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Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド

3.11 スナップを利用したデバッグ

スナップは、以下の情報をロギングする機能です。
J2EEアプリケーションを開発するときに、デバッグ情報として使用できます。

注意

スナップを使用するには、Interstage管理コンソールでIJServerを起動してください。

スナップが出力する情報

スナップには以下の情報が出力されます。


クライアントから呼び出されたEJBアプリケーションのメソッド情報

クライアントアプリケーションから呼び出されたEJBアプリケーションの以下のメソッド情報を出力します。

EJBアプリケーションが、以下のすべての条件を満たしている場合にだけ、出力できます。

本情報が出力されるのは下記メソッド呼出し時だけです。

  

Session Bean

Entity Bean

Homeインタフェースメソッド

create
remove(handle)
remove(primarykey)

create
remove(handle)
remove(primarykey)
findByPrimaryKey
find<Enumeration型>
find<Collection型>
find<Object>
ejbHomeメソッド

Remoteインタフェースメソッド

ビジネスメソッド
remove

ビジネスメソッド
remove

LocalHomeインタフェースメソッド

ビジネスメソッド
remove

create
remove(primarykey)
findByPrimaryKey
find<Enumeration型>

Localインタフェースメソッド

ビジネスメソッド
remove

ビジネスメソッド
remove

詳細は、“3.11.1 クライアントから呼び出されたEJBアプリケーションのメソッド情報”を参照してください。


EJBアプリケーションのメソッド情報

EJBアプリケーションのメソッド呼出し時の以下の情報を出力します。

詳細は、“3.11.2 EJBアプリケーションのメソッド情報”を参照してください。


javax.transaction.UserTransactionのAPI情報

javax.transaction.UserTransaction API呼出し時の以下の情報を出力します。

詳細は、“3.11.3 javax.transaction.UserTransaction API情報”を参照してください。


データベース操作文情報(Entity Bean形態がCMPの場合のみ)

Entity Bean形態がCMPの場合、コンテナが行っているデータベース操作の以下の情報を出力します。

詳細は、“3.11.4 データベース操作文情報”を参照してください。


EJBコンテナのトランザクション制御情報

トランザクション種別がContainerでトランザクション属性がRequiredまたはRequiresNewの場合、コンテナがjavax.transaction.TransactionManagerのAPIを呼び出すときの以下の情報を出力します。

詳細は、“3.11.5 EJBコンテナのトランザクション制御情報”を参照してください。


J2EEアプリケーションのユーザデバッグ情報

J2EEアプリケーションより出力されたデバッグ情報を出力します。詳細は、“3.11.6 J2EEアプリケーションのユーザデバッグ情報”を参照してください。


スナップの出力レベル

出力される情報は、IJServerの起動時に指定する出力レベルの設定により異なります。

出力レベル

出力される内容

1

J2EEアプリケーションメソッドの呼出しシーケンスが確認できます。

2

レベル1情報に加え、メソッド実行時のパラメタ情報、復帰情報が確認できます。Entity Beanの形態がCMPである場合は、データベース操作の情報を出力するため、データの流れやデータベースとの関係が確認できます。

10

J2EEアプリケーションのユーザデバッグ情報が確認できます。

11

レベル1の情報に加え、J2EEアプリケーションのユーザデバッグ情報が確認できます。

12

レベル2の情報に加え、J2EEアプリケーションのユーザデバッグ情報が確認できます。


スナップの環境設定

スナップを取得する場合は、スナップ取得を行うIJServerのワークユニット設定に、以下のように出力レベルを指定します。

パラメタ

Java VMオプション(Java Command Option)

-DFJSNAP=出力レベル

スナップは、ディスクの空き容量がない場合を除き、出力レベルに従ってすべての情報が無制限に出力されます。

注意

スナップに関する注意事項

  • IJServerに配備されたすべてのJ2EEアプリケーションから出力されるスナップは、コンテナログへ出力されます。

  • J2EEアプリケーションをスレッド多重で動作させた場合、すべてのスナップは同一のコンテナログへ出力されます。この場合、スナップがスレッドごとに交錯して出力されますので、スレッド多重では使用しないでください。

  • EJBアプリケーションのメソッドの復帰値とパラメタで大量データを使用する場合、メモリ不足エラーが発生する可能性があります。スナップを使用する際は少量データで使用してください。

  • J2EEアプリケーション実行中にメモリ不足が発生した場合、スナップ情報は出力されません。

  • 環境変数、および値に誤り(スペルミスなど)がある場合、IJServerは起動しますがスナップは出力されません。