Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド |
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第2章 ジョブの設計に必要な知識 | > 2.4 ファイル管理機能 | > 2.4.5 ファイルの事前容量チェック機能 |
ファイルの事前容量チェック機能について説明します。
ファイルの事前容量チェック機能で管理するファイルシステムの論理的な容量は、バッチ実行サービスの開始時にOSの管理するファイルシステムの空き容量で初期化します。
この初期値をもとに、ジョブが使用するファイルの容量をファイル管理上で論理的に管理します。
また、ファイルシステムの論理容量は、btfwrefreshdiskinfコマンドの実行でも初期化されます。
その他のコマンドの実行でも初期化される場合があります。“空き容量を更新するタイミング”を参照してください。
ファイルの事前容量チェックは、各ジョブステップの開始ごとに行います。
ジョブステップの開始で、そのジョブステップの資源定義に指定されたファイル容量を確保します。
ジョブで使用するすべての出力ファイルの資源定義を、先頭のジョブステップで定義して後続ジョブステップが引き継いで使用する構成にすると、先頭ジョブステップの開始で、後続ジョブステップで使用するファイルの容量も確保することができます。複数のジョブステップで構成されるジョブの場合、途中のジョブステップで容量不足が発生する可能性を回避することができます。
ジョブステップの資源定義の[使用容量]に指定されたファイルの使用量は、そのジョブステップ開始時に確保され、ファイルが削除されるか、ファイルの排他が解放されるまで確保されます。
ジョブ内の後続ジョブステップでファイルを引継いで使用する場合は、後続ジョブステップまたはジョブの終了時にファイルの排他が解放されるまで確保されます。
なお、確保するファイルの容量は、先行のジョブステップと後続のジョブステップの資源定義で指定した[使用容量]のうち大きい方が有効になります(下図fileC)。
後続のジョブステップで指定した[使用容量]の方が多い場合は、後続のジョブステップ開始で、再度容量が確保されます(下図fileB)。
ファイルの事前容量チェック機能で管理するファイルシステムの論理的な容量は、以下の図での動作(1)〜(6)のタイミングで更新されます。
ファイルの事前容量チェック機能が管理できる範囲は、バッチ実行基盤で動作するジョブ、およびファイル管理機能の動作(5)、(6)のコマンドで、ファイルを操作する場合に限られます。
動作(7)および動作(8)のように、バッチ実行基盤以外のジョブおよびシェル、OSコマンドによりバッチ実行基盤以外から直接ファイルを操作する場合は、ファイルシステムの論理容量に反映されません。
このため、事前容量チェックを行うファイルシステムでは、バッチ実行基盤以外によるファイル操作を行わないでください。
バッチ実行基盤以外によるファイル操作を行った場合、btfwrefreshdiskinfコマンドを実行して、ファイルシステムの論理容量を、実際のOSのファイルシステムの容量に初期化してください。
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