コマンドを使用して、リカバリ・カタログ・データベースを作成する手順を説明します。
注意
コマンドによるリカバリ・カタログ・データベースの作成は、シングルサーバ環境でのみ実行可能です。クラスタ構成の場合は、オンライン環境設定画面を使用してください。
リカバリ・カタログ・データベースの作成を行う前に、必要な環境設定ファイルをすべて作成して、環境設定ファイルのチェック、環境設定の有効化、および、パスワードの暗号化を行ってください。
環境設定ファイルについては、「3.6 オンライン環境設定ファイル」を参照してください。
環境設定ファイルのチェックについては、「3.4.1 環境設定ファイルのチェック」を参照してください。
環境設定の有効化については、「3.4.3 環境設定の有効化」を参照してください。
パスワードの暗号化については、「3.4.2 パスワードの暗号化」を参照してください。
リカバリ・カタログ・データベースの$ORACLE_HOME/network/admin配下に、listener.oraおよびtnsnames.oraの定義ファイルが存在しない場合、リカバリ・カタログ・データベースの作成に失敗します。定義ファイルが存在しない場合は、リカバリ・カタログ・データベースを作成する前に、定義ファイルを作成してください。
rootユーザーでログインします
データベースサーバにrootユーザーでログインします。root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することもできます。
リカバリ・カタログ・データベース作成コマンドを実行します
以下のコマンドを実行してください。
リカバリ・カタログ・データベースが作成されます。
# installdir/bin/rmfocrtcat confname |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名
注意
リカバリ・カタログ・データベースの作成には、30分から1時間程度かかります。
リカバリ・カタログ・データベースの作成を行った場合、Recovery Manager for Oracleは、リカバリ・カタログ・データベースの$ORACLE_HOME/network/admin配下のlistener.oraとtnsnames.oraに、リカバリ・カタログ・データベース用のリスナーとサービス定義を追記します。追記前のlistener.oraとtnsnames.oraは以下のフォーマットで保存されています。
リスナー定義バックアップファイル:$ORACLE_HOME/network/admin/listener.ora_YYYYMMDDHHMMSS
サービス定義バックアップファイル:$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.ora_YYYYMMDDHHMMSS
実行結果を確認します
コマンド処理が完了すると、処理終了メッセージが表示されます。
コマンド終了ステータス、および、処理終了メッセージで、コマンドの処理結果を確認してください。コマンド終了ステータスについては、「第10章 コマンドリファレンス」を参照してください。処理終了メッセージについては、「付録B メッセージ」を参照してください。
実行ログを確認して、エラーが発生していないことを確認してください。実行ログについては、「第11章 実行ログ」を参照してください。