以下の手順で、管理対象サーバ業務(Storageサーバ業務)をセットアップします。
プライマリノードとセカンダリノードを再起動します。
事前準備を確認します。
設定するクラスタサービス(userApplication)について、「7.3 項目の確認」の各項目を確認します。
プライマリノードで共有ディスクをマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。
業務を停止します。
管理対象サーバ業務を既存のクラスタサービス(userApplication)に追加する場合、SafeCLUSTERの運用管理ビューまたはPRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、該当のクラスタサービス(userApplication)を停止します。
ポート番号を登録します。
事前に準備した業務用通信デーモンのポート番号を、/etc/servicesに以下のサービス名で登録します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesに登録してください。
業務用通信デーモン:stgxfws_論理ノード名
注意
プライマリノードとすべてのセカンダリノードで、同じポート番号を登録してください。
プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにして、プライマリノードで次のクラスタセットアップコマンドを実行します。
状態遷移プロシジャリソースで運用する場合
入力例)
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Primary -m /CTTEST3 -n nodeAGT -s agent_service |
コマンドラインリソースで運用する場合
入力例)
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Primary -m /CTTEST3 -n nodeAGT -s agent_service -r cmd |
注意
SafeCLUSTERの場合、“-r cmd”を指定しないでください。
コマンドの詳細は、「20.2.1 stgclset_safe(Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER 環境設定コマンド)」を参照してください。
セットアップ対象を確認します。
コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認し、Enterキーを押します。
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Primary -m /CTTEST3 -n nodeAGT -s agent_service -r cmd AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER Node type : Primary Mount point : /CTTEST3 Node name : nodeAGT Service : agent_service Resource : CmdLine Function : Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。
プライマリノードのクラスタセットアップコマンドを終了します。
クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
swstf8100 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。引き続きセカンダリ ノードのクラスタ環境を作成してください。 # |
プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントします。
セカンダリノードAで共有ディスクをマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。
セカンダリノードAでクラスタセットアップコマンドを実行します。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにして、セカンダリノードAで次のクラスタセットアップコマンドを実行します。
入力例)
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /CTTEST3 |
コマンドの詳細は、「20.2.1 stgclset_safe(Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER 環境設定コマンド)」を参照してください。
セットアップ対象を確認します。
コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認し、Enterキーを押します。
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /CTTEST3 AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER Node type : Secondary Mount point : /CTTEST3 Node name : nodeAGT Service : agent_service Resource : CmdLine Function : Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。
セカンダリノードのクラスタセットアップコマンドを終了します。
クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。 # |
セカンダリノードAで共有ディスクをアンマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでアンマウントします。
1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合、手順21に進みます。
カスケード運用、移動待機運用の場合、手順15に進みます。
クラスタセットアップコマンドを実行するセカンダリノードBで共有ディスクをマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。
注意
セカンダリノードBとなるノードが複数台ある場合、手順15~手順20の処理をすべてのセカンダリノードBで実施します。
セカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。
手順15でAdvancedCopy Managerの共有ディスクをマウントしたセカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにして、セカンダリノードBで次のクラスタセットアップコマンドを実行します。
入力例)
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /CTTEST3 |
コマンドの詳細は、「20.2.1 stgclset_safe(Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER 環境設定コマンド)」を参照してください。
セットアップ対象を確認します。
コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認し、Enterキーを押します。
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /CTTEST3 AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER Node type : Secondary Mount point : /CTTEST3 Node name : nodeAGT Service : agent_service Resource : CmdLine Function : Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。
セカンダリノードの追加を確認します。
カスケード運用に必要なセカンダリノードを新しく追加するための確認画面が表示されます。カスケード運用の業務であることを確認し、“y”を入力してEnterキーを押します。
Secondary node is already setup in another node.
The number of secondary nodes : 1
Do you want to setup new secondary node? [default:n] y |
“The number of secondary nodes”には、セットアップ済みのセカンダリノード数が出力されます。
注意
確認のデフォルト値が“n”(処理のキャンセル)であることに注意してください。
セカンダリノードBのクラスタセットアップコマンドを終了します。
クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。 # |
セカンダリノードBで共有ディスクをアンマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでアンマウントします。
注意
セカンダリノードBとなるノードが残っている(手順15~手順20を未実施のノードがある)場合、そのノードで手順15から実施してください。すべてのセカンダリノードBで作業(手順15~手順20)が終了した場合、手順21に進んでください。
リソースを作成します。
SafeCLUSTERの場合、SafeCLUSTERの運用管理ビューを使用して、AdvancedCopy Manager用引継ぎIPアドレスリソースを作成します。当該クラスタサービスですでに作成されている場合は不要です。
PRIMECLUSTERの場合、PRIMECLUSTERの“userApplication Configuration Wizard”を使用して、以下のリソースを作成します。
Gdsリソース
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのクラスを指定します。
共有ディスクの設定は、切替えディスクとします。
Fsystemリソース
AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイントを指定します。
Ipaddressリソース
既存のIpaddressリソースを使用する場合は不要です。
プロシジャリソース
プロシジャリソースで運用する場合に設定します。
“SMGRPROC_論理ノード名”を指定します。
コマンドラインリソース
コマンドラインリソースで運用する場合に設定します。
コマンドラインリソースの各パラメーターに以下の値を設定してください。
startスクリプト
/opt/FJSVswstf/cluster/clproc/acm_論理ノード名 start
stopスクリプト
/opt/FJSVswstf/cluster/clproc/acm_論理ノード名 stop
注意
PRIMECLUSTERでのリソースの作成方法は、「付録A Solaris版PRIMECLUSTERでのリソースの作成とuserApplicationの作成」を参照してください。
PRIMECLUSTERのプロシジャリソースの設定で実施する事前設定(状態遷移プロシジャの作成、リソースデータベースへのリソースの登録)は、「20.2.1 stgclset_safe(Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER 環境設定コマンド)」で実施済みです。
コマンドラインリソースのCheckスクリプトには何も指定しないでください。
コマンドラインリソースの“スクリプトの属性”で指定する各パラメーターは以下のように設定してください。
NULLDETECTOR:Yes
ALLEXITCODES:No
LIEOFFLINE:No
CLUSTEREXCLUSIVE:No
AUTORECOVER:No
MONITORONLIY:No
STANDBYCAPABLE:No
REALTIME:No
TIMEOUT:300
業務の作成/登録
SafeCLUSTERの場合、SafeCLUSTERの運用管理ビューを使用して、AdvancedCopy Managerのサービスを作成/登録します。
運用形態:Standby
クラスタサービスを構成する、以下のリソースを登録します。
引継ぎIPリソース
既存の引継ぎIPアドレスリソースを使用する場合は不要です。
AdvancedCopy Manager用に準備した共有ディスク
共有ディスクの設定は、切替えディスクとします。
状態遷移プロシジャ
状態遷移プロシジャ名は、“SMGRPROC_論理ノード名”です。
PRIMECLUSTERの場合、PRIMECLUSTERの“userApplication Configuration Wizard”を使用して、AdvancedCopy ManagerのuserApplicationを作成/登録します。
運用形態:Standby
userApplicationを構成する、以下のリソースを登録します。
手順21で作成したリソース
注意
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイントやスライスなどの情報は、切替えファイルシステム情報として登録してください。登録方法は、『SafeCLUSTER 導入運用手引書』または『PRIMECLUSTER 導入運用手引書』を参照してください。
SafeCLUSTERの「リソースの設定(アプリケーションリソース)」(状態遷移プロシジャの作成とリソースの登録)は、「20.2.1 stgclset_safe(Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER 環境設定コマンド)」で実施済みです。
PRIMECLUSTERでのuserApplicationの作成方法は、「付録A Solaris版PRIMECLUSTERでのリソースの作成とuserApplicationの作成」を参照してください。
業務とAdvancedCopy Managerを起動します。
SafeCLUSTERの運用管理ビューまたはPRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、新規に作成したクラスタサービス(userApplication)または手順4で停止したクラスタサービス(userApplication)を起動します。
環境をバックアップします。
不測の事態に備え、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上のデータの環境をバックアップします。
OSのcpコマンドなどを使用して、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上の以下のディレクトリをバックアップしてください。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント/etc
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント/var
管理対象サーバ業務の環境を作成します。
AdvancedCopy Managerでレプリケーション運用またはバックアップ/リストア運用をする環境を、管理対象サーバ業務に作成します。
『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』を参照して、運用形態に応じた環境を作成してください。
注意
管理対象サーバ業務に管理対象サーバを追加するときは、stgxfwcmaddsrv(サーバ情報追加コマンド)を使用します。
詳細は、運用管理サーバで使用しているOSの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgxfwcmaddsrv(サーバ情報追加コマンド)」を参照してください。
コマンドのオプションに指定する引数の詳細は、「2.6.2 クラスタ業務とローカル業務」を参照してください。
すべてのノードを再起動します。
n:1運用待機運用ですでにセカンダリノードのインストールとカスタマイズ(再起動を含む)が終了している場合は、プライマリノードだけ再起動します。