ページの先頭行へ戻る
Interstage Service Integrator V9.2.0 運用ガイド

1.1.10 Formatmanagerの運用資材のサーバへの配置

Formatmanagerの運用資材のサーバへの配置について説明します。

Formatmanagerサーバの資材には、以下があります。

変換テーブルの配置と取得

ここでは、Formatmanagerクライアントで定義した内容を、「変換テーブル」としてサーバ上に配置する方法、およびサーバ上に配置した「変換テーブル」をFormatmanagerクライアントで閲覧、および編集可能な定義として取得する方法について説明します。

変換テーブルの配置

変換テーブルの配置方法

  1. 転送先を指定

    1. [サーバ転送先設定]画面を表示します。表示方法は、“FEDIT/FL-TABLE ヘルプ”を参照してください。

    2. [サーバ転送先設定]画面で、「転送方法」、「サーバOS」、「コード変換指定」、「サーバ名」、「ログイン」、「パスワード」、「転送先フォルダ」を指定し、[登録]ボタンをクリックします。

    3. ここで、転送先フォルダにはISIサーバの変換テーブルディレクトリを指定します。

  2. 転送の実行

    1. [変換テーブル生成]画面を表示します。表示方法は、“FEDIT/FL-TABLE ヘルプ”を参照してください。

    2. [変換テーブル生成]画面にてサーバに転送したい種別・ID/名称を選択して[実行]ボタンをクリックすると、確認メッセージが表示されたあと、変換テーブルがサーバ転送先設定で指定したディレクトリへ格納されます。

変換テーブル表示コマンドを使用することで、サーバ上で変換テーブルの定義内容を確認することができます。変換テーブル表示コマンドについては“ISI リファレンス”の“fdtsvdispdef”を参照してください。

複数の変換テーブルをサーバ上の別ディレクトリに作成した場合、変換テーブルマージコマンドで1つにまとめることができます。変換テーブルマージコマンドについては“ISI リファレンス”の“fdtsvmerge”を参照してください。

変換テーブルの取得

変換テーブルの取得方法

  1. [変換テーブル取得]画面を表示します。表示方法は、“FEDIT/FL-TABLE ヘルプ”を参照してください。

  2. [変換テーブル取得]画面にて取得したい変換テーブルが配置されたサーバ上のパスを[取得元フォルダ]に指定します。

  3. [実行]ボタンをクリックすると、確認メッセージが表示されたあと、サーバ上の変換テーブルの取得が実行されます。

V9.1.3より前のバージョンのFormatmanagerクライアントで生成された変換テーブルは、取得の対象にすることはできません。Formatmanagerクライアントのバージョンは、[ヘルプ]メニューより[バージョン情報]をクリックして表示される[バージョン情報]画面で確認してください。

Formatmanagerクライアントで変換テーブル生成を実行後、変換サーバ側でfdtsvmergeコマンドによってマージされた変換テーブルは、取得の対象にすることはできません。

変換テーブルのアクセスログ

Formatmanagerクライアントからの[変換テーブル生成]、または[変換テーブル取得]により、サーバ上の変換テーブルにアクセスした日時とFormatmanagerクライアントのホスト名とIPアドレスを、変換テーブルのアクセスログとしてサーバ上のファイルに保存します。

変換テーブルのアクセスログファイルとログファイルの出力先

変換テーブルのアクセスログファイル名:activate.log
変換テーブルのアクセスログファイルの出力先:Formatmanagerクライアントの[サーバ転送先設定]画面の「転送先フォルダ」に指定したディレクトリ、または[変換テーブル取得]画面の「取得元フォルダ」に指定したディレクトリに、変換テーブルのアクセスログファイルを出力します。アクセスログファイルが存在する場合は、既存のアクセスログファイルに追記されます。
変換テーブルのアクセスログファイルは、必要に応じて利用者が待避や削除を行ってください。
[サーバ転送先設定]画面、および[変換テーブル取得]画面については、“FEDIT/FL-TABLE ヘルプ”を参照してください。

変換テーブルのアクセスログ出力のイメージ

...
2006/05/12 18:35.55 client1 (192.168.10.123)
        (a)        (b)      (c)

(a)~(c)は、以下の内容を示します。

項番

項目名

説明

(a)

変換テーブルのアクセス日時

変換テーブルを転送、または変換テーブルの取得が実行された日時が出力されます。

(b)

実行元Formatmanagerクライアントのホスト名

変換テーブルを転送、または変換テーブルの取得を実行したFormatmanagerクライアントのホスト名が表示されます。

(c)

実行元FormatmanagerクライアントのIPアドレス

変換テーブルを転送、または変換テーブルの取得を実行したFormatmanagerクライアントのIPアドレスが表示されます。

変換テーブルにアクセスできるコンピュータの限定

変換テーブルアクセス定義ファイルを記述することで、変換テーブルの配置、および取得の際に変換テーブルにアクセスできるFormatmanagerクライアントを限定することができます。

以下に変換テーブルにアクセスできるFormatmanagerクライアントを限定する方法について説明します。


変換テーブルアクセス定義ファイルの配置先

変換テーブルアクセス定義ファイル名:transpermit.conf
変換テーブルアクセス定義ファイルの配置先:変換テーブルディレクトリに変換テーブルアクセス定義ファイルを配置します。


参照のタイミング

Formatmanagerクライアントからの[変換テーブル生成]、または[変換テーブル取得]を行ったときに、変換テーブルアクセス定義ファイルを参照します。


記述形式

変換テーブルアクセス定義ファイルには、1行につき1項目の定義を記述します。改行することで複数の定義をすることができます。
記述形式を以下に示します。


変換テーブルへのアクセスを許可するFormatmanagerクライアントのIPアドレス、またはホスト名↓

  • [変換テーブル生成]、および[変換テーブル取得]を許可するFormatmanagerクライアントのIPアドレス、またはホスト名を記述します。

  • ↓は、改行を表します。

  • コメントを記述する場合は、行頭に“#”を記述します。


Formatmanagerクライアントからの[変換テーブル生成]、および[変換テーブル取得]をすべて制限したい場合は、中身が空の変換テーブルアクセス定義ファイルを変換テーブルディレクトリに配置します。

変換テーブルディレクトリに変換テーブルアクセス定義ファイルが存在しない場合、すべてのFormatmanagerクライアントから[変換テーブル生成]、および[変換テーブル取得]が可能になります。

項目コード変換CSVファイルの配置

項目コード変換用CSVファイルをサーバ上に配置します。CSVファイルをFormatmanagerクライアントの画面で作成した場合と、Formatmanagerクライアントを使用しないで作成した場合では、配置の方法が異なります。

CSVファイルをFormatmanagerクライアントの画面で作成した場合

フォルダに保存されているCSVファイルは、「変換テーブル生成」により、[環境設定]画面の“導入ガイド サーバ情報の設定”で指定した「転送先フォルダ」に転送されます。
手順は、“変換テーブルの配置と取得”と同じです。

保管先フォルダ名を設定している場合は、「変換テーブル生成」時にそのフォルダからCSVファイルがサーバへ転送されます。CSVファイルの文字コードはサーバ転送先設定のコード変換指定に従って変換されます。文字コードに“UNICODE(UCS-2BE)”、“UNICODE(UCS-2LE)”、“UNICODE(UTF-16BE)”、または“UNICODE(UTF-16LE)”を指定している場合、転送されるCSVファイル自体の文字コードはシフトJISになります。


CSVファイルをFormatmanagerクライアントを使用しないで作成した場合

エディタなどによって、CSVファイルを個別に作成した場合は、サーバへの配置も個別に行う必要があります。配置先は変換テーブルディレクトリです。
また、必要に応じて、CSVファイル内の文字コードを変更してください。


利用者プログラムの配置

利用者プログラムをサーバ上に配置します。利用者プログラムのサーバへの配置は個別に行う必要があります。配置先は、変換テーブルディレクトリ配下です。

和暦西暦変換用利用者プログラムは、以下のディレクトリにインストールされています。変換テーブルディレクトリ配下にコピーして使用してください。

<INDDIR>\FM\F5FCFLSV\usr\lib

/opt/FJSVfdtsv/usr/lib

XML用利用者プログラムの配置

XML用利用者プログラムをサーバ上に配置します。XML用利用者プログラムのサーバへの配置は個別に行う必要があります。配置先は変換テーブルディレクトリ配下です。

バリデーションポリシーファイルの配置

Interstage Charset Managerで作成したバリデーションポリシーファイルをサーバ上に配置します。配置先は、FEDITシステムパラメタ定義ファイルのValidationPolicyFileDirectory定義文に設定されたディレクトリです。
FEDITシステムパラメタ定義ファイルについては、“ISI 導入ガイド”の“FEDITシステムパラメタ定義ファイルの変更”を参照してください。

DTDファイルまたはXML Schemaファイルの配置

XML文書の妥当性検証を行う場合に使用するDTDファイルまたはXML Schemaファイルをサーバに配置します。
検証に必要なDTDファイルまたはXML Schemaファイルをすべて用意し、変換テーブルと同じディレクトリに配置してください。