管理対象サーバ業務(Storageサーバ業務)では、カスタマイズ時に以下の項目を必要とします。各項目の内容を理解した上で、設定するクラスタ業務ごとに準備・確認しておきます。
項目 | Solaris | Linux | Windows | |||
---|---|---|---|---|---|---|
SafeCLUSTER PRIMECLUSTER | VERITAS Cluster Server | Sun Cluster | PRIME CLUSTER | VERITAS Cluster Server | MSCS WSFC | |
論理ノード名 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
業務用通信デーモンのポート番号 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
業務名 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
論理IPアドレス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
共有データ用共有ディスク | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
リソース種別 | ○ | × | × | ○ | × | × |
インストール時のユーザー | × | × | × | × | × | ○ |
クラスタ名 | × | × | × | × | × | ○ |
共有データ用共有ディスクのディスクリソース | × | × | × | × | × | ○ |
ネットワーク名 | × | × | × | × | × | ○ |
外部接続用ネットワーク名 | × | × | × | × | × | ○ |
IPアドレスリソース | × | × | × | × | × | ○ |
ボリュームグループ名 | × | × | × | × | × | × |
項目 | HP-UX | AIX | ||
---|---|---|---|---|
MC/Service | VERITAS Cluster Server | High Availability Cluster Multi-Processing | VERITAS Cluster Server | |
論理ノード名 | ○ | ○ | ○ | ○ |
業務用通信デーモンのポート番号 | ○ | ○ | ○ | ○ |
業務名 | ○ | ○ | ○ | ○ |
論理IPアドレス | ○ | ○ | ○ | ○ |
共有データ用共有ディスク | ○ | ○ | ○ | ○ |
リソース種別 | × | × | × | × |
インストール時のユーザー | × | × | × | × |
クラスタ名 | × | × | × | × |
共有データ用共有ディスクのディスクリソース | × | × | × | × |
ネットワーク名 | × | × | × | × |
外部接続用ネットワーク名 | × | × | × | × |
IPアドレスリソース | × | × | × | × |
ボリュームグループ名 | ○ | × | × | × |
[説明]
○ ・・・ 必要とする項目。
× ・・・必要としない項目。
論理ノード名
AdvancedCopy Manager用の論理サーバの名前です。論理ノード名は、8バイト以下の英数字だけを使って、ユーザーが任意に設定できます。
論理ノード名は、「2.6.2 クラスタ業務とローカル業務」を参照してください。
注意
Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER、Solaris版VERITAS Cluster Server、Solaris版Sun Cluster、Linux版PRIMECLUSTER、HP-UX版MC/ServiceGuard、HP-UX版VERITAS Cluster Server、AIX版High Availability Cluster Multi-Processing、AIX版VERITAS Cluster Serverの場合、下表の13個の文字列を論理ノード名に設定できません。
audit | cluster | cmdevs | config | daemon | data | java |
log | pid | report | samp | sh | tmp |
|
業務用通信デーモンのポート番号
業務用通信サービスに割り当てるポート番号を準備します。他サービスのポート番号として使用されていない、1024以上65535以下(Windows版MSCS/WSFCの場合は、5001以上65535以下)の範囲の整数値です。また、クラスタ業務なのでプライマリノードとセカンダリノードで同一のポート番号にする必要があります。
注意
業務用通信サービスのポート番号は、ローカル業務用通信サービスのポート番号や他の業務用通信サービスのポート番号とは異なる番号にしてください。
業務名
クラスタ業務の名称です。
論理IPアドレス
「7.1 リソース」中のクラスタシステムに対応した「必要なリソース」を参照してください。
注意
Windows版MSCS/WSFCまたはHP-UX版MC/ServiceGuardの場合は、サブネットマスクも確認してください。
共有データ用共有ディスク情報
「7.1 リソース」中のクラスタシステムに対応した「必要なリソース」を参照してください。
リポジトリ用共有ディスク情報
「7.1 リソース」中のクラスタシステムに対応した「必要なリソース」を参照してください。
リポジトリアクセスユーザー
運用管理サーバ業務のリポジトリをアクセスするユーザー名/パスワードを準備します。
注意
Windows版WSFCの場合、ローカルログオンの権限が必要です。ここで準備したユーザー名がシステムに未登録の場合、クラスタセットアップコマンドの処理で登録し、ローカルログオン権限を付加します。ユーザー名は、プライマリノードとセカンダリノードの両ノードで登録する必要があります。
Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTERまたはLinux版PRIMECLUSTERの場合、すべてのノードで事前に登録する必要があります。
リソース種別
プロシジャリソース/コマンドラインリソースを決定します。
注意
Solaris版SafeCLUSTERは、状態遷移プロシジャだけ運用できます。
インストール時のユーザー
AdvancedCopy Managerをインストールしたユーザーとパスワードを確認します。
クラスタ名
Windows版MSCS/WSFCで指定した、クラスタ名を確認します。詳細は、Windows版MSCS/WSFCのマニュアルを参照してください。
共有データ用共有ディスクのディスクリソース
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのディスクリソース名を確認します。
ネットワーク名
新規論理IPアドレスを使用する場合、AdvancedCopy Manager用のネットワーク名を準備します。AdvancedCopy Managerはこのネットワーク名でネットワークリソースを作成します。詳細は、Windows版MSCS/WSFCのマニュアルを参照してください。
外部接続用ネットワーク名
新規論理IPアドレスを使用する場合、Windows版MSCS/WSFCで指定した、外部通信用ネットワーク名を確認します。詳細は、Windows版MSCS/WSFCのマニュアルを参照してください。
IPアドレスリソース
既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスが設定されているIPアドレスリソース名を確認します。
ボリュームグループ名
共有データ用共有ディスクのボリュームグループ名を確認します。