出し処理を行います。Symfoware/RDBでは、作業用ファイルの削除および共用バッファの開設を行うサブプロシジャを用意しています。サブプロシジャの詳細については、フェイルオーバ運用の場合は“4.1.3 サブプロシジャの登録”をロードシェア運用の場合は“E.2.4 Online/Offlineスクリプトのサブプロシジャの登録”を参照してください。

以下に示す状態遷移時に、Online/Offlineスクリプトおよびサブプロシジャは動作します。

ロードシェア運用(スタンバイ機能併用)の場合

状態遷移

運用

Symfoware/RDB

RDA-SV

スクリプト

サブプロシジャ

スクリプト

作業用ファイル

プレオープンするDSI

プレオープンしないDSI

起動

-

停止

-

-

-

切替え

-

-

-

-

-

切捨て

-

-

-

-

-

組込み

-

-

-

-

-


状態遷移

待機

Symfoware/RDB

RDA-SV

スクリプト

サブプロシジャ

スクリプト

作業用ファイル

プレオープンするDSI

プレオープンしないDSI

起動

-

-

-

-

-

停止

-

-

-

-

-

切替え

-

切捨て

-

-

-

-

-

組込み

-

-

-

-

-

○: Online/Offlineスクリプトおよびサブプロシジャが動作

作業用ファイル : 作業用ファイルの削除用サブプロシジャ

プレオープンするDSI : プレオープンするDSI用サブプロシジャ

プレオープンしないDSI : プレオープンしないDSI用サブプロシジャ


Online/Offlineスクリプトおよびサブプロシジャが動作したときの、Symfoware/RDBの処理について説明します。

起動(運用系)および切替え(待機系)

Symfoware/RDBの起動(rdbstartコマンド)、RDA-SVの起動(rdasvコマンド)および起動したSymfoware/RDBのRDBネットへの参入(rdbnetコマンド)が行われます。

サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理も行われます。

  • システム用の動作環境ファイルのWORK_PATHで指定した作業用ディレクトリの作業用ファイルの削除

  • 共用バッファの開設およびプレオープンしないDSIと共用バッファの対応づけ

  • プレオープンしないDSIをメモリに常駐

停止(運用系)

Symfoware/RDBのRDBネットからの離脱(rdbnetコマンド)、Symfoware/RDBの停止(rdbstopコマンド)およびRDA-SVの停止(rdasvコマンド)が行われます。

ロードシェア運用(ホットスタンバイ機能併用)の場合

状態遷移

運用

Symfoware/RDB

RDA-SV

スクリプト

サブプロシジャ

スクリプト

作業用ファイル

プレオープンするDSI

プレオープンしないDSI

起動

停止

-

-

-

切替え

-

-

-

-

-

切捨て

-

-

-

-

-

組込み

-

-

-

-

-


状態遷移

待機

Symfoware/RDB

RDA-SV

スクリプト

サブプロシジャ

スクリプト

作業用ファイル

プレオープンするDSI

プレオープンしないDSI

起動

-

-

停止

-

-

-

-

切替え

-

-

切捨て

-

-

-

-

組込み

-

-

○:Online/Offlineスクリプトおよびサブプロシジャが動作

作業用ファイル:作業用ファイルの削除用サブプロシジャ

プレオープンするDSI:プレオープンするDSI用サブプロシジャ

プレオープンしないDSI:プレオープンしないDSI用サブプロシジャ


Online/Offlineスクリプトおよびサブプロシジャが動作したときの、Symfoware/RDBの処理について説明します。

起動(運用系)

Symfoware/RDBの起動(rdbstartコマンド)、RDA-SVの起動(rdasvコマンド)およびSymfoware/RDBのRDBネットへの参入(rdbnetコマンド)が行われます。

サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理も行われます。

  • システム用の動作環境ファイルのWORK_PATHで指定した作業用ディレクトリの作業用ファイルの削除

  • 共用バッファの開設およびプレオープンするDSIと共用バッファの対応づけ

  • 共用バッファの開設およびプレオープンしないDSIと共用バッファの対応づけ

  • プレオープンするDSIをメモリに常駐

  • プレオープンしないDSIをメモリに常駐

起動(待機系)および組込み(待機系)

Symfoware/RDBの待機モードでの起動(rdbstartコマンド)が行われます。

サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理も行われます。

  • システム用の動作環境ファイルのWORK_PATHで指定した作業用ディレクトリの作業用ファイルの削除

  • 共用バッファの開設およびプレオープンするDSIと共用バッファの対応づけ

  • プレオープンするDSIをメモリに常駐

待機系では、待機モードとして起動されるため、ほとんどのRDBコマンドは実行することができません。使用できるコマンドについては、“付録H 使用できるコマンド一覧(9.x以前のロードシェア機能利用時)”を参照してください。アプリケーションの実行は、CONNECT文の実行までが可能です。データをアクセスするためのSQL文はエラーになりますが、トランザクション管理文、セション管理文、ALLOCATE DESCRIPTOR文およびDEALLOCATE DESCRIPTOR文のデータをアクセスしないSQL文は、エラーとなりません。

停止(運用系)

Symfoware/RDBのRDBネットからの離脱(rdbnetコマンド)、RDBの停止(rdbstopコマンド)およびRDA-SVの停止(rdasvコマンド)が行われます。

切替え(待機系)

Symfoware/RDBの待機モードから運用モードへの属性の切替え(rdbaltopコマンド)およびRDA-SVの起動(rdasvコマンド)および運用モードに切り替わったSymfoware/RDBのRDBネットへの参入(rdbnetコマンド)が行われます。

Symfoware/RDBでは、切替え時に、ダウンリカバリが動作し、運用系で処理の途中となっているトランザクションの整理を行い、処理を引き継ぐための準備を行います。処理途中となっているトランザクションは、すべてロールバックされます。コミット済のトランザクションは、そのトランザクションでの更新内容が保証されます。

サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理も行われます。

  • 共用バッファの開設およびプレオープンしないDSIと共用バッファの対応づけ

  • プレオープンしないDSIをメモリに常駐

切捨て(待機系)および停止(待機系)

Symfoware/RDBの停止(rdbstopコマンド)が行われます。

注意

  • メッセージにより、rdbnetコマンドによる操作が指示されている場合には、Online/Offlineスクリプトが動作した時のSymfoware/RDBの処理を参考にして、適切な状態遷移を行ってください。

  • Capitalシステムが停止している状態でSatelliteシステムの切替えが発生した場合、状態遷移はエラーとなり、メッセージ“qdg12782u”が出力されます。この状態から復旧するには、Capitalシステムを起動後、Satelliteシステムを起動してください。

参照

rdasvコマンド、rdbstartコマンド、rdbstopコマンド、rdbnetコマンドおよびrdbaltopコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。