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Interstage Big DataParallel Processing ServerV1.0.0 ユーザーズガイド
Interstage

2.3.2 サーバ導入前の事前準備

本製品をインストールする前に必要な事前準備について説明します。


サーバの BIOS 設定

クローニングによって、スレーブサーバを追加導入するためには、各スレーブサーバの BIOS 設定を以下のように設定する必要があります。

システム BIOS

ブート順序を以下の順序で設定してください。

  1. 管理 LAN で使用するネットワークインターフェースからのブート(1つ目のネットワークインターフェース)

  2. DVD-ROM または CD-ROM からのブート(DVD-ROM または CD-ROM を接続している場合)

  3. ストレージからのブート

注意

  • 管理対象サーバで運用を開始し、ディスクからブートする際も、ブート順序は変更しないでください。

  • ネットワークインターフェースからのブート設定時に"UEFI"と"Legacy"が表示されたときは、"Legacy"を選択してください。


OS導入時のファイルシステム

クローニングによって、スレーブサーバを追加導入するためには、スレーブサーバに OS を導入する際のファイルシステムのタイプは“EXT3”である必要があります。

ファイルシステムのタイプに“LVM (Logical Volume Manager)”が使用されている場合には、クローニングによるスレーブサーバの追加導入が行えません。ファイルシステムのタイプを“EXT3”として、OS を導入してください。


システムパラメーターの設定

システムパラメーターのチューニングを行う必要があります。チューニングの設定方法は、「A.4 システムパラメーターのチューニング」を参照し、マスタサーバのシステムパラメーターのチューニングを実施してください。


ファイアーウォールの設定

ファイアーウォール機能を利用している環境に本製品をインストールする場合には、ファイアーウォール機能に対して必要な通信(ポート)を許可する必要があります。

ファイアーウォール機能に対して必要な通信(ポート)を許可する方法については、OS のマニュアルを参照してください。

本製品が使用するポートについては、「A.3 ポート一覧」を参照し、接続を許可する必要があります。


ホスト名の設定

マスタサーバ、スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバが正しく動作するためには、Hadoop で使用する業務 LAN のホスト名(“hostname コマンド”などで出力される正式なホスト名)の設定が必要です。

各サーバのホスト名は先頭文字を英字とし、半角英数字で構成された11文字以内の文字列でマスタサーバの hosts ファイルに記述してください。

また、プライマリおよびセカンダリの hosts ファイルの内容を一致させてください。

また、スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバの hosts ファイルに記述するホスト情報は、マスタサーバで追加したホスト名を設定してください。


hosts ファイル
/etc/hosts

hosts ファイルの詳細については、“hosts” のヘルプを参照してください。

注意

hosts ファイルにローカルホストを登録する場合、以下に注意してください。

  • "127.0.0.1"にローカルホスト名を設定する場合、必ずリモートから参照可能な IP アドレスを先に記述してください。または、"127.0.0.1"にはローカルホスト名を設定しないでください。

  • ホスト名にエイリアス名は設定しないでください。

IPアドレスに、"10.10.10.10"をもつ、"master1"というホスト名を設定する例を以下に示します。

10.10.10.10 master1
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost

業務 LAN のネットワークインターフェースの設定

各サーバの業務 LAN のネットワークインターフェースは、本製品を導入する前に、IP アドレスが設定されており、かつ、活性状態である必要があります。

対象となるネットワークインターフェースの状態を ifconfig コマンドで確認して、未設定および未活性の状態であれば、IP アドレスの設定および活性化してください。

# ifconfig eth5 <Enter>
eth5      Link encap:Ethernet  HWaddr 00:19:99:8D:7E:90
          inet addr:10.10.10.11  Bcast:192.168.1.255  Mask:255.255.255.0
          ・・・ 中略・・・
          RX bytes:2440357552 (2.2 GiB)  TX bytes:1144015405 (1.0 GiB)
          Memory:cd400000-cd480000

システム時刻の設定

マスタサーバ、スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバのシステム時刻は、NTP(Network Time Protocol)を使用し、同じ時刻に同期するように設定してください。


必須ソフトウェアの準備と確認

本製品をインストールする前に、システムに「2.1.2.3 必須ソフトウェア」のソフトウェアがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合は、事前にインストールする必要があります。

注意

ServerView Agent の設定

PRIMERGY シリーズでは、本製品が正しく動作するために、ServerView Agent のインストールで必要な SNMP サービスの設定を行ってください。

SNMP サービスの設定方法については、ServerView Agent のマニュアルを参照してください。

  • SNMP コミュニティー名には、iRMC に設定してある SNMP コミュニティー名と同じ値を設定してください。

  • SNMP コミュニティー名には、Read(参照権)または Write(参照更新権)を設定してください。

  • SNMP パケットを受け付けるホストは、マスタサーバの管理 LAN の IP アドレスを設定してください。

  • SNMP トラップ送信先には、マスタサーバの IP アドレスを設定してください。

  • なお、SNMP トラップ送信先のマスタサーバが複数の NIC を持つ場合、スレーブサーバと接続されている側の管理 LAN の IP アドレスを設定してください。