ここでは、クローニングマスタの採取について説明します。
クローニングマスタの採取は、以下の方法があります。
OSインストール後のL-Serverから採取する
サーバ仮想化ソフトウェア製品のテンプレートから採取する
注意
物理L-Serverの場合、クローニングマスタの採取を行う前にエージェント登録が必要です。
詳細は、「F.7.2 クローニングマスタ」を参照してください。
以下の手順で、クローニングマスタの採取を行います。
OSインストール後のL-Serverから採取する
OSのインストール後に、オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選択します。
[クローニングマスタの採取]ダイアログが表示されます。[クローニングマスタの採取]ダイアログで、以下の項目を設定します。
注意
物理L-Serverの場合、クローニングマスタの採取時は、対象のL-Serverを起動状態にしてください。
物理L-ServerにVMホストを導入した場合、クローニングマスタの採取は利用できません。
仮想L-Serverの場合、クローニングマスタの採取時は、対象のL-Serverを停止してください。
採取したクローニングマスタを識別する名前を入力します。
クローニングマスタ名は、先頭文字を半角英字(大文字/小文字)とし、半角英数字(大文字/小文字)とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。
採取されているクローニングマスタと同じ名前を指定する場合に選択し、リストからクローニングマスタを選択します。
同じ名前のクローニングマスタは、クローニングマスタの保存世代数まで保持できます。
クローニングマスタの保存世代数はデフォルトで3世代です。
クローニングマスタの格納先を選択します。<選択>ボタンをクリックすると[イメージ格納先の選択]ダイアログが表示されます。
格納先を選択して<OK>ボタンをクリックします。
クローニングマスタを登録するイメージプールを選択します。
クローニングマスタを識別するためのコメントを入力します。
パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )、および改行以外の文字で日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定できます。
<OK>ボタンをクリックします。
クローニングマスタがイメージプールに格納されます。
コマンドでは、rcxadm image createを実行します。rcxadm image createコマンドについては、「ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド」の「1.4.1 rcxadm image」を参照してください。
クローニングマスタは、同じ名前で世代管理できます。
サーバ仮想化ソフトウェア製品のテンプレートから採取する
「5.3.6 仮想イメージリソース」を参照してください。
注意
イメージがWindows Server 2008など、アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、Sysprepの実行回数は累積で3回までに制限されます。Sysprepはイメージ指定のL-Server作成時、またはクローニングマスタ採取時に実行されるため、クローニングマスタの採取とイメージ指定の L-Server作成を4回以上行えません。そのためクローニングマスタを配付したL-Serverからクローニングマスタを採取せず、専用のマスタサーバからを採取することをお勧めします。
クローニングマスタに定義できるネットワークパラメーター自動設定機能は本製品では使用できません。
また、クローニングマスタ採取対象のサーバでNICの二重化が行われている場合は、解除してから採取してください。
採取したクローニングマスタからは、イメージを展開するために必要なディスクサイズを確認できません。
このため、クローニングマスタ名またはコメントにディスクサイズを記載しておき、イメージを展開する際に、記載されたディスクサイズを確認して展開してください。
【VMware】
VMware環境でのクローニングマスタの採取については、「G.1.5 L-Server作成」の「クローニングマスタの採取」を参照してください。
【Hyper-V】
Hyper-V環境でのクローニングマスタの採取については、「G.2.5 L-Server作成」の「クローニングマスタの採取」を参照してください。
【Xen】
RHEL5-Xen環境でのクローニングマスタの採取については、「G.3.5 L-Server作成」の「マスタL-Server作成」の「3. クローニングマスタの採取」を参照してください。
【Oracle VM】
Oracle VM環境でのクローニングマスタの採取については、「G.4.5 L-Server作成」の「クローニングマスタの採取」を参照してください。
ポイント
【VMware】
[クローニングマスタの採取]ダイアログで、イメージ格納先に"既定の保存先"を指定した場合、クローニングマスタを採取するL-Serverが格納されている仮想ストレージリソースを指定したとみなします。
【Hyper-V】
イメージは、SCVMMのライブラリに格納されます。
採取したイメージが格納可能な空き容量を持つライブラリを指定してください。
[クローニングマスタの採取]ダイアログで、イメージ格納先に"既定の保存先"を指定した場合、SCVMMに登録されているライブラリから任意に選択されますが、SCVMMではライブラリの空き容量の管理をしていないので、イメージ採取に失敗する可能性があります。
【Xen】
クローニングマスタ採取の際、イメージ格納先に"自動選択"を指定した場合、クローニングマスタ採取対象のL-Serverが使用している仮想ストレージと同じストレージプールから仮想ストレージが自動選択されます。
【Oracle VM】
[クローニングマスタの採取]ダイアログで、イメージ格納先を指定しても、無効になります。
クローニングマスタを採取するL-Serverが格納されている仮想ストレージリソースを、指定したとみなします。
クローニングマスタは同じ名前で世代管理できます。
VM管理製品でクローニングマスタを作成している場合は、そのまま利用できます。