Active DB Guardのフェイルオーバ運用を行うために必要な動作環境の作成と、運用の準備について説明します。
Symfoware/RDBの資源を配置する共用ディスクのGDSリソースを起動します。GDSリソースの起動は、Global Disk Servicesを利用して行います。
GDSリソースの起動は、以下の手順で行います。
[Web-Based Admin View]画面にログイン後、[Global Disk Services]画面を起動します。
[Global Disk Services]画面の[GDS構成ツリー]からノードを選択し、[ボリューム情報]を表示します。
[ボリューム情報]から起動するGDSリソースを選択したあと、メニューの[操作]-[ボリューム起動]を選択します。
参照
GDSの詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。
フェイルオーバ運用を行う場合のSymfoware Serverのセットアップ手順のうち、以下の作業を行います。
資源の見積り
カーネル編集
環境変数の設定
ポート番号の定義
ローデバイスの作成
RDB構成パラメタファイルの編集
動作環境ファイルの編集
RDB構成パラメタファイルの編集
システム用の動作環境ファイルの編集
ポート番号の定義
ロググループ管理ファイルの作成(スケーラブルログ運用を行う場合)
ログ管理ファイルの作成
テンポラリログファイルの作成
RDBディクショナリの作成(複写元システムの場合)
ホットスタンバイの宣言(ホットスタンバイ機能を利用した運用の場合)
監査ログデータベースのセットアップ(監査ログ運用を行う場合)
アーカイブログファイルの作成
パフォーマンスモニタのセットアップ
ユーザロググループのセットアップ(スケーラブルログ運用を行う場合)
XMLアダプタのセットアップ(XMLアダプタ機能を利用する場合)
注意
Symfoware Serverのセットアップを行う際に考慮する点については、“2.2 Symfoware/RDB環境の作成”を参照してください。
参照
フェイルオーバ運用を行う場合のSymfoware Serverのセットアップ手順については、“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
ACMのswsrpsetvolコマンドでシステム間での複写用ローデバイスの対応付けを実行する際には、ACMの環境変数“SWSTGNODE”を設定しておく必要があります。
参照
システム間での複写用ローデバイスの対応付けの方法は、“2.4.4 システム間での複写用ローデバイスの対応付け”を参照してください。
swsrpsetvolコマンドおよび環境変数“SWSTGNODE”の詳細については、“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書”および“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド”を参照してください。
フェイルオーバ運用を行う場合、BC構成パラメタファイルにBC_CLUSTER_NODEパラメタの定義を追加します。
定義種別 | 定義内容 | 記述の省略 | |
---|---|---|---|
複写元システム | 複写先システム | ||
BC_CLUSTER_NODE | ACMのクラスタ運用時に使用するACMの論理ノード名 | (注) | (注) |
注)以下のように指定してください。
・ACMのクラスタ運用を行う場合は、本パラメタを指定してください。
・ACMのクラスタ運用を行わない場合は、本パラメタを指定しないでください。
参照
BC構成パラメタファイルのBC_CLUSTER_NODEパラメタ以外のパラメタについては、“2.6 BC構成パラメタファイルの編集”を参照してください。
BC_CLUSTER_NODE
ACMのクラスタ運用時に使用する論理ノード名を指定します。
ACMの環境変数“SWSTGNODE”に設定する値を、本パラメタに指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
BC_CLUSTER_NODE = ACMのクラスタ運用で使用する論理ノード名
ACMのクラスタ運用を行う場合、本パラメタは省略できません。ACMのクラスタ運用を行わない場合は、本パラメタは指定しないでください。
注意
複写元システムで作成したBC構成パラメタファイルを、複写先システムで利用している場合は、各システムのACMの運用に合わせて編集を行ってください。
Symfoware Serverがクラスタ運用でなくても、ACMがクラスタ運用を行っている場合は、本パラメタを指定してください。
複写元システムと複写先システムでACMのクラスタ運用の有無が異なる場合は、ACMのクラスタ運用ありのシステム側だけ本パラメタを指定してください。
参考
本パラメタを指定した場合、Active DB Guardが内部で使用するACMコマンドは、環境変数“SWSTGNODE”を設定した状態で動作します。
参照
ACMの環境変数“SWSTGNODE”については、“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド”および“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書”を参照してください。
複写先システムでは、RERUNログの抽出でRERUNログ抽出作業域を作成します。
フェイルオーバが発生した際にRERUNログ抽出作業域の残存を防止するため、Symfoware Serverが用意している作業用ファイルの削除を行うサブプロシジャを利用して削除を行います。
以下に、Active DB Guardで使用するサブプロシジャを示します。
サブプロシジャ名 | サンプルプロシジャのファイル名 |
---|---|
作業用ファイルの削除用サブプロシジャ | /opt/FJSVsymhs/demo/HSproc.rmwork |
サブプロシジャの登録は、Symfoware Serverのサンプルプロシジャを複写して、RERUNログの抽出で使用するRERUNログ抽出作業域を削除するように追加してください。
なお、削除するRERUNログ作業域のディレクトリは、RLP動作環境ファイルのEXT_WORK_PATHパラメタと一致させてください。
例
RERUNログ抽出作業域が/symbc/workの場合
WORKDIR=/symbc/work rm -f $WORKDIR/SYMFOBC*
参照
Symfoware Serverのサブプロシジャとその設定については、“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
RDBシステムをクラスタシステムに登録します。
参照
RDBシステムの登録方法については、“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
Symfoware ServerおよびActive DB Guardの資源を配置する共用ディスクのGDSリソースを停止します。GDSリソースの停止は、Global Disk Servicesを利用して行います。GDSリソースの停止は、以下の手順で行います。
[Web-Based Admin View]画面にログイン後、[Global Disk Services]画面を起動します。
[Global Disk Services]画面の[GDS構成ツリー]から“ノード”を選択し、[ボリューム情報]を表示します。
[ボリューム情報]から停止する“GDSリソース”を選択して、メニューの[操作]-[ボリューム停止]を選択します。
参照
GDSの詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。
リソースの作成とクラスタアプリケーションの作成を行います。
参照
リソースの作成とクラスタアプリケーションの作成方法については、“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
ACMをクラスタアプリケーションに登録します。
参照
ACMをクラスタアプリケーションに登録する方法については“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド”を参照してください。