プライマリノードでのカスタマイズ手順を説明します。
ETERNUS SF Managerで必要な、プライマリノードのカスタマイズ手順を説明します。
以下の手順で、プライマリノードで使用する汎用スクリプトを準備します。
プライマリノードのETERNUS SF Managerのプログラムディレクトリ配下に、「4.1.1 共通のリソース」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。
格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。
格納した汎用スクリプトファイルに対して以下のコマンドを実行します。
>cacls <ファイル名> /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" <RETURN> |
<実行例>
C:\ETERNUS_SF>cacls apache.vbs /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" よろしいですか (Y/N)?y 処理ファイル: C:\ETERNUS_SF\apache.vbs |
プライマリノードで使用するクラスタリソースを作成します。
既存のクラスタサービス(業務)にETERNUS SF Managerを追加する場合
[フェールオーバークラスタマネージャー]画面を利用して、該当のクラスタサービスの業務を停止します。
ただし、ETERNUS SF Managerで使用する共有ディスクはオンラインの状態にしてください。
新規に作成するクラスタサービス(業務)にETERNUS SF Managerを作成する場合
以下の手順に従って、クラスタサービスにETERNUS SF Manager用のクラスタリソースを作成します。
なお、ここではETERNUS SF Manager用の“サービスまたはアプリケーション”の名前を、“ESF-manager”と設定するものとして説明します。
[フェールオーバークラスタマネージャー]画面を起動し、クラスタシステムに接続します。
ETERNUS SF Manager用の“サービスまたはアプリケーション”を作成します。
[フェールオーバー クラスタマネージャー]ツリーの[サービスとアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[その他のアクション]-[空のサービスまたはアプリケーションの作成]を選択します。
[サービスとアプリケーション]配下に、[新しいサービスまたはアプリケーション]が作成されます。
[新しいサービスまたはアプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ]を選択します。
[新しいサービスまたはアプリケーションのプロパティ]ダイアログが表示されます。
[全般]タブの[名前]を変更し、[優先する所有者]でプライマリノードのリソース名を選択し、[適用]ボタンをクリックします。
設定が適用されてから、[OK]ボタンをクリックします。
ETERNUS SF Manager用の“サービスまたはアプリケーション”に、共有ディスクを割り当てます。
[サービスとアプリケーション]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[記憶域の追加]を選択します。
[記憶域の追加]画面が表示されます。
[利用可能なディスク]からETERNUS SF Manager用の共有ディスクを選択し、[OK]ボタンをクリックします。
ETERNUS SF Manager用の“サービスまたはアプリケーション”に、クライアントアクセスポイントを割り当てます。
[サービスとアプリケーション]-[ESF-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加]-[1 - クライアント アクセス ポイント]を選択します。
[新しいリソース ウィザード]画面が表示されます。
以下の項目を設定し、[次へ]ボタンをクリックします。
名前
「4.1.1 共通のリソース」で用意したネットワーク名を設定します。
ネットワーク
使用するネットワークをチェックします。
アドレス
「4.1.1 共通のリソース」で用意した論理IPアドレスリソース(IPアドレスリソース)を設定します。
[確認]画面に表示された内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
[概要]画面に表示された内容を確認し、[完了]ボタンをクリックします。
設定した内容が反映されていることを確認します。
画面中央の[ESF-manager の概要]の[サーバー名]に、設定したリソースが追加されていることを確認してください。
QuorumディスクとETERNUS SF Managerで使用する、共有ディスクの所有権および業務の所有権を獲得します。
プライマリノードのETERNUS SF Managerの動的ディスクのファイルを、ETERNUS SF Manager用の共有ディスクにコピーします。
エクスプローラなどで、共有ディスク配下に“<ドライブ名>:\ETERNUS_SF\”ディレクトリを作成します。
エクスプローラなどで、プライマリノードのローカルディスクにあるファイルを、共有ディスクのディレクトリ配下にコピーします。
ローカルディスク(コピー元) | 共有ディスク(コピー先) |
---|---|
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\etc\db | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\db |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\etc\message | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\message |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\apache\conf |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\logs | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\apache\logs |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\var | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\var |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\LM\var | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\LM\var |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\conf | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\tomcat\conf |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\logs | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\tomcat\logs |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\webapps\esfv15\WEB-INF\log | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\tomcat\webapps\esfv15\WEB-INF\log |
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ名を変更します。
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\etc\db
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\etc\message
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\logs
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\var
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\conf
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\logs
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\webapps\esfv15\WEB-INF\log
注意
上記ディレクトリ配下のファイルを他のプログラムが使用している場合、ディレクトリ名の変更に失敗することがあります。
ディレクトリ名の変更に失敗したときは、サーバを再起動してから再実行してください。
プライマリノードで、共有データ用共有ディスクのディレクトリへのリンクを設定します。
プライマリノードのローカルディスクにあるディレクトリから、共有ディスクのディレクトリに対するシンボリックリンクを設定します。
シンボリックリンクの設定は、以下のディレクトリに必要です。
ローカルディスク(リンク元) | 共有ディスク(リンク先) |
---|---|
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\etc\db | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\db |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\etc\message | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\message |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\conf | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\apache\conf |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\apache\logs | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\apache\logs |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\var | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\var |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\conf | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\tomcat\conf |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\logs | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\tomcat\logs |
<インストール時のプログラムディレクトリ>\Common\sys\tomcat\webapps\esfv15\WEB-INF\log | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\tomcat\webapps\esfv15\WEB-INF\log |
すべてのディレクトリに対し、以下の手順を実行してください。
「5.1.1.1.4 動的ディスクのファイルコピー」でコピーしたディレクトリの、1つ上位のディレクトリに移動します。
以下のコマンドを実行します。
>mklink /d <リンク元のディレクトリ> <リンク先のディレクトリ> <RETURN> |
リンク元のディレクトリには、ローカルディスク(リンク元)のディレクトリを指定します。
リンク先のディレクトリには、共有ディスク(リンク先)のディレクトリを指定します。
レジストリを編集します。
レジストリエディタを使用して、ライセンス管理機能のvarディレクトリを記憶しているレジストリキーを変更します。
レジストリキーに記載されているパスを、以下のとおり「5.1.1.1.4 動的ディスクのファイルコピー」でコピーしたコピー先ディレクトリのパスに変更してください。
変更前 | 変更後 |
---|---|
<インストール時のプログラムディレクトリ>\LM\var | <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\LM\var |
[レジストリキーの表示例]
32bit版 OSの場合
HKEY_LOCAL_MACHINE SOFTWARE Fujitsu ETERNUS SF License Manager CurrentVersion VarPathName |
64bit版 OSの場合
HKEY_LOCAL_MACHINE SOFTWARE Wow6432Node Fujitsu ETERNUS SF License Manager CurrentVersion VarPathName |
共有ディスクにあるフォルダのアクセス権を設定します。
以下のコマンドを実行してください。
>cacls <フォルダ名> /T /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" <RETURN> |
<フォルダ名>には、“<ドライブ名>:\ETERNUS_SF\var\log”を指定してください。
共有ディスクにコピーしたETERNUS SF Managerのデータベース用フォルダに、アクセス権を設定します。
プライマリノードで、以下のコマンドを実行してください。
>cacls <ドライブ名>:\ETERNUS_SF\db\data /T /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" "esfpostgres:C" <RETURN> |
以下の手順で、プライマリノードをカスタマイズします。
手順6以降は、Optimizationオプションを導入している場合だけ、実施してください。
Storage Cruiserマネージャーの環境設定ディレクトリと作業用ディレクトリの配下にあるすべてのファイルを、共有ディスクにコピーします。
エクスプローラなどを使用して、Storage Cruiserマネージャーの以下のディレクトリを共有ディスクにコピーしてください。
コピー元ディレクトリ | コピー先ディレクトリ |
---|---|
<インストール時の環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager\etc | <共有ディスク>\ESC\Manager\etc |
<インストール時の作業用ディレクトリ>\ESC\Manager\var | <共有ディスク>\ESC\Manager\var |
レジストリを編集します。
レジストリエディタを使用して、環境設定ディレクトリと作業用ディレクトリを記憶しているレジストリキーを変更します。
レジストリキーに記載されているパスを、手順1でコピーしたコピー先ディレクトリのパスに変更してください。
名前 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
etcdir | <インストール時の環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager | <共有ディスク>\ESC\Manager |
etcPathName | <インストール時の環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager\etc | <共有ディスク>\ESC\Manager\etc |
vardir | <インストール時の作業用ディレクトリ>\ESC\Manager | <共有ディスク>\ESC\Manager |
varPathName | <インストール時の作業用ディレクトリ>\ESC\Manager\var | <共有ディスク>\ESC\Manager\var |
[レジストリキーの表示例]
32bit版 OSの場合
HKEY_LOCAL_MACHINE SOFTWARE Fujitsu Systemwalker_Resource_Coordinator Site CurrentVersion |
64bit版 OSの場合
HKEY_LOCAL_MACHINE SOFTWARE Wow6432Node Fujitsu Systemwalker_Resource_Coordinator Site CurrentVersion |
設定ファイルを編集します。
テキストエディタを使用して、環境設定ディレクトリと作業用ディレクトリを記載している設定ファイルを編集します。
以下の設定ファイルの*1と*2を編集してください。
ファイル名: <インストール時のプログラムディレクトリ>\ESC\Manager\opt\FJSVssetl\sys\.install.sys
stxs_optdir= (ここの設定は修正しないでください) stxs_etcdir=*1 stxs_vardir=*2 stxs_jredir= (ここの設定は修正しないでください) |
設定項目 | 設定値 |
---|---|
*1 | <共有ディスク>\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssetl |
*2 | <共有ディスク>\ESC\Manager\var\opt\FJSVssetl |
ストレージ管理の詳細設定ファイルを編集します。
テキストエディタを使用して、運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレスを詳細設定ファイルに設定します。
以下の詳細設定ファイルに、“LOGICAL_MANAGER_IP”の行を追記してください。
ファイル名: <共有ディスク>\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf
追記する内容は、以下のとおりです。
LOGICAL_MANAGER_IP="<運用管理サーバ業務の引継ぎIPアドレス>"; |
詳細設定ファイルの詳細は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「sanma.conf パラメーター説明」にある「LOGICAL_MANAGER_IP」を参照してください。
ディレクトリを削除します。
エクスプローラなどを使用して、プライマリノードにインストールしたETERNUS SF Managerの以下のディレクトリを削除します。
<インストール時の環境設定ディレクトリ>\ESC\Manager\etc
<インストール時の作業用ディレクトリ>\ESC\Manager\var
プライマリノードのOptimizationオプションが利用している動的ディスクのファイルを、共有ディスクにコピーします。
エクスプローラなどで、“<共有ディスク>:\AST\”ディレクトリを作成します。
以下のデータを、共有ディスクのディレクトリ配下にコピーしてください。
ローカルディスク(コピー元) | 共有ディスク(コピー先) |
---|---|
<インストール時の環境設定ディレクトリ>\AST\Manage\etc\opt\FJSVssast\data | <共有ディスク>\AST\etc\data |
<インストール時の作業用ディレクトリ>\AST\Manage\var\opt\FJSVssast\data | <共有ディスク>\AST\var\data |
エクスプローラなどで、以下のディレクトリ名を変更します。
<インストール時の環境設定ディレクトリ>\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data
<インストール時の作業用ディレクトリ>\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data
以下は、ディレクトリ名の変更例です。
C:ETERNUS_SF\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data_original
C:ETERNUS_SF\AST\Manager\var\opt\FJSVssast\data_original
注意
上記ディレクトリ配下のファイルを他のプログラムが使用している場合、ディレクトリ名の変更に失敗することがあります。
ディレクトリ名の変更に失敗したときは、サーバを再起動してから再実行してください。
プライマリノードで、共有データ用共有ディスクのディレクトリへのリンクを設定します。
ローカルディスク(リンク元) | 共有ディスク(リンク先) |
---|---|
<インストール時の環境設定ディレクトリ>\AST\Manage\etc\opt\FJSVssast\data | <共有ディスク>\AST\etc\data |
<インストール時の作業用ディレクトリ>\AST\Manage\var\opt\FJSVssast\data | <共有ディスク>\AST\var\data |
すべてのディレクトリに対し、以下のコマンドを実行します。
>mklink /d <リンク元のディレクトリ> <リンク先のディレクトリ> <RETURN> |
リンク元のディレクトリには、ローカルディスク(リンク元)のディレクトリを指定します。
リンク先のディレクトリには、共有ディスク(リンク先)のディレクトリを指定します。
プライマリノードをカスタマイズします。
以下の手順で、プライマリノードで使用する汎用スクリプトを準備します。
プライマリノードのETERNUS SF ManagerまたはAdvancedCopy Manager CCMのプログラムディレクトリ配下に、「4.1.4 AdvancedCopy Manager CCMに必要なリソース」で作成した汎用スクリプトファイルを格納します。
格納した汎用スクリプトファイルのアクセス権を設定します。
格納した汎用スクリプトファイルに対して以下のコマンドを実行します。
>cacls <ファイル名> /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" <RETURN> |
プライマリノードをカスタマイズします。
参考
ここでは、以下の値を使用して説明します。
値 | 説明 |
---|---|
$INS_DIR | AdvancedCopy Manager CCMインストール時の「プログラムディレクトリ」 |
$ENV_DIR | AdvancedCopy Manager CCMインストール時の「環境設定ディレクトリ」 |
$TMP_DIR | AdvancedCopy Manager CCMインストール時の「作業用ディレクトリ」 |
$SHARE_DL | 共有データ用共有ディスクの「ドライブ文字」 |
$SHARE_TOP | 共有データ用共有ディスクの「環境設定ディレクトリ」および作業用ディレクトリの「格納先ディレクトリ」 |
“$SHARE_DL:\$SHARE_TOP”のパス名に使用できる文字は、空白を除く半角英数字です。指定できるパスの長さは76文字以下です。
共有データ用共有ディスクにディレクトリを作成します。
プライマリノードで、共有データ用共有ディスクに以下のディレクトリを作成してください。
$SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc
$SHARE_DL:$SHARE_TOP\var
環境設定ファイルを、共有データ用共有ディスクにコピーします。
プライマリノードで、以下のパスのディレクトリ配下を、共有データ用共有ディスクのコピー先ディレクトリにコピーしてください。
コピー元ディレクトリ | コピー先ディレクトリ |
---|---|
$ENV_DIR\CCM\etc | $SHARE_DL:\etc |
$TMP_DIR\CCM\var | $SHARE_DL:\var |
AdvancedCopy Manager CCM設定ファイルのバックアップディレクトリを作成します。
プライマリノードで、以下のディレクトリを作成してください。
$INS_DIR\CCM\noncluster\bin
$INS_DIR\CCM\noncluster\micc\sys
$INS_DIR\CCM\noncluster\sys
.install.sysファイル、.stxc_install.sysファイル、およびsys.propertiesファイルをコピーします。
プライマリノードで、以下のコピー元ディレクトリのファイルをコピー先へコピーしてください。
コピー元ディレクトリ | コピー先ディレクトリ |
---|---|
$INS_DIR\CCM\micc\sys\.install.sys | $INS_DIR\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys |
$INS_DIR\CCM\bin\.stxc_install.sys | $INS_DIR\CCM\noncluster\bin\.stxc_install.sys |
$INS_DIR\CCM\sys\sys.properties | $INS_DIR\CCM\noncluster\sys\sys.properties |
注意
コピーしたファイルは、「第16章 運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除」のときに必要です。
.install.sysファイル、.stxc_install.sysファイル、およびsys.propertiesファイルを編集します。
プライマリノードで、以下のファイルの*1~*5を編集してください。
ファイル名: $INS_DIR\CCM\micc\sys\.install.sys
stxs_optdir= (ここの設定は修正しないでください) stxs_etcdir=*1 stxs_vardir=*2 stxs_jredir= (ここの設定は修正しないでください) |
ファイル名: $INS_DIR\CCM\bin\.stxc_install.sys
stxc_optdir= (ここの設定は修正しないでください) stxc_etcdir=*3 stxc_jredir= (ここの設定は修正しないでください) |
ファイル名: $INS_DIR\CCM\sys\sys.properties
com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.optpath= (ここの設定は修正しないでください) com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.etcpath=*4 com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.varpath=*5 com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.micc.path= (ここの設定は修正しないでください) com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.grapi.path= (ここの設定は修正しないでください) com.fujitsu.eternussf.acm.ccm.language= (ここの設定は修正しないでください) |
設定項目 | 設定値 | 設定値の例 |
---|---|---|
*1 | $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\micc | G:\ccmdata\etc\micc |
*2 | $SHARE_DL:$SHARE_TOP\var\micc | G:\ccmdata\var\micc |
*3 | $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc | G:\ccmdata\etc |
*4 | $SHARE_DL\:$SHARE_TOP\\etc\\ | G\:\\ccmdata\\etc\\ |
*5 | $SHARE_DL\:$SHARE_TOP\\var\\ | G\:\\ccmdata\\var\\ |
設定値の例は、$SHARE_DIRがG:ドライブ、$SHARE_TOPがccmdataの場合の例です。
注意
*4または*5の$SHARE_TOPが複数のディレクトリ階層の場合、パス区切り文字は「\\」を使用してください。
以下の手順で、プライマリノードをカスタマイズします。
注意
Windows版WSFCでのカスタマイズ作業を、ドメインのAdministratorsに所属したユーザーで行う場合、Windowsサービスの「Computer Browserサービス」が開始されている必要があります。
Telnetサーバーサービスを利用して本処理を実行すると不具合が発生します。Telnetサーバーサービスは利用しないでください。
クラスタセットアップ開始指示を行います。
プライマリノードで以下のクラスタセットアップコマンドを実行します。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgclset_mscs |
ノード種別と共有ディスクを選択します。
クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。
各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。
サーバ種別
「Storage管理サーバ」が表示されます。
ノード種別
「プライマリノード」を選択します。
物理ディスクリソース
「4.1.1 共通のリソース」で準備した、共有データ用共有ディスクのディスクリソースを選択します。
ドライブ
物理ディスクリソースに対応したドライブ文字が表示されます。
必要なディスク容量
AdvancedCopy Managerのクラスタ環境に必要な最小のディスク容量が表示されます。
空きディスク容量
指定したドライブの空き容量が表示されます。
プライマリノードのクラスタ情報を設定します。
クラスタセットアップコマンドの設定画面が表示されます。なお、以下の「フェールオーバークラスタ管理」画面は、Windows Server 2008の画面です。この名称はOSによって異なります。
各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。
サーバ種別
「Storage管理サーバ」が表示されます。
ノード種別
「プライマリノード」であることを確認します。
ドライブ
物理ディスクリソースに対応したドライブ文字が表示されます。
論理ノード名
「4.1.3 AdvancedCopy Managerマネージャーに必要なリソース」で準備した、論理ノード名を入力します。
業務名
「4.1.1 共通のリソース」で準備した、業務名を入力します。
クラスタ名
「4.1.1 共通のリソース」で確認した、クラスタ名を入力します。
IPアドレス
「4.1.1 共通のリソース」で準備した、論理IPアドレスを入力します。
既存のIPアドレスリソースを使用
このラジオボタンを選択します。
IPアドレスリソース
「4.1.1 共通のリソース」で確認した、IPアドレスリソース名を入力します。
Storage管理サーバ業務
この項目にチェックします。
ポート番号・サービスを設定します。
[ポート番号・サービス設定/解除コマンド]画面が表示されます。ただし、設定済みの場合は表示されません。
項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。
通信サービス
「4.1.3 AdvancedCopy Managerマネージャーに必要なリソース」で準備した、業務用通信サービスのポート番号を入力します。
ポート番号・サービス設定が完了します。
[OK]ボタンをクリックします。
データベース情報を設定します。
[データベース作成場所とデータベースサイズの設定]画面が表示されるので、必要に応じて表示されている内容を変更し、[継続]ボタンをクリックしてください。AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクと共有データ用共有ディスクを同じにする場合は、データベース作成フォルダとして手順2で選択したドライブを指定します。データベースは、必ず共有ディスクに作成してください。
各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[継続]ボタンをクリックします。
各データベースの格納先を、ドライブ名を含む絶対パスで入力します。ここで入力するフォルダ名は、NTFSでフォーマットされた新規のフォルダ名です。指定したフォルダがNTFS以外でフォーマットされている場合や、すでに存在する場合は、別の名前に変更してください。
注意
各データベースの格納先を作成するドライブのプロパティで、[全般]タブにある[ドライブを圧縮してディスク領域を空ける]をチェックしないでください。
ドライブの圧縮を行った場合、通常のI/O処理と比べて性能上のオーバーヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存したOSがリソース不足となり、アクセスエラーが発生します。
各データベースを作成するフォルダのプロパティで、[全般]タブの[詳細設定]または[詳細]から、[属性の詳細]にある[圧縮属性または暗号化属性]の項目をチェックしないでください。
内容の圧縮を行った場合、通常のI/O処理と比べて性能上のオーバーヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存したOSがリソース不足となり、アクセスエラーが発生します。
内容の暗号化を行った場合、暗号解除ができず、アクセスエラーが発生します。
データベースの大きさをMB単位で指定します。指定値は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「データベース領域の見積り」を参照してください。デフォルトの値を利用する場合は、[デフォルト使用]をチェックしてください。
データベースアクセスユーザーを設定します。
データベースにアクセスするユーザー名とパスワードを入力します。入力が完了した後、[設定]ボタンをクリックしてください。なお、Storage管理サーバのIPアドレス欄には、クラスタセットアップコマンド画面で設定済みのIPアドレスが表示されますが、変更はできません。
ユーザー名とパスワードには、以下の条件があります。
OSで指定できるユーザー名、パスワード
注意
ここで入力して設定したユーザーに対し、OSで削除する場合やパスワードを変更する場合は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「リポジトリアクセスユーザーに指定したユーザーの削除/パスワードの変更」を参照し、再設定処理を行ってください。
設定情報を確認します。
データベースに関する設定情報が表示されます。内容を確認してから、[開始]ボタンをクリックしてください。
データベースのセットアップ処理が開始されます。
データベースのセットアップ処理が完了します。
DBセットアップの完了画面が表示されるので、[閉じる]ボタンをクリックしてください。
プライマリノードのクラスタセットアップを終了します。
クラスタセットアップの完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックしてください。
OSがWindows Server 2008 x64およびWindows Server 2008 R2の場合、swstf8514のエラーが発生します。以下の作業を実施してください。
<共有ディスク>\etc\opt\swstorage\clsetup.iniを編集します。
[Primary]タグのSetupの値を、“YES”に変更してください。
$INS_DIR\env\swcluster.iniを編集します。
($INS_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です)
[論理ノード名]タグのSetupの値を、“YES”に変更してください。
[論理ノード名]は、[クラスタセットアップコマンドの設定画面]で指定した論理ノード名の値です。
$ENV_DIR\etc\swstg.iniを編集します。
($ENV_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です)
[Common]タグのTypeの値を、“2”に変更してください。