名前
ihscreate - Webサーバの動作環境の作成
形式
ihscreate -n WebServerName [-l {IPaddress:PortNum|PortNum}] [-h HostName]
機能説明
本コマンドは、複数のWebサーバを運用する場合、インストール時に作成されたWebサーバ以外に、新規にWebサーバの動作環境を作成します。なお、Webサーバは、64個まで作成できます。
本コマンドを実行すると、以下のサービスが登録されます。
名前:Interstage HTTP Server(Webサーバ名)
注)インストール時に作成されるWebサーバのサービスの名前は、“FJapache”です。
説明:InterstageのWebサーバ機能(Interstage HTTP Server)を提供します。
スタートアップの種類:自動
Webサーバが作成されていない状態で本コマンドを実行すると、以下のスタートシェルとストップシェル(シンボリックリンクファイル)が登録されます。
なお、管理サーバ以外のインストール形態では、インストール時のWebサーバ環境を作成する際に本コマンドが実行され、以下のスタートシェルとストップシェル(シンボリックリンクファイル)が登録されます。
/etc/rc0.d/K17FJapache
/etc/rc1.d/K17FJapache
/etc/rc2.d/K17FJapache
/etc/rc3.d/S51FJapache
/etc/rcS.d/K17FJapache
Webサーバが作成されていない状態で本コマンドを実行すると、以下のスタートシェルとストップシェル(シンボリックリンクファイル)が登録されます。
なお、管理サーバ以外のインストール形態では、インストール時のWebサーバ環境を作成する際に本コマンドが実行され、以下のスタートシェルとストップシェル(シンボリックリンクファイル)が登録されます。
/etc/rc0.d/K14FJapache
/etc/rc1.d/K14FJapache
/etc/rc2.d/S86FJapache
/etc/rc3.d/S86FJapache
/etc/rc4.d/S86FJapache
/etc/rc5.d/S86FJapache
/etc/rc6.d/K14FJapache
本コマンドのオプションおよび引数を以下に示します。
環境を作成するWebサーバ名を、64バイトまでの半角英数字およびハイフン(-)を含めた文字列(先頭文字・最終文字は半角英数字)で指定します。
なお、Windows(R)の場合、英字の大文字と小文字は、区別されません。Solaris/Linuxの場合、英字の大文字と小文字は、区別されます。
本オプションは、省略できません。また、すでに存在するWebサーバ名は指定できません。
IPアドレスおよびポート番号を指定します。IPアドレスを設定する場合は、“xxx.xxx.xxx.xxx”(xxx:0から255までの数値)の形式で指定します。
なお、Solarisの場合は、IPv6形式のIPアドレスを角括弧([])で囲んで指定することもできます。ポート番号には、1から65535までの数値を指定します。
本オプションを指定しない場合、ポート番号には80が設定されます。
サーバのホスト名を指定します。Windows(R)の場合は255バイトまでの文字列を、Solaris/Linuxの場合は106バイトまでの文字列を指定します。
本オプションを指定しない場合、システムのホスト名が入力されます。
なお、以下の文字および記号を含む文字列は、指定できません。
マルチバイト文字
空白( )
シャープ(#)
ダブルクォーテーション(")
スラッシュ(/)
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
実行環境が管理対象サーバである場合、本コマンドは実行できません。
Interstage Application Server Enterprise Editionにおいて、統合コマンドを使用してInterstageと連動設定している場合、本コマンドは実行できません。
本コマンドは、複数のWebサーバに同じポート番号を設定できますが、それらのWebサーバを同時に起動できません。1つのポート番号を複数のWebサーバで利用する場合は、-lオプションに、Webサーバごとに異なる“IPアドレス:ポート番号(IPaddress:PortNum)”を指定してください。
なお、インストール時に作成されるWebサーバ“FJapache”のポート番号の初期値は、“80”です。
-lオプションにIPv6アドレスを指定できません。IPv6環境で運用する場合は、IPアドレスを指定せずにポート番号だけを指定してください。
使用例
Webサーバ名“web001”、ポート番号“82”で運用するWebサーバの動作環境を作成する場合
ihscreate -n web001 -l 82 |
Webサーバ名“web001”、IPv6アドレス“2001:db8::a00:20ff:fea7:ccea”、ポート番号“80” で運用するWebサーバの動作環境を作成する場合
ihscreate -n web001 -l "[2001:db8::a00:20ff:fea7:ccea]:80" |