Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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付録I トランザクションアプリケーションのワークユニット機能> I.8 キュー制御

I.8.3 滞留キュー数のアラーム通知機能

 処理状況に応じて、処理が終わらず滞留しているキュー数が、設定した監視キューイング数を超えるとアラーム通知を行います。また、設定した監視再開キューイング数まで滞留キュー数が減少すると、監視を再開します。

 これにより、システムの負荷状態をリアルタイムに監視することができます。

 滞留キュー数を監視する場合、以下の3つのポイントを監視できます。

最大キューイング数

キューに滞留できる最大キュー数です。この値を超過したときにメッセージが出力されます。一度この値を超過すると、滞留キュー数が監視再開キューイング数になるまで監視キューイング数超過に対するメッセージは出力されません。

監視キューイング数

アラーム通知(メッセージ出力)を行う滞留キュー数を設定します。滞留キュー数がこの値になるとメッセージが出力されます。一度この値になると、滞留キュー数が監視再開キューイング数になるまで監視キューイング数に対するメッセージは出力されません。

監視再開キューイング数

アラーム通知の監視を再開する滞留キュー数を設定します。滞留キュー数が監視キューイング数を超えた後、本設定値と同じになった時に、滞留キュー数の監視を再開します。また、監視再開時にメッセージが出力されます。

 滞留キュー数の処理監視については、Systemwalker Centric Managerと連携することで、集中監視を行うことが可能となります。
 監視対象としたキューの滞留キュー数が、上記のポイントに達した時、Systemwalker Centric Manager 運用管理クライアントの画面上に、状態の遷移が表示されます。

これにより、滞留キュー数の増減に対してリアルタイムな監視が可能となります。
 Systemwalker Centric Managerとの連携については、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。

 また、Systemwalker Centric Managerとの連携を行わない場合でも、それぞれの事象になった場合、メッセージを出力します。それぞれのメッセージを監視することで、滞留キュー数の状態を把握することでできます。
 以下にそれぞれの事象ごとに出力されるメッセージを示します。メッセージの詳細については、“メッセージ集”を参照してください。

事象

出力メッセージ

滞留キュー数が最大キューイング数を超過した場合

td12034

滞留キュー数が監視キューイング数(任意)と同じになった場合

td12033

滞留キュー数が監視再開キューイング数(任意)と同じになった場合

td12035

 監視キューイング数は、ワークユニット定義で設定します。

■定義方法

 ワークユニット定義の“Queuing Message To Notify Alarm (監視キューイング数)”および“Queuing Message To Notify Resumption(監視再開キューイング数)”に設定します。また、以下に定義登録の実行例を示します。なお、ワークユニット定義の詳細は“ワークユニット定義”を参照してください。

ワークユニット定義の登録


 ワークユニット定義

 [Application Program]
 Maximum Queuing Message:10
 Queuing Message To Notify Alarm:7
 Queuing Message To Notify Resumption:5

 isaddwudefコマンドでワークユニット名を指定して登録します。

 isaddwudef -o ISSAMPLE1


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