ページの先頭行へ戻る
Interstage Business Application ServerV11.0.0 チュートリアルガイド
Interstage

5.1.1 サーバアプリケーションの配備(Solaris、Linux[Intel64])

デバッグ対象のサーバアプリケーションをテスト環境のCORBAワークユニットに配備します。
COBOLのサーバアプリケーションをテスト環境へ配備するには、COBOL開発支援ツールを使用します。手順を以下に示します。

5.1.1.1 配備管理用プロジェクトの作成

アプリケーション開発用プロジェクトで作成したアプリケーションライブラリを配備するために、配備管理用プロジェクトを作成します。
配備管理用プロジェクトは、1つ以上のアプリケーション開発用プロジェクトを業務単位にまとめて管理します。
配備管理用プロジェクトは、1つの業務あたり1つ作成します。

本サンプルプログラムでは、以下の配備管理用プロジェクトを作成します。

配備管理用プロジェクトの作成は以下の手順で行います。

  1. 3.1.1.1 COBOLプロジェクトの作成”と同様の手順で、COBOLプロジェクトを作成してください。

    プロジェクトごとの設定値を以下に示します。

    • “PAYMENT”プロジェクト

      項目

      設定値

      プロジェクト名とプロジェクトコンテンツの格納場所の設定

        

      プロジェクト名

      PAYMENT

      プロジェクトコンテンツ

      ワークスペース内に新規プロジェクトを作成(初期値)

      ターゲット情報の設定

        

      ターゲット種別

      ダイナミックリンクライブラリ

      ターゲット名

      PAYMENT(初期値)

      CORBAクライアント用デフォルト環境の設定

        

      CORBAクライアントのビルド環境を設定

      チェックしない(初期値)

      生成するコードの選択

        

      生成するコードの選択

      コード生成は行わない

    • “STOCK”プロジェクト

      項目

      設定値

      プロジェクト名とプロジェクトコンテンツの格納場所の設定

        

      プロジェクト名

      STOCK

      プロジェクトコンテンツ

      ワークスペース内に新規プロジェクトを作成(初期値)

      ターゲット情報の設定

        

      ターゲット種別

      ダイナミックリンクライブラリ

      ターゲット名

      STOCK(初期値)

      CORBAクライアント用デフォルト環境の設定

        

      CORBAクライアントのビルド環境を設定

      チェックしない(初期値)

      生成するコードの選択

        

      生成するコードの選択

      コード生成は行わない

    [依存]ビュー、または[構造]ビューに“PAYMENT”プロジェクト、および“STOCK”プロジェクトが追加されます。

    3.1.1.2 リモート開発の設定”と同様の手順で、リモート開発の設定を行ってください。
    プロジェクトごとの設定を以下に示します。

    プロジェクト名

    項目

    設定値

    PAYMENT

    リモート開発機能を有効にする

    チェックする

    サーバ名

    host01

    サーバディレクトリ

    /opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_PAYMENT/PAYMENT

    STOCK

    リモート開発機能を有効にする

    チェックする

    サーバ名

    host01

    サーバディレクトリ

    /opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_STOCK/STOCK

  2. プロジェクトごとにCOBOL開発支援ツールの機能を使用するための環境作成を行います。配備管理用プロジェクトを選択した状態で、コンテキストメニューから[アプリケーション連携実行基盤/バッチ実行基盤] > [プロジェクトの機能を拡張する]を選択してください。

5.1.1.2 配備の設定

機能の拡張を行ったCOBOLプロジェクトには、[プロパティ]画面に[配備]ページが追加されます。COBOLのサーバアプリケーションの配備を実行するためには、[配備]ページの設定を行う必要があります。

“PAYMENT”プロジェクトを例に、配備に関する設定の手順を示します。

  1. プロジェクトのコンテキストメニューから[プロパティ]を選択して、表示される[プロパティ]画面の左ペインで[配備]を選択してください。



  2. [配備管理用プロジェクトとして使用する]をチェックしてください。以後、配備に関する設定が可能になります。



  3. 作成済みのアプリケーション配備定義ファイルをインポートします。[インポート]をクリックすると、ファイル選択ダイアログボックスが表示されます。



    アプリケーション配備定義ファイルは、“テスト環境の構築”で実施した方法によって格納されている場所が異なります。
    以下に示した手順ごとのファイルを選択して、[開く]をクリックしてください。

    テスト環境を構築した方法

    インポートするアプリケーション配備定義ファイル

    4.1 環境構築コマンドを使用した環境の構築

    /opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_PAYMENT/PAYMENT/ibaswu_PAYMENT_PAYMENT.deploy(注)

    4.2 システム構築シートを使用した環境の構築

    D:\ibas\sheet\ibaswu_PAYMENT_PAYMENT.deploy

    注)FTPクライアントソフトウェアなどを使用して、開発環境上の任意のフォルダに転送したうえで選択してください。

  4. アプリケーション定義ファイルのインポートが正常に終了すると以下のダイアログが表示されます。



  5. [配備先の設定]画面の設定が正しいことを確認してください。



    項目

    設定値

    サーバ名

    host01

    ワークユニット名

    ibaswu_PAYMENT

    ワークユニット種別

    CORBAワークユニット

    業務名

    PAYMENT

  6. [配備物の格納先の設定]タブをクリックして、設定が正しいことを確認してください。



    項目

    設定値

    定義ファイル

      

    定義ファイルの格納パス

    /opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_PAYMENT/PAYMENT/def

    アプリケーションライブラリ

      

    プレロードライブラリの格納パス

    /opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_PAYMENT/PAYMENT/preload_lib

    ダイナミックロードライブラリの格納パス

    配備物格納先へコピーする

    チェックする

    業務共通制御ライブラリを使用する

    チェックしない

  7. [配備対象の設定]タブをクリックしてください。



  8. 配備対象とするCOBOLプロジェクトを追加します。[追加]をクリックしてください。[配備対象の追加]ダイアログボックスが表示されます。



    以下に示したプロジェクトを選択して、[OK]をクリックしてください。

    配備対象のプロジェクト

    PAYMENTCHANGE

  9. [配備対象のプロジェクト]一覧に追加したプロジェクトが表示されます。



    以下のプロジェクトが設定されていることを確認して、[OK]をクリックして[プロパティ]画面を閉じてください。

    項目

    設定値

    配備対象のプロジェクト

    PAYMENT

    PAYMENTCHANGE

      

    libPAYMENTCHANGE.so

    プレロード(初期値)


“STOCK”プロジェクトも同様の手順で設定してください。以下に設定値を示します。

項目

設定値

配備先の設定

  

サーバ名

host01

ワークユニット名

ibaswu_STOCK

ワークユニット種別

CORBAワークユニット

業務名

STOCK

配備物の格納先の設定

  

定義ファイル

  

定義ファイルの格納パス

/opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_STOCK/STOCK/def

アプリケーションライブラリ

  

プレロードライブラリの格納パス

/opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_STOCK/STOCK/preload_lib

ダイナミックロードライブラリの格納パス

配備物格納先へコピーする

チェックする

業務共通制御ライブラリを使用する

チェックしない

配備対象の設定

  

配備対象のプロジェクト

STOCK

STOCKCHANGE

  

libSTOCKCHANGE.so

プレロード(初期値)

STOCKGETITEM

  

libSTOCKGETITEM.so

プレロード(初期値)

STOCKGETITEMS

  

libSTOCKGETITEMS.so

プレロード(初期値)

5.1.1.3 配備対象の定義ファイルの取り込み

テスト環境の構築を“4.2 システム構築シートを使用した環境の構築”の手順で実施した場合は、配備に必要なアプリケーション連携実行基盤定義ファイルを配備管理用プロジェクト内の[実行基盤連携用ファイル] > [定義ファイル]フォルダに格納してください。

定義ファイルの格納場所

格納先プロジェクト

格納先フォルダ

D:\ibas\sheet

実行基盤連携用ファイル

  

PAYMENT

  

  

apfwrt-config.xml

PAYMENT

定義ファイル

STOCK

  

apfwrt-config.xml

STOCK

定義ファイル

4.1 環境構築コマンドを使用した環境の構築”の手順を実施した場合は、アプリケーション連携実行基盤定義ファイルは、“5.1.1.2 配備の設定”で指定したサーバ上の定義ファイルの格納パスにすでに格納されているため、本手順を実施する必要はありません。

5.1.1.4 配備の実行

配備に関する設定を終えた後は、作成したサーバアプリケーションを配備します。

“PAYMENT”プロジェクトを例に、配備の手順を示します。

  1. 選択したプロジェクトのコンテキストメニューから[アプリケーション連携実行基盤/バッチ実行基盤] > [配備]を選択してください。[配備]画面が表示されます。



    以下の値が設定されていることを確認して、[OK]をクリックしてください。配備が実行されます。

    項目

    設定値

    ワークユニット名

    ibaswu_PAYMENT

    業務名

    PAYMENT

    配備対象のプロジェクト

    PAYMENT

    PAYMENTCHANGE

    配備済みの場合は再配備する

    チェックする(初期値)

  2. 配備処理の実行状況は、[進捗情報]ダイアログボックスに表示されます。



  3. 配備の実行が正常に完了すると、 [COBOL開発支援ツール]コンソールに、サーバアプリケーションの配備が終了した旨のメッセージが表示されます。



“STOCK”プロジェクトについても、同様の手順で配備を実行してください。
[配備]ダイアログボックスに表示される設定値を以下に示します。

項目

設定値

ワークユニット名

ibaswu_STOCK

業務名

STOCK

配備対象のプロジェクト

STOCK

STOCKCHANGE

STOCKGETITEM

STOCKGETITEMS

配備済みの場合は再配備する

チェックする(初期値)