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ETERNUS SF Storage Cruiser 14.2 ユーザーズガイド仮想ストレージ管理編

B.2.8 getsessionコマンド

名前

getsession - マイグレーション、レプリケーション、EC(ACM)の実行状態の表示


形式

[Solaris OS/Linux OS]

/opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getsession [-i session-id] [-a]
/opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getsession -h

[Windows OS版]

$INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\vscmcmd.exe getsession [-i session-id] [-a]
$INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\vscmcmd.exe getsession -h

($INS_DIR は、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)


機能説明

マイグレーション、レプリケーション、EC(ACM)の実行状態を表示します。

本コマンドは、OSの管理者(administrator 権限、root権限)で実行します。


オプション

-i session-id

特定のセションの実行状態を表示する場合に、セションIDを指定します。

本オプションを省略した場合、実行中のすべてのマイグレーション、レプリケーション、EC(ACM)の状態が表示されます。

-a

詳細情報を表示します。

-h

コマンドの使用方法を表示します。


使用

実行中のすべてのマイグレーション、レプリケーション、EC(ACM)の状態を表示します。EC(ACM)の場合はセションIDの先頭が0となります。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getsession
SID      Type        FromVirtualDiskName ToVirtualDiskName BackUp Phase        TotalCapacity
10010001 migration   VDISK_MIG001        -                 Yes    copying(87%) 1024MB
10010002 replication VDISK_REP001        VDISK_REP002      -      Equivalent   500MB
00010003 EC(ACM)     VDISK_ACM001        VDISK_ACM002      -      Equivalent   500MB
Command terminated normally.

セションID“10010001”で実行しているマイグレーションの状態を表示します。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getsession -i 10010001
SID      Type      FromVirtualDiskName ToVirtualDiskName BackUp Phase      TotalCapacity
10010001 migration VDISK_001           -                 Yes    Equivalent 1024MB
Command terminated normally.

セションID“10010002”で実行しているレプリケーションの状態を表示します。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getsession -i 10010002
SID      Type        FromVirtualDiskName ToVirtualDiskName BackUp Phase      TotalCapacity
10010002 replication VDISK_REP001        VDISK_REP002      -      Equivalent 500MB
Command terminated normally.

セションID“00010003”で実行しているEC(ACM)の状態を表示します。EC(ACM)の場合はセションIDの先頭が0となります。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd getsession -i 00010003
SID      Type    FromVirtualDiskName ToVirtualDiskName BackUp Phase      TotalCapacity
00010003 EC(ACM) VDISK_ACM001        VDISK_ACM002      -      Equivalent 500MB
Command terminated normally.
表B.8 getsessionコマンドの表示項目とその意味

表示項目

-a指定無し

の表示有無

意味

SID

あり

マイグレーション、レプリケーションのセションID

Type

あり

セションの種類表示

  • migration:
    マイグレーション

  • replication:
    レプリケーション

  • EC(ACM):
    ACMコピー

FromVirtualBoxName

なし

  • マイグレーションの場合:
    マイグレーションを実行している仮想ディスクが存在する仮想筐体の仮想筐体名

  • レプリケーション、EC(ACM)の場合:
    レプリケーションまたはEC(ACM)の複製元の仮想ディスクが存在する仮想筐体の仮想筐体名

FromVirtualDiskName

あり

  • マイグレーションの場合:
    マイグレーションを実行している仮想ディスクの仮想ディスク名

  • レプリケーション、EC(ACM)の場合:
    レプリケーションまたはEC(ACM)の複製元の仮想ディスクの仮想ディスク名

ToVirtualBoxName

なし

  • マイグレーションの場合:
    "-"(ハイフン): 情報なし

  • レプリケーション、EC(ACM)の場合:
    レプリケーションまたはEC(ACM)の複製先の仮想ディスクが存在している仮想筐体の仮想筐体名

ToVirtualDiskName

あり

  • マイグレーションの場合:
    "-"(ハイフン): 情報なし

  • レプリケーション、EC(ACM)の場合:
    レプリケーションまたはEC(ACM)の複製先の仮想ディスクの仮想ディスク名

BackUp

あり

  • マイグレーションの場合:
    バックアップディスクの情報

    • Yes:
      マイグレーションの完了後にバックアップディスクが存在する。

    • No:
      マイグレーションの完了後にバックアップディスクが存在しない。

  • レプリケーション、EC(ACM)の場合:
    "-"(ハイフン): 情報なし

SwitchName

あり

マイグレーション、レプリケーションを実行している仮想化スイッチの仮想化スイッチ名

Application

なし

  • マイグレーション、レプリケーションの場合
    文字列“VSC”が表示されます。

  • EC(ACM)の場合
    文字列“other”が表示されます。

Phase

あり

マイグレーション、レプリケーション、EC(ACM)の実行状態

  • Equivalent:
    等価性維持状態

  • Copying(nn%):
    等価性確立状態
    (nn%: データのコピーが完了した割合)

  • Err suspend:
    異常発生状態

  • No pair:
    コピー未実施

  • Finish:
    コピー終了

  • Suspend:
    一時停止

  • Halt:
    コピー先デバイスのパス障害を検出し、コピー動作を中断している状態

TotalCapacity

あり

  • マイグレーションの場合:
    マイグレーションを実行している仮想ディスクのディスク容量(Mバイト)

  • レプリケーション、EC(ACM)の場合:
    レプリケーションまたはEC(ACM)の複製元の仮想ディスクのディスク容量(Mバイト)

  • ETERNUS SF AdvancedCopy Managerの場合:
    コピーの総容量(Mバイト)

StartDate

なし

マイグレーション、レプリケーション、EC(ACM)を開始した日時

Abend

なし

異常要因

  • 0x00:
    正常
    COPY_ABEND_CAUSE_OK

  • 0x01:
    ミラーボリュームエラー
    COPY_ABEND_CAUSE_MIRROR

  • 0x02:
    コピー元ボリュームエラー
    COPY_ABEND_CAUSE_SRC

  • 0x03:
    コピー先ボリュームエラー
    COPY_ABEND_CAUSE_DST

  • 0x04:
    VS900管理領域エラー
    COPY_ABEND_CAUSE_MANAGEMENT_AREA

  • 0x80:
    その他のエラー
    COPY_ABEND_CAUSE_OTHER

  • 0x81:
    Engine未サポート
    COPY_ABEND_CAUSE_ENGINE_UNSUPORT

ManagementArea

なし

管理領域情報

  • 装置名+LunV番号:
    管理領域取得

  • 「-」:
    管理領域なし

  • 「unknown」:
    管理領域あるが取得できない


終了ステータス

0: 実行状態の表示が正常終了しました。

1: 実行状態の表示が異常終了しました。


関連項目

B.2.4 startmigコマンドB.2.1 startrepコマンド


注意事項

本コマンドを実行する場合、以下の状態のときはエラーメッセージを出力します。

スイッチが通信可能な場合は、セション状況を表示します。