定義画面ツリーのノードごとに設定項目について説明します。
ツリー構成 | 説明個所 | ||||||
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Settings | ― | ||||||
ConfigurationSettings | |||||||
| SystemGroups | ||||||
Agents | |||||||
| RelationTools | ||||||
ManagedObject | ― | ||||||
| 各種インスタンス | ― | |||||
| Resources | ||||||
UnregisterdAgents |
定義画面ツリーのConfigurationSettingsフォルダ配下では、管理対象の構成情報について設定します。
システムグループを登録します。
システムグループとは、管理対象システムを構成する複数のサーバをまとめて管理するためのグループです。
モニタやレポートにおいて、表示単位として指定します。
管理するサーバは、必ずどこかのグループに属する必要があります。
以下にシステムグループ設定画面を示します。
追加ボタンを押して表示されるシステムグループ情報画面にて、システムグループに関する情報を設定します。
ノード名 | 設定項目名 | 設定内容 |
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SystemGroups | システムグループ名 | システムグループを識別するための表示名を設定してください。 管理構成内で一意になるように設定してください。ただし、Agent名と重なるのは構いません。 Shift-JISコードの以下の文字が使用できます。 長さの制限は、半角全角に係わらず64文字以内です。 |
システムグループを登録すると、そのフォルダ配下に、Agentsのフォルダが生成されます。
管理対象のAgentを登録します。
ポイント
Agentの登録は、Agentのシステムグループ振り分け画面でも簡単に行うことができます。「9.2.3.2 未登録Agent情報(UnregisteredAgents)」を参照してください。ただし、Pull運用を行っている場合はAgentのシステムグループ振り分け画面は使用できません。当画面を使用してください。
以下に、Agent設定画面を示します。
追加ボタンを押して表示されるAgent情報画面にて、Agentに関する情報を設定します。
ノード名 | 設定項目名 | 設定内容 |
---|---|---|
Agents | Agent名 | Agentを識別するための表示名を設定してください。 管理構成内で一意になるように設定してください。ただし、システムグループ名と重なるのは構いません。 Shift-JISコードの以下の文字が使用できます。 長さの制限は、半角全角に係わらず64文字以内です。 |
システム名 | Agentの識別名を設定してください。 1つのグループ内で重複して登録することはできませんが、異なるグループには同じシステム名を登録することが可能です。 ポイント 1つのAgentが複数の業務で使用されていた場合、業務ごとにシステムグループを作成し、それぞれのシステムグループに同一のAgentを登録することが可能です。ただし、Agent名(表示名)は異なる文字列を指定してください。 識別名は、ポリシー適用コマンドsqcSetPolicyで表示される名前です。ポリシー適用コマンドの詳細については、「第13章 収集ポリシーの作成と適用」を参照してください。 注意 Agentがクラスタ運用の場合は、物理ホスト名または物理IPアドレスを指定してください。 |
次に、個別取得、または一括取得ボタンを押して、管理対象のAgentから、管理するための構成情報の取得を行います。
構成情報の取得が正常に行われた場合、取得した日時がボタンの左側に表示されます。
注意
構成情報の取得に失敗した場合、取得日付は更新されません。システム名が正しいか、および、Agentでの収集ポリシーの作成と適用が正しく済んでいるか確認してください。
ポイント
構成情報取得処理のウィンドウに以下のメッセージが表示された場合、次のことが考えられます。
Couldn't open socket: connection timed out |
インストール時に指定されている、ManagerのIPアドレスが間違っている。
Manager(の常駐プロセス)が起動していない。
構成情報の取得を行うと、取得を行ったAgentの配下にManagedObjectというフォルダが生成されます。
ManagedObjectフォルダ内には、Agentの収集対象となっている構成が表示されます。
ポイント
ここで取得する構成情報とは、「第13章 収集ポリシーの作成と適用」で説明する「管理対象構成情報(リソース構成情報)」を指します。したがって、「第13章 収集ポリシーの作成と適用」で説明する収集ポリシーの作成と適用の作業を、Agent上で、事前に実施しておく必要があります。
また、収集ポリシーの作成と適用を行うごとに、ここで説明する取得の操作が必要です。
ポイント
第12章 Pull型通信で構成するの場合は、上記画面のみの設定では構成情報を取得することができないため、事前に作業が必要になります。以下に示す作業を手作業で実施した後、定義画面の個別取得、または一括取得ボタンを押してください。
手順 - 管理対象サーバ上の管理対象構成情報ファイルを、運用管理クライアント上にコピーする。
管理対象サーバ上のファイルの場所は以下です。
【Windows版】
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\ManagedConf_XXXX.xml |
【Solaris版】【Linux版】
/etc/opt/FJSVssqc/ManagedConf_XXXX.xml |
XXXXは、13.2 ポリシー適用を実行する際に -h オプションで指定した名前です。-h オプションが省略された場合は、ポリシー適用コマンドを実行したシステムのホスト名です。
運用管理クライアント上にコピーする場所は以下です。
<インストールディレクトリ>\www\managedconf\ManagedConf_XXXX.xml |
Agentが登録されると、そのフォルダ配下に、RelationToolsというフォルダが生成されます。
本製品のドリルダウン表示から、関連ツール(URL呼び出し可能なツール)を呼び出したい場合に、このフォルダを設定してください。
以下に、関連ツール設定画面を示します。
追加ボタンを押して表示される関連ツール情報画面にて、関連ツールに関する情報を設定します。
ノード名 | 設定項目名 | 設定内容 |
---|---|---|
RelationTools | 関連ツール名 | ツールを識別するための表示名を設定してください。 Shift-JISコードの以下の文字が使用できます。 長さの制限は、半角全角に係わらず64文字以内です。 |
URL | 呼び出すURLを設定してください。 |
本製品のドリルダウン表示で、標準で用意された表示単位よりも特定のリソースに絞り込んだコンテンツの表示を行う際に定義します。
ドリルダウン機能でのリソース表示については、「7.4.2.3 リソース表示」を参照してください。
以下に、リソース設定画面を示します。
追加ボタンを押して表示されるリソース情報画面にて、リソースに関する情報を設定します。
ノード名 | 設定項目名 | 設定内容 |
---|---|---|
Resources | リソース名 | リソースを識別するための表示名を設定してください。 対象Resourcesフォルダ内で一意になるように設定してください。 Shift-JISコードの以下の文字が使用できます。 長さの制限は、半角全角に係わらず64文字以内です。 |
リソースで絞り込んだ表示を行いたいドリルダウンコンテンツの、リソースIDカラムに表示されている文字列です。 ポイント なお、リソースIDが “:”(コロン)で繋がれた複数の文字列で構成されている、かつ、その繋がれた文字列が、ドリルダウンツリー上のManagedObjectノードから目的のノードまでの間に、インスタンスを表すノードとして出現している場合は、その出現しているインスタンスノード以降の文字列を指定します。 例) “RDBSAR_EL” を選択した場合、ドリルダウンコンテンツのリソースIDカラムに以下の文字列が表示されている。 かつ、ツリー上にインスタンスを表すノードとして“CENTRIC” が出現。 この場合、”CENTRIC” 以降の ”RDBII_DICTIONARY” や “SYSTEMWALKER_DB” を指定する。 ポイント リソースIDは、前方一致でフィルタリングされます。 全てを指定せずに、一致させたい部分までを指定することができます。 リソースIDは対象Resourcesフォルダ内で一意になるように設定してください。 半角英数字、半角記号(ただし\,<>"$'[]=&以外)が使用できます。長さの制限は、64文字以内です。 |
定義画面ツリーのUnregisteredAgentsフォルダ配下には、Agent側での導入作業は終わっているが、運用管理クライアント側で管理構成定義に登録されていないAgentのシステム名が表示されています。
ツリーに表示されているAgentを選択すると、Agentのシステムグループ振り分け画面が表示されます。
当画面で、システムグループを指定(複数指定可)し振り分けを行うことで、任意のシステムグループへの登録および構成情報の取得をまとめて行うことができます。
ポイント
未登録のAgentが存在する場合、定義画面、コンソール、およびレポート画面のステータスバーに、「未登録のAgentが存在します.」とのメッセージが点滅表示されますので、定義画面が開かれていない場合でも、未登録Agentの存在を認識することができます。
当メッセージは、全ての未登録Agentをシステムグループに振り分けることで、表示されなくなります。
ポイント
無用なAgentがUnregisteredAgentsフォルダ配下に表示され、「未登録のAgentが存在します.」メッセージが表示されてしまっている場合には、「18.3 sqcPDBerase (データ削除コマンド)」を使用して、PDB内からデータを削除することにより、これらを表示しないようにすることができます。
以下にAgentのシステムグループ振り分け画面を示します。
ノード名 | 設定項目名 | 設定内容 |
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未登録Agentのホスト名 | システムグループ | 未登録Agentを振り分けたいシステムグループのチェックボックスにチェックを入れます。 |
表示名 | Agent情報画面で指定するAgent名にあたります。 管理構成内で一意になるように設定してください。(デフォルトではシステム名が設定されています。) Shift-JISコードの以下の文字が使用できます。 長さの制限は、半角全角に係わらず64文字以内です。 |
ポイント
システムグループがまだ登録されていない場合、DefaultSystemGroupというグループが表示されます。
DefaultSystemGroupへの振り分けを行うことにより、同時にDefaultSystemGroupという表示名のシステムグループが生成されます。
コンソールのUnregisteredAgentsツリー配下に表示されているAgentを、コンソール上から削除する手順を説明します。
■機能の前提条件
本機能は、運用管理クライアントが接続しているManager環境のPDBに登録されている構成管理情報が一つの場合にのみ有効となります。削除対象は、運用管理クライアントから接続されたManger環境内のPDBのみとなります。
構成管理情報が複数の場合は、「118.3 sqcPDBerase (データ削除コマンド)」を使用して、PDB内からデータを削除することにより、これらを表示しないようにすることができます。
ノード名 | 設定項目名 | 設定内容 |
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未登録Agentのホスト名 | 削除 | 削除したい未登録Agentのチェックボックスにチェックを入れます。 |
表示名 | 未登録Agent一覧登録画面が表示されます。 |
■手順
Unregisteredツリーをクリックすると、右側のウインドウに未登録Agent一覧登録画面が表示されます。
削除したい未登録Agentを選択します。
未登録Agent名の左横にあるチェック欄にチェックを入れます。複数の指定が可能です。
画面下の削除ボタンをクリックします。
以下の確認ダイアログが表示されます。
OKボタンをクリックすると削除処理を行います。
キャンセルボタンをクリックすると、削除処理は行わず、元の画面に戻ります。
ポイント
コンソール定義が複数定義されている環境において、Unregisteredツリーをクリックすると、本機能が使用できないことを示す画面が表示されます。
■既にSystemGroupsに登録済みのAgentを削除する場合
該当するAgentが登録されているSystemGroupsを選択し、Agentの一覧ウインドウを表示させます。
該当Agent名の横にある削除ボタンをクリックすると、AgentはSystemGroupsから外れ、UnregisteredAgentsのツリーに移動します。
「9.2.3.2.1 未登録Agent情報の削除」を参照し、Agentを削除する手順を実施します。
■削除したAgentを再登録する場合
本機能にて、PDB上から削除したAgentを再びコンソール上で登録可能な状態にするには、該当Agent環境にて、「13.2 ポリシー適用」を実行します。