ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

5.1.4 テンポラリログファイルの変更手順

テンポラリログファイルの設定値の変更および媒体変更について説明します。

設定値の変更

テンポラリログファイルの生成時に指定した、リカバリログ量、テンポラリログファイルの大きさおよびトランザクションエントリ数を変更することにより、エラーの回避や処理効率の向上を行うことができます。

テンポラリログファイルの設定値の変更は、rdblogコマンドのUオプションで行います。なお、設定値の変更の前にテンポラリログファイルの状態を表示し、確認してください。

スケーラブルログ運用を行っている場合は、rdblogコマンドのgオプションでロググループ名を指定して設定値の変更を行います。

運用系のRDBシステムに対して、以下の手順で作業します。

(1)クラスタアプリケーション配下の業務を完全に停止します。
(2)運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
  クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
  “5.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”
  を参照してください。
(3)Symfoware/RDBが正常に停止されたか確認します。
  Symfoware/RDBを配置している各ノードのメッセージログファイルに、
  Symfoware/RDBの停止メッセージが出力されるので、正常に停止してい
  ることを確認します。
(4)GDSリソースを活性状態にします。
  GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”
  を参照してください。
(5)テンポラリログファイルの状態を確認します。                   ―――― rdblogコマンド
                                                                        (Vオプションかつ
                                                                         tオプション)
  (テンポラリログファイルの状態(Status)が未使用(---)
  であることを確認します。テンポラリログファイルの状態
  (Status)が使用中(active)のときは、Symfoware/RDBが正常に停止
  していないため、クラスタアプリケーションを起動してから、
  再度停止して(3)の手順から作業を再開します。
  テンポラリログファイルの状態(Status)が異常(trouble)
  のときは、テンポラリログファイルに異常が発生している
  ので、テンポラリログファイルをリカバリしてから、変更操作を
  行います。)
(6)テンポラリログファイルの設定値を変更します。                 ―――― rdblogコマンド
  各値の変更方法は、“RDB運用ガイド”を参照してください。                (Uオプションかつ
                                                                         tオプション)
(7)テンポラリログファイルが正常に属性変更されたこと
  を確認します。                                                ―――― rdblogコマンド
  (テンポラリログファイルの各値が、変更時に指定した値                   (Vオプションかつ
  となっていることを確認します。)                                        tオプション)
(8)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                        ―――― rdbstartコマンド
(9)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                        ―――― rdbstopコマンド
(10)GDSリソースを非活性状態にします。
    GDSリソースの非活性手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”
    を参照してください。
(11) 運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
  クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
  “5.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”
  を参照してください。
(12)業務を再開します。

媒体変更

テンポラリログファイルの生成時に指定した、ログインデックス域、BIログ域およびAIログ域を異なるローデバイスに生成することにより、ローデバイスへの負荷を分散することができます。ローデバイスを変更する場合は、テンポラリログファイルの再生成を行います。そのため、テンポラリログファイルの媒体変更を行う前に、変更先のローデバイスを確保してください。

テンポラリログファイルの媒体変更は、rdblogコマンドのGオプション、tオプションおよびrオプションで行います。なお、媒体変更の前にテンポラリログファイルの状態を表示し、確認してください。スケーラブルログ運用を行っている場合は、rdblogコマンドのgオプションでロググループ名を指定して媒体変更を行います。

運用系のRDBシステムに対して、以下の手順で作業します。

(1)クラスタアプリケーション配下の業務を完全に停止します。
(2)運用系および待機系のクラスタアプリケーションを
  保守停止します。
  クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
  “5.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”
  を参照してください。 
(3)Symfoware/RDBが正常に停止されたか確認します。
  Symfoware/RDBを配置している各ノードのメッセージログ
  ファイルに、Symfoware/RDBの停止メッセージが出力されるので、
  正常に停止していることを確認します。
(4)GDSリソースを活性状態にします。
  GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”
  を参照してください。
(5)テンポラリログファイルの状態を確認します。                    ―――― rdblogコマンド
  (テンポラリログファイルの状態(Status)が未使用(---)                     (Vオプションかつ
  であることを確認します。テンポラリログファイルの                        tオプション)
  状態(Status)が使用中(active)のときは、Symfoware/RDBが正常に
  停止していないため、クラスタアプリケーションを起動してから、
  再度停止して(3)の手順から作業を再開します。
  テンポラリログファイルの状態(Status)が異常(trouble)
  のときは、テンポラリログファイルに異常が発生してい
  るので、テンポラリログファイルをリカバリしてから、変更操作
  を行います。)
(6)テンポラリログファイルを再生成します。                        ―――― rdblogコマンド
   (変更先のローデバイスを指定して再生成します。)                        (Gオプションかつ
                                                                          tオプションかつ
                                                                         rオプション)
(7)テンポラリログファイルが正常に生成されたことを確認します。   ―――― rdblogコマンド
  (テンポラリログファイルの各値が、再生成時に指定した値                 (Vオプションかつ
  となっていることを確認します。                                         tオプション)
(8)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                        ―――― rdbstartコマンド
(9)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                        ―――― rdbstopコマンド
(10)GDSリソースを非活性状態にします。
  GDSリソースの非活性手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”
  を参照してください。
(11) 運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止
  を解除します。
  クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
  “5.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”
  を参照してください。
(12)業務を再開します。