TELNETの動作環境は、以下の手順で設定します。
Telnetサーバーのインストール状況を確認する
Telnetサーバーをインストールする
Telnetサービスを起動する
Telnetサーバーの最大接続数を設定する
管理者アカウントを設定する
Hyper-Vの管理OSへのアクセス許可を設定する
Telnetサーバーのインストール状況を確認する
監視対象サーバにTelnetサーバーがインストールされているかどうかを、以下の手順で確認します。
TELNETが標準でインストールされるため、確認する必要はありません。
[管理ツール]-[サーバーマネージャ]を選択します。
[サーバーマネージャ]画面で、[機能の概要]に[Telnet サーバー]が表示されているか確認します。
[Telnet サーバー]が表示されていればインストール済みです。
Telnet サーバーをインストールする
監視対象サーバにTelnet サーバーがインストールされていない場合は、インストールします。
TELNETが標準でインストールされるため、インストール作業は必要ありません。
監視対象サーバで、[管理ツール]の[サーバー マネージャ]を選択します。
[サーバー マネージャ]画面で、[機能の追加]をクリックします。
[機能の追加ウィザード]-[機能の選択]画面で、[Telnet サーバー]のチェックボックスをチェックし、[次へ]ボタンをクリックします。
[機能の追加ウィザード]-[インストール オプションの確認]画面で、[インストール]ボタンをクリックします。
→画面の指示に従ってインストールを開始します。
[機能の追加ウィザード]-[インストールの結果]画面で、[インストールが正常に完了しました]が表示されていることを確認して、[閉じる]ボタンをクリックします。
Telnetサービスを起動する
Telnetサービスを自動起動に変更し、Telnetサービスを起動します。
監視対象サーバで、[管理ツール]の[サービス]を選択します。
サービスの名前[Telnet]を右クリックし、[プロパティ]を選択します。
[(ローカル コンピュータ)Telnet のプロパティ]画面で以下を設定し、[適用]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[スタートアップの種類] | [自動] |
[(ローカル コンピュータ)Telnet のプロパティ]画面で、[開始]ボタンをクリックします。
[(ローカル コンピュータ)Telnet のプロパティ]画面で、[サービスの状態]が[開始]と表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
Telnetサーバーの最大接続数を設定する
本書では、運用管理サーバから監視対象サーバに対して、TELNETで接続して監視を行いますが、その際に使用されるTELNETの接続数は、最大で以下の合計値の“5”となります。
内容 | TELNETの接続数 |
---|---|
監視対象サーバにTELNETで接続して、イベントを監視する。 | 1 |
監視対象サーバにTELNETで接続して、管理OSと仮想マシンの構成情報を取得する。 | 4 |
そのため、以下の手順で、Telnetサーバーの最大接続数を変更します。
監視対象サーバのコマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行し、現在のTelnetサーバーの最大接続数を確認します。
→以下の情報が出力されます。
以下のコマンドを実行し、手順1.で確認した値に“5”を加算した値をTelnetサーバーの最大接続数として設定します。
以下のコマンドを実行し、Telnetサーバーの最大接続数が変更されていることを確認します。
→以下の情報が出力されます。
管理者アカウントを設定する
TELNETの“アカウント”と“パスワード”は任意で設定可能ですが、本書では、以下の“アカウント”と“パスワード”を使用して説明しています。
[アカウント名]:“systemwalker”
[パスワード] :“Centric2010”
なお、パスワードは“Centric2010”と記載していますが、必要に応じて変更してください。
変更した場合は、パスワードを必ず覚えておいてください。
監視対象サーバで、[管理ツール]-[コンピュータの管理]を選択します。
[コンピュータの管理]画面から、[ローカルユーザーとグループ]-[ユーザー]を選択します。
[コンピュータの管理]画面で[ユーザー]を選択した状態で、[操作]メニューから[新しいユーザー]を選択します。
[新しいユーザー]画面で、以下の項目を設定し、[作成]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[ユーザー名] | “systemwalker” |
[パスワード] | “Centric2010” |
[ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要] | チェックしない |
[パスワードを無期限にする] | チェックする |
[新しいユーザー]画面で、[閉じる]ボタンをクリックします。
[コンピュータの管理]画面で、[ローカルユーザーとグループ]-[ユーザー]の[systemwalker]を選択し、[操作]メニューから[プロパティ]を選択します。
[systemwalkerのプロパティ]画面で、[所属するグループ]タブをクリックします。
[systemwalkerのプロパティ]-[所属するグループ]タブの画面で、[追加]ボタンをクリックします。
[グループの選択]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[選択するオブジェクト名を入力してください] | “Administrators” |
[systemwalkerのプロパティ]-[所属するグループ]タブの画面で、[所属するグループ]に“Administrators”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
監視対象サーバで、[コントロールパネル]の[管理ツール]の[コンピュータの管理]を選択します。
[コンピュータの管理]画面で、[ローカルユーザーとグループ]-[ユーザー]を選択します。
[コンピュータの管理]-[ユーザー]を選択した状態で、[操作]メニューから[新しいユーザー]を選択します。
[新しいユーザー]画面で、以下の項目を設定し、[作成]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[ユーザー名] | “systemwalker” |
[パスワード] | “Centric2010” |
[ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要] | チェックしない |
[パスワードを無期限にする] | チェックする |
[新しいユーザー]画面で、[閉じる]ボタンをクリックします。
[コンピュータの管理]画面で、[ローカルユーザーとグループ]-[ユーザー]-[systemwalker]を選択し、[操作]メニューから[プロパティ]を選択します。
[systemwalkerのプロパティ]画面で、[所属するグループ]タブをクリックします。
[systemwalkerのプロパティ]-[所属するグループ]タブの画面で、[追加]ボタンをクリックします。
[グループの選択]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[選択するオブジェクト名を入力してください] | “Administrators;TelnetClients” |
[systemwalkerのプロパティ]画面で、[所属するグループ]に“Administrators”と“TelnetClients”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
Hyper-Vの管理OSへのアクセス許可を設定する
TELNETで接続するために準備した管理者アカウント(“systemwalker”)について、Hyper-Vの管理OSに対するアクセス許可を設定します。
アクセス許可は以下の手順で設定します。
Hyper-Vの管理OSで、[管理ツール]の[コンピュータの管理]を選択します。
[コンピュータの管理]画面で、[WMI コントロール]を右クリックし、[プロパティ]を選択します。
[WMI コントロール(ローカル)のプロパティ]画面で、[セキュリティ]タブをクリックします。
[WMI コントロール(ローカル)のプロパティ]画面で、[Root]-[CIMV2]を選択し、[セキュリティ]ボタンをクリックします。
[セキュリティ ROOT\CIMV2]画面で、[詳細設定]ボタンをクリックします。
[CIMV2 のセキュリティの詳細設定]画面で、[追加]ボタンをクリックします。
[ユーザー または グループ の選択]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[選択するオブジェクト名を入力してください] | “systemwalker” |
[CIMV2 のアクセス許可エントリ]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 | |
---|---|---|
[適用先] | [この名前空間と副名前空間] | |
[アクセス許可] | [メソッドの実行] | [許可]をチェックする |
[アカウントの有効化] | [許可]をチェックする | |
[リモートの有効化] | [許可]をチェックする | |
[セキュリティの読み取り] | [許可]をチェックする | |
[これらのアクセス許可を、このコンテナーの中にあるオブジェクトやコンテナーのみに適用する] | チェックする |
[CIMV2 のセキュリティの詳細設定]画面で、[アクセス許可エントリ]に“systemwalker”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
[セキュリティ ROOT\CIMV2]画面で、[グループ名またはユーザー名]に“systemwalker”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
[WMI コントロール(ローカル)のプロパティ]画面で、[Root]-[virtualization]を選択し、[セキュリティ]ボタンをクリックします。
[セキュリティ ROOT\virtualization]画面で、[詳細設定]ボタンをクリックします。
[virtualization のセキュリティの詳細設定]画面で、[追加]ボタンをクリックします。
[ユーザー または グループ の選択]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[選択するオブジェクト名を入力してください] | “systemwalker” |
[virtualization のアクセス許可エントリ]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 | |
---|---|---|
[適用先] | [この名前空間と副名前空間] | |
[アクセス許可] | [メソッドの実行] | [許可]をチェックする |
[アカウントの有効化] | [許可]をチェックする | |
[リモートの有効化] | [許可]をチェックする | |
[セキュリティの読み取り] | [許可]をチェックする | |
[これらのアクセス許可を、このコンテナーの中にあるオブジェクトやコンテナーのみに適用する] | チェックする |
[virtualization のセキュリティの詳細設定]画面で、[アクセス許可エントリ]に“systemwalker”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
[セキュリティ ROOT\virtualization]画面で、[グループ名またはユーザー名]に“systemwalker”が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
[WMI コントロール(ローカル)のプロパティ]画面で、[OK]ボタンをクリックします。
Hyper-Vの管理OSで、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
[ファイル名を指定して実行]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[名前] | “azman.msc” |
[承認マネージャー]画面で、[承認マネージャー]を右クリックし、[承認ストアを開く]を選択します。
[承認ストアを開く]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[承認ストアの種類を選択してください] | [XML ファイル]を選択 |
[ストア名] | “C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V\InitialStore.xml” |
[承認マネージャー]画面で、[承認マネージャー]-[InitialStore.xml]-[Hyper-V services]-[役割の割り当て]-[Administrator]を右クリックし、[ユーザとグループの割り当て]-[Windows と Active Directory を使用]を選択します
[ユーザー または グループ の選択]画面で以下を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
項目 | 設定値 |
---|---|
[選択するオブジェクト名を入力してください] | “systemwalker” |
[承認マネージャー]画面で、[承認マネージャー]-[InitialStore.xml]-[Hyper-V services]-[役割の割り当て]-[Administrator]に“systemwalker”が表示されていることを確認します。
[承認マネージャー]画面で、[承認マネージャー]-[InitialStore.xml]を右クリックし、[閉じる]を選択します。