RDBシステムおよびユーザロググループの状態遷移には以下があります。
資源 | 状態遷移 | 説明 |
---|---|---|
RDBシステム | 停止状態 | RDBシステムが停止している状態 |
起動状態 | RDBシステムが起動している状態 | |
システム状態遷移中 | RDBシステムが、上記の状態を遷移している状態 | |
ユーザロググループ | 運用状態 | ユーザロググループに対してアクセスが可能な状態 “配置先”の状態 |
待機状態 | 縮退してきたときに引き継げる状態 “引継ぎ先1”の状態 | |
その他 | “引継ぎ先2”以降の状態 | |
ユーザロググループ状態遷移中 | ユーザロググループが、上記の状態を遷移している状態 | |
- | ユーザロググループが偏在しない状態 |
以下の処理中の状態遷移と資源の見え方について説明します。
ここでは、以下を前提として説明します。
rdbsys1、rdbsys2、および、rdbsys3は、Satelliteシステムを意味します。
ユーザロググループの配置先の設定は以下を定義してあると仮定します。
RDBLOGGROUP=(grp1,rdbsys1,rdbsys2,rdbsys3)
RDBLOGGROUP=(grp2,rdbsys2,rdbsys3,rdbsys1)
RDBLOGGROUP=(grp3,rdbsys3,rdbsys1,rdbsys2)
クラスタアプリケーションの起動、および、クラスタアプリケーションの停止を行った場合の、状態遷移を以下に示します。
Symfoware/RDBがシステムダウンを検出し、縮退処理を行った場合の、状態遷移を以下に示します。
クラスタアプリケーションの起動を行うと、RDBシステムの起動とユーザロググループの切り戻しが行われます。この場合の、状態遷移を以下に示します。
図2.1 RDBシステムの起動
図2.2 切り戻し
注意
rdbconbfコマンドにより、DSIと共用バッファの対応関係を登録する際、指定されたDSIが属するユーザロググループが引継ぎ先2以降の場合、共用バッファは予約状態となります。この時、指定されたDSIと共用バッファ識別子に関する正当性チェックは以下の契機に行います。
縮退処理
切り戻し処理
上記の契機でDSIと共用バッファ識別子の対応関係にエラーが検出された場合は、rdbdisbfコマンドで対応関係を解除してください。その後、エラー原因を取り除いて、再度、rdbconbfコマンドを実行してください。
Capitalシステムが停止している状態でSatelliteシステムの縮退が発生した場合、Capitalシステムが起動されるまで状態遷移は待ちとなります。この状態から復旧するには、Capitalシステムを起動してください。