デバッグ対象のサーバアプリケーションをテスト環境のCORBAワークユニットに配備します。
COBOLのサーバアプリケーションをテスト環境へ配備するには、COBOL開発支援ツールを使用します。手順を以下に示します。
配備管理用プロジェクトの作成
配備の設定
配備対象の定義ファイルの取り込み
配備の実行
アプリケーション開発用プロジェクトで作成したアプリケーションライブラリを配備するために、配備管理用プロジェクトを作成します。
配備管理用プロジェクトは、1つ以上のアプリケーション開発用プロジェクトを業務単位にまとめて管理します。
配備管理用プロジェクトは、1つの業務あたり1つ作成します。
本サンプルプログラムでは、以下の配備管理用プロジェクトを作成します。
PAYMENT
STOCK
配備管理用プロジェクトの作成は以下の手順で行います。
“3.1.1.1 COBOLプロジェクトの作成”と同様の手順で、COBOLプロジェクトを作成してください。
プロジェクトごとの設定値を以下に示します。
“PAYMENT”プロジェクト
項目 | 設定値 | |
---|---|---|
プロジェクト名とプロジェクトコンテンツの格納場所の設定 | - | |
| プロジェクト名 | PAYMENT |
プロジェクトコンテンツ | ワークスペース内に新規プロジェクトを作成(初期値) | |
ターゲット情報の設定 | - | |
| ターゲット種別 | ダイナミックリンクライブラリ |
ターゲット名 | PAYMENT(初期値) | |
CORBAクライアント用デフォルト環境の設定 | - | |
| CORBAクライアントのビルド環境を設定 | チェックしない(初期値) |
生成するコードの選択 | - | |
| 生成するコードの選択 | コード生成は行わない |
“STOCK”プロジェクト
項目 | 設定値 | |
---|---|---|
プロジェクト名とプロジェクトコンテンツの格納場所の設定 | - | |
| プロジェクト名 | STOCK |
プロジェクトコンテンツ | ワークスペース内に新規プロジェクトを作成(初期値) | |
ターゲット情報の設定 | - | |
| ターゲット種別 | ダイナミックリンクライブラリ |
ターゲット名 | STOCK(初期値) | |
CORBAクライアント用デフォルト環境の設定 | - | |
| CORBAクライアントのビルド環境を設定 | チェックしない(初期値) |
生成するコードの選択 | - | |
| 生成するコードの選択 | コード生成は行わない |
[依存]ビュー、または[構造]ビューに“PAYMENT”プロジェクト、および“STOCK”プロジェクトが追加されます。
“3.1.1.2 リモート開発の設定”と同様の手順で、リモート開発の設定を行ってください。
プロジェクトごとの設定を以下に示します。
プロジェクト名 | 項目 | 設定値 |
---|---|---|
PAYMENT | リモート開発機能を有効にする | チェックする |
サーバ名 | host01 | |
サーバディレクトリ | /opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_PAYMENT/PAYMENT | |
STOCK | リモート開発機能を有効にする | チェックする |
サーバ名 | host01 | |
サーバディレクトリ | /opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_STOCK/STOCK |
プロジェクトごとにCOBOL開発支援ツールの機能を使用するための環境作成を行います。配備管理用プロジェクトを選択した状態で、コンテキストメニューから[アプリケーション連携実行基盤/バッチ実行基盤] > [プロジェクトの機能を拡張する]を選択してください。
機能の拡張を行ったCOBOLプロジェクトには、[プロパティ]画面に[配備]ページが追加されます。COBOLのサーバアプリケーションの配備を実行するためには、[配備]ページの設定を行う必要があります。
“PAYMENT”プロジェクトを例に、配備に関する設定の手順を示します。
プロジェクトのコンテキストメニューから[プロパティ]を選択して、表示される[プロパティ]画面の左ペインで[配備]を選択してください。
[配備管理用プロジェクトとして使用する]をチェックしてください。以後、配備に関する設定が可能になります。
作成済みのアプリケーション配備定義ファイルをインポートします。[インポート]をクリックすると、ファイル選択ダイアログボックスが表示されます。
アプリケーション配備定義ファイルは、“テスト環境の構築”で実施した方法によって格納されている場所が異なります。
以下に示した手順ごとのファイルを選択して、[開く]をクリックしてください。
テスト環境を構築した方法 | インポートするアプリケーション配備定義ファイル |
---|---|
/opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_PAYMENT/PAYMENT/ibaswu_PAYMENT_PAYMENT.deploy(注) | |
D:\ibas\sheet\ibaswu_PAYMENT_PAYMENT.deploy |
注)FTPクライアントソフトウェアなどを使用して、開発環境上の任意のフォルダに転送したうえで選択してください。
アプリケーション定義ファイルのインポートが正常に終了すると以下のダイアログが表示されます。
[配備先の設定]画面の設定が正しいことを確認してください。
項目 | 設定値 |
---|---|
サーバ名 | host01 |
ワークユニット名 | ibaswu_PAYMENT |
ワークユニット種別 | CORBAワークユニット |
業務名 | PAYMENT |
[配備物の格納先の設定]タブをクリックして、設定が正しいことを確認してください。
項目 | 設定値 | |
---|---|---|
定義ファイル | - | |
| 定義ファイルの格納パス | /opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_PAYMENT/PAYMENT/def |
アプリケーションライブラリ | - | |
| プレロードライブラリの格納パス | /opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_PAYMENT/PAYMENT/preload_lib |
ダイナミックロードライブラリの格納パス | - | |
配備物格納先へコピーする | チェックする | |
業務共通制御ライブラリを使用する | チェックしない |
[配備対象の設定]タブをクリックしてください。
配備対象とするCOBOLプロジェクトを追加します。[追加]をクリックしてください。[配備対象の追加]ダイアログボックスが表示されます。
以下に示したプロジェクトを選択して、[OK]をクリックしてください。
配備対象のプロジェクト |
---|
PAYMENTCHANGE |
[配備対象のプロジェクト]一覧に追加したプロジェクトが表示されます。
以下のプロジェクトが設定されていることを確認して、[OK]をクリックして[プロパティ]画面を閉じてください。
項目 | 設定値 | ||
---|---|---|---|
配備対象のプロジェクト | PAYMENT | ||
PAYMENTCHANGE | |||
| libPAYMENTCHANGE.so | プレロード(初期値) |
“STOCK”プロジェクトも同様の手順で設定してください。以下に設定値を示します。
項目 | 設定値 | ||||
---|---|---|---|---|---|
配備先の設定 | - | ||||
| サーバ名 | host01 | |||
ワークユニット名 | ibaswu_STOCK | ||||
ワークユニット種別 | CORBAワークユニット | ||||
業務名 | STOCK | ||||
配備物の格納先の設定 | - | ||||
| 定義ファイル | - | |||
| 定義ファイルの格納パス | /opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_STOCK/STOCK/def | |||
アプリケーションライブラリ | - | ||||
| プレロードライブラリの格納パス | /opt/FJSVibs/var/tmp/deploy/ibaswu_STOCK/STOCK/preload_lib | |||
ダイナミックロードライブラリの格納パス | - | ||||
配備物格納先へコピーする | チェックする | ||||
業務共通制御ライブラリを使用する | チェックしない | ||||
配備対象の設定 | - | ||||
| 配備対象のプロジェクト | STOCK | |||
STOCKCHANGE | |||||
| libSTOCKCHANGE.so | プレロード(初期値) | |||
STOCKGETITEM | |||||
| libSTOCKGETITEM.so | プレロード(初期値) | |||
STOCKGETITEMS | |||||
| libSTOCKGETITEMS.so | プレロード(初期値) |
テスト環境の構築を“4.2 システム構築シートを使用した環境の構築”の手順で実施した場合は、配備に必要なアプリケーション連携実行基盤定義ファイルを配備管理用プロジェクト内の[実行基盤連携用ファイル] > [定義ファイル]フォルダに格納してください。
定義ファイルの格納場所 | 格納先プロジェクト | 格納先フォルダ | |||
---|---|---|---|---|---|
D:\ibas\sheet | - | 実行基盤連携用ファイル | |||
| PAYMENT | - |
| - | |
| apfwrt-config.xml | PAYMENT | 定義ファイル | ||
STOCK | - | - | |||
| apfwrt-config.xml | STOCK | 定義ファイル |
“4.1 環境構築コマンドを使用した環境の構築”の手順を実施した場合は、アプリケーション連携実行基盤定義ファイルは、“5.1.1.2 配備の設定”で指定したサーバ上の定義ファイルの格納パスにすでに格納されているため、本手順を実施する必要はありません。
配備に関する設定を終えた後は、作成したサーバアプリケーションを配備します。
“PAYMENT”プロジェクトを例に、配備の手順を示します。
選択したプロジェクトのコンテキストメニューから[アプリケーション連携実行基盤/バッチ実行基盤] > [配備]を選択してください。[配備]画面が表示されます。
以下の値が設定されていることを確認して、[OK]をクリックしてください。配備が実行されます。
項目 | 設定値 |
---|---|
ワークユニット名 | ibaswu_PAYMENT |
業務名 | PAYMENT |
配備対象のプロジェクト | PAYMENT |
PAYMENTCHANGE | |
配備済みの場合は再配備する | チェックする(初期値) |
配備処理の実行状況は、[進捗情報]ダイアログボックスに表示されます。
配備の実行が正常に完了すると、 [COBOL開発支援ツール]コンソールに、サーバアプリケーションの配備が終了した旨のメッセージが表示されます。
“STOCK”プロジェクトについても、同様の手順で配備を実行してください。
[配備]ダイアログボックスに表示される設定値を以下に示します。
項目 | 設定値 |
---|---|
ワークユニット名 | ibaswu_STOCK |
業務名 | STOCK |
配備対象のプロジェクト | STOCK |
STOCKCHANGE | |
STOCKGETITEM | |
STOCKGETITEMS | |
配備済みの場合は再配備する | チェックする(初期値) |