レプリケーションサービスの排他制御とトランザクションを説明します。
レプリケーションサービスの排他制御
同期対象のデータファイルに対する排他制御を、以下に示します。
同期方式 | 処理モード | 反映元 | 反映先 |
---|---|---|---|
一括方式 | 創成 | テーブルロック | テーブルロック |
追加 | テーブルロック | レコードロック | |
差分方式 | ― | なし※ | レコードロック |
※)瞬間的にテーブルロックで排他獲得されます。
レプリケーションサービスのトランザクション
レプリケーションサービスは、同期対象の反映先のデータファイルに対してトランザクションを使用して反映しています。同期で反映するデータの一貫性を、以下に説明します。
一括同期
処理モードが「創成」の場合、データファイルの初期化とデータの追加が2回のトランザクションで実行されます。
処理モードが「置換」、「追加」および「更新」の場合、1回のトランザクションで同期が実行されます。
差分同期
反映先のデータファイルに対してデータファイルごとにトランザクションが実行されます。
図2.20 差分同期のトランザクション処理例
同期処理で反映先となるDBMSがSymfoware6000の場合、データファイルに1回のトランザクションで処理できるデータ件数に上限があります。この上限値は、Symfoware6000の動作環境に設定されています。初期値は5000件です。
レプリケーションサービスのトランザクションで5000件以上のデータが反映される場合、Symfoware6000の環境設定を変更してください。
Symfoware6000のトランザクションに関する動作環境設定の詳細は、「ASP RDB説明書」を参照してください。
利用者プログラムがトランザクションで同期対象のデータファイルを排他獲得している間は、同期は実行できません。