Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド
目次 前ページ次ページ

第2章 ジョブの設計に必要な知識> 2.4 ファイル管理機能> 2.4.5 ファイルの事前容量チェック機能

2.4.5.2 ファイルの事前容量チェック機能の使用方法

ファイルの事前容量チェック機能の使用方法について概要を説明します。

■ファイルの事前容量チェックを行うディレクトリの設計

ファイル資源専用のファイルシステムを設計する際に、ファイルの事前容量チェックを行うディレクトリを用意してください。
ファイルの事前容量チェックを行うファイルシステムには、ジョブの実行と関係のないファイルを配置せず、ジョブの実行に必要なファイルのみを配置してください。


ファイルの事前容量チェック機能は、バッチ実行基盤のジョブが使用したファイルの容量の確保と補正を通してファイルシステムの論理容量を管理します。バッチ実行基盤のジョブ以外の手段で作成したファイルや削除したファイルは、ファイルの事前容量チェック機能で管理されません。
このため、ファイルの事前容量チェックを行うファイルシステムにおいて、バッチ実行サービスの運用中にバッチ実行基盤のジョブ以外の手段によるファイル操作を行った場合、論理的な容量が正しく管理できなくなり、ジョブの動作時にファイル容量不足が発生する可能性があります。

ファイルの事前容量チェック機能で使用するディレクトリについては、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ファイルシステムの設計”を参照してください。

■ファイルの事前容量チェック機能の設定

ファイルの事前容量チェック機能を使用する場合は、バッチサーバ環境の設定時に、ファイルシステム設定ファイルを設定してください。

ファイルシステム設定ファイルには、ファイルの事前容量チェックを行うファイルシステムを、マウントポイントのディレクトリ名で指定します。


ファイルの事前容量チェック機能は、デフォルトで有効になります。このため、ファイルシステム設定ファイルを設定しない場合は、サポートするファイルシステムすべてをファイルの事前容量チェック機能の対象とします。

ファイルの事前容量チェック機能の設定については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ファイル管理機能の設定”を参照してください。

■ジョブで使用するファイルの容量の指定(バッチジョブ定義)

バッチアプリケーションが使用するファイルの容量は、資源定義の[使用容量]で指定します。

ファイルの事前容量チェックを行うファイルシステムでは、すべてのジョブで、ファイルを新しく作成する場合または既存ファイルを更新する場合に資源定義にファイルの使用容量を指定してください。


ファイルの事前容量チェックを行うファイルシステムにおいて、ファイルの使用容量を指定しないジョブが使用したファイルの容量は、論理的な容量に反映されません。同時に実行される他のジョブの動作時にファイル容量不足が発生するなどの影響がでる場合があります。

資源定義の設定手順については、“Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド”の“資源定義設定ダイアログ”を参照してください。

■ファイルの事前容量チェック機能を使用しない場合

ファイルの事前容量チェック機能を使用しない場合には、以下の2つがあります。


ファイルの事前容量チェック機能を無効にする場合については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ファイルの事前容量チェック機能の設定”を参照してください。

目次 前ページ次ページ

Copyright 2009 FUJITSU LIMITED