監視対象サーバに対する監視の運用ルールは、運用管理サーバ上で管理します。
Systemwalker Centric Managerでは、この運用ルールのことを“ポリシー”と表現しています。
管理者は、監視に必要なポリシーを作成し、監視対象サーバや目的に合わせて、その組み合わせを“ポリシーグループ”として割り当てます。
ポリシーグループは、運用管理サーバで“配付”を行うことにより設定が有効になります。
ポイント
ポリシーとポリシーグループについて
作成したポリシーの組み合わせをポリシーグループとして管理することにより、同じ目的で監視を行う複数の監視対象サーバに対して、一括でポリシーを設定することができます。
たとえば、3台の仮想マシンを監視する場合、仮想マシンを監視するためのポリシーグループを1つ作成するだけで、3台の仮想マシンに対する監視の運用ルールを一括で設定することができます。
ポリシーの作成から配付までの流れ
Systemwalker Centric Managerは、配付されたポリシーに従って監視対象サーバを監視します。
本書では、イベント監視と稼働監視を行うために、以下のポリシー、およびポリシーグループを作成します。
ポリシー名 | ポリシーの概要 |
---|---|
イベント監視 | Hyper-Vのイベントを監視する。 ServerView Operations Managerと連携して、PRIMERGYのハードウェアの状態を監視する。 |
ICMPポートの監視 | 監視対象サーバのICMPポートの稼働状態を監視する。 |
インストールレス環境設定 | 監視対象サーバにアクセスするアカウントを定義する。 |
ポリシーグループ名 | 割り当てる | 配付先 |
---|---|---|
運用管理サーバ用ポリシーグループ | イベント監視 | 運用管理サーバ |
監視対象サーバ用ポリシーグループ | ICMPポートの監視 | 監視対象サーバ |
インストールレス環境設定 |
イベント監視と稼働監視を行うためのポリシー、およびポリシーグループの作成/配付手順は以下のとおりです。
運用管理サーバで、[スタート]メニューから[すべてのプログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[Systemwalkerコンソール]を選択します。
→[Systemwalkerコンソール[監視]]画面が表示されます。
[Systemwalkerコンソール[監視]]画面で、[機能選択]コンボボックスから[編集]を選択します。
[Systemwalkerコンソール[編集]]画面で、[ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。
“イベント監視”のポリシーを作成します。
[監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[イベント監視]-[監視条件]を右クリックし、[新規作成]を選択します。
[監視ポリシー[ポリシーの作成]]画面で以下を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[ポリシー名] | “イベント監視” |
[イベント監視[監視条件]]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[製品一覧] | Hyper-Vのイベント監視、およびServerView Operations Managerと連携したPRIMERGYのハードウェア監視を行うため、以下をチェックする。
|
[監視ポリシー[管理]]画面で、以下の設定情報を確認します。
□[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[イベント監視]-[監視条件]に“イベント監視”が追加されている
“ICMPポートの監視”のポリシーを作成します。
[監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[ノード監視]-[稼働状態の監視]を右クリックし、[新規作成]を選択します。
[監視ポリシー[ポリシーの作成]]画面で以下を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[ポリシー名] | “ICMPポートの監視” |
ICMPポートの稼働状態を監視するための情報を設定します。[稼働状態の監視]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[監視方法一覧] | [ICMP]のチェックボックスをチェックする |
[監視ポリシー[管理]]画面で以下の設定情報を確認します。
□[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[ノード監視]-[稼働状態の監視]に“ICMPポートの監視”が追加されている
“インストールレス環境設定”のポリシーを作成します。
[監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[インストールレス型エージェント監視]-[動作環境]を右クリックし、[新規作成]を選択します。
[監視ポリシー[ポリシーの作成]]画面で以下を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[ポリシー名] | “インストールレス環境設定” |
監視対象サーバへアクセスするアカウントを定義するための情報を設定します。[インストールレス型エージェント監視]-[通信環境]タブの[telnet]タブ画面で、以下を入力し、[FTP]タブをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[デプロイ方式の設定] | チェックボックスをチェックする |
[デプロイ先のパス] | C:\ |
[ログインプロンプト] | “login:” |
[ログインID] | “systemwalker” |
[パスワードプロンプト] | “password:” |
[パスワード] | “Centric2010” |
[パスワード(再入力)] | “Centric2010” |
[コマンドプロンプト] | “>” |
ポイント
パスワードを変更している場合
“TELNETの動作環境を設定する”の“管理者アカウントを設定する”でパスワードを変更している場合は、[パスワード]と[パスワード(再入力)]に、変更したパスワードを入力してください。
[インストールレス型エージェント監視]-[通信環境]タブの[FTP]タブ画面で、以下を入力し、[動作設定]タブをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[ログインID] | “systemwalker” |
[パスワード] | “Centric2010” |
[パスワード(再入力)] | “Centric2010” |
ポイント
“Systemwalker Centric Managerをインストールする”でパスワードを変更している場合
[パスワード]および[パスワード(再入力)]には、変更したパスワードを入力してください。
[インストールレス型エージェント監視]-[動作設定]タブ画面で、以下を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[イベントログ/システムログを監視する] | チェックボックスをチェックする |
[インベントリ収集を行う] | チェックボックスをチェックする |
[監視ポリシー[管理]]画面で以下の設定情報を確認します。
□[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシー]-[インストールレス型エージェント監視]-[動作環境]に“インストールレス環境設定”が表示されている
運用管理サーバに配付するためのポリシーグループを作成します。
[監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシーグループ]を右クリックし、[新規作成]を選択します。
[監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[設定]タブの画面で以下を設定し、[配付先]タブをクリックします。
項目 | 設定値 | ||
---|---|---|---|
[基本設定] | [ポリシーグループ名] | “運用管理サーバ用ポリシーグループ” | |
[監視項目の設定] | [Systemwalker Centric Managerを使用して監視する] | チェックする | |
[インストール型エージェント] | チェックする | ||
[インストールレス型エージェント] | チェックしない | ||
[SNMPエージェントを使用して監視する] | チェックしない | ||
[ノード監視] | [稼働状態の監視] | [監視しない] | |
[イベント監視] | [監視条件] | [イベント監視] | |
[アプリケーション監視] | [監視条件] | [監視しない] |
[監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[配付先]タブの画面で[追加]ボタンをクリックします。
[監視ポリシー[配付先の追加]]画面で以下を選択し、[追加]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[ノード/フォルダ一覧] | [運用管理サーバ] |
[配付先一覧]に、追加した[運用管理サーバ]が反映されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
[監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]画面で[OK]ボタンをクリックします。
[監視ポリシー[設定内容の確認]]画面で以下の項目を確認し、[はい]ボタンをクリックします。
□各項目が以下の内容で設定されている
項目 | 設定内容 |
---|---|
[基本情報] | ポリシーグループ名:運用管理サーバ用ポリシーグループ |
[監視項目の設定] |
|
[ノード監視] | 稼働状態の監視:監視しない |
[イベント監視] | 監視条件:イベント監視 |
[アプリケーション監視] | 監視条件:監視しない |
[監視ポリシー[管理]]画面の[ポリシーグループ]に、“運用管理サーバ用ポリシーグループ”が追加されていることを確認します。
監視対象サーバに配付するためのポリシーグループを作成します。
[監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシーグループ]を右クリックし、 [新規作成]を選択します。
[監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[設定]タブの画面で以下を設定し、[配付先]タブをクリックします。
項目 | 設定値 | ||
---|---|---|---|
[基本設定] | [ポリシーグループ名] | “監視対象サーバ用ポリシーグループ” | |
[監視項目の設定] | [Systemwalker Centric Managerを使用して監視する] | チェックする | |
[インストール型エージェント] | チェックしない | ||
[インストールレス型エージェント] | チェックする | ||
[SNMPエージェントを使用して監視する] | チェックしない | ||
[ノード監視] | [稼働状態の監視] | [ICMPポートの監視] | |
[インストールレス型エージェント監視] | [動作環境] | [インストールレス環境設定] |
[監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[配付先]タブの画面で[追加]ボタンをクリックします。
[監視ポリシー[配付先の追加]]画面で、[ノード/フォルダ一覧]から、監視対象サーバを選択し、[追加]ボタンをクリックします。
[監視ポリシー[配付先の追加]]画面で、[配付先一覧]に、追加した監視対象サーバが反映されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
[監視ポリシー[ポリシーグループの登録](スタンダードモード)]-[配付先]タブの画面で、[OK]ボタンをクリックします。
[監視ポリシー[設定内容の確認]]画面で以下の項目を確認し、[はい]ボタンをクリックします。
□各項目が以下の内容で設定されている
項目 | 設定内容 |
---|---|
[基本情報] | ポリシーグループ名:監視対象サーバ用ポリシーグループ |
[監視項目の設定] |
|
[ノード監視] | 稼働状態の監視:ICMPポートの監視 |
[インストールレス型エージェント監視] | 動作環境:インストールレス環境設定 |
[監視ポリシー[管理]]画面で、[ポリシーグループ]に“監視対象サーバ用ポリシーグループ”が追加されていることを確認します。
作成したポリシーグループを有効にするために、ポリシーを配付します。
[監視ポリシー[管理]]画面で、[設定対象]の[監視ポリシー]-[ポリシーグループ]を右クリックし、[全て配付]を選択します。
以下の確認画面で[はい]ボタンをクリックします。
ポリシーの配付が完了し、[監視ポリシー[配付結果]]画面が表示されたら、[OK]ボタンをクリックします。
[監視ポリシー[管理]]-[配付状況]タブで、以下のポリシーグループの[配付状況]が[配付済み]となっていることを確認します。
□[運用管理サーバ用ポリシーグループ]の配付状況が[配付済み]になっている
□[監視対象サーバ用ポリシーグループ]の配付状況が[配付済み]になっている
[Systemwalkerコンソール[編集]]画面に表示を切り替えるため、[監視ポリシー[管理]]画面を閉じます。
[監視ポリシー[管理]]画面で、[ファイル]メニューから[閉じる]を選択します。
[Systemwalkerコンソール[編集]]画面で、[機能選択]コンボボックスから[監視]を選択します。
→[Systemwalkerコンソール[監視]]画面が表示されます。