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PowerReplication V4.0L11 PowerReplicationユーザーズガイド V4.0

5.2.2 相手サーバでシステム異常が発生した場合

相手サーバでシステム異常が発生した場合、自サーバでの対処方法を説明します。


基本的な対処

差分同期を使用したレプリケーションの環境で、相手サーバでシステム異常が発生しても自サーバの運用は継続できます。ただし、復旧に長時間を要すると、更新情報ファイルが枯渇する可能性があります。その場合は、自サーバの業務を停止することを推奨します。


"4.3.1 問題発生の予兆を検知する"を参照して更新情報ファイルの枯渇を確認してください。
更新情報が出力、削除される仕組みは、"2.3.2 差分同期の仕組み"を参照してください。
更新情報ファイルの見積り方法は、以下を参照してください。


Oracleを使用する場合:"3.3.2 レプリケーションの環境を設計する"の"データ量を見積もる"

SQL Serverを使用する場合:"3.4.2 レプリケーションの環境を設計する"の"データ量を見積もる"



同期実行中に、相手サーバでシステム異常が発生した場合、自サーバのレプリケーションサービスは、同期実行中の状態が維持されているため、復旧後の同期実行がエラーとなる場合があります。
相手サーバを復旧し、業務を再開する前に、自サーバでrpctlsynコマンドを使用して、システム異常が発生した相手サーバと連携するレプリケーショングループの同期実行状態を確認してください。
「同期実行状態」が、"未実行(異常終了)"の場合、rpctlsynコマンドを使用して、該当するレプリケーショングループの同期を中止(-cパラメタを指定)してください。
同期実行状態の確認方法および同期の中止方法は、"7.10 同期実行の状態表示/中止コマンド"および"付録H 同期実行状態の表示内容"を参照してください。


複数のサーバと連携する場合

データファイルのマスタとレプリカの関連づけ方法に応じて対処してください。