業務ボリュームまたはロググループに対して設定するバックアップポリシーを決定します。
ロググループに対して設定した場合、そのロググループに含まれるすべての業務ボリュームに対してバックアップポリシーが設定されます。
バックアップ先のディスクおよびテープそれぞれについて設定します。
ディスクバックアップポリシーには以下の条件項目があります。
保存世代数
保存世代数とはバックアップを行ったデータを何世代残しておくかを意味します。
スナップショット型高速バックアップは、最初に最古の世代を世代管理より解放します。そのため、バックアップ起動中にシステムダウンなどの障害が発生した場合は、最古世代が削除された状態で、バックアップしたデータが必要世代数分存在しない可能性があります。直ちにバックアップを再実行して、必要世代数分のバックアップデータを作成することをお勧めします。
スナップショット型高速バックアップで、保存世代数を1として運用する場合は、バックアップデータをテープなどに退避する運用を併用することをお勧めします。
同期型高速バックアップは、最古の世代を世代管理より解放するのは、最新世代のバックアップを完了してからです。そのため、(保存世代数+1)本のバックアップボリュームが必要です。
間隔日数
バックアップ未実施の警告を表示する基準日数を意味します。
最後にバックアップした日より間隔日数を超えた場合に、14.2.2.14 acmexecstat(実行状態表示コマンド)を実行し、遅れが出ていることを表示します。
間隔日数を設定しても、自動的にバックアップが行われるわけではありません。
ディスクバックアップポリシーの設定は、14.2.1.5 acmbkpolset(ディスクバックアップポリシー設定コマンド)で行います。
テープバックアップ管理クラスを設定します。管理クラスには以下を設定します。
世代管理用ストレージ・プール名
世代管理のバックアップを実行した際に、バックアップデータを格納するストレージ・プール名です。
保存世代数
バックアップデータを何世代残しておくかを意味します。
日数管理用ストレージ・プール名
日数管理のバックアップを実行した際に、バックアップデータを格納するストレージ・プール名です。
保存日数
バックアップデータを何日残しておくかを意味します。
テープバックアップ管理クラスの設定は、14.2.1.11 acmtpmgmtclassset(テープバックアップ管理クラス設定コマンド)で行います。
テープバックアップポリシーを設定します。テープバックアップポリシーには以下を設定します。
テープバックアップ管理クラス名
バックアップ時に使用するテープバックアップ管理クラス名です。バックアップを実行すると、指定されたテープバックアップ管理クラスに設定されているストレージ・プールにデータを格納します。また、テープバックアップ管理クラスに設定されている保存世代数、保存日数に従ってバックアップ管理を行います。
世代管理用間隔日数
世代管理のバックアップを実行してから次の世代管理のバックアップを行うまでの日数の目安を意味します。ここで指定した日数を超えた場合は、14.2.2.14 acmexecstat(実行状態表示コマンド)で、バックアップを促します。
日数管理用間隔日数
日数管理のバックアップを実行してから次の日数管理のバックアップを行うまでの日数の目安を意味します。ここで指定した日数を超えた場合は、14.2.2.14 acmexecstat(実行状態表示コマンド)で、バックアップを促します。
テープバックアップポリシーの設定は、14.2.1.8 acmtpbkpolset(テープバックアップポリシー設定コマンド)で行います。