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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

2.3.2 サブプロシジャの登録により自動化できる機能

Symfoware/RDBでは、作業用ファイルの削除、共用バッファの開設、DSIと共用バッファの対応づけ、および、DSIのメモリ常駐化を行うサブプロシジャを用意しています。

サブプロシジャをスクリプトに登録することにより、これらの処理を自動化することができます。

環境にあわせて、サブプロシジャの編集および登録を行ってください。

サブプロシジャの詳細については、フェイルオーバ運用の場合は“4.1.3 サブプロシジャの登録”を、ロードシェア運用の場合は“8.3.2 サブプロシジャの登録”を参照してください。

以下に状態遷移時に実行されるSymfoware/RDBのスクリプトの動作とサブプロシジャの動作について説明します。

2.3.2.1 フェイルオーバ運用(スタンバイ機能)の場合

状態遷移

運用

Symfoware/RDB

RDA-SV

スクリプト

サブプロシジャ

スクリプト

作業用ファイル

プレオープンするDSI

プレオープンしないDSI

起動

-

停止

-

-

-

切替え

-

-

-

-

-

切捨て

-

-

-

-

-

組込み

-

-

-

-

-


状態遷移

待機

Symfoware/RDB

RDA-SV

スクリプト

サブプロシジャ

スクリプト

作業用ファイル

プレオープンするDSI

プレオープンしないDSI

起動

-

-

-

-

-

停止

-

-

-

-

-

切替え

-

切捨て

-

-

-

-

-

組込み

-

-

-

-

-

○:状態遷移時に実行されるスクリプトおよびサブプロシジャを示します。

作業用ファイル:作業用ファイルの削除用サブプロシジャ

プレオープンするDSI:プレオープンするDSI用サブプロシジャ

プレオープンしないDSI:プレオープンしないDSI用サブプロシジャ


起動(運用系)および切替え(待機系)

Symfoware/RDBの起動(rdbstartコマンド)およびSymfoware/RDA-SV(以降、RDA-SVと呼びます)の起動(rdasvコマンド)が行われます。

サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理も行われます。

停止(運用系)

Symfoware/RDBの停止(rdbstopコマンド)およびRDA-SVの停止(rdasvコマンド)が行われます。

2.3.2.2 フェイルオーバ運用(ホットスタンバイ機能)の場合

状態遷移

運用

Symfoware/RDB

RDA-SV

スクリプト

サブプロシジャ

スクリプト

作業用ファイル

プレオープンするDSI

プレオープンしないDSI

起動

停止

-

-

-

切替え

-

-

-

-

-

切捨て

-

-

-

-

-

組込み

-

-

-

-

-


状態遷移

待機

Symfoware/RDB

RDA-SV

スクリプト

サブプロシジャ

スクリプト

作業用ファイル

プレオープンするDSI

プレオープンしないDSI

起動

-

-

停止

-

-

-

-

切替え

-

-

切捨て

-

-

-

-

組込み

-

-

○:状態遷移時に実行されるスクリプトおよびサブプロシジャを示します。

作業用ファイル:作業用ファイルの削除用サブプロシジャ

プレオープンするDSI:プレオープンするDSI用サブプロシジャ

プレオープンしないDSI:プレオープンしないDSI用サブプロシジャ


起動(運用系)

Symfoware/RDBの起動(rdbstartコマンド)およびRDA-SVの起動(rdasvコマンド)が行われます。

サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理も行われます。

起動(待機系)および組込み(待機系)

Symfoware/RDBの待機モードでの起動(rdbstartコマンド)が行われます。

サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理も行われます。

待機系では、待機モードとして起動されるため、ほとんどのRDBコマンドは実行することができません。使用できるコマンドについては、“付録A 使用できるコマンド一覧”を参照してください。アプリケーションの実行は、CONNECT文の実行までが可能です。データをアクセスするためのSQL文はエラーになりますが、トランザクション管理文、セション管理文、ALLOCATE DESCRIPTOR文およびDEALLOCATE DESCRIPTOR文のデータをアクセスしないSQL文は、エラーとなりません。

停止(運用系)

Symfoware/RDBの停止(rdbstopコマンド)およびRDA-SVの停止(rdasvコマンド)が行われます。

切替え(待機系)

Symfoware/RDBの待機モードから運用モードへの属性の切替え(rdbaltopコマンド)およびRDA-SVの起動(rdasvコマンド)が行われます。Symfoware/RDBでは、切替え時に、ダウンリカバリが動作し、運用系で処理の途中となっているトランザクションの整理を行い、処理を引き継ぐための準備を行います。処理途中となっているトランザクションは、すべてロールバックされます。コミット済のトランザクションは、そのトランザクションでの更新内容が保証されます。

サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理も行われます。

切捨て(待機系)および停止(待機系)

Symfoware/RDBの停止(rdbstopコマンド)が行われます。

2.3.2.3 ロードシェア運用(Capitalシステム)の場合

状態遷移

運用系

スクリプト

サブプロシジャ

作業用ファイル

起動

停止

-

切替え

-

-

切捨て

-

-

組込み

-

-


状態遷移

待機系

スクリプト

サブプロシジャ

作業用ファイル

起動

停止

-

切替え

-

切捨て

-

組込み

○:状態遷移時に実行されるスクリプトおよびサブプロシジャを示します。

作業用ファイル:作業用ファイルの削除用サブプロシジャ


起動(運用系)

Symfoware/RDBの起動(rdbstartコマンド)およびSymfoware/RDBのRDBネットへの参入(rdbnetコマンド)が行われます。

サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理が追加で行われます。

起動(待機系)および組込み(待機系)

Symfoware/RDBの待機モードでの起動(rdbstartコマンド)が行われます。

サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理が追加で行われます。

待機系では、待機モードとして起動されるため、ほとんどのRDBコマンドは実行することができません。使用できるコマンドについては、“付録A 使用できるコマンド一覧”を参照してください。アプリケーションの実行は、CONNECT文の実行までが可能です。データをアクセスするためのSQL文はエラーになりますが、トランザクション管理文、セション管理文、ALLOCATE DESCRIPTOR文およびDEALLOCATE DESCRIPTOR文のデータをアクセスしないSQL文は、エラーとなりません。

停止(運用系)

Symfoware/RDBのRDBネットからの離脱(rdbnetコマンド)およびRDBの停止(rdbstopコマンド)が行われます。RDBの停止時にRDBコマンドが動作中の場合は、強制終了してSymfoware/RDBを正常停止させます。

切替え(待機系)

Symfoware/RDBの待機モードから運用モードへの属性の切替え(rdbaltopコマンド)および運用モードに切り替わったSymfoware/RDBのRDBネットへの参入(rdbnetコマンド)が行われます。

Symfoware/RDBでは、切替え時に、ダウンリカバリが動作し、運用系で処理の途中となっているトランザクションの整理を行い、処理を引き継ぐための準備を行います。処理途中となっているトランザクションは、すべてロールバックされます。コミット済のトランザクションは、そのトランザクションでの更新内容が保証されます。

切捨て(待機系)および停止(待機系)

Symfoware/RDBの停止(rdbstopコマンド)が行われます。

RDBの停止時にRDBコマンドが動作中の場合は、強制終了してSymfoware/RDBを正常停止させます。

2.3.2.4 ロードシェア運用(Satelliteシステム)の場合

状態遷移

運用系

スクリプト

サブプロシジャ

作業用ファイル

バッファ結合とメモリ常駐

起動

停止

-

-

切替え

-

-

-

切捨て

-

-

-

組込み

-

-

-

○:状態遷移時に実行されるスクリプトおよびサブプロシジャを示します。

作業用ファイル:作業用ファイルの削除用サブプロシジャ

バッファ結合とメモリ常駐:バッファ結合とメモリ常駐用サブプロシジャ

起動(運用系)

Symfoware/RDBの起動(rdbstartコマンド)およびSymfoware/RDBのRDBネットへの参入(rdbnetコマンド)が行われます。

サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理が追加で行われます。

停止(運用系)

Symfoware/RDBのRDBネットからの離脱(rdbnetコマンド)およびRDBの停止(rdbstopコマンド)が行われます。RDBの停止時にRDBコマンドが動作中の場合は、強制終了してSymfoware/RDBを正常停止させます。