名前
ihsdisp - Webサーバの動作状態の表示
形式
ihsdisp [-n WebServerName[,...]] [-a]
機能説明
本コマンドは、運用中のWebサーバの動作状態を表示するコマンドです。オプションの指定により、基本情報、統計情報、および通信プロセス(スレッド)ごとの情報を表示できます。
本コマンドのオプションおよび引数を以下に示します。
複数Webサーバを運用している場合、動作状態を表示するWebサーバ名を指定します。ihscreateコマンド/Interstage管理コンソールで作成したWebサーバの動作状態を表示する場合は、ihscreateコマンドの実行時/Interstage管理コンソールでWebサーバの作成時に指定したWebサーバ名を、インストール時に作成されたWebサーバの動作状態を表示する場合は、“FJapache”を指定してください。半角カンマ(,)で区切ることにより複数のWebサーバを指定できます。
本オプションを指定しない場合、すべてのWebサーバの情報を表示します。
Webサーバの基本情報、統計情報、および通信プロセス(スレッド)ごとの情報をすべて表示します。本オプションを指定しない場合、Webサーバの基本情報だけを表示します。
以下の情報において表示される各項目の意味について、以下に示します。
なお、通信プロセス(スレッド)ごとの情報は、リクエストを受信した通信プロセス(スレッド)の情報について表示します。リクエストを一度も受信していない通信プロセス(スレッド)の情報は、表示されません。
項目名 | 意味 |
---|---|
Web Server Name(注1) | Webサーバ名 |
Status(注2) | Webサーバの状態
|
Configuration File(注1) | 環境定義ファイル |
Server Version | Interstage HTTP Serverのサーババージョン |
Current Time | 現在の日時 |
Start Time | 起動日時 |
Daemon Process ID | デーモンプロセスのプロセスID |
| 通信プロセスのプロセスID |
Listening Port | 接続要求を受け取るWebサーバのIPアドレスとポート番号(SSLプロトコルによる通信の場合、HTTPSと表示します。) |
requests currently being processed | 処理中のリクエスト数 |
idle servers | 待機中の通信プロセス(スレッド)数 |
注1)Webサーバ名および環境定義ファイルが60文字以上の場合、59文字まで表示されます。
注2)基本情報の項目Statusが“Stopped:停止”の場合、基本情報の項目Configuration File以降、統計情報、および通信プロセス(スレッド)ごとの情報は、表示されません。
項目名 | 意味 | |
---|---|---|
Server Built | Interstage HTTP Serverのコンパイル日時 | |
Server Uptime | 連続稼働時間(day(s):日、hour(s):時、minute(s):分、second(s):秒) | |
Total Accesses | 起動時からの総アクセス数 | |
Total Traffic | 総転送量(KB:キロバイト、MB:メガバイト、GB:ギガバイト) | |
| u | 通信プロセスが消費したCPU時間(秒) |
s | 通信プロセスにより、システムが消費したCPU時間(秒) | |
cu | CGIアクセスにおいて生成した子プロセスが消費したCPU時間(秒) | |
cs | CGIアクセスにおいて生成した子プロセスによりシステムが消費したCPU時間(秒) | |
| CPU使用率(%) | |
requests/sec | 平均毎秒リクエスト数 | |
B/second | 平均毎秒転送量(B:バイト、KB:キロバイト、MB:メガバイト、GB:ギガバイト) | |
B/request | リクエストあたりの転送量(B:バイト、KB:キロバイト、MB:メガバイト、GB:ギガバイト) |
項目名 | 意味 |
---|---|
Child Server number | 通信プロセス(スレッド)の番号 |
| 通信スレッドのスレッドID |
| 通信プロセスのプロセスID |
Status | 通信プロセス(スレッド)の状態
|
Host | 最新リクエストのホスト情報 |
Request | 最新リクエストのリクエスト行 |
Number of accesses | 同一コネクション内でのアクセス数 / 通信プロセス(スレッド)あたりの総アクセス数 |
Seconds since beginning of most recent request | 最新リクエストからの経過時間(秒) |
Milliseconds required to process most recent request | 最新リクエストの処理時間(ミリ秒) |
Kilobytes transferred this connection | 同一コネクション内での転送量(キロバイト) |
Megabytes transferred this child | 通信プロセス(スレッド)あたりの総転送量(メガバイト) |
| CPU消費時間(秒) |
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
本コマンドは、動作状態を表示したいWebサーバが起動されている状態で実行してください。
本コマンドを連続して実行した際に、エラーメッセージihs81518が出力されて異常終了した場合は、1秒以上の間隔を空けて、本コマンドを実行してください。なお、本現象が発生しても、Webサーバの運用には影響がないため、Webサーバを再起動する必要はありません。
使用例
Webサーバの基本情報だけを表示する場合
注)複数Webサーバ運用時は、すべてのWebサーバの情報が表示されます。
ihsdisp |
Webサーバの基本情報、統計情報、および通信プロセス(スレッド)ごとの情報をすべて表示する場合
注)複数Webサーバ運用時は、すべてのWebサーバの情報が表示されます。
ihsdisp -a |
Webサーバ“web001”の基本情報だけを表示する場合
ihsdisp -n web001 |
Webサーバ“web001”の基本情報、統計情報、および通信プロセス(スレッド)ごとの情報をすべて表示する場合
ihsdisp -n web001 -a |