監視するアプリケーションを登録します。登録には、以下の方法があります。
注意
監視対象のアプリケーションに関する注意事項
Solaris、HP-UX、AIX、およびLinuxでは、以下に示す条件のアプリケーションの稼働監視を行うことができません。これらのアプリケーションを監視対象として定義した場合は、アプリケーション状態表示は常に“停止中”と表示されます。
OS | 稼働監視ができない条件 |
---|---|
Solaris |
|
HP-UX |
|
AIX |
|
Linux |
|
監視対象アプリケーションの設定にインストールディレクトリの指定がない場合、実行ファイル名が一致するアプリケーションが監視対象となります。
UNIX版
V13.4.1以前のバージョンから移行された場合は、相対パスで実行されたアプリケーションが監視対象となります。
相対パスで実行されたアプリケーションのみを監視をしたい場合は、アプリケーション監視の設定ファイル(APA_User_Config.ini)で、設定を変更してください。アプリケーション監視の設定ファイル(APA_User_Config.ini)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
例)
SolarisおよびLinuxにおいて、“実行ファイル名”を“sample”に設定した場合、監視対象アプリケーションの稼働状態は、以下のようになります。
稼働プロセス一覧 | 稼働状態 | ||
V13.4.1まで | 22155 sample /tmp/exe/sample | ←パスが異なるため不一致 | 「稼働中」と判断します。(稼働プロセス数は1) |
22159 sample ../../sample | ←パスが異なるため不一致 | ||
22160 sample sample | ←実行ファイル名が一致する(カレントパス) | ||
22161 sample /tmp4/exe/sample2 | ←実行ファイル名が不一致 | ||
22162 sample /tmp5/exe/sample3 | ←実行ファイル名が不一致 | ||
22163 sample /tmp6/exe/sample4 | ←実行ファイル名が不一致 | ||
V13.5.0から | 22155 sample /tmp/exe/sample | ←実行ファイル名が一致する(フルパス) | 「稼働中」と判断します。(稼働プロセス数は3) |
22159 sample ../../sample | ←実行ファイル名が一致する(相対パス) | ||
22160 sample sample | ←実行ファイル名が一致する(カレントパス) | ||
22161 sample /tmp4/exe/sample2 | ←実行ファイル名が不一致 | ||
22162 sample /tmp5/exe/sample3 | ←実行ファイル名が不一致 | ||
22163 sample /tmp6/exe/sample4 | ←実行ファイル名が不一致 |
アプリケーションの自動検出を使用しないで、CSVファイルで作成したアプリケーション情報を、以下の手順でノード単位に一括登録します。なお、ワークユニット/IJServerクラスタは登録することができません。自動検出を行って[アプリケーション]ツリーに追加してください。
アプリケーションの一括登録
登録するアプリケーションに対する稼働監視ポリシーと、しきい値監視ポリシーを必要に応じて[Systemwalkerコンソール]で作成します。
→稼働監視ポリシー作成の詳細については、“稼働監視の設定”を参照してください。
→しきい値監視ポリシー作成の詳細については、“しきい値監視の設定(アプリケーション)”を参照してください。
注意
稼働監視ポリシー、しきい値監視ポリシー作成時は、[配付先]タブには監視対象のアプリケーションは追加しないでください。
登録するアプリケーション情報をノード単位のCSVファイル(アプリケーション情報ファイル P_Mpapagt_aplinfo.csv)に定義し、手順1で設定した稼働監視ポリシー、しきい値監視ポリシーを対象のアプリケーション情報に設定します。
登録するアプリケーション情報を簡単に定義する
登録したいアプリケーションを被監視サーバにて起動します。
被監視サーバで以下のコマンドを実行し、CSVファイルに動作中のアプリケーションの一覧を出力します。
[Windows]
Systemwalkerインストールディレクトリ\\MPWALKER.DM\mpapagt\opt\bin\APA_CSV_process_list -d C:\temp |
[Linux][Solaris]
/opt/FJSVsapag/bin/APA_CSV_process_list -d /temp |
出力された情報をアプリケーション情報ファイルに定義します。
→アプリケーション情報ファイル、およびAPA_CSV_process_list(動作中プロセス情報のCSVファイルへの出力コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
コマンド(P_Mpapagt)を実行し、CSVファイル(P_Mpapagt_aplinfo.csv)に定義したアプリケーション情報を運用管理サーバへ登録します。
→[Systemwalkerコンソール]の[アプリケーション]ツリーに追加されます。
P_Mpapagt(CSVファイルによるアプリケーション情報移入コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
手順1で作成した稼働監視ポリシー、しきい値監視ポリシーの配付を行います。
業務フォルダに登録したアプリケーションを追加し、監視を行います。
注意
既に登録済みのアプリケーションをCSVファイルに記載した場合
実行ファイル名とインストールディレクトリが同じ場合は内容を更新します。
実行ファイル名とインストールディレクトリが同じ場合で、CSVファイルに実行ファイル名とインストールディレクトリの情報以外が記載されていない場合は、更新されません。
上記以外は新規に追加します。
既に別ポリシーの配付先に設定されているアプリケーションをCSVファイルに記載した場合
別ポリシーの配付先の情報が「削除予定」となります。
CSVファイルの定義情報にエラーがあった場合
必須項目(実行ファイル名)が入力されていない場合、または実行ファイル名、インストールディレクトリ名の文字数が上限値を超えている場合は、そのアプリケーションは登録されません。
以下の項目において、文字数が上限値を超えた項目が存在する場合、その項目は登録されませんが、アプリケーションは登録されます。
起動コマンド
起動コマンドパス
起動コマンドパラメタ
停止コマンド
停止コマンドパス
停止コマンドパラメタ
稼働ポリシー
しきい値ポリシー
CSVファイルにて追加する監視アプリケーションが、Solaris 10以降の運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバのアプリケーションの場合、以下のように異なるZoneのアプリケーションを登録しても監視することはできません。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバがGlobal Zoneの場合、Non-global Zoneのアプリケーション
業務サーバがNon-global Zoneの場合、Global Zoneのアプリケーション
業務サーバがNon-global Zoneの場合、異なるNon-global Zoneのアプリケーション
アプリケーションの自動検出を使用せずに、手動でアプリケーションを作成する場合、以下の手順でアプリケーションを登録します。なお、ワークユニット/IJServerクラスタは、手動で追加することはできません。自動検出を行って[アプリケーション]ツリーに追加してください。
1. 実行ファイルを登録する
呼び出し方法
[Systemwalkerコンソール[編集]]で、[ツリー選択]コンボボックスから[アプリケーション一覧]を選択します。
[アプリケーション]ツリー上で[実行ファイル一覧]フォルダを選択します。
[オブジェクト]メニューから[実行ファイルの作成]を選択します。
→[実行ファイル作成]ダイアログボックスが表示されます。
インストールディレクトリ/実行ファイル名の確認
以下のコマンドを実行し、動作しているプロセス情報を表示します。
Solaris
Solaris 9
ps -e -opid -ofname -oargs
Solaris 10以降
ps -opid -ofname -oargs -z `/usr/bin/zonename`
Linux
ps -e -opid -ofname -oargs
出力例
PID COMMAND COMMAND 6277 APA_CO /opt/FJSVsapag/bin/APA_CO 6461 APA_MC /opt/FJSVsapag/bin/APA_MC
上記の出力例の場合、実行ファイル名とインストールディレクトリは以下を指定します。
実行ファイル名 | インストールディレクトリ |
APA_CO | /opt/FJSVsapag/bin |
APA_MC | /opt/FJSVsapag/bin |
なお、シェルスクリプトなどの出力結果で、後ろ側のCOMMANDのフィールドにパスが2つ出力される場合があります。
PID COMMAND COMMAND 2625 appmgr /usr/local/bin/perl /usr/local/bin/appmgr 2639 agent.pl /usr/local/bin/perl /usr/local/tool/agent/bin/agent.pl
上記の出力例の場合、実行ファイル名とインストールディレクトリは以下を指定します。
実行ファイル名 | インストールディレクトリ |
appmgr | /usr/local/bin |
agent.pl | /usr/local/tool/agent/bin |
Windows
APA_process_list.exe
APA_process_list(プロセス一覧確認コマンド)は、ログインしたユーザのアクセス権で動作します。登録対象のプロセス情報が表示されない場合は、プロセスにアクセスできる権限でログインした後、APA_process_list(プロセス一覧確認コマンド)を実行してください。
なお、稼働監視するアプリケーションがSystemwalker Centric Managerが参照できる権限(ローカルシステムアカウント)で起動されているかを確認するには、以下の方法でAPA_process_list(プロセス一覧確認コマンド)を実行してください。
【確認方法】
該当サーバのAPA_process_list(プロセス一覧確認コマンド)を以下の内容で、アプリケーションの登録を行います。
実行ファイル名: APA_Process_list.exe
インストールディレクトリ: Systemwalkerインストールディレクトリ¥MPWALKER.DM¥bin
例:C:¥WIN32APP¥MPWALKER.DM¥bin
画面から、アプリケーション(APA_Process_list.exe)を手動で起動操作します。
WindowsのSystemフォルダにコマンド実行結果(proc.lst)が出力されます。
コマンド実行結果(proc.lst)には、アプリケーション管理で監視できるアプリケーションで、かつ、現在稼働中のアプリケーションが出力されます。
※WindowsのSystemフォルダ(例:C:¥WINDOWS¥system32)
APA_process_list(プロセス一覧確認コマンド)【Windows版】の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
実行ファイル作成
以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
[基本情報]タブを選択し、実行ファイルの[表示名]、[実行ファイル名]、[パッケージ名]、[バージョン]を入力します。
[実行ファイル名]と[バージョン]は作成時だけ入力することができます。[実行ファイル名]および[バージョン]が同一の実行ファイルを複数作成することはできません。
"インストールディレクトリ/実行ファイル名の確認"の結果より、実行ファイル名を指定します。
監視対象となる実行ファイルの条件は以下の通りです。
UNIXの場合 | -実行権があること、かつ |
Windows(R)の場合 | ファイル拡張子がexeであること |
監視対象となる実行ファイルは、あらかじめシステム内に実在するものを登録してください。
注意
バッチファイルは、監視することはできません。
シェルスクリプトについては、Systemwalker Centric Manager 11.0以降の被監視サーバであれば、監視できます。sh、csh、ksh、tcshについて、監視できます。これら以外のシェルインタープリタ(例えば、jsh)については監視できません。
監視するアプリケーションが、Solaris 10以降の運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバのアプリケーションの場合、以下のように異なるZoneのアプリケーションを監視することはできません。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバがGlobal Zoneの場合、Non-global Zoneのアプリケーション
業務サーバがNon-global Zoneの場合、Global Zoneのアプリケーション
業務サーバがNon-global Zoneの場合、異なるNon-global Zoneのアプリケーション
[操作]タブを選択し、以下の情報を指定します。
項目名 | 項目の説明 |
---|---|
[起動コマンド名] | アプリケーションを起動するコマンド(起動コマンド)を指定します。コマンドに拡張子(“.exe”、“.bat”など)がある場合は、拡張子も付加します。起動コマンド名には、パス名を指定しないでください。(例:start.exe) |
[起動コマンドパス] | 起動コマンドが格納されているディレクトリのフルパスを指定します。起動コマンド名は、付加しないでください。 |
[起動コマンドパラメタ] | アプリケーションを起動する際に、起動コマンドに渡すパラメタを指定します。 |
[停止コマンド名] | アプリケーションを停止するコマンド(停止コマンド)を指定します。コマンドに拡張子(“.exe”、“.bat”など)がある場合は、拡張子も付加します。停止コマンド名にはパス名を指定しないでください。(例:stop.exe) |
[停止コマンドパス] | 停止コマンドが格納されているディレクトリのフルパスを指定します。停止コマンド名は、付加しないでください。 |
[停止コマンドパラメタ] | アプリケーションを停止する際に、停止コマンドに渡すパラメタを指定します。 |
【起動コマンドの指定例】 停止コマンドについても同様です。
UNIXの場合 | アプリケーションを起動するコマンドが、/usr/local/bin/restartの場合は、以下のように指定します。 [起動コマンド名] : restart |
Windows(R)の場合 | アプリケーションを起動するコマンドが、d:\win32app\program\start.exeの場合は、以下のように指定します。 [起動コマンド名] : start.exe |
[アイコン]タブを選択し、マップで表示する実行ファイルのアイコン情報を入力します。
[参照]ボタンをクリックすると、イメージファイルの一覧から、アイコンを選択できます。独自のアイコンを選択する場合は、運用管理サーバの以下のディレクトリに、イメージファイルを追加してください。イメージファイルはすべて半角英数字(英字は小文字だけ)で指定し、jpeg形式(拡張子“jpg”)、bitmap形式(拡張子“bmp”)または、png形式(拡張子“png”)としてください。
Windows(R)の場合 | Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpbcmgui\server\var\java\classes\com\fujitsu\systemwalker\bcmgui\mtoelib\image\icon |
UNIXの場合 | /var/opt/FJSVfwgui/java/classes/com/fujitsu/systemwalker/bcmgui/mtoelib/image/icon |
イメージファイルは48ピクセル×48ピクセルの大きさで作成してください。
ダイアログボックスの詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
2. アプリケーションを定義する
呼び出し方法
[Systemwalkerコンソール[編集]]で、[ツリー選択]コンボボックスから[アプリケーション一覧]を選択します。
[アプリケーション]ツリーで[実行ファイル一覧]フォルダ配下の実行ファイルを選択します。
[オブジェクト]メニューから[アプリケーションの作成]を選択します。
→[アプリケーション作成]ダイアログボックスが表示されます。
アプリケーション作成
以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
[基本情報]タブを選択し、作成するアプリケーションの名前を入力します。[実行ファイル名]、[バージョン]は入力できません。
[インストール情報]タブを選択し、アプリケーションのインストール情報を設定します。
[インストールディレクトリ] | アプリケーションが起動されるディレクトリを指定します。通常はアプリケーションがインストールされているフルパスを指定します。 |
[インストール先ホスト名] | アプリケーションがインストールされているホスト名を指定します。 [参照]ボタンをクリックすると、[ノード選択]ダイアログボックスからホストを選択できます。 |
[ディレクトリの指定例]
Windows(R)の場合 | 監視を行うアプリケーションが、d:\usr\appli\appli100.exeの場合、以下のように指定します。 d:\usr\appli |
UNIXの場合 | 監視を行うアプリケーションが、/usr/local/app/appli100の場合、以下のように指定します。 /usr/local/app/ |
UNIXサーバでカレントパスまたは相対パスでアプリケーションが起動される場合は、以下の設定をします。
カレントパスで起動される場合 | カレントディレクトリに移動してアプリケーションが起動される場合、インストールディレクトリは指定しないでください。 |
相対パスで起動される場合 | 相対パスでアプリケーションが起動される場合は、インストールディレクトリに相対パスを指定してください。 例えば、applというアプリケーションが“../app/appl”で起動される場合、インストールディレクトリには“../app”と指定します。 |
"インストールディレクトリ/実行ファイル名の確認"の結果より、インストールディレクトリを取得し、指定します。
注意
監視するアプリケーションが、Solaris 10以降の運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバのアプリケーションの場合、以下のように異なるZoneのインストールディレクトリを設定した場合、アプリケーションを監視することはできません。
運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバがGlobal Zoneの場合、Non-global Zoneのインストールディレクトリ
業務サーバがNon-global Zoneの場合、Global Zoneのインストールディレクトリ
業務サーバがNon-global Zoneの場合、異なるNon-global Zoneのインストールディレクトリ
[動作情報]タブを選択し、アプリケーションの[実行ホスト名]を指定します。[参照]ボタンをクリックすると、[ノード選択]ダイアログボックスからホストを選択できます。
[操作]タブを選択し、以下の情報を指定します。
項目名 | 項目の説明 |
---|---|
[起動コマンド名] | アプリケーションを起動するコマンド(起動コマンド)を指定します。コマンドに拡張子(“.exe”、“.bat”など)がある場合は拡張子も付加します。 起動コマンド名にはパス名を指定しないでください。(例:start.exe) |
[起動コマンドパス] | 起動コマンドが格納されているディレクトリのフルパスを指定します。起動コマンド名は付加しないでください。 |
[起動コマンドパラメタ] | アプリケーションを起動する際に、起動コマンドに渡すパラメタを指定します。 |
[停止コマンド名] | アプリケーションを停止するコマンド(停止コマンド)を指定します。コマンドに拡張子(“.exe”、“.bat”など)がある場合は拡張子も付加します。 停止コマンド名にはパス名を指定しないでください。(例:stop.exe) |
[停止コマンドパス] | 停止コマンドが格納されているディレクトリのフルパスを指定します。停止コマンド名は付加しないでください。 |
[停止コマンドパラメタ] | アプリケーションを停止する際に、停止コマンドに渡すパラメタを指定します。 |
【起動コマンドの指定例】 停止コマンドについても同様です。
Windows(R)の場合 | アプリケーションを起動するコマンドが、d:\win32app\program\start.exeの場合は、以下のように指定します。 [起動コマンド名] : start.exe |
UNIXの場合 | アプリケーションを起動するコマンドが、/usr/local/bin/restartの場合は、以下のように指定します。 [起動コマンド名] : restart |
[アイコン]タブを選択し、マップで表示するアプリケーションのアイコン情報を入力します。
ダイアログボックスの詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
注意
起動コマンドについて
以下の種類のアプリケーションを起動コマンドとして指定した場合は、“稼働監視の設定”で制御設定オプションを指定しても起動/停止の動作を保証することができません。
ユーザ固有の情報にアクセスするアプリケーション
ユーザ環境変数
ネットワークドライブ
ネットワークプリンタ
ショートカット
GUIを表示するアプリケーション
対話型の操作を必要とするコマンド
Windows(R)のタスクスケジューラ、またはScheduleサービス(ATコマンド)から起動した場合に動作しないアプリケーション
上記のようなアプリケーションを起動するバッチファイル
pauseコマンドを含むバッチファイル
監視対象製品を選択して登録する方法については、“運用前に必要な設定”の“Systemwalkerテンプレートを使用する”、および“監視機能を設定する”を参照してください。
アプリケーションの自動検出とは、システム内に存在するアプリケーションを自動的に検出し、構成情報に登録することです。ここでは監視するアプリケーションを自動検出する手順を説明します。なお、実際にコンピュータにインストールされ、実行できる状態となった実行ファイルのことを、アプリケーションと呼びます。
実行ファイルとは、シェルスクリプトも含みます。
1. 自動検出ポリシーの設定
アプリケーションを自動検出する範囲に関する設定を行います。以下の項目を設定します。
検出区分
アプリケーションの検出区分
呼び出し方法
[Systemwalkerコンソール]の[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[アプリケーションの監視]を選択します。
→[アプリケーション管理]ウィンドウが表示されます。
[Windows上のアプリケーションを検出する場合]
以下のWindows OS上のアプリケーションを検出するための設定です。
Windows NT(R)
Windows(R) 2000
Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE
Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems/Windows Server 2008 Foundation/Windows Server 2008 R2
[アプリケーション管理]ウィンドウ内のツリーで[アプリケーション管理の設定]-[アプリケーションの検出]-[自動検出の設定]-[Windows]を選択します。
[ポリシー]メニューから[作成]を選択します。
→[自動検出の設定 (Windows)]ダイアログボックスが表示されます。
[UNIX上のアプリケーションを検出する場合]
[アプリケーション管理]ウィンドウ内のツリーで[アプリケーション管理の設定]-[アプリケーションの検出]-[自動検出の設定]-[Unix]を選択します。
[ポリシー]メニューから[作成]を選択します。
→[自動検出の設定(Unix)]ダイアログボックスが表示されます。
[自動検出の設定]ダイアログボックスの[設定]タブで、自動検出ポリシーを設定します。
[自動検出の設定]ダイアログボックスの[配付先]タブで、ポリシーの配付先を設定します。
[アプリケーション管理]ウィンドウの[ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択します。
→自動検出ポリシーが配付されます。
[自動検出の設定]に作成するポリシーの配付先ノード一覧には、インストールレス型のノードは表示されません。
ダイアログボックスの詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
2. アプリケーションのグルーピング設定
アプリケーションの自動検出を実行すると、アプリケーションは、すべてアプリケーション一覧の“実行ファイル一覧”というフォルダに所属されます。必要に応じて、“実行ファイル一覧”フォルダからアプリケーションを複写して、新しいパッケージを作成します。パッケージとは、アプリケーションの集合体のことです。
“アプリケーションのグルーピング設定”を行っておくことにより、新規にアプリケーションを検出したときに、検出したアプリケーション(実行ファイル)をパッケージに自動追加することができます。
呼び出し方法
[Systemwalkerコンソール]の[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[アプリケーションの監視]を選択します。
→[アプリケーション管理]ウィンドウが表示されます。
[アプリケーション管理の設定]-[アプリケーションのグルーピング設定]を選択した後、[ポリシー]メニューから[作成]を選択します。
→[アプリケーションのグルーピング設定]ウィンドウが表示されます。
[パッケージの設定]を選択し、[ポリシー]メニューから[作成]を選択します。
→[パッケージ作成]ダイアログボックスが表示されます。
[パッケージ名]と[バージョン]を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
[アプリケーションのグルーピング設定]ウィンドウで、作成したパッケージを選択し、[ポリシー]メニューから[作成]を選択します。
→[実行ファイル情報作成]ダイアログボックスが表示されます。
パッケージに自動登録するアプリケーションの情報を設定します。
[表示名]、[実行ファイル名]、[バージョン]を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
[表示名]、[実行ファイル名]、[バージョン]を入力する場合、以下の形式でワイルドカード“*”を使用することができます。
最後に指定(例:“abc*”)
先頭に指定(例:“*xyz”)
先頭と最後に指定(例:“*lmn*”)
また、文字列として“"(ダブルクォーテーション)”と“?”を指定することはできません。
[操作]メニューから[編集結果の反映]を選択します。
ダイアログボックスの詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
3. アプリケーションの自動検出
“自動検出ポリシーの設定”で設定した内容に従い、アプリケーションを自動検出します。
[Systemwalkerコンソール[編集]]の[ツリー選択]コンボボックスから、[業務管理]を選択します。
[ファイル]メニューの[監視ツリーの選択]を選択します。
→[監視ツリーの選択]ダイアログボックスが表示されます。
表示されるツリーの中から、目的のツリーを選択します。
選択したツリーの中から、アプリケーションを自動検出するノード(複数選択可能)またはサブネットフォルダ([ノード一覧]ツリーの場合)を選択します。
[検出]メニューから[アプリケーションの検出]を選択します。
→アプリケーション検出の確認画面が表示されます。
アプリケーションの自動検出を開始する場合は、[OK]ボタンをクリックします。
アプリケーション検出が完了すると、アプリケーション(()内は初期定義アプリケーション)、ワークユニット/IJServerクラスタ、ワークユニットオブジェクト/サーバーインスタンス、クラスタの新規検出個数が表示されます。
サブネットフォルダ指定でのアプリケーション検出
アプリケーションを自動検出する対象としてサブネットフォルダを指定した場合、そのサブネットに所属しているノードの中から、アプリケーション管理がインストールされているすべてのノードに対してアプリケーション検出が実行されます。サブネットフォルダは複数指定できません。
注意
アプリケーションの自動検出に関する注意事項
アプリケーションの自動検出を行うと、配下にある検出対象のアプリケーションすべてを検出します。監視するアプリケーションがあらかじめわかっている場合は、手動によるアプリケーション追加をお勧めします。また配下に検出対象のアプリケーションが多数ある場合は、できる限り検出キーワードを絞ってください。
新規検出が0件の場合は“検出されたアプリケーションはありません”と表示されます。なお、更新または削除されたものについては検出個数に含まれません。
UNIXサーバの場合、自動検出されたアプリケーションの実行パスは、すべて自動検出時に指定したパス(フルパス)指定の登録となります。検出対象のアプリケーションが、カレントパスまたは相対パスで動作し、そのアプリケーションを監視する場合は、“手動でアプリケーションを登録する”に従い、アプリケーションを再登録してください。
UNIXサーバの場合、サブディレクトリがシンボリックリンクであった場合には、そのディレクトリ配下は検出対象となりません。
配下の部門管理サーバ、業務サーバのどちらかがV10.0L10、10.0 SE以前である場合には、以下の注意が必要です。
Systemwalker/CentricMGR SEの部門管理サーバ/業務サーバに対して、自動検出ポリシーでアプリケーションの最大検出数に101以上を指定した場合も検出するアプリケーションは100個までとなります。
Windows(R)の場合、アプリケーション管理サービスはシステムアカウント権限で動作します。そのため、アプリケーションの検出先のサーバがWindows(R)の場合は実行ファイルまたは実行ファイルが格納されているディレクトリに、システムアカウントがアクセス可能な権限が設定されていない場合は、アプリケーションの検出は行われません。
UTF-8環境の運用管理サーバにてアプリケーションの自動検出を行った際に、検出対象のアプリケーションの実行ファイル名をUTF-8文字コードに変換した結果、512バイトを超えている場合は512バイト以内になるように実行ファイル名を短くして、アプリケーションを構成情報に登録します。
全角文字の1文字はEUC、SJIS文字コードでは2バイトですが、UTF-8文字コードに変換すると3バイト、または4バイトになる場合があります。また、半角カナ文字の1文字はEUCコードでは2バイト、SJISコードでは1バイトですが、UTF-8文字コードの場合は3バイトとなります。そのため、EUCまたはSJIS文字コードの文字列をUTF-8文字コードに変換した際にはバイト数が増加する場合があります。
例)EUCまたはSJIS環境にて、以下のような実行ファイル名のアプリケーションの自動検出を行った場合
実行ファイル名:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUXWXYZ・・・ABCDEFGHIJKLMNOP |
以下のように変換し、UTF-8環境の運用管理サーバの構成情報へ登録します。
実行ファイル名:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUXWXYZ・・・ABCDEFGHIJKLMN |
Solaris 10以降の運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバにアプリケーションの自動検出を行う場合、以下のように異なるZoneのアプリケーションは検出できません。
自動検出実行先サーバがGlobal Zoneの場合、Non-global Zoneのアプリケーション
自動検出実行先サーバがNon-global Zoneの場合、Global Zoneのアプリケーション
自動検出実行先サーバがNon-global Zoneの場合、異なるNon-global Zoneのアプリケーション
以下の手順でアプリケーションの自動検出操作によりクラスタサービスの検出を行った場合、クラスタサービスの検出件数が0、または「アプリケーションは検出されませんでした。」とメッセージが出力されることがありますが、クラスタサービスの監視は行われているため問題ありません。
運用系(現用系)ノードに対して自動検出操作を行います。
待機系にアプリケーションの動作設定ポリシーに以下の設定内容で配付済みである場合に待機系ノードを再起動、またはSystemwalker Centric Managerを再起動します。
動作設定ポリシーのアプリケーション情報送信種別
「常に送信する」
待機系ノードに対して自動検出操作を行います。
注意
クラスタ共有ディスクに置かれているアプリケーションの検出
クラスタ共有ディスクに置かれているアプリケーションは、アプリケーション検出、アプリケーションの稼働監視はできません。
アプリケーションを作成した後、以下のオブジェクト(実行ファイル、アプリケーションは作成済み)を作成して、[アプリケーション]ツリーに所属させます。なお、[アプリケーション]ツリーは、インストール時に作成されています。
作成するオブジェクト | オブジェクトの説明 |
---|---|
実行ファイル | 実行ファイルとは、いろいろな環境にインストールされている同一アプリケーション(同一ファイル名のファイル)を、集合として扱うためのグループです。 例えば、同じ“Appl0001.exe”というアプリケーションが異なるディレクトリやコンピュータにインストールされていても、すべて“Appl0001.exe”という1つの実行ファイルとして扱います。 |
アプリケーション | アプリケーションとは、実際にコンピュータにインストールされ、実行できる状態となった実行ファイルのことです。 |
パッケージ | パッケージとは、アプリケーションの集合体です。 |
ワークユニット | ワークユニットとは、トランザクションアプリケーションやEJBアプリケーション、ラッパーアプリケーション等が実行される実行環境の集合体です。 |
ワークユニットオブジェクト | ワークユニットオブジェクトとは、ワークユニットを構成するアプリケーションのことです。 |
IJServerクラスタ | IJServerクラスタとは、アプリケーションの実行を制御する実行環境の枠組み、および枠組み化されたアプリケーションの実行単位です。 |
サーバーインスタンス | サーバーインスタンスとは、IJServerクラスタを構成するアプリケーションのことです。 |
クラスタサービス | クラスタサービスとは、クラスタソフトウェアが管理するグループのことです。 |
[アプリケーション]ツリーは以下のような構成です。