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PowerReplication V4.0L11 PowerReplicationユーザーズガイド V4.0

3.3.1 運用環境を調査する

ここでは、レプリケーションの設計や構築を行う前の調査項目を説明します。


扱えるデータを確認する

レプリケーションに使用できるOracleの資源を確認してください。


利用者プログラムを点検する

同期対象のデータファイルを操作する利用者プログラムを点検してください。


レプリケーションを円滑に運用するため、利用者プログラムを点検することが必要です。


構築済みデータベースの運用を点検する

構築済みのデータベースを使用して、レプリケーションの環境を構築する場合、データベースの運用方法を点検してください。


差分同期を行うレプリケーションの環境では、トリガー機能が動作しない機能を使用してデータベースを運用できません。トリガー機能に影響するOracleの機能を使用した運用を行っていないか調査してください。


Oracleのバックアップ機能やユーティリティ(DataPump、SQL*Loader)などで、トリガー機能が動作しない操作を行うと、差分同期でデータベース間の整合性が保てなくなり、一括同期が必要となる場合があります。


トリガー機能の動作については、Oracleのオンラインマニュアルを参照してください。



PowerReplicationは、SafeCLUSTERやWindowsクラスタなどを使用してデータベースを二重化する運用に対応していません。


ネットワークの環境を確認する

連携するサーバ間でネットワークの環境を確認してください。


連携するサーバ間は、重要なデータが定期的に集中して転送されるため、回線速度が高速で、かつ、安全なネットワークの環境が必要です。


連携する相手サーバへの影響を確認する

レプリケーションの環境を構築することによる相手サーバへの影響を確認してください。


連携する相手サーバにもレプリケーションの環境を構築することが必要です。自サーバで行う作業と同様の作業を相手サーバでも行ってください。


また、同期を実行すると、連携する相手サーバでレプリケーションサービスが動作しますので、相手サーバで動作する利用者プログラムへの影響を確認してください。