バッチ業務運用中に、バッチ実行サービス内で致命的な異常が発生した場合や、外的要因などにより、バッチ実行サービスが異常停止した場合の対処と再開方法について説明します。
バッチ実行サービスの停止の確認
バッチ実行サービスが異常停止した場合、バッチ受付サービス、またはバッチ実行サービスのエラーメッセージがシステムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)に出力されます。
エラーメッセージの意味や対処を確認後、“バッチ受付サービスの状態確認” 、および “バッチ実行サービスの状態確認”を行ってください。
ただし、バッチ受付サービスとバッチ実行サービスが両方とも停止している場合は“3.3.2 バッチサービスが異常停止した場合”を参照してください。
対処とバッチシステムの運用再開
バッチ実行サービスが異常停止した場合、以下の手順で対処とバッチシステムの運用を再開してください。
バッチ受付サービスの強制停止
“3.6.1.1 バッチ受付サービスの強制停止”の手順に従って停止してください。
バッチ実行サービスの強制停止
“3.6.1.2 バッチ実行サービスの強制停止”の手順に従って停止してください。
バッチワークユニットの強制停止
すべてのバッチワークユニットを強制停止してください。
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バッチワークユニットの強制停止をする、isstopwuコマンドの形式を以下に示します。
isstopwu -c ワークユニット名 |
ワークユニット名は、“ジョブキュー名_CWU”です。
ジョブキュー名は、バッチ実行基盤で使用しているジョブキュー名です。
isstopwuコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル (コマンド編)”を参照してください。
イベントチャネルの停止
すべてのイベントチャネルを停止してください。
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イベントチャネルの停止は、イベントチャネルグループ単位に行います。
ジョブステップ用イベントチャネル、エラー用イベントチャネル、およびジョブ終了用イベントチャネルは、1つのイベントチャネルグループ内に存在するため、1回で3つのイベントチャネルが停止されます。
イベントチャネルを停止する、esstopchnlコマンドの形式を以下に示します。
esstopchnl -g イベントチャネルグループ名 -o off |
イベントチャネルグループ名は、“ジョブキュー名_ChannelGR”です。
ジョブキュー名は、バッチ実行基盤で使用しているジョブキュー名です。
ジョブキュー名に英大文字を利用している場合は、ジョブキュー名にあたる部分については、英小文字で指定してください。
例えば、ジョブキュー名が“JOBQ001”の場合、“jobq001_ChannelGR”のように指定します。
esstopchnlコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
バッチ実行サービス側の対処
バッチ実行サービスが異常停止したときに出力されたエラーメッセージの対処を参考に、エラーの原因を取り除いてください。
イベントチャネルの起動
イベントチャネルを起動してください。
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イベントチャネルの起動は、イベントチャネルグループ単位に行います。
ジョブステップ用イベントチャネルと、エラー用イベントチャネル、およびジョブ終了用イベントチャネルは、1つのイベントチャネルグループ内に存在するため、1回で3つのイベントチャネルが起動されます。
イベントチャネルを起動する、esstartchnlコマンドの形式を以下に示します。
esstartchnl -g イベントチャネルグループ名 |
イベントチャネルグループ名 は、“ジョブキュー名_ChannelGR”です。
ジョブキュー名は、バッチ実行基盤で使用しているジョブキュー名です。
ジョブキュー名に英大文字を利用している場合は、ジョブキュー名にあたる部分については、英小文字で指定してください。
例えば、ジョブキュー名が“JOBQ001”の場合、“jobq001_ChannelGR”のように指定します。
esstartchnlコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
バッチワークユニットの起動
バッチワークユニットを起動します。
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バッチワークユニットの起動を実施する場合は、“2.1.1.3 バッチワークユニットの起動”の手順に従って行ってください。
バッチ実行サービスの開始
“2.1.1.4.1 バッチ実行サービスの開始”の手順に従って行ってください。
バッチ受付サービスの開始
“2.1.1.4.2 バッチ受付サービスの開始”の手順に従って行ってください。
バッチ実行サービスやイニシエータが異常停止したときに、ジョブキューに存在する実行中のジョブのバッチシステム再開後の扱いは、バッチ受付サービスの異常停止時の“3.3.3.1 ジョブの扱い”と同じです。
運用者は“3.4.1 ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従ってください。