サイトを構成するサーバは、以下のいずれかのサーバ種別を持ちます。
管理サーバ
管理対象サーバ
また、マルチサーバ管理機能では、サイトに参加していないサーバをスタンドアロンサーバと呼びます。
各サーバ種別について以下に説明します。
管理サーバは、サイト内の管理対象サーバ群を統合管理します。
ユーザは管理サーバのInterstage管理コンソールにログインし、管理対象サーバ上で運用しているInterstageの各サービスや業務を操作します。
管理サーバは、専用サーバ上で運用することを推奨します。
管理サーバはサイトの運用管理を行う基盤となるため、万一のディスク破壊などに備えて、定期的に資源のバックアップを行ってください。管理サーバの資源のバックアップ/リストアについては、“3.8.1 管理サーバのバックアップ/リストア”を参照してください。
また、大規模なシステムでマルチサーバ管理機能を使用する場合は、管理サーバをクラスタシステム上で運用することを推奨します。管理サーバをクラスタシステム上で運用する場合の詳細については、“高信頼性システム運用ガイド”の“クラスタサービスの環境設定手順”を参照してください。
クラスタシステム上で運用する場合は、以下の製品で使用できます。
Interstage Application Server Enterprise Edition
管理サーバと同じサーバ上でInterstageのサーバ機能を運用する場合は、そのサーバで管理しているサイトにだけ追加することができます。
管理対象サーバは、管理サーバによって管理されるサーバです。管理対象サーバは、1つのサイトにだけ追加できます。
サイトにスタンドアロンサーバを追加すると、管理対象サーバとなります。管理対象サーバには、以下の3つの種別があります。
サーバグループに所属する管理対象サーバ
単体運用の管理対象サーバ
リザーブサーバ
管理対象サーバのInterstage Application Serverのバージョンが管理サーバのバージョンのよりも上位である場合、管理対象サーバとしてサイトに追加することはできません。
■ サーバグループに所属する管理対象サーバ
サーバグループに所属する管理対象サーバです。管理対象サーバ単独ではなく、サーバグループとして運用されます。サーバグループとして業務を運用するケースには、同一業務を複数の並列サーバで運用する場合などがあります。
サーバグループに所属する管理対象サーバに対する操作は、管理サーバのInterstage管理コンソールにログインし、[一括操作]または[統合管理]のツリーから行います。通常、[一括操作]を使用します。[統合管理]では起動・停止などの操作はできますが、定義の作成・変更などの資源の更新を伴う操作はできません。サーバグループに所属する管理対象サーバのInterstage管理コンソールにログインし、管理対象サーバを直接操作することもできますが、[統合管理]と同様の範囲の操作となります。
■ 単体運用の管理対象サーバ
サーバグループに所属せず、1台で業務を運用する管理対象サーバです。単体運用を行うケースには、管理対象サーバごとに業務の運用が異なる場合などがあります。
単体運用の管理対象サーバに対する操作は、管理サーバのInterstage管理コンソールにログインし、[一括操作]または[統合管理]のツリーから行います。通常、[一括操作]を使用します。[統合管理]からは起動・停止などの操作ができますが、定義の作成・変更などの資源の更新を伴う操作はできません。単体運用の管理対象サーバのInterstage管理コンソールにログインし、管理対象サーバを直接操作することもできますが、[統合管理]と同様の範囲の操作となります。
保守状態にある管理対象サーバです。サイトに所属しているが、業務を運用していないサーバを示します。
サーバグループを構築する場合、サーバグループ作成後に、サーバグループに管理対象サーバを追加します。サーバグループに追加する管理対象サーバは、まずリザーブサーバとしてサイトに追加したあと、サーバグループに追加します。また、サーバグループから削除したサーバは、リザーブサーバとなります。
リザーブサーバは、以下のような場合に使用します。
サーバグループに対して2台目以降の管理対象サーバを追加する場合の対象として。あらかじめ、サーバグループに追加予定のリザーブサーバに対して、サーバグループに所属している管理対象サーバと同一の資源を移入しておきます。
プロビジョニング機能を使用する場合の対象として。リソースプールにある管理対象サーバがリザーブサーバに該当します。詳細については、“付録E プロビジョニング機能(Systemwalker Resource Coordinator連携)”を参照してください。
◇クラスタシステム上で運用するサーバについて
クラスタシステム上で管理対象サーバを運用する場合は、その管理対象サーバをサーバグループに追加しないでください。単体運用のサーバとして運用しているサーバをクラスタシステム上で運用してください。サーバグループに所属している管理対象サーバをクラスタシステム上で運用すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
サーバグループの運用状態の一貫性に問題が発生する。
ユーザの予期しないクラスタシステムによる切替えが発生する。
なお、単体運用の管理対象サーバをクラスタシステム上で運用する場合、Interstageの各サービスとワークユニットの起動・停止は、クラスタ製品の機能を使用して操作します。Interstage管理コンソールからは、操作しないでください。
クラスタシステム上で運用する場合は、以下の製品で使用できます。
Interstage Application Server Enterprise Edition
◇管理対象サーバのバックアップ/リストア
万一のディスク破壊などに備えて、資源のバックアップを定期的に行ってください。管理対象サーバのバックアップ/リストアについては、“3.8.2 管理対象サーバのバックアップ/リストア”を参照してください。
マルチサーバ管理機能では、サイトに所属していないサーバをスタンドアロンサーバと呼びます。Interstage Application Serverのインストール時にアプリケーションサーバ機能をインストールすると、そのサーバはスタンドアロンサーバとなります。管理サーバからスタンドアロンサーバの運用を操作することはできません。