記述文形式で出力されたテキストファイルを構成情報ファイルに登録して、構成定義を移入します。
構成定義をインポート(移入)する利用者は、構成定義を作成できる権限が必要です。権限の詳細は、"2.3.4 機密保護"を参照してください。
図6.41 構成定義のインポート画面
DBMS種別
初期画面で選択したDBMS種別が表示されます。
記述文ファイル
インポートする記述文ファイル名(記述文形式のテキストファイル名)を入力します。
[参照]ボタン
記述文ファイルを選択できます。
[編集]ボタン
インポートする記述文ファイルを修正できます。
記述文ファイルの相手サーバ定義情報の"HOST"が自サーバに合っているか確認します。
「PowerReplication V4.0」でエクスポートした記述文ファイルを「PowerReplication V2.0/V3.0」でインポートする場合、記述文ファイルの文字コードが異なるため、記述文ファイルの編集が必要です。編集方法については、"E.1.5 異なるバージョンの記述文ファイル移入"を参照してください。
置き換え指定
自サーバに構成定義が存在し、インポートする記述文ファイルの内容に同名の構成定義が含まれている場合、構成定義の置き換え方法を指定できます。
置換を行わない
同名のマスタグループ定義またはレプリカグループ定義はインポートされません。
既存の構成定義を有効とします。
置換を行う
同名のマスタグループ定義またはレプリカグループ定義を構成情報ファイル(既存の構成定義)から削除した後に、記述文ファイルからのインポートが行われます。
関連づけエラー時の動作
インポート時に、関連づけエラーが発生した場合の動作を指定できます。
関連づけ情報のみ削除
関連づけのエラーが発生したマスタグループ定義またはレプリカグループ定義は、関連づけられていない状態でインポートされます。
関連づけられていない状態でインポートされたマスタグループ定義およびレプリカグループ定義は、再作成することが必要です。
グループ情報全体を削除
関連づけのエラーが発生したマスタグループ定義またはレプリカグループ定義を除いてインポートされます。
関連づけのエラーが発生したマスタグループ定義に含まれるマスタ定義、またはレプリカグループ定義に含まれるレプリカ定義は削除されます。
この指定は、レプリカグループ定義に対してのみ有効です。
マスタグループ定義に対して[グループ情報全体を削除]を指定した場合、[関連づけ情報のみ削除]と同じ動作となります。
ロギングファイル
登録処理に関するログを記録するファイルを指定します。
[参照]ボタン
既存のファイルを選択する場合に押すと、構成定義移出入機能ロギングファイル画面が表示されます。この画面から、ファイルを選択します。
[編集]ボタン
出力されたロギングファイルに対して編集を行う場合に押します。編集するためのエディタは、[エディタの変更]で指定します。
[実行]ボタン
構成定義のインポートを実行します。
[閉じる]ボタン
構成定義のインポートを終了します。
[エディタの変更]ボタン
[編集]を押した時に起動するエディタを変更します。[エディタの変更]ボタンを押すと、エディタの変更画面が表示されます。この画面からエディタを選択します。
[ヘルプ]ボタン
レプリケーションヘルプ画面が表示されます。
接続するためのログイン操作
図6.42 接続するためのログイン画面
サーバ名
移入する記述文ファイルの相手サーバ定義情報のSVR_NAMEに記載された連携先のサーバ名が表示されます。
ユーザ名
運用管理者のユーザ名を指定してください。
(Oracleの場合)運用管理者は"運用方法を設計する"の"運用と権限"を参照してください。
(SQL Serverの場合)運用管理者は"運用方法を設計する"の"運用と権限"を参照してください。
パスワード
ユーザ名に設定したパスワードを指定してください。
ドメイン名
「認証方式」に"システム認証"を指定する場合、ユーザ名を管理しているドメイン名を指定してください。
認証方式
ユーザ名の運用方法に合わせて"システム認証"または"データベース認証"を指定してください。
インポート時の記述形式チェック
インポート処理では、構成情報ファイルに登録するときに、記述文ファイルの記述内容について、以下のチェックが行われます。
文法チェック
テキストファイルの内容が、記述文形式の言語仕様どおりに記述されているかどうかチェックされます。
関連チェック
記述文言語仕様に従い、「○○時のみ有効」などの異なるパラメタ間での依存関係が守られているかどうかチェックされます。
記述文形式の仕様は、"E.1 構成定義の記述文言語仕様"を参照してください。
記述文情報定義
記述文の記述形式をチェックした後、その内容をサーバ上の構成情報に登録します。
以下に、インポートを行う単位を説明します。
サーバ定義情報
マスタグループ定義情報
レプリカグループ定義情報
サーバ定義情報は、記述文の相手サーバ定義情報セクションに記述されている定義情報単位で構成情報に登録します。サーバ名の先頭が @ で始まるサーバ定義情報に関しては、定義処理を行いません。
また、マスタグループ定義情報およびレプリカグループ定義情報は、各マスタグループ、レプリカグループ単位で登録します。マスタグループ定義およびレプリカグループ定義は、スケジュール定義情報、データファイルの定義情報、関連するマスタグループ定義情報またはレプリカグループ定義情報など複数の定義情報によって構成されており、これらを順番に追加形式で登録します。なお、マスタグループ定義情報およびレプリカグループ定義情報の構成については、"E.1.3 セクションの定義"を参照してください。
マスタグループ定義情報またはレプリカグループ定義情報の登録中に関連づけ以外のエラーが発生した場合、該当するマスタグループ、レプリカグループの定義情報はすべて削除されてから、レプリケーショングループが登録されます。また、データファイルの定義情報はデータファイルの所有者でなければ登録できません。所有者以外が登録した場合、構成情報への書込み時にエラーが発生します。
以下に、定義エラー発生時のグループ定義情報の処理例を示します。
図6.43 定義エラー発生時の処理例
置き換え指定の処理例
マスタグループ定義またはレプリカグループ定義の置換処理例を、以下に示します。
図6.44 グループ情報の置換処理例
関連づけエラー時の動作
以下に、[関連づけ情報のみ削除]を選択した場合に、マスタグループまたはレプリカグループの関連づけエラーが発生したときの処理例を示します。
図6.45 関連づけ情報のみ削除の処理例
以下に、レプリカグループ定義情報に対して[グループ情報全体を削除]を選択した場合に、関連づけエラーが発生したときの処理例を示します。
図6.46 グループ情報全体削除の処理例
マスタグループに対して[グループ情報全体を削除]を指定した場合、[関連づけ情報のみ削除]と同様の処理が行われます。