ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF Storage Cruiser 14.2 ユーザーズガイド仮想ストレージ管理編

B.2.4 startmigコマンド

名前

startmig - マイグレーションの開始


形式

[Solaris OS/Linux OS]

/opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd startmig -v virtual-disk-name -p virtual-storage-pool-name
 [-z size{M|G|T}] [-b]
/opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd startmig -v virtual-disk-name -p virtual-storage-pool-name
 -e physical-disk-name1[,physical-disk-name2[,...]
 [-z size1{M|G|T}[,size2{M|G|T}[,...]]] [-b] [-f]
/opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd startmig -h

[Windows OS版]

$INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\vscmcmd.exe startmig -v virtual-disk-name
-p virtual-storage-pool-name
[-z size{M|G|T}] [-b]
$INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\vscmcmd.exe startmig -v virtual-disk-name
-p virtual-storage-pool-name
-e physical-disk-name1[,physical-disk-name2[,...] [-z size1{M|G|T}[,size2{M|G|T}[,...]]] [-b] [-f]
$INS_DIR\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\vscmcmd.exe startmig -h

($INS_DIR は、マネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)


機能説明

マイグレーションを開始し、セションIDを返却します。

以後、開始したマイグレーションに対する操作は、このセションIDで指示します。

マイグレーションの開始は、以下の4つの方法があります。

  1. マイグレーション先の実ディスクを自動選出し、マイグレーションを開始します。

  2. マイグレーション先の実ディスクを自動選出し、バックアップありでマイグレーションを開始します。

  3. マイグレーション先の実ディスクを任意に指定し、マイグレーションを開始します。

  4. マイグレーション先の実ディスクを任意に指定し、バックアップありでマイグレーションを開始します。

本コマンドは、OSの管理者(administrator 権限、root権限)で実行します。


オプション

-v virtual-disk-name

マイグレーション元の仮想ディスク名を指定します。

-p virtual-storage-pool-name

マイグレーション先の実ディスクが登録されている仮想ストレージプール名を指定します。

-e physical-disk-name1[,physical-disk-name2[,...]

マイグレーション先の実ディスク名を指定します。

省略した場合は、-pオプションで指定した仮想ストレージプールから実ディスクを自動選択します。

-z size1{M|G|T}[,size2{M|G|T}[,...]

マイグレーション先の実ディスクのサイズを10進数で指定し、サイズの単位(M:メガバイト、G:ギガバイト、T:テラバイト)を付加します。

-b

バックアップありでマイグレーションを開始する場合に指定します。

指定しなかった場合は、バックアップなしでマイグレーションを開始します。

-f

暗号化から非暗号化のコピーを許可します。

-h

コマンドの使用方法を表示します。


使用

マイグレーション元の仮想ディスク(VDISK001)から、マイグレーション先は仮想ストレージプール(POOL)に登録されている実ディスクを自動選出して、マイグレーションをおこないます。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd startmig -v VDISK001 -p POOL
SessionID 10020028
Command terminated normally.

マイグレーション元の仮想ディスク(VDISK001)から、マイグレーション先は仮想ストレージプール(POOL)に登録されている実ディスクを自動選出して、バックアップありのマイグレーションをおこないます。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd startmig -v VDISK001 -p POOL -b
SessionID 10020028
Command terminated normally.

マイグレーション元の仮想ディスク(VDISK001)から、マイグレーション先は仮想ストレージプール(POOL)に登録されている実ディスク(POOLR00001)を任意に指定して、バックアップありのマイグレーションをおこないます。

# /opt/FJSVssmgr/sbin/vscmcmd startmig -v VDISK001 -p POOL -e POOLR00001 -z 100M -b
SessionID 10020028
Command terminated normally.

終了ステータス

0: マイグレーションの開始が正常終了しました。

1: マイグレーションの開始が異常終了しました。


関連項目

B.2.2 finishrepコマンドB.2.3 cancelrepコマンドB.2.8 getsessionコマンド


注意事項