ここでは、L-Serverへのリソースの割当てと解放について説明します。
L-Serverに割り当てる資源が存在しない環境でも、事前にL-Serverの定義だけを作成しておくなど、柔軟な構築・運用が行えます。
L-Serverを作成する際に、以下を設定します。
L-Serverの定義を作成
L-Serverの定義だけを作成する場合、L-Server作成時に、"構成定義のみ作成"を設定します。
詳細は、「D.1 [基本情報]タブ」を参照してください。
作成されたL-Serverには、IPアドレス/MACアドレス/WWNだけが割り当てられ、"[定義]"と表示されます。
L-Serverのサーバリソースを自動解放
L-Serverの電源をOFFにしたとき、サーバのリソースを解放する場合、L-Server作成時に"電源切断時のサーバ解放"を設定します。
詳細は、「D.2 [サーバ]タブ」を参照してください。
本設定が行われたL-Serverの電源がOFFになった場合、"[サーバ未割当]"と表示されます。
注意
サーバ種別が"物理"で用途変更により同じサーバのリソースを共有する場合、そのサーバのリソースを割り当てるL-Serverは"電源切断時のサーバ解放"を必ず設定してください。
"電源切断時のサーバ解放"を設定しないL-Serverにサーバのリソースが割り当てられると、そのサーバのリソースは共有できなくなります。
注意
サーバ仮想化ソフトウェア製品からVMゲストを削除したL-Serverは、リソース割当て状態が"unknown"と表示されます。
対処法については、「ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド」の「4.4 L-Serverの作成または起動以外の、L-Serverの操作」の「L-Serverの状態がunknownと表示され、削除以外のL-Serverの操作を行っても、「メッセージ番号 67154」または「メッセージ番号 67178」が表示される。」を参照してください。
図6.1 L-Serverの状態遷移
未定義状態(undefined)以外の状態で、L-Serverの削除が行えます。
構成定義情報の変更
定義済み状態(defined)のL-Serverの変更は、以下の手順で行います。
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[定義情報]を選択します。
[L-Serverの定義変更]ダイアログが表示されます。
[L-Serverの定義変更]ダイアログで変更する項目を修正し、<OK>ボタンをクリックします。
L-Serverの定義情報が変更されます。
コマンドでは、rcxadm lserver modifyを実行します。
rcxadm lserver modifyコマンドについては、「ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド」の「1.3.1 rcxadm lserver」を参照してください。