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Systemwalker Centric Manager Hyper-V 監視スタートガイド
Systemwalker

4.4.5 TELNETの動作環境を設定する

TELNETの動作環境は、以下の手順で設定します。


  1. Telnetサーバーのインストール状況を確認する

  2. Telnetサーバーをインストールする

  3. Telnetサービスを起動する

  4. Telnetサーバーの最大接続数を設定する

  5. 管理者アカウントを設定する

  6. Hyper-Vの管理OSへのアクセス許可を設定する


Telnetサーバーのインストール状況を確認する

監視対象サーバにTelnetサーバーがインストールされているかどうかを、以下の手順で確認します。


Windows Server 2003の場合

TELNETが標準でインストールされるため、確認する必要はありません。

Windows Server 2008の場合
  1. [管理ツール]-[サーバーマネージャ]を選択します。

  2. [サーバーマネージャ]画面で、[機能の概要]に[Telnet サーバー]が表示されているか確認します。

    [Telnet サーバー]が表示されていればインストール済みです。


Telnet サーバーをインストールする

監視対象サーバにTelnet サーバーがインストールされていない場合は、インストールします。


Windows Server 2003の場合

TELNETが標準でインストールされるため、インストール作業は必要ありません。


Windows Server 2008の場合
  1. 監視対象サーバで、[管理ツール]の[サーバー マネージャ]を選択します。

  2. [サーバー マネージャ]画面で、[機能の追加]をクリックします。

  3. [機能の追加ウィザード]-[機能の選択]画面で、[Telnet サーバー]のチェックボックスをチェックし、[次へ]ボタンをクリックします。

  4. [機能の追加ウィザード]-[インストール オプションの確認]画面で、[インストール]ボタンをクリックします。

    →画面の指示に従ってインストールを開始します。

  5. [機能の追加ウィザード]-[インストールの結果]画面で、[インストールが正常に完了しました]が表示されていることを確認して、[閉じる]ボタンをクリックします。


Telnetサービスを起動する

Telnetサービスを自動起動に変更し、Telnetサービスを起動します。


  1. 監視対象サーバで、[管理ツール]の[サービス]を選択します。

  2. サービスの名前[Telnet]を右クリックし、[プロパティ]を選択します。

  3. [(ローカル コンピュータ)Telnet のプロパティ]画面で以下を設定し、[適用]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [スタートアップの種類]

    [自動]

  4. [(ローカル コンピュータ)Telnet のプロパティ]画面で、[開始]ボタンをクリックします。

  5. [(ローカル コンピュータ)Telnet のプロパティ]画面で、[サービスの状態]が[開始]と表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。


Telnetサーバーの最大接続数を設定する

本書では、運用管理サーバから監視対象サーバに対して、TELNETで接続して監視を行いますが、その際に使用されるTELNETの接続数は、最大で以下の合計値の“5”となります。

内容

TELNETの接続数

監視対象サーバにTELNETで接続して、イベントを監視する。

1

監視対象サーバにTELNETで接続して、管理OSと仮想マシンの構成情報を取得する。

4

そのため、以下の手順で、Telnetサーバーの最大接続数を変更します。

  1. 監視対象サーバのコマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行し、現在のTelnetサーバーの最大接続数を確認します。

    →以下の情報が出力されます。

  2. 以下のコマンドを実行し、手順1.で確認した値に“5”を加算した値をTelnetサーバーの最大接続数として設定します。

  3. 以下のコマンドを実行し、Telnetサーバーの最大接続数が変更されていることを確認します。

    →以下の情報が出力されます。


管理者アカウントを設定する

TELNETの“アカウント”と“パスワード”は任意で設定可能ですが、本書では、以下の“アカウント”と“パスワード”を使用して説明しています。

なお、パスワードは“Centric2010”と記載していますが、必要に応じて変更してください。

変更した場合は、パスワードを必ず覚えておいてください。


Windows Server 2003の場合
  1. 監視対象サーバで、[管理ツール]-[コンピュータの管理]を選択します。

  2. [コンピュータの管理]画面から、[ローカルユーザーとグループ]-[ユーザー]を選択します。

  3. [コンピュータの管理]画面で[ユーザー]を選択した状態で、[操作]メニューから[新しいユーザー]を選択します。

    [新しいユーザー]画面で、以下の項目を設定し、[作成]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [ユーザー名]

    “systemwalker”

    [パスワード]

    “Centric2010”

    [ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要]

    チェックしない

    [パスワードを無期限にする]

    チェックする

  4. [新しいユーザー]画面で、[閉じる]ボタンをクリックします。

  5. [コンピュータの管理]画面で、[ローカルユーザーとグループ]-[ユーザー]の[systemwalker]を選択し、[操作]メニューから[プロパティ]を選択します。

  6. [systemwalkerのプロパティ]画面で、[所属するグループ]タブをクリックします。

  7. [systemwalkerのプロパティ]-[所属するグループ]タブの画面で、[追加]ボタンをクリックします。

  8. [グループの選択]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [選択するオブジェクト名を入力してください]

    “Administrators”

  9. [systemwalkerのプロパティ]-[所属するグループ]タブの画面で、[所属するグループ]に“Administrators”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。


Windows Server 2008の場合
  1. 監視対象サーバで、[コントロールパネル]の[管理ツール]の[コンピュータの管理]を選択します。

  2. [コンピュータの管理]画面で、[ローカルユーザーとグループ]-[ユーザー]を選択します。

  3. [コンピュータの管理]-[ユーザー]を選択した状態で、[操作]メニューから[新しいユーザー]を選択します。

  4. [新しいユーザー]画面で、以下の項目を設定し、[作成]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [ユーザー名]

    “systemwalker”

    [パスワード]

    “Centric2010”

    [ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要]

    チェックしない

    [パスワードを無期限にする]

    チェックする

  5. [新しいユーザー]画面で、[閉じる]ボタンをクリックします。

  6. [コンピュータの管理]画面で、[ローカルユーザーとグループ]-[ユーザー]-[systemwalker]を選択し、[操作]メニューから[プロパティ]を選択します。

  7. [systemwalkerのプロパティ]画面で、[所属するグループ]タブをクリックします。

  8. [systemwalkerのプロパティ]-[所属するグループ]タブの画面で、[追加]ボタンをクリックします。

  9. [グループの選択]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [選択するオブジェクト名を入力してください]

    “Administrators;TelnetClients”

  10. [systemwalkerのプロパティ]画面で、[所属するグループ]に“Administrators”と“TelnetClients”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。


Hyper-Vの管理OSへのアクセス許可を設定する

TELNETで接続するために準備した管理者アカウント(“systemwalker”)について、Hyper-Vの管理OSに対するアクセス許可を設定します。

アクセス許可は以下の手順で設定します。


  1. Hyper-Vの管理OSで、[管理ツール]の[コンピュータの管理]を選択します。

  2. [コンピュータの管理]画面で、[WMI コントロール]を右クリックし、[プロパティ]を選択します。

  3. [WMI コントロール(ローカル)のプロパティ]画面で、[セキュリティ]タブをクリックします。

  4. [WMI コントロール(ローカル)のプロパティ]画面で、[Root]-[CIMV2]を選択し、[セキュリティ]ボタンをクリックします。

  5. [セキュリティ ROOT\CIMV2]画面で、[詳細設定]ボタンをクリックします。

  6. [CIMV2 のセキュリティの詳細設定]画面で、[追加]ボタンをクリックします。

  7. [ユーザー または グループ の選択]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [選択するオブジェクト名を入力してください]

    “systemwalker”

  8. [CIMV2 のアクセス許可エントリ]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [適用先]

    [この名前空間と副名前空間]

    [アクセス許可]

    [メソッドの実行]

    [許可]をチェックする

    [アカウントの有効化]

    [許可]をチェックする

    [リモートの有効化]

    [許可]をチェックする

    [セキュリティの読み取り]

    [許可]をチェックする

    [これらのアクセス許可を、このコンテナーの中にあるオブジェクトやコンテナーのみに適用する]

    チェックする

  9. [CIMV2 のセキュリティの詳細設定]画面で、[アクセス許可エントリ]に“systemwalker”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

  10. [セキュリティ ROOT\CIMV2]画面で、[グループ名またはユーザー名]に“systemwalker”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

  11. [WMI コントロール(ローカル)のプロパティ]画面で、[Root]-[virtualization]を選択し、[セキュリティ]ボタンをクリックします。

  12. [セキュリティ ROOT\virtualization]画面で、[詳細設定]ボタンをクリックします。

  13. [virtualization のセキュリティの詳細設定]画面で、[追加]ボタンをクリックします。

  14. [ユーザー または グループ の選択]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [選択するオブジェクト名を入力してください]

    “systemwalker”

  15. [virtualization のアクセス許可エントリ]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [適用先]

    [この名前空間と副名前空間]

    [アクセス許可]

    [メソッドの実行]

    [許可]をチェックする

    [アカウントの有効化]

    [許可]をチェックする

    [リモートの有効化]

    [許可]をチェックする

    [セキュリティの読み取り]

    [許可]をチェックする

    [これらのアクセス許可を、このコンテナーの中にあるオブジェクトやコンテナーのみに適用する]

    チェックする

  16. [virtualization のセキュリティの詳細設定]画面で、[アクセス許可エントリ]に“systemwalker”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

  17. [セキュリティ ROOT\virtualization]画面で、[グループ名またはユーザー名]に“systemwalker”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

  18. [WMI コントロール(ローカル)のプロパティ]画面で、[OK]ボタンをクリックします。

  19. Hyper-Vの管理OSで、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。

  20. [ファイル名を指定して実行]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [名前]

    “azman.msc”

  21. [承認マネージャー]画面で、[承認マネージャー]を右クリックし、[承認ストアを開く]を選択します。

  22. [承認ストアを開く]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [承認ストアの種類を選択してください]

    [XML ファイル]を選択

    [ストア名]

    “C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V\InitialStore.xml”

  23. [承認マネージャー]画面で、[承認マネージャー]-[InitialStore.xml]-[Hyper-V services]-[役割の割り当て]-[Administrator]を右クリックし、[ユーザとグループの割り当て]-[Windows と Active Directory を使用]を選択します

  24. [ユーザー または グループ の選択]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    項目

    設定値

    [選択するオブジェクト名を入力してください]

    “systemwalker”

  25. [承認マネージャー]画面で、[承認マネージャー]-[InitialStore.xml]-[Hyper-V services]-[役割の割り当て]-[Administrator]に“systemwalker”が表示されていることを確認します。

  26. [承認マネージャー]画面で、[承認マネージャー]-[InitialStore.xml]を右クリックし、[閉じる]を選択します。